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第1章 成長
第9話 ラッドの家族
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「あ~、ラッド兄ちゃんお帰りなさい!」
『お帰りなさ~い』
「戻ったぞ~。今日は肉串を買ってきた~」
「え~、買ったの~? 盗んだんじゃないの?」
ラッドと一緒に彼の寝床にやってきた。城壁に沿って歩いて、一番隅っこに木の枝なんかをうまく使ってテントみたいにしてる。
小さなテントだけど、言っていた通り、5人の少年少女が出てきて迎えてくれる。あれ? 5人?
「兄さん。お帰りなさい。ゴホッゴホッ」
「ユマ、お前は出てこなくていいよ。寝てろ」
「で、でも。ゴホゴホ……ごめん兄さん」
這って出てこようとする子が6人目。私と同い年の子かな。他の子も一つ上か下と言った感じ。
こんな子供たちが片寄せ合って暮らしてる。これはトトおじさんじゃなくても助けてあげたくなる。
「今日は肉だ。これ食べたらユマも元気になるぞ」
「ありがとう兄さん。でも、僕はいいよ。みんなにあげて」
「おいおいユマ。今日は全員分あるんだ。遠慮するなよ」
「兄さん……。ありがと、それじゃ一つもらうね」
テントの中の声が筒抜け私は泣きそうになってしまう。病弱なユマ君に優しいラッド。なんて綺麗な子供達なんだろう。
「ラッドお兄ちゃん。この子は~?」
「新しい孤児?」
涙してると子供たちが私を不思議そうに見てくる。双子の少女が声を上げるとラッドが出てきてみんなに肉串を配りながら説明する。
「ファムっていうんだ。今日知り合った友達だ。この肉を一緒に買ってくれたんだ。感謝して食べろよ~」
ラッドが紹介してくれるとみんな輝く瞳で見つめてくる。
「ファムお姉ちゃん! 私はムム」
「私はナナ! よろしくね!」
握手をしてくる双子ちゃん。とっても可愛らしい。ピンクの髪は珍しいけど、凄い似合ってる。
「オイラはドンタ。ラッドお兄ちゃんの子分!」
「私はネーナ。よろしく」
「ん……」
ドンタ君は活発そうな少年、ネーナちゃんは物静かな少女……最後の子は喋れないのかな? 目も髪の毛で隠れてる。
「そいつは喋れねえんだ。親に執拗に殴られてな。名前はドロップだ」
「ん!」
ラッドが教えてくれる。
彼は真一文字の口で口角を上げて見せてくれる。執拗な親からの攻撃を受けても、今は笑ってる。これはラッドのおかげかな。
「ほら、残りはお前のだ」
「一本でいいよ。あとはラッドの」
「いいのか!? ってダメだダメだ。お前はゴブリンを倒して得たお金。俺は薬草だ。お前の方が強い金で買った。俺に食べる資格はない」
「強いお金? ふふ、面白いこと言うね。食べるのに資格なんていらないよ。私は一本でお腹いっぱいだから大丈夫」
ラッドが残りの肉串を手渡してくる。一本だけ頂いて頬張ると肉汁が口の中で広がる。ラッドの言葉も面白くて思わず笑っちゃった。
強いお金なんて初めて聞いたよ。ほんと子供って笑わせてくれる。
「美味しい!? いつもの盗んだのよりなんでこんなに美味しいんだ?」
私が食べた後、ラッドも頬張る。すると感動して目を輝かせる。
彼は食べながら周りの兄弟の頬張る姿を見つめる。
「みんなもいつもより美味しく食べてるように感じる。なんでだろ?」
「それはね。自分で働いて稼いだお金で買ったからだよ。ラッドのみんなを思う気持ちが乗ってるの」
「稼いだお金? 気持ち? そんなのが乗るのか?」
ラッドは不思議そうにみんなを見つめる。地べたで座って食べる食事。本来は美味しいわけがないけれど、みんなで一緒に同じものを食べる。それだけで美味しく感じる。
この世界に転生して初めての体験。前世では毎日の事だったけど、とても新鮮に感じる。
「美味しいよラッドお兄ちゃん!」
「そうだな。それじゃ寝るか!」
『うん!』
育ち盛りのみんなはすぐに肉を平らげて眠りにつく。あれでお腹いっぱいになるわけもないのに満足そうに寝床につく。
「みんなで重なると温かいね~」
「今日のラッド兄ちゃんはいい匂い。私達と違う」
「ん……」
テントの中からそんな声が聞こえてくる。狭い空間でみんなで川の字になって眠ってるみたい。
私はそれを見送ってその場を後にしようと歩き出す。
「ファムもこいよ」
「え? 私はいいよ。少し用事があるから」
「用事?」
ラッドの声が上がる。すると再度テントから出てくるみんな。
「こんな夜中に子供一人じゃあぶねえぞ。人攫いに捕まって、それこそ奴隷にされちまうよ」
「そうだよ! ファムお姉ちゃんはネーナお姉ちゃんと同じくらい可愛いんだからお金にされちゃうよ」
ラッドに同意してムムちゃんが注意してくれる。ネーナちゃんは恥ずかしそうに顔を隠してるけど、みんな可愛いので大丈夫。
「大丈夫だよ。私は強いから」
「ダメだ! 一緒に寝るんだ! 俺の方が年上なんだ、言うこと聞きなさい!」
「……はぁ~、わかったよ。もう……それじゃとりあえず【ウォッシュ】」
ラッドに腕を掴まれて引き留められた。無理やり引きはがしてもいいんだけど、善意を無下にするのも憚られる。
私はみんなにウォッシュを使って綺麗にする。
『わ~』という感嘆の声をあげる子供達。輝く瞳で『魔法だ~』と声をあげると双子が抱き着いてくる。
「「ファムお姉ちゃんすご~い」」
「ははは、ファムは天才なんだ。凄いだろ~」
双子が私を褒めると何故かラッドが自慢げに答える。
私はこの後、テントと地面にもウォッシュをかけてみんなと眠った。床がとても硬かったけど、暖かくてすぐに夢の世界に船をこいだ。
こんなに安心して眠ったのはこの世界では初めて。
『お帰りなさ~い』
「戻ったぞ~。今日は肉串を買ってきた~」
「え~、買ったの~? 盗んだんじゃないの?」
ラッドと一緒に彼の寝床にやってきた。城壁に沿って歩いて、一番隅っこに木の枝なんかをうまく使ってテントみたいにしてる。
小さなテントだけど、言っていた通り、5人の少年少女が出てきて迎えてくれる。あれ? 5人?
「兄さん。お帰りなさい。ゴホッゴホッ」
「ユマ、お前は出てこなくていいよ。寝てろ」
「で、でも。ゴホゴホ……ごめん兄さん」
這って出てこようとする子が6人目。私と同い年の子かな。他の子も一つ上か下と言った感じ。
こんな子供たちが片寄せ合って暮らしてる。これはトトおじさんじゃなくても助けてあげたくなる。
「今日は肉だ。これ食べたらユマも元気になるぞ」
「ありがとう兄さん。でも、僕はいいよ。みんなにあげて」
「おいおいユマ。今日は全員分あるんだ。遠慮するなよ」
「兄さん……。ありがと、それじゃ一つもらうね」
テントの中の声が筒抜け私は泣きそうになってしまう。病弱なユマ君に優しいラッド。なんて綺麗な子供達なんだろう。
「ラッドお兄ちゃん。この子は~?」
「新しい孤児?」
涙してると子供たちが私を不思議そうに見てくる。双子の少女が声を上げるとラッドが出てきてみんなに肉串を配りながら説明する。
「ファムっていうんだ。今日知り合った友達だ。この肉を一緒に買ってくれたんだ。感謝して食べろよ~」
ラッドが紹介してくれるとみんな輝く瞳で見つめてくる。
「ファムお姉ちゃん! 私はムム」
「私はナナ! よろしくね!」
握手をしてくる双子ちゃん。とっても可愛らしい。ピンクの髪は珍しいけど、凄い似合ってる。
「オイラはドンタ。ラッドお兄ちゃんの子分!」
