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第1章 成長
第30話 ユマの病気
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「ふぁ~……。よく寝た……。みんなはまだ寝てるか」
買い物を楽しんで次の日。私はみんなよりも先に起きて支度を始める。
部屋割りは女の子と男の子で別れてる。ユマ君とラッドとドンタ君とドロップ君が一緒。
私とネーナちゃんとムムちゃんとナナちゃん、それと新たにレイブンが加わって同じ部屋。
まだみんな小さな体だからベッドを二つにするだけで済んでる。
だけど、これから大きくなるみんな、部屋をもう二つくらいはもらわないとだめかもしれないな~。私は成長しないけどね……。
「はぁ~」
「「おっきなため息~」」
「はは、起こしちゃった?」
自分の体を見つめて大きなため息をつく。双子が目をパッチリと開いて見つめてくる。
「ファムお姉ちゃんは大きくなりたいの?」
「え?」
「お胸見てた?」
双子はため息の原因を探ってくる。胸が小さいことにため息をついたと思われてるみたい。
5歳じゃこのくらいが普通だけど、それじゃないんだよね~。まあ、大きいにこしたことはないけどね。
「ん、ラッドも胸見てた」
「え~! やっぱり男の子って胸好きなんだ?」
レイブンがラッドの行動を告げ口する。するとネーナちゃんもいつの間にか起きて声をあげる。
みんないつの間にか起きて、ませてるな~。っていうかレイブンは胸ないのに……ってレナリスさんの胸か。そういえば、見てたな~。
「はいはい。起きたなら支度をして~。今日も一日働きましょ~」
「なんだかファムお姉ちゃんお母さんみた~い」
「おかあさ~ん」
ませた言葉で話し合うレイブンとネーナちゃんの頭を撫でながら支度を急かすと双子が抱き着いてくる。
二人の頭も撫でると押し倒そうとしてくる。でも、私は倒れません。
「「お母さん強~い」」
「はいはい。ユマお兄ちゃんと一緒に洗濯屋さんしないとダメでしょ」
「「は~い」」
双子ちゃんは驚いて支度を始める。彼女達が声出しするとお客さんの入りがいいらしい。
みんなが綺麗な服を着ているからそれも相まって客引きになってるんだよね。
魔法を使える人がどれだけ少ないのかがわかる。
「あ! ファム姉さんおはようございます」
「おはようユマ君」
みんなと一緒に食堂にやってくると男性陣で一番早く食堂に来ていたのはユマ君だった。
魔法を使い始めて元気になったユマ君は、礼儀作法もしっかりしてる。過去を詮索するつもりはないけど、この子も色々ありそう。魔法を使えたしね。
そういえば、魔法と何か関係した体調不良っぽかったんだっけ。ステータスを見て見れば何かわかるかも?
「ユマ君はステータスってみたことある?」
「え? ステータスですか? ありますけど」
「何か変な所とかあった?」
「……よくわからなくて数字は読めるんですけど、意味とかは教えてもらっていないので」
食堂のユマ君の向かいの席に座る。みんなも座るのを見ながらユマ君に質問する。
彼は見たことがあっても教えてもらっていないため、意味が分かってないみたい。
「見せてくれる?」
「見せることが出来るんですか?」
「あ~うん。声に出して『ステータスオープン』」
何も知らないユマ君に教える。イブリムおじさんに見せた事がある私が教えると素直に見せてくれる。
ーーーーー
ユマ 5歳 LV 1
職業 聖職者
HP 10
MP 3000
STR 10
DEF 10
DEX 8
AGI 9
MND 1000
INT 1000
ーーーーー
「え?」
ユマ君のステータスを見て思わず驚いてしまう。
溢れる魔法力というのだろうか。偏ったステータス。彼の体はこの魔力によって侵されてた?
魔力を外に出すことで体調が回復していったのかもしれない。
大きいステータスは体にいい。だけど、偏ったステータスは何かがおかしくなる。
栄養と一緒だ。同じものをずっと食べていると体に異常が発生し始める。偏った食事というのはいい食べ物でも同じ効果を発生させる。
「な、何かおかしいですか?」
「あ、うん。最近体調がよくなってるでしょ? 悪かった原因がわかった」
驚いた私にユマ君が不安そうに見つめてくる。私が答えると彼は更に不安になっていく。
「やっぱりおかしいんだ。こんなに数値が高いはずないもん。僕はやっぱりおかしい」
ユマ君は不安で声をもらす。折角元気になったのにそんなに自分を攻めたらおかしくなっちゃうよ。
私は小さなため息をついて席を立つ。彼の隣に座りなおすと彼の頭を撫でる。
「安心して。おかしいなんてことはないから。ただ、魔力、MPが多すぎるだけだよ。それを支える体がないうちにMPが溢れちゃって体がおかしくなったんだよ」
「あ、ん……」
頭を撫でて抱きしめてあげると、彼は安心しきって体を預けてくる。なぜか周りの声も消えて静かになる。
さっきまでみんなで騒いでいたのに。どうしたんだろう。そう思って周りを見渡すと私とユマ君を見つめて顔を赤くさせてる。
「ユマお兄ちゃんとファムお姉ちゃん、だいた~ん」
「ちがうよ! ファムお姉ちゃんが大胆なんだよ~! 私達も真似しないと!」
ムムちゃんとナナちゃんが嬉しそうに話して抱き着いてくる。私はハッとしてユマ君から離れる。
彼は真っ赤になって口を抑えた。
「ユマお兄? 気持ちよかった?」
「ネーナちゃん……。うん、安心した。お母さんに抱きしめられたみたいで。抱きしめてもらったことはないはずなんだけどね……」
顔が真っ赤なネーナちゃんの質問に素直に答えるユマ君。こっちまで恥ずかしくなるほどの素直な感想に、私も顔が熱くなるのを感じた。
でも、ここにいる子達は抱きしめてもらったことがないのかもしれない。
でも、違うんだよ。子供はみんなお腹の中で抱きしめてもらってる。どんな子でも愛してもらって生まれてくるの。……違うかもしれないけど、私はそう思いたい。
「ふぁ~……みんなおはよ~。ん? 何かあったのか? みんな顔真っ赤だぞ?」
ユマ君の感想を聞いてみんなで顔を赤くさせているとラッド達が起きてきて首を傾げる。私達はとりあえず食事を済ませて誤魔化した。
買い物を楽しんで次の日。私はみんなよりも先に起きて支度を始める。
部屋割りは女の子と男の子で別れてる。ユマ君とラッドとドンタ君とドロップ君が一緒。
私とネーナちゃんとムムちゃんとナナちゃん、それと新たにレイブンが加わって同じ部屋。
まだみんな小さな体だからベッドを二つにするだけで済んでる。
だけど、これから大きくなるみんな、部屋をもう二つくらいはもらわないとだめかもしれないな~。私は成長しないけどね……。
「はぁ~」
「「おっきなため息~」」
「はは、起こしちゃった?」
自分の体を見つめて大きなため息をつく。双子が目をパッチリと開いて見つめてくる。
「ファムお姉ちゃんは大きくなりたいの?」
「え?」
「お胸見てた?」
双子はため息の原因を探ってくる。胸が小さいことにため息をついたと思われてるみたい。
5歳じゃこのくらいが普通だけど、それじゃないんだよね~。まあ、大きいにこしたことはないけどね。
「ん、ラッドも胸見てた」
「え~! やっぱり男の子って胸好きなんだ?」
レイブンがラッドの行動を告げ口する。するとネーナちゃんもいつの間にか起きて声をあげる。
みんないつの間にか起きて、ませてるな~。っていうかレイブンは胸ないのに……ってレナリスさんの胸か。そういえば、見てたな~。
「はいはい。起きたなら支度をして~。今日も一日働きましょ~」
「なんだかファムお姉ちゃんお母さんみた~い」
「おかあさ~ん」
ませた言葉で話し合うレイブンとネーナちゃんの頭を撫でながら支度を急かすと双子が抱き着いてくる。
二人の頭も撫でると押し倒そうとしてくる。でも、私は倒れません。
「「お母さん強~い」」
「はいはい。ユマお兄ちゃんと一緒に洗濯屋さんしないとダメでしょ」
「「は~い」」
双子ちゃんは驚いて支度を始める。彼女達が声出しするとお客さんの入りがいいらしい。
みんなが綺麗な服を着ているからそれも相まって客引きになってるんだよね。
魔法を使える人がどれだけ少ないのかがわかる。
「あ! ファム姉さんおはようございます」
「おはようユマ君」
みんなと一緒に食堂にやってくると男性陣で一番早く食堂に来ていたのはユマ君だった。
魔法を使い始めて元気になったユマ君は、礼儀作法もしっかりしてる。過去を詮索するつもりはないけど、この子も色々ありそう。魔法を使えたしね。
そういえば、魔法と何か関係した体調不良っぽかったんだっけ。ステータスを見て見れば何かわかるかも?
