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第3章 ルインズ
第19話 デウス
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「儂は夢を見ていたようだな。リステアよ迷惑かけた」
「いいえ、オールデア様。迷惑など」
オールデアが目覚めてリステアさんへ謝罪をする。リステアさんは涙してそれを聞いて頷いてる。
「オラストロの王、デウス。儂は呪いにかかっていたようでな。申し訳ないが今回の話はなかったことにしてくれ」
「なに! それはどういうことだ」
一息、ため息をついたオールデアはオラストロの王デウスへと声をかける。
デウスは俺を見据えていた視線をオールデアに向けた。睨みつけるような圧で憤りが伺える。
「獣人を迫害している国と手を取り合っても分かり合えない。そう思ったのだ。呪いを受けていた儂のせいで足を運ばせて申し訳ないが」
「……謝罪だけでは済まないだろうが」
「待ってください。争いはわが国も望まないこと。オラストロの民もそれを望まないでしょう」
「ほ~」
オールデアの言葉にデウスが答えるとエスラル君が口を出した。エスラル君をみたデウスは感心して頷いた。
「ルインズは良いご子息をお持ちのようだ。安泰だろう。しかし、我が国は世継ぎに恵まれん。バカ息子が一人だ。そこでオールデア殿の話に乗ることにしたんだぞ……。それが冗談だったなどと……」
ス~、デウスは話しながらゆらりと動き日本刀を引き抜いた。この世界は地球じゃないがあれは日本刀と言ってもそん色ないものだ。少し離れていても綺麗な輝きを纏っている。
「な、なにを!」
「まあ、あわてるな」
デウスの動きにオールデアが驚いて身を強張らせる。兵士達にも緊張が走るがデウスは飄々としている。
「こちらの僧侶の男とあちらの少年、どちらかをオラストロにもらおうか。それで許そう」
「ええ!」
デウスはそういって日本刀を地面に突き刺した。
アルの驚きの声が玉座の間に響いた。
「それはどういうことだ?」
「俺も長く生きてきた。人を見る目があるんだよ。あの娘もいいものを持っているようだが、この二人は逸材といって差し支えない。特にこの僧侶の男。こいつは異常だ。力づくでも欲しいところだな」
オールデアを回復した時の服のままだから僧侶の男になっているが俺は別に僧侶ではないぞ。
オラストロの王に気に入られてもしょうがないんだが、褒められて悪い気はしないな。
「ん? おかしいな。そちらの男はオラストロの王子と聞いていたが」
「お父様、それは」
「ほ~」
オールデアは覚えていなくていいことを思い出したようで声をあげた。
アルが否定しようとしてくれたがデウスの三度目の感心する声でかき消された。
デウスは俺を見据えて、頷いている。
「そうか、お前はやはりラインハルトであったか。こんなに立派になりおって。気づかなかったぞ」
「へ?」
デウスは近づいてきて両肩を叩いてきた。すっごい笑顔なんだけど、気味が悪いな。
「獣人と仲良くしようなんて言っていたお前を幽閉していたが、いつの間にかいなくなった。お前は逃げてしまったと思っていたが外で修業をしていたのだな」
ポンポンと肩を叩きながら言ってくるデウス。少し涙目になっている。
この世界に来た時、確かに俺は牢獄にいた。
俺はラインハルトっていう人の体に入ってしまったってことなのか?
「儂は間違っていた。帰ってきてくれぬか? これから平和な国を作ろう。迫害のない国を」
「……」
オラストロの王の言葉とは思えないな。
デウスの笑顔と言葉に違和感を覚えて俺は、ある服に着替えた。
「な、なんだと! 親父殿!」
オラストロの王の服。金の全身鎧。デウスが触ってきたからてにはいっていた。
デウスは日本刀の刺してあるところまで走ると冷や汗をかいて刀を引き抜き俺へと刃を向けた。
「どういうことだ! なぜ親父殿が……」
だらだらと汗をかき、足元に水たまりが出来るほど立ち尽くす。
デウスの親父ということは前王ってことだよな。デウスのような強面の男が怖がるなんて、どれだけ怖い人だったんだ?