「私はネーナ。よろしく」
「ん……」
ドンタ君は活発そうな少年、ネーナちゃんは物静かな少女……最後の子は喋れないのかな? 目も髪の毛で隠れてる。
「そいつは喋れねえんだ。親に執拗に殴られてな。名前はドロップだ」
「ん!」
ラッドが教えてくれる。
彼は真一文字の口で口角を上げて見せてくれる。執拗な親からの攻撃を受けても、今は笑ってる。これはラッドのおかげかな。
「ほら、残りはお前のだ」
「一本でいいよ。あとはラッドの」
「いいのか!? ってダメだダメだ。お前はゴブリンを倒して得たお金。俺は薬草だ。お前の方が強い金で買った。俺に食べる資格はない」
「強いお金? ふふ、面白いこと言うね。食べるのに資格なんていらないよ。私は一本でお腹いっぱいだから大丈夫」
ラッドが残りの肉串を手渡してくる。一本だけ頂いて頬張ると肉汁が口の中で広がる。ラッドの言葉も面白くて思わず笑っちゃった。
強いお金なんて初めて聞いたよ。ほんと子供って笑わせてくれる。
「美味しい!? いつもの盗んだのよりなんでこんなに美味しいんだ?」
私が食べた後、ラッドも頬張る。すると感動して目を輝かせる。
彼は食べながら周りの兄弟の頬張る姿を見つめる。
「みんなもいつもより美味しく食べてるように感じる。なんでだろ?」
「それはね。自分で働いて稼いだお金で買ったからだよ。ラッドのみんなを思う気持ちが乗ってるの」
「稼いだお金? 気持ち? そんなのが乗るのか?」
ラッドは不思議そうにみんなを見つめる。地べたで座って食べる食事。本来は美味しいわけがないけれど、みんなで一緒に同じものを食べる。それだけで美味しく感じる。
この世界に転生して初めての体験。前世では毎日の事だったけど、とても新鮮に感じる。
「美味しいよラッドお兄ちゃん!」
「そうだな。それじゃ寝るか!」
『うん!』
育ち盛りのみんなはすぐに肉を平らげて眠りにつく。あれでお腹いっぱいになるわけもないのに満足そうに寝床につく。
「みんなで重なると温かいね~」
「今日のラッド兄ちゃんはいい匂い。私達と違う」
「ん……」
テントの中からそんな声が聞こえてくる。狭い空間でみんなで川の字になって眠ってるみたい。
私はそれを見送ってその場を後にしようと歩き出す。
「ファムもこいよ」
「え? 私はいいよ。少し用事があるから」
「用事?」
ラッドの声が上がる。すると再度テントから出てくるみんな。
「こんな夜中に子供一人じゃあぶねえぞ。人攫いに捕まって、それこそ奴隷にされちまうよ」
「そうだよ! ファムお姉ちゃんはネーナお姉ちゃんと同じくらい可愛いんだからお金にされちゃうよ」
ラッドに同意してムムちゃんが注意してくれる。ネーナちゃんは恥ずかしそうに顔を隠してるけど、みんな可愛いので大丈夫。
「大丈夫だよ。私は強いから」
「ダメだ! 一緒に寝るんだ! 俺の方が年上なんだ、言うこと聞きなさい!」
「……はぁ~、わかったよ。もう……それじゃとりあえず【ウォッシュ】」
ラッドに腕を掴まれて引き留められた。無理やり引きはがしてもいいんだけど、善意を無下にするのも憚られる。
私はみんなにウォッシュを使って綺麗にする。
『わ~』という感嘆の声をあげる子供達。輝く瞳で『魔法だ~』と声をあげると双子が抱き着いてくる。
「「ファムお姉ちゃんすご~い」」
「ははは、ファムは天才なんだ。凄いだろ~」
双子が私を褒めると何故かラッドが自慢げに答える。
私はこの後、テントと地面にもウォッシュをかけてみんなと眠った。床がとても硬かったけど、暖かくてすぐに夢の世界に船をこいだ。
こんなに安心して眠ったのはこの世界では初めて。
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