「ユマ君はステータスってみたことある?」
「え? ステータスですか? ありますけど」
「何か変な所とかあった?」
「……よくわからなくて数字は読めるんですけど、意味とかは教えてもらっていないので」
食堂のユマ君の向かいの席に座る。みんなも座るのを見ながらユマ君に質問する。
彼は見たことがあっても教えてもらっていないため、意味が分かってないみたい。
「見せてくれる?」
「見せることが出来るんですか?」
「あ~うん。声に出して『ステータスオープン』」
何も知らないユマ君に教える。イブリムおじさんに見せた事がある私が教えると素直に見せてくれる。
ーーーーー
ユマ 5歳 LV 1
職業 聖職者
HP 10
MP 3000
STR 10
DEF 10
DEX 8
AGI 9
MND 1000
INT 1000
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「え?」
ユマ君のステータスを見て思わず驚いてしまう。
溢れる魔法力というのだろうか。偏ったステータス。彼の体はこの魔力によって侵されてた?
魔力を外に出すことで体調が回復していったのかもしれない。
大きいステータスは体にいい。だけど、偏ったステータスは何かがおかしくなる。
栄養と一緒だ。同じものをずっと食べていると体に異常が発生し始める。偏った食事というのはいい食べ物でも同じ効果を発生させる。
「な、何かおかしいですか?」
「あ、うん。最近体調がよくなってるでしょ? 悪かった原因がわかった」
驚いた私にユマ君が不安そうに見つめてくる。私が答えると彼は更に不安になっていく。
「やっぱりおかしいんだ。こんなに数値が高いはずないもん。僕はやっぱりおかしい」
ユマ君は不安で声をもらす。折角元気になったのにそんなに自分を攻めたらおかしくなっちゃうよ。
私は小さなため息をついて席を立つ。彼の隣に座りなおすと彼の頭を撫でる。
「安心して。おかしいなんてことはないから。ただ、魔力、MPが多すぎるだけだよ。それを支える体がないうちにMPが溢れちゃって体がおかしくなったんだよ」
「あ、ん……」
頭を撫でて抱きしめてあげると、彼は安心しきって体を預けてくる。なぜか周りの声も消えて静かになる。
さっきまでみんなで騒いでいたのに。どうしたんだろう。そう思って周りを見渡すと私とユマ君を見つめて顔を赤くさせてる。
「ユマお兄ちゃんとファムお姉ちゃん、だいた~ん」
「ちがうよ! ファムお姉ちゃんが大胆なんだよ~! 私達も真似しないと!」
ムムちゃんとナナちゃんが嬉しそうに話して抱き着いてくる。私はハッとしてユマ君から離れる。
彼は真っ赤になって口を抑えた。
「ユマお兄? 気持ちよかった?」
「ネーナちゃん……。うん、安心した。お母さんに抱きしめられたみたいで。抱きしめてもらったことはないはずなんだけどね……」
顔が真っ赤なネーナちゃんの質問に素直に答えるユマ君。こっちまで恥ずかしくなるほどの素直な感想に、私も顔が熱くなるのを感じた。
でも、ここにいる子達は抱きしめてもらったことがないのかもしれない。
でも、違うんだよ。子供はみんなお腹の中で抱きしめてもらってる。どんな子でも愛してもらって生まれてくるの。……違うかもしれないけど、私はそう思いたい。
「ふぁ~……みんなおはよ~。ん? 何かあったのか? みんな顔真っ赤だぞ?」
ユマ君の感想を聞いてみんなで顔を赤くさせているとラッド達が起きてきて首を傾げる。私達はとりあえず食事を済ませて誤魔化した。
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