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第二章 学校
第44話 完成したの~
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「ベトベトなの~...」
車の話をした次の日なの、ウテナさんがラルクお兄ちゃんのスライムの核って言うアイテムを使って改造を試みているの。
車輪の中央に核をはめて、核に触れたウテナさんからマナが流れて核が動き出したの。スライムの核からネバネバの液が出てきてネチョネチョしているの。スライムの核はマナを与えると粘液を出すらしいの、凄いの。
「アイちゃん、ルナ、どうかしら?」
「振動はなくなったかも」
「ないの~」
「それはいいわね。でも...」
振動はなくなってお尻は、痛くないの。だけど、馬車の後方が凄いの..。
「ネバネバね」
「これは街中では扱えませんね」
ウテナさんと一緒にメイド長のメイルさんが呟いているの。アイもそう思うの、これは町のお掃除屋さんが大変なの。
「スライムの核はある一定の量を出すとその量を維持し続けるのよね」
「体積が減るとまたマナの続く限り出し続ける」
「では、それを体が地面にそのまま当たるから削れるわけですね。という事は何かで支えてやれば」
「なるほど」
ラルクお兄ちゃん達も一緒に実験しているからみんなそれぞれ意見を言っているの。
「では魔物の皮でやってみましょう。丁度、狼の皮が余っていますからね」
ウテナさんの号令でメイドさん達がネバネバ車輪に皮をつけていくの。ネバネバが地面を汚さなくなったの。
「この段階で出来れば、なめした皮を使えば商品にも使えそうね」
ただの狼さんの皮だから、見た目はカッコ悪いの。ウテナさんはこれからの事を言っているみたいでやっぱりすごいの。大人なの。
「お~、うまく行ってるな」
「振動もないかしら?」
「全然ないの~」
「上々ね」
ウテナさんは笑顔で頷いているの。完成なの。
「だけど、馬を変えなくちゃ速度は変わらないわね」
「そうだったの。それが本当の目的だったの!」
実験が楽しすぎて忘れていたの。
「でも、馬以上の力となると魔物くらいしかいないわよ」
「車さんにはエンジンさんを爆発させて動かしていたの」
「爆発って危ないわね」
お父さんは確かにそんな事を言っていたの。ほんの少しの油を爆発させてそれで回転させているの。アイは知らないの。
「なるほどね。爆発する液体を使ってるのね。砂漠地帯の町で事故が多いって聞いている液体だわ」
アイの言葉を聞いてルナちゃんは色々考えているの。やっぱりルナちゃんは凄いの。
「それをうまく使えれば、馬以上の力になる。爆発を制御して回転の力に変えるのよね。でも、時間はかかるからまずは魔物での運用ね」
「それならば大丈夫だと思うわよ。ほら」
「ヒヒ~ン」
馬車を引いていた真っ白でカッコイイ馬さんが鳴きだしたの。白い馬さんの頭から角が生えてきて、ユニコーンさんになってしまったの。驚きなの。
「お母様あれは?」
「実はアイちゃんに触られてからああなったみたいなのよ。私もオーグナーから聞いて半信半疑だったのだけど、本当だったみたいね」
「そういえば、狼に襲われた時も角があったような気がする。は~、本当にアイは凄いわね」
「褒められちゃったの~」
「褒めてないんだけど...」
ルナちゃんとウテナさんがアイを褒めてきたの。恥ずかしいからそんなに見ないでほしいの~。
「あの角を出さないで走れれば一応速度は出そうね」
「そうね~。当面はそれで行きましょうか」
「って言っても遠くに行く予定もないからいいんですけどね」
ルナちゃんとウテナさんは遠出しないから意味がないって言っているの。確かに乗らなかったら意味がないの。
「とりあえず、商会にはこのスライム車輪の特許を申請しましょ」
ウテナさんはメイドさんに手紙を渡しているの。特許って言うのを取ると他の人が作ることが出来なくなるらしいの。凄いの、大人なの。
「作る許可自体は安くするからみんなに行き渡るわ。レシピも簡単だしね」
ルナちゃんが嬉しそうなの。これでお尻の痛みで悩む人はいなくなるの。アイのお尻も赤くならなくて済むの。よかったの。
車の話をした次の日なの、ウテナさんがラルクお兄ちゃんのスライムの核って言うアイテムを使って改造を試みているの。
車輪の中央に核をはめて、核に触れたウテナさんからマナが流れて核が動き出したの。スライムの核からネバネバの液が出てきてネチョネチョしているの。スライムの核はマナを与えると粘液を出すらしいの、凄いの。
「アイちゃん、ルナ、どうかしら?」
「振動はなくなったかも」
「ないの~」
「それはいいわね。でも...」
振動はなくなってお尻は、痛くないの。だけど、馬車の後方が凄いの..。
「ネバネバね」
「これは街中では扱えませんね」
ウテナさんと一緒にメイド長のメイルさんが呟いているの。アイもそう思うの、これは町のお掃除屋さんが大変なの。
「スライムの核はある一定の量を出すとその量を維持し続けるのよね」
「体積が減るとまたマナの続く限り出し続ける」
「では、それを体が地面にそのまま当たるから削れるわけですね。という事は何かで支えてやれば」
「なるほど」
ラルクお兄ちゃん達も一緒に実験しているからみんなそれぞれ意見を言っているの。
「では魔物の皮でやってみましょう。丁度、狼の皮が余っていますからね」
ウテナさんの号令でメイドさん達がネバネバ車輪に皮をつけていくの。ネバネバが地面を汚さなくなったの。
「この段階で出来れば、なめした皮を使えば商品にも使えそうね」
ただの狼さんの皮だから、見た目はカッコ悪いの。ウテナさんはこれからの事を言っているみたいでやっぱりすごいの。大人なの。
「お~、うまく行ってるな」
「振動もないかしら?」
「全然ないの~」
「上々ね」
ウテナさんは笑顔で頷いているの。完成なの。
「だけど、馬を変えなくちゃ速度は変わらないわね」
「そうだったの。それが本当の目的だったの!」
実験が楽しすぎて忘れていたの。
「でも、馬以上の力となると魔物くらいしかいないわよ」
「車さんにはエンジンさんを爆発させて動かしていたの」
「爆発って危ないわね」
お父さんは確かにそんな事を言っていたの。ほんの少しの油を爆発させてそれで回転させているの。アイは知らないの。
「なるほどね。爆発する液体を使ってるのね。砂漠地帯の町で事故が多いって聞いている液体だわ」
アイの言葉を聞いてルナちゃんは色々考えているの。やっぱりルナちゃんは凄いの。
「それをうまく使えれば、馬以上の力になる。爆発を制御して回転の力に変えるのよね。でも、時間はかかるからまずは魔物での運用ね」
「それならば大丈夫だと思うわよ。ほら」
「ヒヒ~ン」
馬車を引いていた真っ白でカッコイイ馬さんが鳴きだしたの。白い馬さんの頭から角が生えてきて、ユニコーンさんになってしまったの。驚きなの。
「お母様あれは?」
「実はアイちゃんに触られてからああなったみたいなのよ。私もオーグナーから聞いて半信半疑だったのだけど、本当だったみたいね」
「そういえば、狼に襲われた時も角があったような気がする。は~、本当にアイは凄いわね」
「褒められちゃったの~」
「褒めてないんだけど...」
ルナちゃんとウテナさんがアイを褒めてきたの。恥ずかしいからそんなに見ないでほしいの~。
「あの角を出さないで走れれば一応速度は出そうね」
「そうね~。当面はそれで行きましょうか」
「って言っても遠くに行く予定もないからいいんですけどね」
ルナちゃんとウテナさんは遠出しないから意味がないって言っているの。確かに乗らなかったら意味がないの。
「とりあえず、商会にはこのスライム車輪の特許を申請しましょ」
ウテナさんはメイドさんに手紙を渡しているの。特許って言うのを取ると他の人が作ることが出来なくなるらしいの。凄いの、大人なの。
「作る許可自体は安くするからみんなに行き渡るわ。レシピも簡単だしね」
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