45 / 190
サンタさん、人助けをする
45 遺跡調査(4)
しおりを挟む
【聖なる地】に到着するまでの道程、珍しく地底生物に遭遇すこともなく順調に進み、ほぼ予定通りの時間で目的地に到着できた。
到着後、全員が荷物を置き身軽な格好で遺跡を見て回る。
皆は、超古代の遺跡保存魔法に愕然とし、各遺跡の大きさに度肝を抜かれ、雄々しく立つ1本のイオナの木に感動した。
簡単な昼食後、各チームで調査の段取りを話し合い、代表者会議で明日からの活動予定を決めていく。
「魔術師チームは、これから扉に向かうが、この地にかけられている保護魔術の解明も行いたい。
それと、この地にブラックウルフが居たと聞いている。
安全な調査を続けるため、侵入経路の特定と、侵入を防ぐ措置を急ぐ必要があることから、泊まり込みができるよう準備をお願いしたい」
魔術師チームを率いているアロー公爵は、予想以上の規模の魔術に驚嘆し、すっかり魅せられているようだ。
「それは素晴らしい考えですアロー公爵様。
歴史学者チームも、是非泊まり込みで調査をしたいと思います。
これは大発見と言って間違いない遺跡です。ああ、この感動を早く学園の者にも伝えたい」
歴史学者チームを率いている王立能力学園のターンキュウ教授55歳は、少し興奮しながら泊まり込み調査に賛同する。
体力や調査時間を考えると、毎日町と遺跡を往復するなんて、時間と体力の無駄遣いだと付け加えた。
……ああ、50代や60代の人も居るから、毎日往復10キロはキツイよね。
「それは我ら地質学者チームも同じです。
あの地層を見てください! あのようにはっきりと年代が分かる場所など、ザルツ帝国の死の谷くらいです。あぁ、なんと素晴らしい」
地質学者チームを率いている王立能力学園のカンドウ教授42歳は、恍惚とした表情で早く宿舎を作りましょうと提案する。
「天文学者チームも同様に考えます。
なんと、あの三角の遺跡の四隅は、正しく東西南北を向いています。
神聖国ガリアの聖地にも似たような遺跡がありますが、その規模はここの半分以下です。これは直ぐに応援を呼ぶ必要があります」
天文学者チームを率いているのは、ガリア教会大学のシンセイ教授48歳だ。
両手をプルプル震わせて、応援を呼びたいとアロー公爵に要請する。
……う~ん、専門家がこんなに感動するってことは、もう国の管理下に置かれることは決定だね。
「気象学者チームを率いているアメフラです。
調査前にいただいた資料には、この建物が星の動きを観察し、厄災から身を守るための物である可能性が書かれていましたが、それは何を以てそう思われたのでしょうか?」
ガリア教会大学の教授であるアメフラ教授60歳は、資料に記入してあることの根拠をチーフに向かって訊ねた。
「えーっ、それは、これから向かう魔術具の扉にそう書かれていたからです」
ちらりと私に視線を向けたチーフが、しまった!って顔をしながら答える。
「それでは、超古代の遺物と思われる扉の文字を、解読した者が居るということでしょうか?」
「何ですと!」
アメフラ教授に問いに続いて、各チームの教授たちが驚いた顔で色めき立つ。
「確かに、古代文字や超古代文字を解読できる者は居ます。
しかし、その類稀な能力故に、他国に奪われたり私欲の強い者に攫われる可能性があります。
よって、その者の存在を知りたければ・・・いえ、調査団全員に、その者の名や存在を口外しないと約束する念書を書いていただきたい」
そう答えたのは、調査団の副責任者でもあるハンター協会のボルロさんだ。
「いやいや、そのような貴重な存在がいるなら、今すぐにでも王立能力学園に講師として迎えたい。ぜひ、その方をご紹介ください」
神殿遺跡の柱に座っていた歴史学者チームのターンキュウ教授が、立ち上がってボルロさんにお願いする。
「我が教会大学にも紹介してください。古文書が解読できるかもしれません!当然、高位・学者なのでしょう?」
天文学者チームのシンセイ教授も、立ち上がって懇願する。
「工学者チームのツクルデです。
これまで発見してきた魔術具には、高度文明紀の古代文字が刻んであります。
もしも、もしも高度文明紀の文字が解読できれば、時代は大きく変わるでしょう。うちにこそ必要な人材です。
念書だろうが誓約書だろうが、書けと言われれば書きますので、どうか一度、王立能力学園に来ていただきたい」
工学者チームを率いているツクルデ教授61歳は、今回の調査団の中で最も高齢だけど、お爺様と同じ魔術具の専門家で、この大陸一の研究者だと言われている。
……ちょっと怖いかなぁ・・・古代文字とか、超古代文字が読める人って、そんなに少ないの?
『サンタや、チーフが言っていただろう。高度文明紀の文字が読める者など居ないと。もちろん超古代文明紀の文字など、わし以外に読める者はおるまい。
そう言えばパトリシアさんは、高度文明紀の文字が読めるかな?』
『そうねぇ、あの時代には、大きく2つの言語を持つ文明があったみたいで、私が読めるのは片方だけね』
『それでも凄いよパトリシアさん。やったー! 今度教えてね』
まあそんな感じで、代表者会議で決まったのは、簡易宿泊施設を3日以内に作り、宿泊に必要な日用品等は、各自で持ち込み持ち帰ることになった。
それでも、食料の鮮度や調理できる調理人も居ないことから、二泊三日で調査して町に戻り、4日目は調査報告書を作成し、5日目に休みを取るという、5日間のルーティンワークを基本とすることになった。
荷物を運ぶため協会ポーターを各チームに1人だけ配置すると、副責任者のボルロさんが妥協案を出し、盗難や秘密漏洩を防ぐため、ハンターに依頼したら調査団から排除すると、アロー公爵が厳しく釘を刺した。
「では、帰路の途中で超古代の扉へとご案内しましょう。
本日扉を見学できるのはリーダーだけです。他の方は2.5キロ地点のセイフティールームでお待ちください」
副責任者であり高位・鑑定士のボルロさんが、全員に向かって告げる。
到着後、全員が荷物を置き身軽な格好で遺跡を見て回る。
皆は、超古代の遺跡保存魔法に愕然とし、各遺跡の大きさに度肝を抜かれ、雄々しく立つ1本のイオナの木に感動した。
簡単な昼食後、各チームで調査の段取りを話し合い、代表者会議で明日からの活動予定を決めていく。
「魔術師チームは、これから扉に向かうが、この地にかけられている保護魔術の解明も行いたい。
それと、この地にブラックウルフが居たと聞いている。
安全な調査を続けるため、侵入経路の特定と、侵入を防ぐ措置を急ぐ必要があることから、泊まり込みができるよう準備をお願いしたい」
魔術師チームを率いているアロー公爵は、予想以上の規模の魔術に驚嘆し、すっかり魅せられているようだ。
「それは素晴らしい考えですアロー公爵様。
歴史学者チームも、是非泊まり込みで調査をしたいと思います。
これは大発見と言って間違いない遺跡です。ああ、この感動を早く学園の者にも伝えたい」
歴史学者チームを率いている王立能力学園のターンキュウ教授55歳は、少し興奮しながら泊まり込み調査に賛同する。
体力や調査時間を考えると、毎日町と遺跡を往復するなんて、時間と体力の無駄遣いだと付け加えた。
……ああ、50代や60代の人も居るから、毎日往復10キロはキツイよね。
「それは我ら地質学者チームも同じです。
あの地層を見てください! あのようにはっきりと年代が分かる場所など、ザルツ帝国の死の谷くらいです。あぁ、なんと素晴らしい」
地質学者チームを率いている王立能力学園のカンドウ教授42歳は、恍惚とした表情で早く宿舎を作りましょうと提案する。
「天文学者チームも同様に考えます。
なんと、あの三角の遺跡の四隅は、正しく東西南北を向いています。
神聖国ガリアの聖地にも似たような遺跡がありますが、その規模はここの半分以下です。これは直ぐに応援を呼ぶ必要があります」
天文学者チームを率いているのは、ガリア教会大学のシンセイ教授48歳だ。
両手をプルプル震わせて、応援を呼びたいとアロー公爵に要請する。
……う~ん、専門家がこんなに感動するってことは、もう国の管理下に置かれることは決定だね。
「気象学者チームを率いているアメフラです。
調査前にいただいた資料には、この建物が星の動きを観察し、厄災から身を守るための物である可能性が書かれていましたが、それは何を以てそう思われたのでしょうか?」
ガリア教会大学の教授であるアメフラ教授60歳は、資料に記入してあることの根拠をチーフに向かって訊ねた。
「えーっ、それは、これから向かう魔術具の扉にそう書かれていたからです」
ちらりと私に視線を向けたチーフが、しまった!って顔をしながら答える。
「それでは、超古代の遺物と思われる扉の文字を、解読した者が居るということでしょうか?」
「何ですと!」
アメフラ教授に問いに続いて、各チームの教授たちが驚いた顔で色めき立つ。
「確かに、古代文字や超古代文字を解読できる者は居ます。
しかし、その類稀な能力故に、他国に奪われたり私欲の強い者に攫われる可能性があります。
よって、その者の存在を知りたければ・・・いえ、調査団全員に、その者の名や存在を口外しないと約束する念書を書いていただきたい」
そう答えたのは、調査団の副責任者でもあるハンター協会のボルロさんだ。
「いやいや、そのような貴重な存在がいるなら、今すぐにでも王立能力学園に講師として迎えたい。ぜひ、その方をご紹介ください」
神殿遺跡の柱に座っていた歴史学者チームのターンキュウ教授が、立ち上がってボルロさんにお願いする。
「我が教会大学にも紹介してください。古文書が解読できるかもしれません!当然、高位・学者なのでしょう?」
天文学者チームのシンセイ教授も、立ち上がって懇願する。
「工学者チームのツクルデです。
これまで発見してきた魔術具には、高度文明紀の古代文字が刻んであります。
もしも、もしも高度文明紀の文字が解読できれば、時代は大きく変わるでしょう。うちにこそ必要な人材です。
念書だろうが誓約書だろうが、書けと言われれば書きますので、どうか一度、王立能力学園に来ていただきたい」
工学者チームを率いているツクルデ教授61歳は、今回の調査団の中で最も高齢だけど、お爺様と同じ魔術具の専門家で、この大陸一の研究者だと言われている。
……ちょっと怖いかなぁ・・・古代文字とか、超古代文字が読める人って、そんなに少ないの?
『サンタや、チーフが言っていただろう。高度文明紀の文字が読める者など居ないと。もちろん超古代文明紀の文字など、わし以外に読める者はおるまい。
そう言えばパトリシアさんは、高度文明紀の文字が読めるかな?』
『そうねぇ、あの時代には、大きく2つの言語を持つ文明があったみたいで、私が読めるのは片方だけね』
『それでも凄いよパトリシアさん。やったー! 今度教えてね』
まあそんな感じで、代表者会議で決まったのは、簡易宿泊施設を3日以内に作り、宿泊に必要な日用品等は、各自で持ち込み持ち帰ることになった。
それでも、食料の鮮度や調理できる調理人も居ないことから、二泊三日で調査して町に戻り、4日目は調査報告書を作成し、5日目に休みを取るという、5日間のルーティンワークを基本とすることになった。
荷物を運ぶため協会ポーターを各チームに1人だけ配置すると、副責任者のボルロさんが妥協案を出し、盗難や秘密漏洩を防ぐため、ハンターに依頼したら調査団から排除すると、アロー公爵が厳しく釘を刺した。
「では、帰路の途中で超古代の扉へとご案内しましょう。
本日扉を見学できるのはリーダーだけです。他の方は2.5キロ地点のセイフティールームでお待ちください」
副責任者であり高位・鑑定士のボルロさんが、全員に向かって告げる。
124
あなたにおすすめの小説
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王太子が近付いて来て……?
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。
さっちさん
ファンタジー
アズベリー領のミーナはとある事情により両親と旅をしてきた。
しかし、事故で両親を亡くし、実は領主だった両親の意志を幼いながらに受け継ぐため、一人旅を続ける事に。
7歳になると同時に叔父様を通して王都を拠点に領地の事ととある事情の為に学園に通い、知識と情報を得る様に言われた。
ミーナも仕方なく、王都に向かい、コレからの事を叔父と話をしようと動き出したところから始まります。
★作品を読んでくださった方ありがとうございます。不定期投稿とはなりますが一生懸命進めていく予定です。
皆様応援よろしくお願いします
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる