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第一章 愛
第10話 外食はお高いの
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「オーグナー、お腹すいたわ」
「分かりました。食事にいたしましょう」
馬車に乗り込んで、ルナちゃんがオーグナーさんにお腹すいたって言っているの。アイもお腹空いてたから嬉しいの。
「ではテオさんの店にいたしましょう。アイ様の事もございますので」
「そうね。あそこなら何かあっても大丈夫よね」
二人はそう言って頷いているの。インクさんのお店で起こった事はとっても珍しい事みたいなの。アイはとってもすごいって事なの、何だか嬉しいの。
「アイ、精霊はいくついるの?」
「1、2、3、4、5、6、7なの~」
アイが精霊さんを数えてると精霊さんが手を挙げてくれるの。みんな優しい子なの。
「あれ? インクの精霊はいないのでしょ? それなら6じゃないの?」
「いないの~、だけど、別のリスさんが来てくれたの」
「...まあ、いいわ。アイの事だものね」
ルナちゃんが呆れているの、アイが凄すぎるからいけないの。アイは凄いの。
「褒めてないわよ」
「あうなの」
胸を張ってたらルナちゃんに頭を叩かれたの。ルナちゃんはお母さんみたいなの。
「でも、本当に凄いわ。アイは自慢の友達よ」
「嬉しいの。ルナちゃんも最高の友達なの!」
ルナちゃんはアイを抱きしめてくれたの。とっても温かくて嬉しくなっちゃったの。アイも抱き返すとルナちゃんは目をウルウルさせているの、なんでか、泣きそうになっているの。
「泣いてるの?」
「えっ? なんでかしら、涙が」
「ルナちゃんが泣いてるとアイも悲しいの」
「大丈夫よ。悲しいわけじゃないの。これは嬉しくて泣いちゃったんだと思うわ。アイと友達になれたから嬉しくなっちゃったの」
ルナちゃんは涙を拭きながらそう言ってるの。
「お嬢様方、着きましたよ」
ルナちゃんの涙が止まると馬車も止まったの。オーグナーさんが扉を開けてくれると外には木で出来たお店が見えるの。
「ここは個人経営の小さな店よ。作ってほしい物を言えば作ってくれるの。知り合いが勤めてるから口も堅いのよ」
ルナちゃんは小さなお店って言ってるけど、普通にアイの家くらい大きいの。
「ようこそいらっしゃいましたルナ様」
「お世話になるわテオ」
お店に入ると深くお辞儀したお兄さんが迎えてくれたの。短髪、赤髪のお兄さんがにっこりと微笑んでくれたの。
「こちらの可愛らしい方は?」
「アイよ。少し不思議な子だけど、あんまり公にはしないでね」
「畏まりました」
ルナちゃんの横を歩きながらテオさんがにっこりと微笑んで答えてくれているの。アイは不思議で凄い子なの。
「今日は何にいたしますか?」
「そうね。じゃあ、子供でも食べれる料理を二人分とオーグナーの好きな物を」
「お嬢様、わたくしは」
「いいのよ。色々とアイの為にしてくれているのだから、今日くらい一緒に食べましょ」
「...ありがとうございます」
ルナちゃんはみんなに優しいいい子なの。アイも見習わないといけないの。
オーグナーさんも席について料理を待っているの。執事さんは主人と一緒の机に着いてはいけないみたいだから恐縮しているの。さっきまでキリっとしていたのにキョロキョロしているから楽しいの。
「アイ様、そんなに見つめられますと」
「ふふ、オーグナーのその姿が面白いのよ」
「楽しいの! やっぱりみんなで食べた方がいいの」
ルナちゃんもすっごい笑顔でオーグナーさんを見つめているの。執事さんもメイドさんも一緒の机で食べた方がいいの。
「アイの言う通りかも、今度からうちでもそうしようかしらね。メイドも集めて」
「ルナ様、それはメイド達が困惑いたします」
「ふふ、冗談よ」
「おまたせしました。お飲み物です」
「ありがと」
ルナちゃんがオーグナーさんを揶揄ってるとテオさんがオレンジジュースを持ってきてくれたの。美味しそうなの。
「精霊さんどうしたの?」
「ん? アイ、精霊がどうしたの?」
「精霊さんがオレンジジュースの周りを回ってるの」
精霊さんがアイの持ってるオレンジジュースの周りを回っているの。しばらくするとルナちゃんのオレンジジュースの周りを回り始めているの。青いリスさんだけがそれをやっているの、何かしてくれたの?
「あら? 冷たくなってるのかしら?」
「ほんとなの! 冷たいの!」
精霊さんは飲み物を冷たくしてくれているの? 本当に良い子なの!
