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第一章 愛
第22話 お空を飛ぶの~
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「オークさんのお肉美味しかったの~」
結局、ルナちゃんにラルクお兄ちゃんを呼ぶのを拒否されちゃったの。ルナちゃんはラルクお兄ちゃんが嫌いみたいなの。残念なの。
ウテナさんとルナちゃん、それにレイお姉ちゃんと一緒にオークさんのお肉を食べたの。ステーキになっててとても美味しかったの。豚さんなのに白いお肉じゃなくて牛肉みたいに赤くなってたの。霜降りになっててとても美味しかったの。
「ルナちゃんまだ怒ってるの?」
「怒ってないわよ」
「怒ってるの~」
「怒ってないったら」
「でも、フグさんになってるの」
「フグって何よ」
ルナちゃんは怒っているの。頬が膨らんでて鼻息荒くなっているの。オークさんのお肉を食べている時は笑顔だったけど、食べ終わるとすぐにフグさんに戻ってしまったの。仕方ないの、アイのとっておきを教えてあげることにしたの。
「ルナちゃんはお空飛べるの?」
「何よ急に...。飛べるわけないでしょ」
「魔法が使えるのに飛べないの?」
「飛べるわけないでしょ。魔法で空を飛べるのは上級の魔法使いだけよ」
アイは空が飛べるの、って事は上級の魔法使いなの?
「アイ? まさか? 飛べるの?」
ルナちゃんが驚愕しながら聞いてきたの。
「アイは飛べるみたいなの~。この間、階段を転がり落ちそうになったの、その時に宙に浮いたの」
あの時は勝手に浮いてしまったの。だけど、今は違うの、緑のオットセイがやってくれるの。たぶんなの。
「ちょっと、それは初耳よ!」
「アイゼンさんを浮かせた時もあったの」
「そう言えば、メイド達が言っていました。机なんかも浮かせて部屋全体が重力がなくなったように宙に浮いていたって」
ルナちゃんが落ちそうになったことを怒ってしまったの、フグさんになっているの。レイお姉ちゃんがメイドさん達と話したみたいでアイゼンさんと遊んだ時の事を話しているの。ルナちゃんとウテナさんは知らなかったみたいで驚いているの。
「一緒にお空を飛んで機嫌を治してほしいの。ルナちゃんは笑顔がいいの!」
「ええっ! 私も飛ぶの?」
ルナちゃんに飛んでほしいって言うと驚いているの。一緒に飛んで楽しむの。
「本当に飛ぶの?」
アイ達は家の外に来たの。今は夜だからお月さまが綺麗なの。ルナちゃんがアイを見て首を傾げているの。
「飛ぶの!」
ルナちゃんに応えたの。ルナちゃんは空を見上げているの。やっぱり、ルナちゃんも空を飛んでみたいみたいなの。
「オットセイさんお願いするの!」
緑のオットセイさんが立ちあがって両手を叩いて拍手しているの。これはいいって事なの?
「風が...」
オットセイさんの姿を見ていると風が出てきたの。下から来る風で浮き上がりそうになっているの。すっごく強いの。
「わ~」
「いくの~」
「本当に飛んでる...」
ルナちゃんとアイはすぐに浮かび上がったの。体重が少ないからすぐだったの。レイお姉ちゃんが唖然としているの。
「もっと高くいくの~」
「アイ、ちょっと、無理はしないで」
もっともっと高く飛ぶの~。お月さまに手が届くくらい行くの~。
「村が小さくなってく...」
「ルナちゃん心配しないでいいの。精霊さんに頼めば大丈夫なの」
「そ、そう?」
ルナちゃんが心配そうに呟いていたの。ポポガ村が小さくなって行くの。でももっと空高く飛ぶの~。
「...綺麗」
「やっと笑ったの~。ルナちゃんはその顔がいいの」
「アイ...ごめんね。私、ラルクさんに嫉妬していたみたい」
ルナちゃんは笑顔のまま泣いているの。綺麗な涙が月の光で反射して、空の星よりも綺麗なの。ルナちゃん、大好きなの。
「大好きなの」
「私もよ、アイ」
空を飛びながらルナちゃんに抱き着いたの。ルナちゃんはアイの頭をなでなでしてくれているの。ルナちゃんも一緒にいるとホッとするの。
「精霊さんが歓迎してくれているの」
「えっ?」
ルナちゃんの肩に赤いお猿さんが乗っかったの。アイのお猿さんとは別のお猿さんみたいなの。アイのお猿さんと挨拶を交わしているの。
「私にも精霊が?」
「そうみたいなの」
「でも、見えないわよ」
「そうなの?」
ルナちゃんにはまだ見えないみたいなの。だけど、お猿さんはルナちゃんから離れないみたいなの。
「少し威力が上がるのかしら?」
「やってみればわかるの」
「そうね。火の精霊よ 力を貸しなさい! [ファイア]」
ルナちゃんが魔法を使ったの。ウルフさんに使った魔法より二回りくらい大きな炎が放射されているの。
「ちょ、ちょっと、こんなに?」
「ルナちゃん凄いの。ドラゴンさんみたいなの~」
映画とかで見たことある、ドラゴンさんみたいな炎なの~。消毒なの~。
「アイはやっぱり規格外ね」
「アイは規格外なの。規格外って何なの?」
ルナちゃんが規格外って言ってきたの、よくわからないけど、褒められたの。嬉しいの~。
結局、ルナちゃんにラルクお兄ちゃんを呼ぶのを拒否されちゃったの。ルナちゃんはラルクお兄ちゃんが嫌いみたいなの。残念なの。
ウテナさんとルナちゃん、それにレイお姉ちゃんと一緒にオークさんのお肉を食べたの。ステーキになっててとても美味しかったの。豚さんなのに白いお肉じゃなくて牛肉みたいに赤くなってたの。霜降りになっててとても美味しかったの。
「ルナちゃんまだ怒ってるの?」
「怒ってないわよ」
「怒ってるの~」
「怒ってないったら」
「でも、フグさんになってるの」
「フグって何よ」
ルナちゃんは怒っているの。頬が膨らんでて鼻息荒くなっているの。オークさんのお肉を食べている時は笑顔だったけど、食べ終わるとすぐにフグさんに戻ってしまったの。仕方ないの、アイのとっておきを教えてあげることにしたの。
「ルナちゃんはお空飛べるの?」
「何よ急に...。飛べるわけないでしょ」
「魔法が使えるのに飛べないの?」
「飛べるわけないでしょ。魔法で空を飛べるのは上級の魔法使いだけよ」
アイは空が飛べるの、って事は上級の魔法使いなの?
