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第一章 誕生
第13話 討伐
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「これで最後だ!」
スノウさんを助けた部屋でゴブリンを全部始末した。息も切れずに倒せて楽勝だったな。
「ハァハァ……」
「ラーシア大丈夫?」
「は、はい。何ともないです」
僕と違って息を切らせているラーシア。魔道具を使っているとはいえ魔法を乱発しているからMPがギリギリなんだろうな。魔道具とはいえ、MPを少しだけ使う。普通に魔法を使うよりもマシな程度なんだよな。
「スノウさんを連れて先に帰ってな。後は僕が始末してくるよ」
「で、でも……」
「大丈夫。死にはしないよ」
僕の言葉を聞いて涙目になるラーシア。親指を立てて安心させると僕は奥へと歩き出す。
「か、帰りを待っています旦那様!」
「はいはい」
ラーシアの声に後ろ向きで手を振って別れる。
「松明の量が増えてきたな。親玉が出てくるか?」
奥へとしばらく歩いていると松明の間隔が狭まってきた。石造りの階段をくだって大きな広間にたどり着く。大きな台座に炎が灯っていて、玉座の間のような雰囲気。
「ウォーリア、マジシャン、次はやっぱり」
「グロロロロ~!」
「!? チャンピオン!?」
キングが来ると思っていたらカッコいい額当てをつけた大きなゴブリンが咆哮をあげて現れた。僕ら人間でいうところの英雄、もしくは勇者と言った職業もちだ。上位の上位と言った職業。ウォーリアやマジシャンなんて目じゃないやつなんだけど、なんで存在してるんだ?
「ギャギャギャ!」
「な!? キングまで」
骨づくりの大きめの椅子に座って声をあげるゴブリン。頭に王冠をつけていることからキングだと思われる。キングは頭がいいだけのゴブリンなんだろうな。明らかに体格が小さい、戦えるからだじゃないな。
「ギャギャ~!」
「グロロロロ!」
キングの掛け声でチャンピオンの体が赤黒く光る。身体強化の支援魔法、もしくはスキルを使ったみたいだ。チャンピオンは腰に下げていた剣を抜剣すると両手でつかんで振り上げる。
「凄い自信だな。じゃあ、僕も」
龍光と虎光を抜刀。チャンピオンの剣を受け止めるようにバツの字に構える。その瞬間、チャンピオンが素早く距離を詰めて剣を振り下ろしてきた。
バキバキバキ! チャンピオンの剣を受け止めると地面が悲鳴をあげる。恐ろしいほどの圧が襲い掛かってくる。サラマンダー以上の強さを感じる。だけど、
「なまくらじゃ勝てないよ」
ボロボロとチャンピオンの剣が崩れ落ちる。龍光と虎光は業物だ。そんな刀と力比べをしたらただの鉄の剣が勝てるはずもない。
「【アイスボルト】逃がさないよ」
「ギギ!?」
チャンピオンもキングも逃げ出そうと恐れおののいていた。アイスボルト、氷の塊の魔法を放って二匹の足を凍らせた。
「おしまい」
そう呟いてチャンピオンとキングの首をはねる。素早く駆けて龍光と虎光で切り落とした。他にゴブリンはいないのかな。
「ん? 奥に扉……」
キングの座っていた椅子の奥に扉が見える。少し鼻をつく匂いが漂ってくる。
「……スノウさん」
彼女のように飼われていた女性がいるのかも。そう思って扉を開く。
予想は裏切られなかった。
「助けに来ました」
「「……」」
真っ暗な部屋が広がっていて二人の女性が隅に座っていた。僕の声は届いているはず、でも、彼女達は見向きもしない。
「大丈夫ですか?」
「ひっ……」
体を揺さぶると悲鳴をあげて離れていく。体力はあるみたいだ。スノウさんもそうだったけど、体は痩せこけてる。ろくに食べ物をもらっていなかったんだろうな。とにかく、回復してしまおう。
「【エリアヒール】」
ヒールの範囲魔法版を唱える。みるみる痩せこけていた体が回復していく。それでも僕を見上げる目には恐怖が見える。
「もう大丈夫ですよ。ゴブリン達は倒しました」
「ゴブリン!?」
「いや~!」
