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第1章
第3話 ダーク
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布をひいただけの寝床。野営で贅沢は言えないけど、藁くらいは欲しかったな。
「す~す~」
そんな寝床でも疲れていたのか、お母さんはぐっすりと眠ってる。
「よく頑張ったな……」
そんなお母さんの頬を触るお父さん。愛おしいものを見つめる瞳。本当は手を差し伸べたいけど、兵士として伸ばすことが出来ない歯がゆさ。そんな葛藤も休む時には関係ない。
家族を大事に思うお父さんはやっぱりかっこいいな。
「す~す~」
そんなお父さんも寝息を立てていく。
僕は二人に挟まれてとっても温い。そんな僕とは違って、二人は背中が冷たい。二人を助けるためにも僕は一人飛び出す。
「タッタッタ~」
高速ハイハイで見張りをかいくぐって陣の外へ。音はするから見張りの人がキョロキョロしている。ここまで歩いたから更にレベルが上がっている。いつかステータスが見れる日が楽しみだ。
「グルルルル」
「バブ?」
森が見えてきたので入ってきた。
そうすると犬の魔物が僕へと威嚇してくる。
首を傾げていると大きな口が開かれた。口が裂けているのか普通の犬と違って凄く大きく口が開いてる。はっきりいって怖い。
だけど、今の僕はとっても強い赤ん坊、
「ダブ!」
ハイハイから飛び上がって犬の上を取る。閉まった口を上から抑えて頭をはたく。犬は『キャンキャン』叫んで逃げていった。
「ダブダブ」
悪は去った。かっこよく着地してポーズを決める。膝立ちだから、あんまりカッコよくないな~。少し研究しようかな。
触って分かったけど犬の毛皮はもさもさしている。あれじゃ使えないな。
「グルアァァ」
「バブ?」
森の奥から凄い声が聞こえてきた。犬の親玉でもいるのかな?
それから少しするとドスドスという音と共に大きな魔物が現れた。
「お前が我の眷属をいじめた人間か……赤子ではないか」
「バブ」
どうやら逃げていった犬は自分の親分に報告に言ったみたい。親分さんは大きな黒い狼。口は裂けていないみたいだけどすっごく強そうだ。
「我はダーク。光栄に思え。我の血肉になれることをな」
さっきの犬と同じように大きく口を開いてきた。僕がしゃべれないと思ったのか餌にしようとしているみたいだな。
だけど、そうはいかないよ。
「何!?」
再度大きく飛び上がってダークの背中に飛び乗った。驚愕したダークは尻尾をピンと張った。
「お前は何なんだ! ただの赤子ではないな!」
ダークはそういって体をブルブルさせた。濡れたときにするやつだけど、僕は汚れじゃないぞ。
焦っている感じがとっても面白いので思わず笑みがこぼれる。
「キャッキャ!」
笑うのには他にも理由がある。ダークの毛皮はかなり上質だ。モフモフの最上級だというのが触って分かった。この子に決めたぞ!
「何を楽しそうにしている!」
僕は両手をあげて嬉しそうにしているのを見てダークが眉間に皺を寄せて叫んだ。
すると周りに眷属とか言っていた犬が複数現れた。
「痛めつけてやれ」
ダークの合図で犬たちが僕へと突撃してきた。背中に上ってきているけど、ダークはいたくないのかな?
「はっはっは、眷属にいい餌が手に入ったな。……どうした、お前たち?」
ガブっとかみついたと思った眷属たち、顔をうずめていて食べていると思ったのだが違うことに気づいて不安な声をあげているダーク。
まさか! とダークが飛び上がって僕を剥がしてきた。
「ダブ!」
「キャンキャン」
僕は噛みついてきた犬の唇を抑えつまんでいた。両手しかないので二匹だけだ。他の二匹はしっかりと僕の肩やお腹を噛みついているよ。服は着ていたから穴が開いちゃったどうしてくれるんだ。
つまんでいる二匹をブンブン振り回す。大きく吹き飛ばされる犬達。ダークは驚愕で声も出ないみたい。
「……お前は何なんだ。待てよ。【鑑定】」
ダークが驚愕しながら鑑定と言っている。どうやら、鑑定っていうのを始めたみたいだ。スキルでそういうものが存在するのか。新発見だ。
「な! なんだこの赤子のステータスは! 私の倍ではないか!」
「バブ?」
おお、こんな眷属を持っているような魔物の倍の強さになっているのか~。しっかりとレベル上がってるな~。
「バブバブ!」
「み、見せろというのか? まさか、お前……いや、あなた様は知らなかったのですか?」
ステータスが見たくて近寄ると察したダークの口調がおかしくなった。お前って言って来ていたのにあなた様って、どんだけ僕強くなってるんだろ。ワクワクしてきたな~。
「す~す~」
そんな寝床でも疲れていたのか、お母さんはぐっすりと眠ってる。
「よく頑張ったな……」
そんなお母さんの頬を触るお父さん。愛おしいものを見つめる瞳。本当は手を差し伸べたいけど、兵士として伸ばすことが出来ない歯がゆさ。そんな葛藤も休む時には関係ない。
家族を大事に思うお父さんはやっぱりかっこいいな。
「す~す~」
そんなお父さんも寝息を立てていく。
僕は二人に挟まれてとっても温い。そんな僕とは違って、二人は背中が冷たい。二人を助けるためにも僕は一人飛び出す。
「タッタッタ~」
高速ハイハイで見張りをかいくぐって陣の外へ。音はするから見張りの人がキョロキョロしている。ここまで歩いたから更にレベルが上がっている。いつかステータスが見れる日が楽しみだ。
「グルルルル」
「バブ?」
森が見えてきたので入ってきた。
そうすると犬の魔物が僕へと威嚇してくる。
首を傾げていると大きな口が開かれた。口が裂けているのか普通の犬と違って凄く大きく口が開いてる。はっきりいって怖い。
だけど、今の僕はとっても強い赤ん坊、
「ダブ!」
ハイハイから飛び上がって犬の上を取る。閉まった口を上から抑えて頭をはたく。犬は『キャンキャン』叫んで逃げていった。
「ダブダブ」
悪は去った。かっこよく着地してポーズを決める。膝立ちだから、あんまりカッコよくないな~。少し研究しようかな。
触って分かったけど犬の毛皮はもさもさしている。あれじゃ使えないな。
「グルアァァ」
「バブ?」
森の奥から凄い声が聞こえてきた。犬の親玉でもいるのかな?
それから少しするとドスドスという音と共に大きな魔物が現れた。
「お前が我の眷属をいじめた人間か……赤子ではないか」
「バブ」
どうやら逃げていった犬は自分の親分に報告に言ったみたい。親分さんは大きな黒い狼。口は裂けていないみたいだけどすっごく強そうだ。
「我はダーク。光栄に思え。我の血肉になれることをな」
さっきの犬と同じように大きく口を開いてきた。僕がしゃべれないと思ったのか餌にしようとしているみたいだな。
だけど、そうはいかないよ。
「何!?」
再度大きく飛び上がってダークの背中に飛び乗った。驚愕したダークは尻尾をピンと張った。
「お前は何なんだ! ただの赤子ではないな!」
ダークはそういって体をブルブルさせた。濡れたときにするやつだけど、僕は汚れじゃないぞ。
焦っている感じがとっても面白いので思わず笑みがこぼれる。
「キャッキャ!」
笑うのには他にも理由がある。ダークの毛皮はかなり上質だ。モフモフの最上級だというのが触って分かった。この子に決めたぞ!
「何を楽しそうにしている!」
僕は両手をあげて嬉しそうにしているのを見てダークが眉間に皺を寄せて叫んだ。
すると周りに眷属とか言っていた犬が複数現れた。
「痛めつけてやれ」
ダークの合図で犬たちが僕へと突撃してきた。背中に上ってきているけど、ダークはいたくないのかな?
「はっはっは、眷属にいい餌が手に入ったな。……どうした、お前たち?」
ガブっとかみついたと思った眷属たち、顔をうずめていて食べていると思ったのだが違うことに気づいて不安な声をあげているダーク。
まさか! とダークが飛び上がって僕を剥がしてきた。
「ダブ!」
「キャンキャン」
僕は噛みついてきた犬の唇を抑えつまんでいた。両手しかないので二匹だけだ。他の二匹はしっかりと僕の肩やお腹を噛みついているよ。服は着ていたから穴が開いちゃったどうしてくれるんだ。
つまんでいる二匹をブンブン振り回す。大きく吹き飛ばされる犬達。ダークは驚愕で声も出ないみたい。
「……お前は何なんだ。待てよ。【鑑定】」
ダークが驚愕しながら鑑定と言っている。どうやら、鑑定っていうのを始めたみたいだ。スキルでそういうものが存在するのか。新発見だ。
「な! なんだこの赤子のステータスは! 私の倍ではないか!」
「バブ?」
おお、こんな眷属を持っているような魔物の倍の強さになっているのか~。しっかりとレベル上がってるな~。
「バブバブ!」
「み、見せろというのか? まさか、お前……いや、あなた様は知らなかったのですか?」
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