異世界転移! 幼女の女神が世界を救う!?

カムイイムカ(神威異夢華)

文字の大きさ
7 / 79
第一章 愛

第7話 お買い物に行くの

しおりを挟む
「ふあ~なの...」

 ルナちゃんと一緒のベッドに寝て起きたの。まだ、お日様が上ってないけど、アイは早起きだから起きてしまったの。

「フニフニなの」

 ルナちゃんのほっぺをお触りなの。お母さんの二の腕みたいに柔らかいの。お母さんは太ってないって怒って触らせないけど、ルナちゃんのほっぺはお触り自由なの。アイが許すの。

「おトイレに行きたいの」

 お部屋から出ておトイレに向かうの。アイは大人だから、おトイレくらい一人で行けるの。

「確か、一階にあるの」

 何度か行ってるから場所は知っているの。階段が怖いけど、自分で降りれるの、アイは大人なの。大人だと思ってたの、

「わ~....なの?」

 階段で転んでしまったの、長い階段だったから怖かったけど、大丈夫なの。アイは宙に浮けるから大丈夫だったの、アイは鳥さんだったの? 自分でも初めて知ったの。

「快適なの~」

 階段から転んでそのまま宙に浮いておトイレに向かうの。鳥さんはこんなに楽ちんなの、初めて知ったの。

「ふ~..なの」

 お父さんのモノマネをして、ため息をつくの。おトイレとお風呂の後は必ずやるの。

「もう、アイったら」

「ルナちゃんおはようなの!」

「おはよう、居なくなってたから夢かと思っちゃったじゃない」

「痛いの」

 ルナちゃんが少し息を切らせてるの。アイを探していたの? 何だかごめんなの。
 ルナちゃんにデコピンをされちゃったの。少し強くて痛いの。

「今日は何しましょうか?」

 ルナちゃんが嬉しそうにそう言ってるの。早く起きてるからメイドさん達がせかせかとお着替えさせてくれているの。ルナちゃんのお部屋に戻ってくるとメイドさん達がお辞儀してきていたの。ちょっと申し訳なかったの。着替えさせてもらいながらルナちゃんと予定を考えるの。

「今日は町に買い物に行きましょうか?」

「町なの?」

「そうよ。アイに服を買ってあげたいのよ。いつまでも私の服じゃ、いやでしょ?」

 ルナちゃんのお洋服はすっごく可愛いの。だから、嫌じゃないの。

「って言うのは建前で、私が着せたかったりするわ」

 アイが首を曲げてるとルナちゃんが頬を赤くしたの。本当は自分が買いたいだけなの、お母さんもそう言う時あったの。自分のお洋服を買いたいだけなのにアイを連れていくの、そう言う時は決まってアイのお洋服を買いに行きましょうって言うの。アイは知っているの。

「では、手配いたします」

「昨日の馬車でいいわよ」

「いえ、昨日の馬車はその...馬がいなくなってしまったので今日は別の物を用意しています」

「あら、そうなの? いなくなった?」

「はい...」

 オーグナーさんがルナちゃんの問いかけに顔が可笑しくなっているの。お馬さんはいなくなっちゃったの? 真っ白でカッコよかったから会いたいの。

「...まあ、いいわ。手配は大丈夫なのでしょ?」

「はい」

「じゃあ、行きましょう」

「なの~」

 ルナちゃんに引っ張られておうちの玄関に向かうの。アイゼンさんとウテナさんはまだ起きてないうちに出掛けたいみたいなの。また茶化されるとか言っているの。

「お馬さんが焦げてるの~」

「あら? 茶色い馬は見たことないの?」

「見たことあるけど、昨日の馬の方が良かったの」

 アイは真っ白いお馬さんの方が好きなの、お馬さんは白い方がカッコいいの。

「う~ん、でも強そうなの?」

「アイ様! ...お触りになりますと危険ですので...」

「なの?」

 お馬さんを触ろうと思ったらオーグナーさんに止められたの。昨日は触らせてくれたのにおかしいの。

「オーグナー? どうしたの?」

「...危険なのでございます」

「そ、そうなの?」

 ルナちゃんも可笑しいと思って聞いてるんだけど、オーグナーさんは圧を強めて危ないって言ってるの。ルナちゃんはそれ以上聞くのをやめているの、オーグナーさんが何だか怖いの。

「オーグナーが怖かったわね。どうしたのかしら?」

「怖かったの」

 茶色いお馬さんが引っ張る馬車に乗ったの。ルナちゃんがオーグナーさんの事を言ってるけど、アイも同意なの。とっても怖い顔していたの。

「それにしても、お父様達は起きてこなかったわね。いつもなら、お母様が起きてきても可笑しくなかったのだけど」

「なの?」

「そうよ。お母様は毎朝、メイドよりも早く起きてお父様の為のご飯を作っていたんだから」

 ウテナさんはアイゼンさんが大好きなの、うちのお母さんと一緒で、お父さんの為に料理をしていたみたいなの。

「メイド長とオーグナーとはしょっちゅう言い合いをしていたわ。最終的にはオーグナー達が折れたのだけれど」

「喧嘩はいけないの!」

「喧嘩じゃないのよ。私達は自分で自分の事をしてはいけないのよ。メイド達の仕事がなくなってしまうもの。まあ、そう言う私も色々と我儘を言っているのだけど」

「なの?」

 ルナちゃんはため息をついているの。メイドさん達に色々してもらうのがルナちゃん達の仕事なの? 自分の事は自分でやらないといけないの、アイはお母さんにそう言われたの。自分でお着がえしなさいって、お母さんに会いたいの。

「お母さんは見つからないの?」

「えっ、アイの?」

「なの...」

「お父様でもそんなすぐには無理よ。あと一週間はかかるんじゃないかしら?」

「一週間って明日なの?」

「一週間はもっとよ。明日の明日のそのまた明日を二回よ」

「遠いの...」

 何だか悲しくなってきたの。

「ちょっと、アイ..」

「泣いてないの..」

「泣いてるじゃない」

「泣いてないの」

「もう、今のうちに泣いておきなさい。これからお買い物なんだから」

「なの..」

 アイは泣いちゃったの。ルナちゃんに抱きしめられて我慢できなかったの。しょうがないの。
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。  〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜

トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!? 婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。 気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。 美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。 けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。 食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉! 「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」 港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。 気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。 ――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談) *AIと一緒に書いています*

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~

九頭七尾
ファンタジー
 子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。  女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。 「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」 「その願い叶えて差し上げましょう!」 「えっ、いいの?」  転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。 「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」  思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。 気付いたら、異世界に転生していた。 なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!? 物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です! ※この話は小説家になろう様へも掲載しています

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

処理中です...