二人は混乱している様子。よっぽど怖い思いをしてきたんだな。たぶんスノウさんも含めたこの人達がゴブリン達を……。あまり考えるのはやめよう。よく見ると人骨がいくつか部屋の隅にあるのが見える。この人達のほかにもいたんだろうな。
ゴブリン達を強化するにはかなりの数が必要なはずだもんな。
「無理やりにでも連れて行かないと眠ってもらうか」
僧侶の魔法に眠らせる魔法がある。確か、
「【スリープ】」
魔法を唱えると水色の球が頭を抱えて怯えている女性に当たる。少しすると眠りについていく。
もう一人にも唱えて眠らせると抱えて部屋を出る。ラーシアが心配してるだろう。すぐにここを出なくちゃ。そう思って元来た道を歩き出す。
その時、ふと視線を感じて振り返る。
二人の居た部屋からスキンヘッドの男が僕を見据えているのが見える。
「おい! おいおいおいおい!」
「……」
「どういうことだこりゃあよ~! ええ?」
瞳をギョロギョロと動かして声をあげるスキンヘッドの男。僕は静かに二人を下ろして龍光と虎光を構える。
こんなゴブリンの巣に人間がいる。それってゴブリンを育てていた人間としか思えない。
最初からおかしかったんだ。こんな街から近い森にゴブリンが大繁殖しているなんて。
「小僧。俺が精魂込めて育てたゴブリンをどこへやった? あぁ~?」
「外からここへ来るまでにあったゴブリンは全部倒したよ」
「ホラ吹いてんじゃねえぞ。チャンピオンだって、キングだって作ったんだ。おめえみたいなひょろっとしたやつにやられるはずねえだろ!」
男の質問に答えると目をギラギラさせて声をあげた。その声と同時に三日月のような短剣を投げてくる。見てから短剣を切りおとして見せると男は一瞬で僕の強さを察知して後ずさる。
「俺の投擲を切り落とすとは驚いたぜ。チャンピオンを倒すわけだ。侮れねえな」
「【アイスボルト】」
「なに!? 魔法!?」
男は話しながら視線をスヤスヤ眠る女の人達に落とす。嫌な予感がした僕はやつの足へと魔法を放つ。短剣を落とすような剣の達人が魔法を使うなんて思っていなかったみたいで簡単に足を凍らせることが出来た。
「て、てめぇ!」
「お前は何者だ! ここは何なんだ?」
「くひ。何だよ。おめえ何も知らねえのか。どうだ? 俺の仲間にならねえか?」
「はぁ?」
怒りを声に乗せる男に質問をする。男はにやけて僕を勧誘してきた。
「悪い話じゃねえぞ。俺はガムジン。貴族の依頼で魔物を育ててたんだ」
「貴族の依頼?」
「ああ」
ガムジンと名乗った男はにやけながら答えてく。
「魔物の群れのスタンピードって知ってるだろ? 群れを作った魔物が町を襲るあれだ」
「……」
「それを人工的に作って貴族がそれを防ぐ。名声を貴族が手に入れられるってわけだ」
ペラペラと良くしゃべるガムジン。名声……そんなものの為にこの人達は。
「この人達は?」
「貴族が気に入らねえってなった女をさらって連れてきたんだ。ゴブリンの苗床に丁度いいからな。クイーンが生まれてくれれば更に良かったんだがな」
ギリッ! ガムジンの心無い言葉に握りこぶしがなる。怒りでどうにかなってしまいそうだ。
「しかし、ぼろい商売だぜ。女は味見していいしよ。酒も食い物もいくらでも用意してもらえる。冒険者が入ってきたら始末して、戦利品は全部もらえる。更に成功報酬でガッポリだ。どうだ? 一緒にやらねえか?」
「……醜い」
「あぁ? なんて?」
ガムジンの醜い笑顔と醜い言葉。嫌悪感を感じて呟くとこいつは苛立ちの顔になっていく。
「いい仲間になれると思ったんだがな」
「思わないよ」
「くひ。じゃあ死ね!」
ガムジンの言葉に顔を見ずに答える。背を向けながらやつの最後の言葉を聞いた。
足を凍らせていただけのやつはコソコソと腕を動かしていた。袖に何か隠していたのは明白だった。言葉と共に短剣を僕へと突き刺してきていた。その短剣は僕に届くことはない、僕は背を向けると同時にやつの首を切りつけていたんだ。
どんなに綺麗に、何の抵抗もなく斬っても人を斬るって重く感じるんだな。こんな醜い人間を斬ってもこんなに嫌な気分になるのか……。
ガムジンの首が転げ落ちるのを背に、二人を担ぎ上げて出口へと向かう。
はぁ~、疲れたな……。
スノウさんを助けた部屋でゴブリンを全部始末した。息も切れずに倒せて楽勝だったな。
「ハァハァ……」
「ラーシア大丈夫?」
「は、はい。何ともないです」
僕と違って息を切らせているラーシア。魔道具を使っているとはいえ魔法を乱発しているからMPがギリギリなんだろうな。魔道具とはいえ、MPを少しだけ使う。普通に魔法を使うよりもマシな程度なんだよな。
「スノウさんを連れて先に帰ってな。後は僕が始末してくるよ」
「で、でも……」
「大丈夫。死にはしないよ」
僕の言葉を聞いて涙目になるラーシア。親指を立てて安心させると僕は奥へと歩き出す。
「か、帰りを待っています旦那様!」
「はいはい」
ラーシアの声に後ろ向きで手を振って別れる。
「松明の量が増えてきたな。親玉が出てくるか?」
奥へとしばらく歩いていると松明の間隔が狭まってきた。石造りの階段をくだって大きな広間にたどり着く。大きな台座に炎が灯っていて、玉座の間のような雰囲気。
「ウォーリア、マジシャン、次はやっぱり」
「グロロロロ~!」
「!? チャンピオン!?」
キングが来ると思っていたらカッコいい額当てをつけた大きなゴブリンが咆哮をあげて現れた。僕ら人間でいうところの英雄、もしくは勇者と言った職業もちだ。上位の上位と言った職業。ウォーリアやマジシャンなんて目じゃないやつなんだけど、なんで存在してるんだ?
「ギャギャギャ!」
「な!? キングまで」
骨づくりの大きめの椅子に座って声をあげるゴブリン。頭に王冠をつけていることからキングだと思われる。キングは頭がいいだけのゴブリンなんだろうな。明らかに体格が小さい、戦えるからだじゃないな。
「ギャギャ~!」
「グロロロロ!」
キングの掛け声でチャンピオンの体が赤黒く光る。身体強化の支援魔法、もしくはスキルを使ったみたいだ。チャンピオンは腰に下げていた剣を抜剣すると両手でつかんで振り上げる。
「凄い自信だな。じゃあ、僕も」
龍光と虎光を抜刀。チャンピオンの剣を受け止めるようにバツの字に構える。その瞬間、チャンピオンが素早く距離を詰めて剣を振り下ろしてきた。
バキバキバキ! チャンピオンの剣を受け止めると地面が悲鳴をあげる。恐ろしいほどの圧が襲い掛かってくる。サラマンダー以上の強さを感じる。だけど、
「なまくらじゃ勝てないよ」
ボロボロとチャンピオンの剣が崩れ落ちる。龍光と虎光は業物だ。そんな刀と力比べをしたらただの鉄の剣が勝てるはずもない。
「【アイスボルト】逃がさないよ」
「ギギ!?」
チャンピオンもキングも逃げ出そうと恐れおののいていた。アイスボルト、氷の塊の魔法を放って二匹の足を凍らせた。
「おしまい」
そう呟いてチャンピオンとキングの首をはねる。素早く駆けて龍光と虎光で切り落とした。他にゴブリンはいないのかな。
「ん? 奥に扉……」
キングの座っていた椅子の奥に扉が見える。少し鼻をつく匂いが漂ってくる。
「……スノウさん」
彼女のように飼われていた女性がいるのかも。そう思って扉を開く。
予想は裏切られなかった。
「助けに来ました」
「「……」」
真っ暗な部屋が広がっていて二人の女性が隅に座っていた。僕の声は届いているはず、でも、彼女達は見向きもしない。
「大丈夫ですか?」
「ひっ……」
体を揺さぶると悲鳴をあげて離れていく。体力はあるみたいだ。スノウさんもそうだったけど、体は痩せこけてる。ろくに食べ物をもらっていなかったんだろうな。とにかく、回復してしまおう。
「【エリアヒール】」
ヒールの範囲魔法版を唱える。みるみる痩せこけていた体が回復していく。それでも僕を見上げる目には恐怖が見える。
「もう大丈夫ですよ。ゴブリン達は倒しました」
「ゴブリン!?」
「いや~!」
二人は混乱している様子。よっぽど怖い思いをしてきたんだな。たぶんスノウさんも含めたこの人達がゴブリン達を……。あまり考えるのはやめよう。よく見ると人骨がいくつか部屋の隅にあるのが見える。この人達のほかにもいたんだろうな。
