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第一章 愛
第28話 ホワイトランス
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「皆様方の道中の安全を願っています」
「ありがとうございますルガーさん」
ルルガ村を出発する事になったの。ルガーさんが深くお辞儀をして、ウテナさんが代表でお礼を言っているの。精霊さんが群れを倒したからそれのお礼が一番大きいみたいなの。
「でも、良かったのですか?」
「ゴブリンの討伐の件? そうね、お金はいっぱいあった方がいいけれど、あまり目立つのは良くないものああいう事にしておいた方がいいのよ」
ゴブリンさんを討伐したのはたまたまルルガ村に雇われた冒険者っていう事になったの。冒険者を雇ったのはルルガ村だから、ゴブリンさんを倒した功績はルルガ村に行くみたいなの。報酬もルルガ村に渡すってウテナさんが言っているの。
「ラルクさん達には私達から報酬を渡すわ。本当はアイちゃんが倒したのは分かっているけど、アイちゃんが倒した事になったら大事になってしまうから、ラルクさん達には悪いけど、そういう事にしてもらう事にするの」
「そうですね。ですが彼らならアイ様の力がなくても倒せたでしょう」
「あの人達そんなに強いの?」
「ええ、アイゼン様が雇っただけはありますよ」
「レイが言うのなら本当なのでしょうね」
「お兄ちゃん達は強いの~」
ウテナさんはアイを守る為にラルクお兄ちゃん達に報酬を渡すみたいなの。ラルクお兄ちゃん達は強いみたいでレイお姉ちゃんが褒めているの、ルナちゃんは少し不服そうに納得しているの。
「アイは呑気ね~。さあ、次はいよいよ、町よ。北国との国境の町、ホワイトランスよ。お母様、ホワイトランスは魔法学校と何があるんでしたっけ?」
「そうね~。北国との交流の場だから、交易も盛んよ。大きな市場があってそこには北と南の食材が集まっているの」
「楽しみなの~」
北に向かって馬車が走っているの。アイは新しい町が楽しみなの。美味しい食べ物も楽しみだけど、お母さんたちに近づいてるって言うのが一番楽しみなの。お母さんたちは元気にしているかな~。
「おっきな町なの~」
三日程馬車生活を過ごしたの。野営の時はラルクお兄ちゃん達と食事をしたりして、ほっこりしたの。ルナちゃんが何度か怒ってきたけど、抱きついたら許してくれるのチョロいの~。
真っ白い壁に囲まれているおっきな町で、丸い形をしているの。中央に東京タワーさんくらいの白い塔が建っているの。
「あの塔に隣接している建物が魔法学校よ。あの塔には校長のゴルグィード様が住んでいるのよ。塔は校長だけが入れる仕組みになっているらしいわ。どういう仕組みかは分からないけれど」
「へ~なの」
校長先生がいるみたいなの。あんなに高い塔で一人じゃ寂しいの、心配なの。
「ルナと一緒に学校に行くことになるわ。心の準備は大丈夫?」
「学校なの! お姉さんになったみたいで楽しみなの~」
お母さんはアイが7歳になったら学校に行こうねって言われていたの。まだ5歳なのに学校に行けるなんて嬉しいの。ルナちゃんと一緒に行けるのが一番うれしいの。
「ルナちゃんと一緒なの~」
「ちょっとアイ、はしゃぎ過ぎよ。もう...でも、私も嬉しいわ」
「ツンデレさんなの~」
「ツン? また、アイは分からない事を言うんだから。それは誉め言葉なの?」
「ムフフなの。秘密なの~」
ルナちゃんが首を傾げているの。頬が真っ赤だから喜んでいるみたいなの。やっぱり、ルナちゃんはツンデレさんなの。お父さんの言っていたことは本当なの、ツンデレさんは可愛いの。
「貴族の入り口に向かって」
「はい、ウテナ様」
ウテナさんが御者さんに指示を出したの。貴族さんは町の入り口が別に作られているみたいなの。
「じゃあ、ウテナ様。俺達はここで」
「護衛ありがとうございました。皆さんのご武運を祈っています」
「ありがとうございます。じゃあね、アイちゃん。楽しかったよ」
「え~、ラルクお兄ちゃん達も一緒に行くの!」
「ははは、そんな無茶言っちゃダメだぞ。みんなを困らせないようにね」
「ム~なの...。もっと撫でてほしいの」
「今生の別れじゃないよ。当分は町に居るから何か困った事があったらギルドに連絡してね」
ラルクお兄ちゃん達とお別れみたいなの。馬車の窓から顔を出してお別れなの。ラルクお兄ちゃんがアイの頭をナデナデポンポンしてくれたの。もっとして欲しいの。
「すぐに連絡するの」
「ははは、待っているよ。じゃあね」
ラルクお兄ちゃんが微笑んで手を振ってくれたの。アイも全力で手を振るの。
「アイ、泣いてるの?」
「あう、変なの。涙さんがいっぱい出てくるの」
お兄ちゃんの背中を見ていると涙が止まらないの。ルナちゃんのお胸に顔をうずめるとルナちゃんが抱きしめてくれたの。ラルクお兄ちゃんはアイのお父さんみたいだったの、離れるのが辛いの。
「よしよし、また会えるわ」
「あうの..」
ルナちゃんはアイの頭をナデナデしてくれたの。ルナちゃんはアイのお母さんみたいなの。お胸がぺったんこだから丁度いいの。いつかウテナさんみたいになっちゃうのが残念なの。
「ありがとうございますルガーさん」
ルルガ村を出発する事になったの。ルガーさんが深くお辞儀をして、ウテナさんが代表でお礼を言っているの。精霊さんが群れを倒したからそれのお礼が一番大きいみたいなの。
「でも、良かったのですか?」
「ゴブリンの討伐の件? そうね、お金はいっぱいあった方がいいけれど、あまり目立つのは良くないものああいう事にしておいた方がいいのよ」
ゴブリンさんを討伐したのはたまたまルルガ村に雇われた冒険者っていう事になったの。冒険者を雇ったのはルルガ村だから、ゴブリンさんを倒した功績はルルガ村に行くみたいなの。報酬もルルガ村に渡すってウテナさんが言っているの。
「ラルクさん達には私達から報酬を渡すわ。本当はアイちゃんが倒したのは分かっているけど、アイちゃんが倒した事になったら大事になってしまうから、ラルクさん達には悪いけど、そういう事にしてもらう事にするの」
「そうですね。ですが彼らならアイ様の力がなくても倒せたでしょう」
「あの人達そんなに強いの?」
「ええ、アイゼン様が雇っただけはありますよ」
「レイが言うのなら本当なのでしょうね」
「お兄ちゃん達は強いの~」
ウテナさんはアイを守る為にラルクお兄ちゃん達に報酬を渡すみたいなの。ラルクお兄ちゃん達は強いみたいでレイお姉ちゃんが褒めているの、ルナちゃんは少し不服そうに納得しているの。
「アイは呑気ね~。さあ、次はいよいよ、町よ。北国との国境の町、ホワイトランスよ。お母様、ホワイトランスは魔法学校と何があるんでしたっけ?」
「そうね~。北国との交流の場だから、交易も盛んよ。大きな市場があってそこには北と南の食材が集まっているの」
「楽しみなの~」
北に向かって馬車が走っているの。アイは新しい町が楽しみなの。美味しい食べ物も楽しみだけど、お母さんたちに近づいてるって言うのが一番楽しみなの。お母さんたちは元気にしているかな~。
「おっきな町なの~」
三日程馬車生活を過ごしたの。野営の時はラルクお兄ちゃん達と食事をしたりして、ほっこりしたの。ルナちゃんが何度か怒ってきたけど、抱きついたら許してくれるのチョロいの~。
真っ白い壁に囲まれているおっきな町で、丸い形をしているの。中央に東京タワーさんくらいの白い塔が建っているの。
「あの塔に隣接している建物が魔法学校よ。あの塔には校長のゴルグィード様が住んでいるのよ。塔は校長だけが入れる仕組みになっているらしいわ。どういう仕組みかは分からないけれど」
「へ~なの」
校長先生がいるみたいなの。あんなに高い塔で一人じゃ寂しいの、心配なの。
「ルナと一緒に学校に行くことになるわ。心の準備は大丈夫?」
「学校なの! お姉さんになったみたいで楽しみなの~」
お母さんはアイが7歳になったら学校に行こうねって言われていたの。まだ5歳なのに学校に行けるなんて嬉しいの。ルナちゃんと一緒に行けるのが一番うれしいの。
「ルナちゃんと一緒なの~」
「ちょっとアイ、はしゃぎ過ぎよ。もう...でも、私も嬉しいわ」
「ツンデレさんなの~」
「ツン? また、アイは分からない事を言うんだから。それは誉め言葉なの?」
「ムフフなの。秘密なの~」
ルナちゃんが首を傾げているの。頬が真っ赤だから喜んでいるみたいなの。やっぱり、ルナちゃんはツンデレさんなの。お父さんの言っていたことは本当なの、ツンデレさんは可愛いの。
「貴族の入り口に向かって」
「はい、ウテナ様」
ウテナさんが御者さんに指示を出したの。貴族さんは町の入り口が別に作られているみたいなの。
「じゃあ、ウテナ様。俺達はここで」
「護衛ありがとうございました。皆さんのご武運を祈っています」
「ありがとうございます。じゃあね、アイちゃん。楽しかったよ」
「え~、ラルクお兄ちゃん達も一緒に行くの!」
「ははは、そんな無茶言っちゃダメだぞ。みんなを困らせないようにね」
「ム~なの...。もっと撫でてほしいの」
「今生の別れじゃないよ。当分は町に居るから何か困った事があったらギルドに連絡してね」
ラルクお兄ちゃん達とお別れみたいなの。馬車の窓から顔を出してお別れなの。ラルクお兄ちゃんがアイの頭をナデナデポンポンしてくれたの。もっとして欲しいの。
「すぐに連絡するの」
「ははは、待っているよ。じゃあね」
ラルクお兄ちゃんが微笑んで手を振ってくれたの。アイも全力で手を振るの。
「アイ、泣いてるの?」
「あう、変なの。涙さんがいっぱい出てくるの」
お兄ちゃんの背中を見ていると涙が止まらないの。ルナちゃんのお胸に顔をうずめるとルナちゃんが抱きしめてくれたの。ラルクお兄ちゃんはアイのお父さんみたいだったの、離れるのが辛いの。
「よしよし、また会えるわ」
「あうの..」
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