「美味しいわ。ありがとうね。精霊さん」
ルナちゃんは見えないのに精霊さんにお礼を言っているの。精霊さんは嬉しそうにアイたちが座ってる周りを大きく回っているの。精霊さんはみんな元気なの。
「分かりました。食事にいたしましょう」
馬車に乗り込んで、ルナちゃんがオーグナーさんにお腹すいたって言っているの。アイもお腹空いてたから嬉しいの。
「ではテオさんの店にいたしましょう。アイ様の事もございますので」
「そうね。あそこなら何かあっても大丈夫よね」
二人はそう言って頷いているの。インクさんのお店で起こった事はとっても珍しい事みたいなの。アイはとってもすごいって事なの、何だか嬉しいの。
「アイ、精霊はいくついるの?」
「1、2、3、4、5、6、7なの~」
アイが精霊さんを数えてると精霊さんが手を挙げてくれるの。みんな優しい子なの。
「あれ? インクの精霊はいないのでしょ? それなら6じゃないの?」
「いないの~、だけど、別のリスさんが来てくれたの」
「...まあ、いいわ。アイの事だものね」
ルナちゃんが呆れているの、アイが凄すぎるからいけないの。アイは凄いの。
「褒めてないわよ」
「あうなの」
胸を張ってたらルナちゃんに頭を叩かれたの。ルナちゃんはお母さんみたいなの。
「でも、本当に凄いわ。アイは自慢の友達よ」
「嬉しいの。ルナちゃんも最高の友達なの!」
ルナちゃんはアイを抱きしめてくれたの。とっても温かくて嬉しくなっちゃったの。アイも抱き返すとルナちゃんは目をウルウルさせているの、なんでか、泣きそうになっているの。
「泣いてるの?」
「えっ? なんでかしら、涙が」
「ルナちゃんが泣いてるとアイも悲しいの」
「大丈夫よ。悲しいわけじゃないの。これは嬉しくて泣いちゃったんだと思うわ。アイと友達になれたから嬉しくなっちゃったの」
ルナちゃんは涙を拭きながらそう言ってるの。
「お嬢様方、着きましたよ」
ルナちゃんの涙が止まると馬車も止まったの。オーグナーさんが扉を開けてくれると外には木で出来たお店が見えるの。
「ここは個人経営の小さな店よ。作ってほしい物を言えば作ってくれるの。知り合いが勤めてるから口も堅いのよ」
ルナちゃんは小さなお店って言ってるけど、普通にアイの家くらい大きいの。
「ようこそいらっしゃいましたルナ様」
「お世話になるわテオ」
お店に入ると深くお辞儀したお兄さんが迎えてくれたの。短髪、赤髪のお兄さんがにっこりと微笑んでくれたの。
「こちらの可愛らしい方は?」
「アイよ。少し不思議な子だけど、あんまり公にはしないでね」
「畏まりました」
ルナちゃんの横を歩きながらテオさんがにっこりと微笑んで答えてくれているの。アイは不思議で凄い子なの。
「今日は何にいたしますか?」
「そうね。じゃあ、子供でも食べれる料理を二人分とオーグナーの好きな物を」
「お嬢様、わたくしは」
「いいのよ。色々とアイの為にしてくれているのだから、今日くらい一緒に食べましょ」
「...ありがとうございます」
ルナちゃんはみんなに優しいいい子なの。アイも見習わないといけないの。
オーグナーさんも席について料理を待っているの。執事さんは主人と一緒の机に着いてはいけないみたいだから恐縮しているの。さっきまでキリっとしていたのにキョロキョロしているから楽しいの。
「アイ様、そんなに見つめられますと」
「ふふ、オーグナーのその姿が面白いのよ」
「楽しいの! やっぱりみんなで食べた方がいいの」
ルナちゃんもすっごい笑顔でオーグナーさんを見つめているの。執事さんもメイドさんも一緒の机で食べた方がいいの。
「アイの言う通りかも、今度からうちでもそうしようかしらね。メイドも集めて」
「ルナ様、それはメイド達が困惑いたします」
「ふふ、冗談よ」
「おまたせしました。お飲み物です」
「ありがと」
ルナちゃんがオーグナーさんを揶揄ってるとテオさんがオレンジジュースを持ってきてくれたの。美味しそうなの。
「精霊さんどうしたの?」
「ん? アイ、精霊がどうしたの?」
「精霊さんがオレンジジュースの周りを回ってるの」
精霊さんがアイの持ってるオレンジジュースの周りを回っているの。しばらくするとルナちゃんのオレンジジュースの周りを回り始めているの。青いリスさんだけがそれをやっているの、何かしてくれたの?
「あら? 冷たくなってるのかしら?」
「ほんとなの! 冷たいの!」
精霊さんは飲み物を冷たくしてくれているの? 本当に良い子なの!
「美味しいわ。ありがとうね。精霊さん」
ルナちゃんは見えないのに精霊さんにお礼を言っているの。精霊さんは嬉しそうにアイたちが座ってる周りを大きく回っているの。精霊さんはみんな元気なの。
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