ゴブリン達を強化するにはかなりの数が必要なはずだもんな。
「無理やりにでも連れて行かないと眠ってもらうか」
僧侶の魔法に眠らせる魔法がある。確か、
「【スリープ】」
魔法を唱えると水色の球が頭を抱えて怯えている女性に当たる。少しすると眠りについていく。
もう一人にも唱えて眠らせると抱えて部屋を出る。ラーシアが心配してるだろう。すぐにここを出なくちゃ。そう思って元来た道を歩き出す。
その時、ふと視線を感じて振り返る。
二人の居た部屋からスキンヘッドの男が僕を見据えているのが見える。
「おい! おいおいおいおい!」
「……」
「どういうことだこりゃあよ~! ええ?」
瞳をギョロギョロと動かして声をあげるスキンヘッドの男。僕は静かに二人を下ろして龍光と虎光を構える。
こんなゴブリンの巣に人間がいる。それってゴブリンを育てていた人間としか思えない。
最初からおかしかったんだ。こんな街から近い森にゴブリンが大繁殖しているなんて。
「小僧。俺が精魂込めて育てたゴブリンをどこへやった? あぁ~?」
「外からここへ来るまでにあったゴブリンは全部倒したよ」
「ホラ吹いてんじゃねえぞ。チャンピオンだって、キングだって作ったんだ。おめえみたいなひょろっとしたやつにやられるはずねえだろ!」
男の質問に答えると目をギラギラさせて声をあげた。その声と同時に三日月のような短剣を投げてくる。見てから短剣を切りおとして見せると男は一瞬で僕の強さを察知して後ずさる。
「俺の投擲を切り落とすとは驚いたぜ。チャンピオンを倒すわけだ。侮れねえな」
「【アイスボルト】」
「なに!? 魔法!?」
男は話しながら視線をスヤスヤ眠る女の人達に落とす。嫌な予感がした僕はやつの足へと魔法を放つ。短剣を落とすような剣の達人が魔法を使うなんて思っていなかったみたいで簡単に足を凍らせることが出来た。
「て、てめぇ!」
「お前は何者だ! ここは何なんだ?」
「くひ。何だよ。おめえ何も知らねえのか。どうだ? 俺の仲間にならねえか?」
「はぁ?」
怒りを声に乗せる男に質問をする。男はにやけて僕を勧誘してきた。
「悪い話じゃねえぞ。俺はガムジン。貴族の依頼で魔物を育ててたんだ」
「貴族の依頼?」
「ああ」
ガムジンと名乗った男はにやけながら答えてく。
「魔物の群れのスタンピードって知ってるだろ? 群れを作った魔物が町を襲るあれだ」
「……」
「それを人工的に作って貴族がそれを防ぐ。名声を貴族が手に入れられるってわけだ」
ペラペラと良くしゃべるガムジン。名声……そんなものの為にこの人達は。
「この人達は?」
「貴族が気に入らねえってなった女をさらって連れてきたんだ。ゴブリンの苗床に丁度いいからな。クイーンが生まれてくれれば更に良かったんだがな」
ギリッ! ガムジンの心無い言葉に握りこぶしがなる。怒りでどうにかなってしまいそうだ。
「しかし、ぼろい商売だぜ。女は味見していいしよ。酒も食い物もいくらでも用意してもらえる。冒険者が入ってきたら始末して、戦利品は全部もらえる。更に成功報酬でガッポリだ。どうだ? 一緒にやらねえか?」
「……醜い」
「あぁ? なんて?」
ガムジンの醜い笑顔と醜い言葉。嫌悪感を感じて呟くとこいつは苛立ちの顔になっていく。
「いい仲間になれると思ったんだがな」
「思わないよ」
「くひ。じゃあ死ね!」
ガムジンの言葉に顔を見ずに答える。背を向けながらやつの最後の言葉を聞いた。
足を凍らせていただけのやつはコソコソと腕を動かしていた。袖に何か隠していたのは明白だった。言葉と共に短剣を僕へと突き刺してきていた。その短剣は僕に届くことはない、僕は背を向けると同時にやつの首を切りつけていたんだ。
どんなに綺麗に、何の抵抗もなく斬っても人を斬るって重く感じるんだな。こんな醜い人間を斬ってもこんなに嫌な気分になるのか……。
ガムジンの首が転げ落ちるのを背に、二人を担ぎ上げて出口へと向かう。
はぁ~、疲れたな……。
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