「俺はあの頃の俺じゃねえ。親父殿の思い通りにはいかないぞ」
ジャキン! 鋭い金切り音を鳴らしてデウスが刀を抜いた。そのまま、俺へと向かってきた。
しかし、動きが遅くなり土の壁に囲まれていく。
「お父さんになにするの!」
「タツミ兄さん大丈夫?」
「ああ、ありがとう二人とも」
約束通りルキアとアスベルが俺を守ってくれた。寄り添う二人の頭を撫でる。
「ハァ!」
デウスを囲んでいた土の壁が切られて崩れる。息を切らせたデウスが出てくると俺達を見据えた。
「キャットマンとウルフマンか……やはり親父殿は共存を求めていたのだな。時代の流れということか」
デウスはうなだれながら涙した。
結局、俺はラインハルトって人に憑依転移してしまったってことなのか? それにしては牢にいた兵士は知らなかったな。
デウスの話から察するとデウスに逆らったことで兵に知らせずに幽閉されていたのかもしれないな。
「……もう疲れた。俺は引退する」
『ええ!?』
デウスがわけのわからないことを呟いた。
玉座の間にいる人すべてが驚愕の声をあげた。
「いいえ、オールデア様。迷惑など」
オールデアが目覚めてリステアさんへ謝罪をする。リステアさんは涙してそれを聞いて頷いてる。
「オラストロの王、デウス。儂は呪いにかかっていたようでな。申し訳ないが今回の話はなかったことにしてくれ」
「なに! それはどういうことだ」
一息、ため息をついたオールデアはオラストロの王デウスへと声をかける。
デウスは俺を見据えていた視線をオールデアに向けた。睨みつけるような圧で憤りが伺える。
「獣人を迫害している国と手を取り合っても分かり合えない。そう思ったのだ。呪いを受けていた儂のせいで足を運ばせて申し訳ないが」
「……謝罪だけでは済まないだろうが」
「待ってください。争いはわが国も望まないこと。オラストロの民もそれを望まないでしょう」
「ほ~」
オールデアの言葉にデウスが答えるとエスラル君が口を出した。エスラル君をみたデウスは感心して頷いた。
「ルインズは良いご子息をお持ちのようだ。安泰だろう。しかし、我が国は世継ぎに恵まれん。バカ息子が一人だ。そこでオールデア殿の話に乗ることにしたんだぞ……。それが冗談だったなどと……」
ス~、デウスは話しながらゆらりと動き日本刀を引き抜いた。この世界は地球じゃないがあれは日本刀と言ってもそん色ないものだ。少し離れていても綺麗な輝きを纏っている。
「な、なにを!」
「まあ、あわてるな」
デウスの動きにオールデアが驚いて身を強張らせる。兵士達にも緊張が走るがデウスは飄々としている。
「こちらの僧侶の男とあちらの少年、どちらかをオラストロにもらおうか。それで許そう」
「ええ!」
デウスはそういって日本刀を地面に突き刺した。
アルの驚きの声が玉座の間に響いた。
「それはどういうことだ?」
「俺も長く生きてきた。人を見る目があるんだよ。あの娘もいいものを持っているようだが、この二人は逸材といって差し支えない。特にこの僧侶の男。こいつは異常だ。力づくでも欲しいところだな」
オールデアを回復した時の服のままだから僧侶の男になっているが俺は別に僧侶ではないぞ。
オラストロの王に気に入られてもしょうがないんだが、褒められて悪い気はしないな。
「ん? おかしいな。そちらの男はオラストロの王子と聞いていたが」
「お父様、それは」
「ほ~」
オールデアは覚えていなくていいことを思い出したようで声をあげた。
アルが否定しようとしてくれたがデウスの三度目の感心する声でかき消された。
デウスは俺を見据えて、頷いている。
「そうか、お前はやはりラインハルトであったか。こんなに立派になりおって。気づかなかったぞ」
「へ?」
デウスは近づいてきて両肩を叩いてきた。すっごい笑顔なんだけど、気味が悪いな。
「獣人と仲良くしようなんて言っていたお前を幽閉していたが、いつの間にかいなくなった。お前は逃げてしまったと思っていたが外で修業をしていたのだな」
ポンポンと肩を叩きながら言ってくるデウス。少し涙目になっている。
この世界に来た時、確かに俺は牢獄にいた。
俺はラインハルトっていう人の体に入ってしまったってことなのか?
「儂は間違っていた。帰ってきてくれぬか? これから平和な国を作ろう。迫害のない国を」
「……」
オラストロの王の言葉とは思えないな。
デウスの笑顔と言葉に違和感を覚えて俺は、ある服に着替えた。
「な、なんだと! 親父殿!」
オラストロの王の服。金の全身鎧。デウスが触ってきたからてにはいっていた。
デウスは日本刀の刺してあるところまで走ると冷や汗をかいて刀を引き抜き俺へと刃を向けた。
「どういうことだ! なぜ親父殿が……」
だらだらと汗をかき、足元に水たまりが出来るほど立ち尽くす。
デウスの親父ということは前王ってことだよな。デウスのような強面の男が怖がるなんて、どれだけ怖い人だったんだ?
「俺はあの頃の俺じゃねえ。親父殿の思い通りにはいかないぞ」
ジャキン! 鋭い金切り音を鳴らしてデウスが刀を抜いた。そのまま、俺へと向かってきた。
しかし、動きが遅くなり土の壁に囲まれていく。
「お父さんになにするの!」
「タツミ兄さん大丈夫?」
「ああ、ありがとう二人とも」
約束通りルキアとアスベルが俺を守ってくれた。寄り添う二人の頭を撫でる。
「ハァ!」
デウスを囲んでいた土の壁が切られて崩れる。息を切らせたデウスが出てくると俺達を見据えた。
「キャットマンとウルフマンか……やはり親父殿は共存を求めていたのだな。時代の流れということか」
デウスはうなだれながら涙した。
結局、俺はラインハルトって人に憑依転移してしまったってことなのか? それにしては牢にいた兵士は知らなかったな。
デウスの話から察するとデウスに逆らったことで兵に知らせずに幽閉されていたのかもしれないな。
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デウスがわけのわからないことを呟いた。
玉座の間にいる人すべてが驚愕の声をあげた。
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