「アイ? まさか? 飛べるの?」
ルナちゃんが驚愕しながら聞いてきたの。
「アイは飛べるみたいなの~。この間、階段を転がり落ちそうになったの、その時に宙に浮いたの」
あの時は勝手に浮いてしまったの。だけど、今は違うの、緑のオットセイがやってくれるの。たぶんなの。
「ちょっと、それは初耳よ!」
「アイゼンさんを浮かせた時もあったの」
「そう言えば、メイド達が言っていました。机なんかも浮かせて部屋全体が重力がなくなったように宙に浮いていたって」
ルナちゃんが落ちそうになったことを怒ってしまったの、フグさんになっているの。レイお姉ちゃんがメイドさん達と話したみたいでアイゼンさんと遊んだ時の事を話しているの。ルナちゃんとウテナさんは知らなかったみたいで驚いているの。
「一緒にお空を飛んで機嫌を治してほしいの。ルナちゃんは笑顔がいいの!」
「ええっ! 私も飛ぶの?」
ルナちゃんに飛んでほしいって言うと驚いているの。一緒に飛んで楽しむの。
「本当に飛ぶの?」
アイ達は家の外に来たの。今は夜だからお月さまが綺麗なの。ルナちゃんがアイを見て首を傾げているの。
「飛ぶの!」
ルナちゃんに応えたの。ルナちゃんは空を見上げているの。やっぱり、ルナちゃんも空を飛んでみたいみたいなの。
「オットセイさんお願いするの!」
緑のオットセイさんが立ちあがって両手を叩いて拍手しているの。これはいいって事なの?
「風が...」
オットセイさんの姿を見ていると風が出てきたの。下から来る風で浮き上がりそうになっているの。すっごく強いの。
「わ~」
「いくの~」
「本当に飛んでる...」
ルナちゃんとアイはすぐに浮かび上がったの。体重が少ないからすぐだったの。レイお姉ちゃんが唖然としているの。
「もっと高くいくの~」
「アイ、ちょっと、無理はしないで」
もっともっと高く飛ぶの~。お月さまに手が届くくらい行くの~。
「村が小さくなってく...」
「ルナちゃん心配しないでいいの。精霊さんに頼めば大丈夫なの」
「そ、そう?」
ルナちゃんが心配そうに呟いていたの。ポポガ村が小さくなって行くの。でももっと空高く飛ぶの~。
「...綺麗」
「やっと笑ったの~。ルナちゃんはその顔がいいの」
「アイ...ごめんね。私、ラルクさんに嫉妬していたみたい」
ルナちゃんは笑顔のまま泣いているの。綺麗な涙が月の光で反射して、空の星よりも綺麗なの。ルナちゃん、大好きなの。
「大好きなの」
「私もよ、アイ」
空を飛びながらルナちゃんに抱き着いたの。ルナちゃんはアイの頭をなでなでしてくれているの。ルナちゃんも一緒にいるとホッとするの。
「精霊さんが歓迎してくれているの」
「えっ?」
ルナちゃんの肩に赤いお猿さんが乗っかったの。アイのお猿さんとは別のお猿さんみたいなの。アイのお猿さんと挨拶を交わしているの。
「私にも精霊が?」
「そうみたいなの」
「でも、見えないわよ」
「そうなの?」
ルナちゃんにはまだ見えないみたいなの。だけど、お猿さんはルナちゃんから離れないみたいなの。
「少し威力が上がるのかしら?」
「やってみればわかるの」
「そうね。火の精霊よ 力を貸しなさい! [ファイア]」
ルナちゃんが魔法を使ったの。ウルフさんに使った魔法より二回りくらい大きな炎が放射されているの。
「ちょ、ちょっと、こんなに?」
「ルナちゃん凄いの。ドラゴンさんみたいなの~」
映画とかで見たことある、ドラゴンさんみたいな炎なの~。消毒なの~。
「アイはやっぱり規格外ね」
「アイは規格外なの。規格外って何なの?」
ルナちゃんが規格外って言ってきたの、よくわからないけど、褒められたの。嬉しいの~。
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