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第二章 学校
第41話 それぞれの属性
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「次の授業はここです」
「属性の部屋か」
リエッタ先生の後についていくとルナちゃんと見た、いろんな色の扉のある通路に来たの。教室の前の通路奥の部屋、最初は赤い扉みたいなの。ジーク君も知っているみたいで呟いているの。
「火の適正はルナ様とルーツ様とジーク様、それにアイ様ですね」
名前を呼ばれたみんなは扉の前に集まるように促されたの。アイも横に並ぶの。
「今日は各部屋を見るだけにいたします。では開けますね」
赤の扉をリエッタ先生が開いて行くの。扉の隙間から赤いトカゲさんがどんどん溢れてきてるの。
「中はその属性の精霊で溢れている。属性に愛されている者だけが中に入る事が出来ます」
「愛されていないとどうなるの?」
「精霊の属性で殺されます」
「怖いの..」
「下位精霊は知性を持たないために集まると容赦なく攻撃を加えてくるのです。この通路は精霊の動きを阻害する結界が張られているから大丈夫ですが」
リエッタ先生の言う通り、精霊とかげさんは部屋から出てくるとすぐに小さくなっていって消えていくの。可哀そうだけど、見かけによらず狂暴みたいだからしょうがないの。
「少し入ってすぐに出てください次の部屋にも行きますから」
ルナちゃん達と一緒に部屋に入るの。みんなは見えていないみたいだから怖くないみたいだけど、アイは見えるから怖いの。
「そんなにいっぱい精霊がいるの?」
「部屋の壁も床も見えない程なの」
「そんなにいるのね」
「何の話をしているんだ?」
ルナちゃんに精霊はどれだけいるのか聞かれて答えているとジーク君が首を傾げて聞いてきたの。みんなはアイが精霊を見えている事を知らなかったの。
「アイは精霊に愛されているの。見えるのよ」
「精霊が見える...エルフみたいなやつだな」
「どうりでさっきの魔法も凄かったもんね」
ジーク君とルーツ君が納得したように頷いているの。二人共イケメンさんなの、カッコいいの。
「では次に部屋へ行きましょうか」
「は~いなの...。赤い猿さんが棒を持ってきたの」
「アイ様、何か言いましたか?」
「..何でもないの」
赤いお猿さんが精霊さん達の奥から棒を持ってきたの。他の精霊さん達は部屋に入らなかったのにお猿さんは中に入って棒を持ってきたの。何だか大事そうにスリスリしているの。何だか西遊記って言う話の主人公さんみたいなの。
「また何かなっているのね」
「アイは知らないの」
アイは何もしていないの、知らないの~。
「次は青の部屋、水の精霊のお部屋です。ここではツィエナ様とルーツ様、それにアイ様です」
ルーク君は色んな精霊さんと仲良しさんみたいなの。だけど、アイやルナちゃんみたいに精霊さんを持っていないみたいなの、姿が見えないの。
「では先ほどと同様少し入ってもらってすぐに次に行きましょう」
「は~いなの!」
リエッタ先生が扉を開けてくれたから三人で中に入るの。みんなちゃんと入れたからみんな適性があるって事なの。
「では次に行きましょう」
「は~いなの? またなの...」
「アイ、どうしたのよ」
「何でもないの...。リスさんは自分と同じくらいの鍵なの?」
リスさんはお猿さんと違って棒じゃなくて鍵みたいなものを持ってきたの。
それからリエッタ先生に案内されて次々と色違いの扉に行ったの。全部にアイは呼ばれたからみんなびっくりしているの。因みにルーツ君は火と水と地の三つだったの。他のみんなはワエルちゃんは地でライリー君が光、ピアちゃんが闇、イリエラちゃんが雷、緑のオットセイさんの部屋にはアイ以外は入らなかったの。オットセイさんは項垂れていたの。風魔法は人気ないの?
アイがそれぞれの部屋に入ると部屋の奥からアイの精霊さんが何か持ってくるの。毎回、アイがため息みたいな声をもらすとルナちゃんが怪訝な顔で見てきたの。アイは何もしていないの!
オットセイさんは杖、猫さんはブーメラン、犬さんは剣、クジラさんは丸い球を口の中でコロコロさせているの。飴さんかな? キリンさんは口で忍者さんの持ってるナイフみたいなの、苦無って言うはずなの、アイは博識なの!
「では今日はここまでですね。ワエルちゃんはこの反省文を提出してください。問題がなければ明日読んでいただきます。書くまで帰れませんよ」
「そんな殺生だわ~」
「不正はそれだけ厳しく罰するんですよ」
ワエルちゃんは時計をいじった罰で反省文を書くまで帰れないみたいなの、泣きそうになっているの、可愛そうなの。でも、しょうがないの、不正はしちゃいけないの、ダメ! 絶対なの。
初日は顔合わせといった感じで終わりみたいなの。この初日でルナちゃんは疲れていたの。主にアイのせいみたいなの。でも、アイのせいじゃないの! アイは何もしていないの! ほんとなの!
「属性の部屋か」
リエッタ先生の後についていくとルナちゃんと見た、いろんな色の扉のある通路に来たの。教室の前の通路奥の部屋、最初は赤い扉みたいなの。ジーク君も知っているみたいで呟いているの。
「火の適正はルナ様とルーツ様とジーク様、それにアイ様ですね」
名前を呼ばれたみんなは扉の前に集まるように促されたの。アイも横に並ぶの。
「今日は各部屋を見るだけにいたします。では開けますね」
赤の扉をリエッタ先生が開いて行くの。扉の隙間から赤いトカゲさんがどんどん溢れてきてるの。
「中はその属性の精霊で溢れている。属性に愛されている者だけが中に入る事が出来ます」
「愛されていないとどうなるの?」
「精霊の属性で殺されます」
「怖いの..」
「下位精霊は知性を持たないために集まると容赦なく攻撃を加えてくるのです。この通路は精霊の動きを阻害する結界が張られているから大丈夫ですが」
リエッタ先生の言う通り、精霊とかげさんは部屋から出てくるとすぐに小さくなっていって消えていくの。可哀そうだけど、見かけによらず狂暴みたいだからしょうがないの。
「少し入ってすぐに出てください次の部屋にも行きますから」
ルナちゃん達と一緒に部屋に入るの。みんなは見えていないみたいだから怖くないみたいだけど、アイは見えるから怖いの。
「そんなにいっぱい精霊がいるの?」
「部屋の壁も床も見えない程なの」
「そんなにいるのね」
「何の話をしているんだ?」
ルナちゃんに精霊はどれだけいるのか聞かれて答えているとジーク君が首を傾げて聞いてきたの。みんなはアイが精霊を見えている事を知らなかったの。
「アイは精霊に愛されているの。見えるのよ」
「精霊が見える...エルフみたいなやつだな」
「どうりでさっきの魔法も凄かったもんね」
ジーク君とルーツ君が納得したように頷いているの。二人共イケメンさんなの、カッコいいの。
「では次に部屋へ行きましょうか」
「は~いなの...。赤い猿さんが棒を持ってきたの」
「アイ様、何か言いましたか?」
「..何でもないの」
赤いお猿さんが精霊さん達の奥から棒を持ってきたの。他の精霊さん達は部屋に入らなかったのにお猿さんは中に入って棒を持ってきたの。何だか大事そうにスリスリしているの。何だか西遊記って言う話の主人公さんみたいなの。
「また何かなっているのね」
「アイは知らないの」
アイは何もしていないの、知らないの~。
「次は青の部屋、水の精霊のお部屋です。ここではツィエナ様とルーツ様、それにアイ様です」
ルーク君は色んな精霊さんと仲良しさんみたいなの。だけど、アイやルナちゃんみたいに精霊さんを持っていないみたいなの、姿が見えないの。
「では先ほどと同様少し入ってもらってすぐに次に行きましょう」
「は~いなの!」
リエッタ先生が扉を開けてくれたから三人で中に入るの。みんなちゃんと入れたからみんな適性があるって事なの。
「では次に行きましょう」
「は~いなの? またなの...」
「アイ、どうしたのよ」
「何でもないの...。リスさんは自分と同じくらいの鍵なの?」
リスさんはお猿さんと違って棒じゃなくて鍵みたいなものを持ってきたの。
それからリエッタ先生に案内されて次々と色違いの扉に行ったの。全部にアイは呼ばれたからみんなびっくりしているの。因みにルーツ君は火と水と地の三つだったの。他のみんなはワエルちゃんは地でライリー君が光、ピアちゃんが闇、イリエラちゃんが雷、緑のオットセイさんの部屋にはアイ以外は入らなかったの。オットセイさんは項垂れていたの。風魔法は人気ないの?
アイがそれぞれの部屋に入ると部屋の奥からアイの精霊さんが何か持ってくるの。毎回、アイがため息みたいな声をもらすとルナちゃんが怪訝な顔で見てきたの。アイは何もしていないの!
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「では今日はここまでですね。ワエルちゃんはこの反省文を提出してください。問題がなければ明日読んでいただきます。書くまで帰れませんよ」
「そんな殺生だわ~」
「不正はそれだけ厳しく罰するんですよ」
ワエルちゃんは時計をいじった罰で反省文を書くまで帰れないみたいなの、泣きそうになっているの、可愛そうなの。でも、しょうがないの、不正はしちゃいけないの、ダメ! 絶対なの。
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