23 / 79
第一章 愛
第23話 魔法は怖いの
しおりを挟む
ルナちゃんとお空で遊んでいると、村に光が灯っていったの。アイ達は遊びを切り上げて村長さんの家の屋根に降りたの。
「ドラゴンの炎を見たんじゃ~。ドラゴンが来るんじゃ~」
「ポガーさん、落ち着いてください」
「「....」」
村長のポガーさんに見られていたみたいなの。
「ふふふ」
「ルナちゃん笑っちゃダメなの」
「だって、ふふふ」
「プフ~、ルナちゃんが笑うからアイも笑っちゃうの~」
村長さんの家からラルクお兄ちゃんが泊まっている家を見ているの。ポガーさんを落ち着かせようと抱き着いているの。レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんはあくびしながら見ているだけなの。ラルクお兄ちゃんはいい人なの~。
「中に入っていくの」
「もう大丈夫ね」
しばらくしたらポガーさんが落ち着いて家に入っていったの。
「私達も寝ましょ」
「は~いなの」
アイちゃんと家に入るの。ウテナさんとレイお姉ちゃんが迎えてくれて、すぐにベッドに入っていくの。二つのベッドがあるからウテナさんが一つとアイとルナちゃんで一つなの。レイお姉ちゃんはベッドを使わないみたいなの。自分の背丈よりも大きな刀を抱えて眠っているの。くノ一さんはやっぱりカッコいいの。
「ポガーさんありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ、ドラゴンが来た時に皆さんがいたから心強かったです」
次の日、アイ達はすぐに旅立つ事になったの。ポガーさんとウテナさんの話が終わると、みんな馬車に入っていくの。
「では出発します」
メイド長のメイルさんの合図で馬が走り出したの。
「あと何日でつくの?」
「そうね~。一週間かしら」
「一週間って三日なの?」
「三日の二倍と一日よ」
「そんなにかかるの! 退屈なの~、つまらないの~」
ウテナさんにこれから何日かかるのか聞いたら一週間って言ったの。そんなにかかるのは知らなかったの。どうしようなの!
「大丈夫よ。途中で村にもよるんだもの。退屈はしないわよ」
「馬車でガタゴトはもう飽きたの~。お空飛んでビュンっていきたいの~。飛行機が欲しいの」
「何よ。飛行機って...。確かに昨日の夜みたいにアイが飛ばしてくれるんなら一瞬で行けるかもね。でも、ダメよ。ラルクさん達が驚いてしまうから」
「む~。ルナちゃんのイケズなの~」
アイはすぐに飛んでいきたいの。馬車の旅はもう飽きたの~。
ラルクお兄ちゃん達もすぐに終わらせたいと思っているはずなの。
「とにかく、辛抱しなさい。私達の別荘のある国には魔法学校があるの。そこで私と一緒に魔法の基礎を学びましょう」
「魔法学校!? それは凄いの! パトローナムなの!」
「パト?」
アイのお母さんが好きな映画の魔法なの。幸せな事を想像するとそれが光魔法になるの。とっても強い魔法なの。
ルナちゃんは首を傾げているけど、この魔法は特別な魔法なの。知らなくて当たり前なの。
「アイも魔法が使えるの~。やったの~」
「使う為には基礎を学ばないといけないから学校に行かなくちゃいけないのよ」
「そうだったの? だから、ウテナさんとルナちゃんはアイに魔法は使えないって言ってたの。納得なの」
ルナちゃんの言葉に納得したの。アイを見てレイお姉ちゃんも含めて三人がホッと胸をなで下ろしているの。何かに安心しているみたいなの。何かあったの?
「基礎を学ぶまでは絶対に魔法を使っちゃダメよ」
「大丈夫よお母様、詠唱を覚えなければ使えないんだから」
詠唱なの? そう言えば、ルナちゃんが魔法を使う前に何か言っていたの。火の精霊よ 力を貸しなさいって言ってからファイアって言っていたの。あれが詠唱なの?
「火の精霊よ 力を貸してほしいの~ってやつなの?」
「...そう言えば、私が使うの見せていたんだった」
「その後の言葉は言わないようにねアイちゃん」
「わかったなの~。ファイアって言わないの~」
ボンッ!
アイは両手をあげてウテナさんに言わないって言ったの。だけど、ファイアって言っちゃってたの。アイの両手から大きな炎が柱になって空高く上がったの。馬車の屋根がなくなっちゃったの。ルナちゃんとウテナさんのお目目がすっごくでっかくなって驚いているの。ごめんなさいなの。
「ドラゴンの炎を見たんじゃ~。ドラゴンが来るんじゃ~」
「ポガーさん、落ち着いてください」
「「....」」
村長のポガーさんに見られていたみたいなの。
「ふふふ」
「ルナちゃん笑っちゃダメなの」
「だって、ふふふ」
「プフ~、ルナちゃんが笑うからアイも笑っちゃうの~」
村長さんの家からラルクお兄ちゃんが泊まっている家を見ているの。ポガーさんを落ち着かせようと抱き着いているの。レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんはあくびしながら見ているだけなの。ラルクお兄ちゃんはいい人なの~。
「中に入っていくの」
「もう大丈夫ね」
しばらくしたらポガーさんが落ち着いて家に入っていったの。
「私達も寝ましょ」
「は~いなの」
アイちゃんと家に入るの。ウテナさんとレイお姉ちゃんが迎えてくれて、すぐにベッドに入っていくの。二つのベッドがあるからウテナさんが一つとアイとルナちゃんで一つなの。レイお姉ちゃんはベッドを使わないみたいなの。自分の背丈よりも大きな刀を抱えて眠っているの。くノ一さんはやっぱりカッコいいの。
「ポガーさんありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ、ドラゴンが来た時に皆さんがいたから心強かったです」
次の日、アイ達はすぐに旅立つ事になったの。ポガーさんとウテナさんの話が終わると、みんな馬車に入っていくの。
「では出発します」
メイド長のメイルさんの合図で馬が走り出したの。
「あと何日でつくの?」
「そうね~。一週間かしら」
「一週間って三日なの?」
「三日の二倍と一日よ」
「そんなにかかるの! 退屈なの~、つまらないの~」
ウテナさんにこれから何日かかるのか聞いたら一週間って言ったの。そんなにかかるのは知らなかったの。どうしようなの!
「大丈夫よ。途中で村にもよるんだもの。退屈はしないわよ」
「馬車でガタゴトはもう飽きたの~。お空飛んでビュンっていきたいの~。飛行機が欲しいの」
「何よ。飛行機って...。確かに昨日の夜みたいにアイが飛ばしてくれるんなら一瞬で行けるかもね。でも、ダメよ。ラルクさん達が驚いてしまうから」
「む~。ルナちゃんのイケズなの~」
アイはすぐに飛んでいきたいの。馬車の旅はもう飽きたの~。
ラルクお兄ちゃん達もすぐに終わらせたいと思っているはずなの。
「とにかく、辛抱しなさい。私達の別荘のある国には魔法学校があるの。そこで私と一緒に魔法の基礎を学びましょう」
「魔法学校!? それは凄いの! パトローナムなの!」
「パト?」
アイのお母さんが好きな映画の魔法なの。幸せな事を想像するとそれが光魔法になるの。とっても強い魔法なの。
ルナちゃんは首を傾げているけど、この魔法は特別な魔法なの。知らなくて当たり前なの。
「アイも魔法が使えるの~。やったの~」
「使う為には基礎を学ばないといけないから学校に行かなくちゃいけないのよ」
「そうだったの? だから、ウテナさんとルナちゃんはアイに魔法は使えないって言ってたの。納得なの」
ルナちゃんの言葉に納得したの。アイを見てレイお姉ちゃんも含めて三人がホッと胸をなで下ろしているの。何かに安心しているみたいなの。何かあったの?
「基礎を学ぶまでは絶対に魔法を使っちゃダメよ」
「大丈夫よお母様、詠唱を覚えなければ使えないんだから」
詠唱なの? そう言えば、ルナちゃんが魔法を使う前に何か言っていたの。火の精霊よ 力を貸しなさいって言ってからファイアって言っていたの。あれが詠唱なの?
「火の精霊よ 力を貸してほしいの~ってやつなの?」
「...そう言えば、私が使うの見せていたんだった」
「その後の言葉は言わないようにねアイちゃん」
「わかったなの~。ファイアって言わないの~」
ボンッ!
アイは両手をあげてウテナさんに言わないって言ったの。だけど、ファイアって言っちゃってたの。アイの両手から大きな炎が柱になって空高く上がったの。馬車の屋根がなくなっちゃったの。ルナちゃんとウテナさんのお目目がすっごくでっかくなって驚いているの。ごめんなさいなの。
11
あなたにおすすめの小説
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さくら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。
召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -
花京院 光
ファンタジー
魔物討伐を生業とする冒険者に憧れる俺は、十五歳の誕生日を迎えた日、一流の冒険者になる事を決意して旅に出た。
旅の最中に「魔物を自在に召喚する力」に目覚めた主人公が、次々と強力な魔物を召喚し、騎士団を作りながら地域を守り続け、最高の冒険者を目指します。
主人公最強、村人の成り上がりファンタジー。
※小説家になろうにて、990万PV達成しました。
※以前アルファポリスで投稿していた作品を大幅に加筆修正したものです。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。
kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。
桜は、目立たず生きることを決意したが・・・
初めての投稿なのでよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる