42 / 79
第二章 学校
第42話 イチャイチャするの~
しおりを挟む
「はぁ~、それで? 何があったの?」
「...怒らないでほしいの」
「怒ってないわよ。それでなんなの?」
屋敷に帰ってくるまでルナちゃんは聞かないでいてくれたの。屋敷に入ったとたん、ルナちゃんは大きなため息と共に疑問をぶつけてきたの。怒られるから言いたくないけど、ルナちゃんはアイの親友だから教えるの。
「精霊さん達がアイテムを手に入れたの」
「アイテム?」
「そうなの。みんなそれぞれ別々のアイテムをあの部屋から持ってきたの」
「精霊がアイテムを持つなんて聞いたことないわよ」
ルナちゃんが考え込んでいるの。精霊さんは今もアイの周りをアイテムを持ったまま漂っているの。みんなアイテムが大事みたいで頬ずりしているの。アイも宝物欲しいの。
「あっ、ラルクお兄ちゃんが帰ってきた~」
「ちょっとアイ! まだ話は~。もう!」
ルナちゃんの部屋の窓から外を見るとラルクお兄ちゃん達が帰ってきてるのが見えたの。アイはすぐに窓から飛び降りて飛んでいくの。オットセイさんが飛ぶのをサポートしてくれるから自由に飛べるの。
「ラルクお兄ちゃ~ん。おかえり~」
「ははは、アイちゃん。ただいま」
ラルクお兄ちゃんに飛びつくとラルクお兄ちゃんは抱きしめてくれたの。あ~安心するの~。
「普通に飛んできてるな」
「飛んでるな」
レザーお兄ちゃんとレッグお兄ちゃんはアイが普通に飛んでるから呆れているの。早く慣れてほしいの、アイは飛べるし透明になれるの。
「お兄ちゃん達はどこに行ってたの?」
「ん? ああ、ギルドにいっていたんだよ。依頼を見て町から遠ざからずに出来るものを探していたんだ?」
「見つかったの?」
「ああ、魔物の間引きだよ。定期的に魔物を狩らないと群れになって危ないんだ。ほら、この町に来る途中にあった狼達みたいな群れの事さ」
お兄ちゃんはこの町の周辺を平和にする仕事を探してきたみたいなの。ラルクお兄ちゃんは凄いの。
「おいおい、ラルク。ギルドに行ったのはそれだけじゃないだろ」
「オーリーちゃんの事を言った方がいいんじゃないのか?」
「オーリーちゃんなの?」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんがニヤニヤしてラルクお兄ちゃんをツンツンしているの。ラルクお兄ちゃんは二人の指を払っているの。
「今言おうと思ったんだよ。ウテナさんにも言わないといけないだろ」
「本当か~?」
「本当だよ! 仲間が増えるかもしれないんだから人が増える事を言わないといけないだろ」
ラルクお兄ちゃんは二人に揶揄われながらも説明しているの。
「そこら辺はラルクに感謝だな。イデアちゃんとフランちゃんが来てくれるんだからな」
「そうだな。俺もフランちゃんをゲットしてやるぜ」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんが空を見ながら呟いているの。男の子はこんなものなの。
「オーリーちゃんがどうしたの?」
「オーリーに連絡をしてもらう為に手紙をギルドで出したんだよ」
「お手紙はギルドで送れるの?」
「ああ、手紙を配達する専門の冒険者がいるんだよ。その人が配達してくれるんだ」
冒険者さんは郵便屋さんみたいな事もするみたいなの。冒険者さんは凄いの。
「それでオーリー達をこの町に招待したんだよ。同じチームになって、この町で暮らさないかって」
「わ~、凄いの~。恋文さんなの~」
「恋文!? ち、違うよ。そんな大それたことじゃないよアイちゃん」
ラルクお兄ちゃんの手紙の内容を聞いて、アイは顔を抑えたの。お母さんと一緒に見ていたテレビで聞いたことがあるの、暮らさないかって完璧なプロポーズなの。
「ははは、ラルクは可愛いな~」
「それがプロポーズじゃないなんてお前くらいしか思わないぞ!」
「なっ!? お前達がその内容でいいって言ったんじゃねえか!」
「それは嘘だ...」
「はははは」
「お前ら~!」
お兄ちゃん達が追いかけっこを始めてしまったの。どうやら、ラルクお兄ちゃんはレッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんの罠に嵌められたみたいなの。だけど、三人は楽しそうだから良い事だと思うの。
「はぁはぁ、お前達のせいで疲れちまっただろ」
「はぁはぁ、お前が追いかけてくるからだろ」
「ははは、お前たちは鍛え方が足りないな」
「「お前は隠れてただけだろ」」
「はっはっは、斥候職を舐めるなよ。隠れるのも実力の一つさ」
お兄ちゃん達は楽しそうだったの。レザーお兄ちゃんは斥候職って言うものみたいなの。素早さに定評があるみたいでアイの透明化を見破ったのもそのせいみたいなの。
「じゃ、じゃあ俺はウテナさんに報告に行くからな。大人しくしてろよ」
「ああ、今日は町にはいかねえよ」
「ラルクお兄ちゃんと一緒に帰るの」
「手を繋ぐかい?」
「繋ぐの~」
ラルクお兄ちゃんはウテナさんの元に行くみたいなの。アイも一緒に行くって言うと手をつないでくれたの。
「親子だな」
「ああ」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんのつぶやきが聞こえたけどラルクお兄ちゃんとアイの耳には届かないの。ここに愛があるから無駄なの。
「...怒らないでほしいの」
