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第一章 ゲームの世界へ
第33話 吸血姫セリス
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「きゃあ!? た、高い! こ、怖い!」
「れ、レッド!? 高所恐怖症なのか!?」
リトルに乗ってレイドック城に飛び立つとすぐにレッドが抱き着いてくる。レッドがまさかの高所恐怖症、驚きだ。ちょっと嫌がっていたのはこのせいだったか。
怖がる彼女には悪いけれど、抱き着かれて嬉しくなってしまう僕。邪な男だな、僕は。
「イチャイチャしないでくださいよレッドさん!」
「わ、私は怖くて」
アスノ君に叱られるレッド。僕を叱ってこないのか、甘やかされてるな僕。
「見えてきたぞ」
「あれがそのレイドック城ですか」
ルドマンさんの声にリトルが呟く。向かう先を見ると黒い尖塔が目立つ城が見えてくる。ゲームとまったく同じ城だ。ここにあいつもいるんだな。
「感慨深い……」
「ランカ?」
ついつい呟いてしまうとレッドが不思議そうに見つめてくる。
仲間のみんなでもこれだけは言えない。ラストダンジョンでラスボスのいる城なんてね。
「外は誰もいないですね」
城の前に下りて、リトルから降りるとアスノ君が呟く。今の段階ではラストダンジョンになっていないからだな。ラストダンジョンになるとうじゃうじゃと吸血鬼達が集まってくる。
「リトルは離れておいて、帰りもよろしくね」
「はい!」
飛び立つリトルを見送って僕らはレイドック城に振り向く。黒い威圧的な尖塔と城。あの尖塔にラスボスの姫がいる。ある条件を達成すると開かれるダンジョンだから、今は危険は少ない。今の状態なら弱い吸血鬼がいるはずだ。狩って遺灰を沢山手に入れるぞ!
「いらっしゃいませ~。人間のお客様ですね。ではこちらへどうぞ~」
「……へ?」
弱い吸血鬼とはいえ、危険がないわけでもない。そう思って緊張しながら城の扉に手をかける。すると自動的に開いていき、中を見ると深くお辞儀をして迎えてくれる吸血鬼達が並んでいた。
「驚きにならずにささ中へ、ずずずい~っと」
一人の吸血鬼が僕らの背中を押して城へといざなう。困惑する僕ら、油断させる作戦なのか?
「私達を罠にはめるつもりか吸血鬼!」
たまらずレッドが声を張り上げる。背中を押してくる人も深くお辞儀をしている人も、牙を隠そうともしない。ハッキリと見える牙に僕らは警戒して剣を引き抜く。
「お待ちくださいお客様!」
「!? セリス!?」
大きな声が聞こえてきて振り向くと大きな扉が開いて玉座の間が見える。赤い絨毯の先で小さい少女が驚いた表情で僕を見つめてくる。思わず名前を言ってしまったから驚いているのかもしれない。僕は口を抑えた。
「なぜわらわの名前を?」
トコトコと歩み寄ってくるセリス。知らないはずもない。ラストダンジョンのラスボスである【吸血姫セリス】なのだから。幾度も挑み負けて負けて、やっと勝ったボスだ。今戦ったら確実に殺される。
「お客様? 聞いていますか?」
「ゴクリッ!」
俯く僕を見上げてくる少女な吸血姫セリス。思わず緊張で生唾を飲み込む。下手な返事をしたら殺される。この姿はまやかしだ。本来の姿になると妖艶な女性に変わり、攻撃をかわすために蝙蝠に分裂したりしてくる。
「ランカに近づくな!」
「む……わらわはなにもしていないだろう小娘」
たまらずレッドが声をあげて剣をセリスの首に向ける。セリスは殺気を放ちレッドを睨みつけた。その殺気を浴びて僕は冷や汗が止まらない。冷や汗が出ていないのはレッドだけだ。ルドマンさんもアスノ君も身動きが出来ないでいる。
「……ランカさんというのですね。まあ、わらわの名を知っていてもいなくてもいいでしょう。それで? なぜこの城にやってきたのですか?」
しばらくの静寂の後、セリスが口を開く。僕やレッドから離れると取り巻きの吸血鬼が四つん這いになるとセリスが椅子として座る。圧倒的支配者といった風体だな。
「遺灰が必要なんだ」
冷や汗をかきながら答える僕。緊張でのどがカラカラだ。レッドなら少しは抵抗できるかもしれない。でも、ルドマンさんやアスノ君、僕は一瞬で消し炭になる自信がある。自力で魔法が使えない状態の今じゃ、絶対に勝てない。
「遺灰? それは【吸血鬼の遺灰】でしょうか?」
「あ、ああ」
首を傾げて聞いてくるセリス。素直に頷いて答えると彼女はしばらく考え込んで一人の吸血鬼を呼びつける。
「あるだけ持ってきなさい。出来るだけ急ぐのよ」
「はっ!」
呼びつけた吸血鬼を走らせるセリス。すぐに樽いっぱいの革袋に入った吸血鬼の遺灰が積まれていく。
「さあお客様。あなた方の欲しいものはこれですよね」
「こ、これだけあれば足りるよ」
セリスが得意げに話す。僕は凄い量の吸血鬼の遺灰に興奮してしまう。
「そうですかそうですか。ではお支払いはどなたにしますか?」
「え? どなた?」
セリスは話し終わると目を赤く光らせてくる。
「あら? そういえばまだ言っていなかったわね。このレイドック城では血液、臓物でお支払いをしていただいています。若い子供ならば一人分ですが年取ったじいさんでは三人分くらいは頂かないと足りませんね」
舌なめずりをして話すセリス。本性を現したといったところか。
「……死なない程度の血液だといくつくらい買える?」
「ランカ!? こんな取引に応じるの?」
「仕方ないだろ。必要なものだし、死ぬよりはましだよ」
説得の言葉をかけるとレッドが声を荒らげる。みんなが死ぬよりは断然ましだ。
「……ランカ様。あなた様は私の事を知っているご様子。……いかがでしょうか? この吸血鬼の遺灰、革袋で20袋分をお渡しいたします。なのでなぜ私の事を知っているのかおしえていただけないでしょうか?」
セリスが提案の声をあげる。彼女も現実の人物となった弊害で尖塔から出て来たんだろう。ずっと監禁みたいな状況だった自分を、知っている人間がいることが信じられないんだろうな。吸血鬼の遺灰は絶対に必要だ。情報を与えても困ることじゃない。教えちゃおう。まあ、嘘の話をするんだけどね。
「【レイドックの姫】という本を読んでいたから、君を見てつい口が滑ったんだ。知っていたわけじゃないよ」
「【レイドックの姫】?」
「レイドックの姫はとても有名な絵本です。平民はあまりお目にかかれない本だけど、羊皮紙に書き写されて広められてる!」
セリスに答えると彼女は首を傾げた。更にアスノ君が補足してくれる。
嘘であり、本当の話だ。セリスの伏線はちゃんとゲームの中でされている。所々にちりばめられたレイドックの情報。その一番重要なキャラクターの話がこのレイドックの姫だ。
セリスの名前がそのまま出てくることはないが内容を知らない彼女にバレるはずもない。
「なるほど、そういえば詩人が書いた本と言うものがあったと聞いたことがある。それでも私の名前を知ることは難しいはずなのに……」
考え込むセリス。まずいかな?
「……まあ、いいでしょう。では遺灰をどうぞ」
じ~っと見つめてくるセリス。観念したかのように声をあげる彼女は遺灰を20袋手渡してきた。その場でインベントリに入れるわけにもいかないのでみんなで手分けして持ち出す。
「ありがとう! じゃあ、僕らは帰ります」
「あ! ちょっと待ちなさい!」
「待てません! じゃあ!」
逃げるようにレイドック城を後にする僕ら。リトルを呼んでそそくさとニールキャニオンへと帰る。なんだか戦うよりも疲れた。でも、これで僕の限界突破が出来るぞ!
「れ、レッド!? 高所恐怖症なのか!?」
リトルに乗ってレイドック城に飛び立つとすぐにレッドが抱き着いてくる。レッドがまさかの高所恐怖症、驚きだ。ちょっと嫌がっていたのはこのせいだったか。
怖がる彼女には悪いけれど、抱き着かれて嬉しくなってしまう僕。邪な男だな、僕は。
「イチャイチャしないでくださいよレッドさん!」
「わ、私は怖くて」
アスノ君に叱られるレッド。僕を叱ってこないのか、甘やかされてるな僕。
「見えてきたぞ」
「あれがそのレイドック城ですか」
ルドマンさんの声にリトルが呟く。向かう先を見ると黒い尖塔が目立つ城が見えてくる。ゲームとまったく同じ城だ。ここにあいつもいるんだな。
「感慨深い……」
「ランカ?」
ついつい呟いてしまうとレッドが不思議そうに見つめてくる。
仲間のみんなでもこれだけは言えない。ラストダンジョンでラスボスのいる城なんてね。
「外は誰もいないですね」
城の前に下りて、リトルから降りるとアスノ君が呟く。今の段階ではラストダンジョンになっていないからだな。ラストダンジョンになるとうじゃうじゃと吸血鬼達が集まってくる。
「リトルは離れておいて、帰りもよろしくね」
「はい!」
飛び立つリトルを見送って僕らはレイドック城に振り向く。黒い威圧的な尖塔と城。あの尖塔にラスボスの姫がいる。ある条件を達成すると開かれるダンジョンだから、今は危険は少ない。今の状態なら弱い吸血鬼がいるはずだ。狩って遺灰を沢山手に入れるぞ!
「いらっしゃいませ~。人間のお客様ですね。ではこちらへどうぞ~」
「……へ?」
弱い吸血鬼とはいえ、危険がないわけでもない。そう思って緊張しながら城の扉に手をかける。すると自動的に開いていき、中を見ると深くお辞儀をして迎えてくれる吸血鬼達が並んでいた。
「驚きにならずにささ中へ、ずずずい~っと」
一人の吸血鬼が僕らの背中を押して城へといざなう。困惑する僕ら、油断させる作戦なのか?
「私達を罠にはめるつもりか吸血鬼!」
たまらずレッドが声を張り上げる。背中を押してくる人も深くお辞儀をしている人も、牙を隠そうともしない。ハッキリと見える牙に僕らは警戒して剣を引き抜く。
「お待ちくださいお客様!」
「!? セリス!?」
大きな声が聞こえてきて振り向くと大きな扉が開いて玉座の間が見える。赤い絨毯の先で小さい少女が驚いた表情で僕を見つめてくる。思わず名前を言ってしまったから驚いているのかもしれない。僕は口を抑えた。
「なぜわらわの名前を?」
トコトコと歩み寄ってくるセリス。知らないはずもない。ラストダンジョンのラスボスである【吸血姫セリス】なのだから。幾度も挑み負けて負けて、やっと勝ったボスだ。今戦ったら確実に殺される。
「お客様? 聞いていますか?」
「ゴクリッ!」
俯く僕を見上げてくる少女な吸血姫セリス。思わず緊張で生唾を飲み込む。下手な返事をしたら殺される。この姿はまやかしだ。本来の姿になると妖艶な女性に変わり、攻撃をかわすために蝙蝠に分裂したりしてくる。
「ランカに近づくな!」
「む……わらわはなにもしていないだろう小娘」
たまらずレッドが声をあげて剣をセリスの首に向ける。セリスは殺気を放ちレッドを睨みつけた。その殺気を浴びて僕は冷や汗が止まらない。冷や汗が出ていないのはレッドだけだ。ルドマンさんもアスノ君も身動きが出来ないでいる。
「……ランカさんというのですね。まあ、わらわの名を知っていてもいなくてもいいでしょう。それで? なぜこの城にやってきたのですか?」
しばらくの静寂の後、セリスが口を開く。僕やレッドから離れると取り巻きの吸血鬼が四つん這いになるとセリスが椅子として座る。圧倒的支配者といった風体だな。
「遺灰が必要なんだ」
冷や汗をかきながら答える僕。緊張でのどがカラカラだ。レッドなら少しは抵抗できるかもしれない。でも、ルドマンさんやアスノ君、僕は一瞬で消し炭になる自信がある。自力で魔法が使えない状態の今じゃ、絶対に勝てない。
「遺灰? それは【吸血鬼の遺灰】でしょうか?」
「あ、ああ」
首を傾げて聞いてくるセリス。素直に頷いて答えると彼女はしばらく考え込んで一人の吸血鬼を呼びつける。
「あるだけ持ってきなさい。出来るだけ急ぐのよ」
「はっ!」
呼びつけた吸血鬼を走らせるセリス。すぐに樽いっぱいの革袋に入った吸血鬼の遺灰が積まれていく。
「さあお客様。あなた方の欲しいものはこれですよね」
「こ、これだけあれば足りるよ」
セリスが得意げに話す。僕は凄い量の吸血鬼の遺灰に興奮してしまう。
「そうですかそうですか。ではお支払いはどなたにしますか?」
「え? どなた?」
セリスは話し終わると目を赤く光らせてくる。
「あら? そういえばまだ言っていなかったわね。このレイドック城では血液、臓物でお支払いをしていただいています。若い子供ならば一人分ですが年取ったじいさんでは三人分くらいは頂かないと足りませんね」
舌なめずりをして話すセリス。本性を現したといったところか。
「……死なない程度の血液だといくつくらい買える?」
「ランカ!? こんな取引に応じるの?」
「仕方ないだろ。必要なものだし、死ぬよりはましだよ」
説得の言葉をかけるとレッドが声を荒らげる。みんなが死ぬよりは断然ましだ。
「……ランカ様。あなた様は私の事を知っているご様子。……いかがでしょうか? この吸血鬼の遺灰、革袋で20袋分をお渡しいたします。なのでなぜ私の事を知っているのかおしえていただけないでしょうか?」
セリスが提案の声をあげる。彼女も現実の人物となった弊害で尖塔から出て来たんだろう。ずっと監禁みたいな状況だった自分を、知っている人間がいることが信じられないんだろうな。吸血鬼の遺灰は絶対に必要だ。情報を与えても困ることじゃない。教えちゃおう。まあ、嘘の話をするんだけどね。
「【レイドックの姫】という本を読んでいたから、君を見てつい口が滑ったんだ。知っていたわけじゃないよ」
「【レイドックの姫】?」
「レイドックの姫はとても有名な絵本です。平民はあまりお目にかかれない本だけど、羊皮紙に書き写されて広められてる!」
セリスに答えると彼女は首を傾げた。更にアスノ君が補足してくれる。
嘘であり、本当の話だ。セリスの伏線はちゃんとゲームの中でされている。所々にちりばめられたレイドックの情報。その一番重要なキャラクターの話がこのレイドックの姫だ。
セリスの名前がそのまま出てくることはないが内容を知らない彼女にバレるはずもない。
「なるほど、そういえば詩人が書いた本と言うものがあったと聞いたことがある。それでも私の名前を知ることは難しいはずなのに……」
考え込むセリス。まずいかな?
「……まあ、いいでしょう。では遺灰をどうぞ」
じ~っと見つめてくるセリス。観念したかのように声をあげる彼女は遺灰を20袋手渡してきた。その場でインベントリに入れるわけにもいかないのでみんなで手分けして持ち出す。
「ありがとう! じゃあ、僕らは帰ります」
「あ! ちょっと待ちなさい!」
「待てません! じゃあ!」
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