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第2章 王国と魔道
第109話 蘇生
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「ふぁ~……。今日もいい天気みたいだな~」
僕は家で目を覚まして体を起こす。窓から見える朝日に今日の天気を思って呟いた。
ベッドの中がとても温かいからそう思っていた。だけど、その温かさは別のことが原因だった。
「あれ? え!? ジャネット!?」
「スースー」
僕の横に誰かがいると思って振り向く。するとそこに赤い髪の女性が寝ていた。そう、ジャネットだ。
寝ている時はみんな戻ってしまうのに、なぜか彼女がいる。それも鎧を脱いで白い肌着を着てるだけの姿……。
気品あふれる鎧姿の彼女が肌着だけの姿、目に毒だ。しかし、僕も男の子、見てしまう。
「ん? あ! おはようございますアユム様」
「え! あ! うん! おはようジャネット……」
ついつい見つめているとジャネットが起きて、満面の笑みを僕に向けてくる。
僕はきょどりながらそれに答える。
「アユム様。とても重大なことがわかりました」
ジャネットはそう言って夢の中の出来事を話してくれる。
それを聞いて僕は驚き戸惑う。僕がこの世界に来た理由、そして、僕のスキルの正体だ。
「つ、つまり。僕は仲間にした人を生き返らせることが出来る?」
「はい。ですがどうやってなのかはわかりません。時間もかかりますし」
……凄いスキルだと思っていた。まさか生き返らせることが出来るなんて思わなかった。
でも、これが本当なら……最高だ。
「私とオスロードのせいでアユム様をこの世界に召喚してしまった。本当に申し訳ありません」
「え?」
僕が内心喜んでいるとジャネットが勘違いして謝ってくる。
そうか、そうともとれるのか。でも、僕は謝ってほしいなんて思わないだって。
「オスロードとジャネットのせいじゃないよ。”おかげ”だよ。僕は二人のおかげでこの世界に来れた。そして、君を生き返らせることが出来たんだ」
僕は泣き出しそうになっているジャネットの両肩を掴んで見つめる。
声をかけると彼女は強く抱きしめてきた。鎧を着ていたころとは違う、とても柔らかな感触。
「ありがとうございますアユム様」
「はは、僕のセリフだよ。ありがとうジャネット。それとオスロードさん」
抱きしめ合って感謝を述べる。
「「……」」
自然と見つめあう僕は顔が熱くなるのを感じる。顔が近づいてく。
「んあ! ん~! よく寝た! 今日も訓練だ! ってなんでジャネットがもういるんだ?」
別の部屋から声がして僕らは一瞬で離れる。少しるとルーザーさんが部屋に入ってきて声を上げる。
あと少しでキスが出来たのに、彼には空気を読める力をつけてほしいな。
「ルーザーさん。いい知らせです」
顔が熱いまま、僕は彼に知らせる。ルティのことだ。
僕の説明を聞くと嬉しそうに天を仰いで涙を流す。
「本当かよ! 一緒にいられるだけでも嬉しかったのに……。生き返れるのかよ!」
号泣して声を上げる。その声は隣の部屋で寝ていたルナちゃんにも聞こえる。
眠たそうに出てきたルナちゃんにも教えると彼女も同じように泣いて喜んだ。
「またルーンお姉ちゃんと一緒に暮らせるんだね! よかった! よかったよ~!」
二人が泣いて喜んでくれる。これもオスロードとジャネットが僕をこの世界に連れてきてくれたおかげだ。本当に感謝してもしきれない。
「おはようみんな。今日は早いな。どうした? なんで泣いてるんだ?」
みんなで嬉し泣きををしていると、エスメル様がやってくる。
泣いてる僕らに驚いて彼女はなぜかルーザーさんを睨みつける。
「またルーザーが悪さをしたのか?」
「ちょ、エスメル。ちげぇよ」
胸ぐらを掴むエスメル様に弁明するルーザーさん。
説明されると彼女も嬉しそうに微笑む。
「そうか……。ムラタ殿のスキルは奇跡のスキルだったんだな……」
微笑ましく僕を見つめるエスメル様。その視線をジャネットを移す。彼女はそのままジャネットを抱きしめた。
「エリザベート様……お母さま」
「エスメル……ごめんね。母だと言えなくて」
「いえ、あなたは生きる力をなくしかけた私に力をくれました。とても強い力を」
母と子の再会。感動シーンに僕は号泣してしまう。
「えっと……そうか、ジャネット様はエスメル様のお母さんのエリザベート様で、エルフでえ~っと。あ~めんどくせえ。今まで通りでいいよな?」
「はい。大丈夫ですよルーザー」
「はは、なんだか一気に言いにくくなったなエスメル」
「え?」
ジャネットに敬語を使おうとしたルーザーさん。めんどくさそうに今窓通りというとエスメル様と顔を見合う。
言いにくいって何だろう?
「お母様。私達結婚することにしました。そして、オスロード王国を再興します」
「あ~それはおめでたい……」
「「ええ!?」」
まさかのルーザーさんとエスメル様の結婚宣言。確かに匂いはしていたけど、こんなに早く実現しようとは。
僕は家で目を覚まして体を起こす。窓から見える朝日に今日の天気を思って呟いた。
ベッドの中がとても温かいからそう思っていた。だけど、その温かさは別のことが原因だった。
「あれ? え!? ジャネット!?」
「スースー」
僕の横に誰かがいると思って振り向く。するとそこに赤い髪の女性が寝ていた。そう、ジャネットだ。
寝ている時はみんな戻ってしまうのに、なぜか彼女がいる。それも鎧を脱いで白い肌着を着てるだけの姿……。
気品あふれる鎧姿の彼女が肌着だけの姿、目に毒だ。しかし、僕も男の子、見てしまう。
「ん? あ! おはようございますアユム様」
「え! あ! うん! おはようジャネット……」
ついつい見つめているとジャネットが起きて、満面の笑みを僕に向けてくる。
僕はきょどりながらそれに答える。
「アユム様。とても重大なことがわかりました」
ジャネットはそう言って夢の中の出来事を話してくれる。
それを聞いて僕は驚き戸惑う。僕がこの世界に来た理由、そして、僕のスキルの正体だ。
「つ、つまり。僕は仲間にした人を生き返らせることが出来る?」
「はい。ですがどうやってなのかはわかりません。時間もかかりますし」
……凄いスキルだと思っていた。まさか生き返らせることが出来るなんて思わなかった。
でも、これが本当なら……最高だ。
「私とオスロードのせいでアユム様をこの世界に召喚してしまった。本当に申し訳ありません」
「え?」
僕が内心喜んでいるとジャネットが勘違いして謝ってくる。
そうか、そうともとれるのか。でも、僕は謝ってほしいなんて思わないだって。
「オスロードとジャネットのせいじゃないよ。”おかげ”だよ。僕は二人のおかげでこの世界に来れた。そして、君を生き返らせることが出来たんだ」
僕は泣き出しそうになっているジャネットの両肩を掴んで見つめる。
声をかけると彼女は強く抱きしめてきた。鎧を着ていたころとは違う、とても柔らかな感触。
「ありがとうございますアユム様」
「はは、僕のセリフだよ。ありがとうジャネット。それとオスロードさん」
抱きしめ合って感謝を述べる。
「「……」」
自然と見つめあう僕は顔が熱くなるのを感じる。顔が近づいてく。
「んあ! ん~! よく寝た! 今日も訓練だ! ってなんでジャネットがもういるんだ?」
別の部屋から声がして僕らは一瞬で離れる。少しるとルーザーさんが部屋に入ってきて声を上げる。
あと少しでキスが出来たのに、彼には空気を読める力をつけてほしいな。
「ルーザーさん。いい知らせです」
顔が熱いまま、僕は彼に知らせる。ルティのことだ。
僕の説明を聞くと嬉しそうに天を仰いで涙を流す。
「本当かよ! 一緒にいられるだけでも嬉しかったのに……。生き返れるのかよ!」
号泣して声を上げる。その声は隣の部屋で寝ていたルナちゃんにも聞こえる。
眠たそうに出てきたルナちゃんにも教えると彼女も同じように泣いて喜んだ。
「またルーンお姉ちゃんと一緒に暮らせるんだね! よかった! よかったよ~!」
二人が泣いて喜んでくれる。これもオスロードとジャネットが僕をこの世界に連れてきてくれたおかげだ。本当に感謝してもしきれない。
「おはようみんな。今日は早いな。どうした? なんで泣いてるんだ?」
みんなで嬉し泣きををしていると、エスメル様がやってくる。
泣いてる僕らに驚いて彼女はなぜかルーザーさんを睨みつける。
「またルーザーが悪さをしたのか?」
「ちょ、エスメル。ちげぇよ」
胸ぐらを掴むエスメル様に弁明するルーザーさん。
説明されると彼女も嬉しそうに微笑む。
「そうか……。ムラタ殿のスキルは奇跡のスキルだったんだな……」
微笑ましく僕を見つめるエスメル様。その視線をジャネットを移す。彼女はそのままジャネットを抱きしめた。
「エリザベート様……お母さま」
「エスメル……ごめんね。母だと言えなくて」
「いえ、あなたは生きる力をなくしかけた私に力をくれました。とても強い力を」
母と子の再会。感動シーンに僕は号泣してしまう。
「えっと……そうか、ジャネット様はエスメル様のお母さんのエリザベート様で、エルフでえ~っと。あ~めんどくせえ。今まで通りでいいよな?」
「はい。大丈夫ですよルーザー」
「はは、なんだか一気に言いにくくなったなエスメル」
「え?」
ジャネットに敬語を使おうとしたルーザーさん。めんどくさそうに今窓通りというとエスメル様と顔を見合う。
言いにくいって何だろう?
「お母様。私達結婚することにしました。そして、オスロード王国を再興します」
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