「怒ってないわよ。それでなんなの?」
屋敷に帰ってくるまでルナちゃんは聞かないでいてくれたの。屋敷に入ったとたん、ルナちゃんは大きなため息と共に疑問をぶつけてきたの。怒られるから言いたくないけど、ルナちゃんはアイの親友だから教えるの。
「精霊さん達がアイテムを手に入れたの」
「アイテム?」
「そうなの。みんなそれぞれ別々のアイテムをあの部屋から持ってきたの」
「精霊がアイテムを持つなんて聞いたことないわよ」
ルナちゃんが考え込んでいるの。精霊さんは今もアイの周りをアイテムを持ったまま漂っているの。みんなアイテムが大事みたいで頬ずりしているの。アイも宝物欲しいの。
「あっ、ラルクお兄ちゃんが帰ってきた~」
「ちょっとアイ! まだ話は~。もう!」
ルナちゃんの部屋の窓から外を見るとラルクお兄ちゃん達が帰ってきてるのが見えたの。アイはすぐに窓から飛び降りて飛んでいくの。オットセイさんが飛ぶのをサポートしてくれるから自由に飛べるの。
「ラルクお兄ちゃ~ん。おかえり~」
「ははは、アイちゃん。ただいま」
ラルクお兄ちゃんに飛びつくとラルクお兄ちゃんは抱きしめてくれたの。あ~安心するの~。
「普通に飛んできてるな」
「飛んでるな」
レザーお兄ちゃんとレッグお兄ちゃんはアイが普通に飛んでるから呆れているの。早く慣れてほしいの、アイは飛べるし透明になれるの。
「お兄ちゃん達はどこに行ってたの?」
「ん? ああ、ギルドにいっていたんだよ。依頼を見て町から遠ざからずに出来るものを探していたんだ?」
「見つかったの?」
「ああ、魔物の間引きだよ。定期的に魔物を狩らないと群れになって危ないんだ。ほら、この町に来る途中にあった狼達みたいな群れの事さ」
お兄ちゃんはこの町の周辺を平和にする仕事を探してきたみたいなの。ラルクお兄ちゃんは凄いの。
「おいおい、ラルク。ギルドに行ったのはそれだけじゃないだろ」
「オーリーちゃんの事を言った方がいいんじゃないのか?」
「オーリーちゃんなの?」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんがニヤニヤしてラルクお兄ちゃんをツンツンしているの。ラルクお兄ちゃんは二人の指を払っているの。
「今言おうと思ったんだよ。ウテナさんにも言わないといけないだろ」
「本当か~?」
「本当だよ! 仲間が増えるかもしれないんだから人が増える事を言わないといけないだろ」
ラルクお兄ちゃんは二人に揶揄われながらも説明しているの。
「そこら辺はラルクに感謝だな。イデアちゃんとフランちゃんが来てくれるんだからな」
「そうだな。俺もフランちゃんをゲットしてやるぜ」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんが空を見ながら呟いているの。男の子はこんなものなの。
「オーリーちゃんがどうしたの?」
「オーリーに連絡をしてもらう為に手紙をギルドで出したんだよ」
「お手紙はギルドで送れるの?」
「ああ、手紙を配達する専門の冒険者がいるんだよ。その人が配達してくれるんだ」
冒険者さんは郵便屋さんみたいな事もするみたいなの。冒険者さんは凄いの。
「それでオーリー達をこの町に招待したんだよ。同じチームになって、この町で暮らさないかって」
「わ~、凄いの~。恋文さんなの~」
「恋文!? ち、違うよ。そんな大それたことじゃないよアイちゃん」
ラルクお兄ちゃんの手紙の内容を聞いて、アイは顔を抑えたの。お母さんと一緒に見ていたテレビで聞いたことがあるの、暮らさないかって完璧なプロポーズなの。
「ははは、ラルクは可愛いな~」
「それがプロポーズじゃないなんてお前くらいしか思わないぞ!」
「なっ!? お前達がその内容でいいって言ったんじゃねえか!」
「それは嘘だ...」
「はははは」
「お前ら~!」
お兄ちゃん達が追いかけっこを始めてしまったの。どうやら、ラルクお兄ちゃんはレッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんの罠に嵌められたみたいなの。だけど、三人は楽しそうだから良い事だと思うの。
「はぁはぁ、お前達のせいで疲れちまっただろ」
「はぁはぁ、お前が追いかけてくるからだろ」
「ははは、お前たちは鍛え方が足りないな」
「「お前は隠れてただけだろ」」
「はっはっは、斥候職を舐めるなよ。隠れるのも実力の一つさ」
お兄ちゃん達は楽しそうだったの。レザーお兄ちゃんは斥候職って言うものみたいなの。素早さに定評があるみたいでアイの透明化を見破ったのもそのせいみたいなの。
「じゃ、じゃあ俺はウテナさんに報告に行くからな。大人しくしてろよ」
「ああ、今日は町にはいかねえよ」
「ラルクお兄ちゃんと一緒に帰るの」
「手を繋ぐかい?」
「繋ぐの~」
ラルクお兄ちゃんはウテナさんの元に行くみたいなの。アイも一緒に行くって言うと手をつないでくれたの。
「親子だな」
「ああ」
レッグお兄ちゃんとレザーお兄ちゃんのつぶやきが聞こえたけどラルクお兄ちゃんとアイの耳には届かないの。ここに愛があるから無駄なの。
11
あなたにおすすめの小説
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144
https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる