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第二章 学校
第46話 歴史
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「今日は歴史の勉強です」
空で遊んだ次の日なの。学校に通ってこの世界の歴史を学ぶの。
「白い神様と黒い神様が力比べをして、混ざり合った白と黒が大きな球になり、この世界が生まれました」
真っ白なお人形さん、プラクティラ様のことを言ってるみたいなの。黒い神様は知らないの。
「世界が生まれても神様は力比べをやめなかった。その時に生まれたのが大きな崖や川、ここら辺にあるのはランス川ですね」
リエッタ先生は北の方を指さして話しているの。北に大きな川があるみたいなの、行って見たいの。
「白い神と黒い神は世界に生命が生まれたことで我に返り力比べをやめました。こうして、私達の世界、オリティアルが生まれたのです」
「リエッタ先生それはもう勉強しました~」
「はいはい、分かってますよ。ここまでは誰でも知っている歴史ですよね」
ライリー君が先生に欠伸をしながら指摘しているの。ここまでは誰でも知っている情報みたいなの。アイも事前にルナちゃんから勉強しているから知っていたの。
「ではここからは私達、人間と魔物の歴史を勉強しましょう」
リエッタ先生は黒板に魔法で文字を書いていくの。黒板だと思ってたけど別の何かみたいなの。
「私達人間は文字と魔法を覚え、この世界を生き抜いてきました。そして、魔物達と出会ったのです」
「後の人魔戦争ですね」
「そうです」
ジーク君がリエッタ先生よりも先に答えたの。人魔戦争、人と魔物が争いあったらしいの。それは白い神様と黒い神様が力比べをするかのように長く続いたの。
「長きにわたった戦いはとうとう終わりを迎えます。もちろん、私達人間が勝ちました。しかし、魔物達は滅んだわけではなく、動物のように野に帰ります。魔物は大きなものから小さなものまで多種多様で手を出してはいけない程の脅威を持ったものも多くいます」
「リエッタせんせ~。それはSランクの魔物の事ですか?」
「そうです。手を出して生きて帰ってきたもののいないSランクの魔物です。山よりも大きな亀の魔物や、海を支配していると言われている海の蛇などそれぞれの世界を支配している魔物です」
凄いの、魔物さんが海とかを支配しているみたいなの。
「その多くの魔物はいつもはその巨大な体を動かす事を嫌っています。それは大きすぎる体を維持するためのマナが膨大で少し動くだけで大きく失ってしまうと言われています。魔物達のマナは私達で言う所の血のような物で、失うという事は死を意味しています」
「なんでそんな危ない物を放置するんですか? 動き回らせて仕留めればいいのに」
ピアちゃんが挙手して質問しているの。先生は首を横に振って答えるの。
「そんな危険を犯した国があります」
「ノジックでしたっけ?」
「そうです。あの国の貴族が名乗りをあげて陸を支配すると言われている亀の魔物にちょっかいを出したのです。そのせいでいくつもの町は壊され、幾人もの命が無残にも踏みつぶされました」
先生に続いてルーツ君が国の名前をあげたの。ノジックはレイお姉ちゃん達を騙した国でもあるから知っているの。碌でもない国なの。
「先生! 昨日空に大きな太陽が二個見えたんだわ! それは空の魔物のスカイフィッシュかもだわ?」
「ワエル様、そんなでたらめは聞きませんよ。さっきも言いましたがSランクの魔物達はその大きさの為に動くことをやめているのです。陸の支配者、ワールドタートルも今は静かに眠りについています」
「確かに見たんだわ!」
「わいも見たで~。確かに太陽が二つになって片方が少ししたら消えたんや」
ワエルちゃんに同意するようにアゲハちゃんが言っているの。それってたぶん、アイの精霊さんなの。爆発を制御した結果なの。
「はいはい、わかりました。そんなに先生を困らせたいのですね」
「違うんだわ! 確かに見たんだわ!」
「これ以上嘘をつくと反省文ですよ」
「あう、もうあんな恥ずかしい事は嫌だわ~」
ワエルちゃんは時計をいじった事を反省文にしたためてみんなの前で発表したの。顔を赤くして恥ずかしそうに発表していたの。ワエルちゃんはリエッタ先生に言われて静かに椅子に座ったの。
「とにかく、私達人間と魔物の戦いは人間が勝ちましたけど、魔物は滅びずに我々の生活を脅かしています。Sランクの魔物がいつ動き出すかも分からない。私達は切磋琢磨して、Sランクの魔物にも勝てる武器を手に入れなくてはいけないのです。我々ホワイトランス魔法学校はその武器を作る一つの施設です。魔法は我々の最大の武器、日々精進し、より強い魔法使いを作り出さなくてはいけないのです」
リエッタ先生は力説しているの。Sランクの魔物を倒さないといつか動き出して、また被害者が生まれてしまうの。とても危険な魔物達なの。
「本当に見たのに...」
ワエルちゃんが呟いているの。可哀そうなの。
空で遊んだ次の日なの。学校に通ってこの世界の歴史を学ぶの。
「白い神様と黒い神様が力比べをして、混ざり合った白と黒が大きな球になり、この世界が生まれました」
真っ白なお人形さん、プラクティラ様のことを言ってるみたいなの。黒い神様は知らないの。
「世界が生まれても神様は力比べをやめなかった。その時に生まれたのが大きな崖や川、ここら辺にあるのはランス川ですね」
リエッタ先生は北の方を指さして話しているの。北に大きな川があるみたいなの、行って見たいの。
「白い神と黒い神は世界に生命が生まれたことで我に返り力比べをやめました。こうして、私達の世界、オリティアルが生まれたのです」
「リエッタ先生それはもう勉強しました~」
「はいはい、分かってますよ。ここまでは誰でも知っている歴史ですよね」
ライリー君が先生に欠伸をしながら指摘しているの。ここまでは誰でも知っている情報みたいなの。アイも事前にルナちゃんから勉強しているから知っていたの。
「ではここからは私達、人間と魔物の歴史を勉強しましょう」
リエッタ先生は黒板に魔法で文字を書いていくの。黒板だと思ってたけど別の何かみたいなの。
「私達人間は文字と魔法を覚え、この世界を生き抜いてきました。そして、魔物達と出会ったのです」
「後の人魔戦争ですね」
「そうです」
ジーク君がリエッタ先生よりも先に答えたの。人魔戦争、人と魔物が争いあったらしいの。それは白い神様と黒い神様が力比べをするかのように長く続いたの。
「長きにわたった戦いはとうとう終わりを迎えます。もちろん、私達人間が勝ちました。しかし、魔物達は滅んだわけではなく、動物のように野に帰ります。魔物は大きなものから小さなものまで多種多様で手を出してはいけない程の脅威を持ったものも多くいます」
「リエッタせんせ~。それはSランクの魔物の事ですか?」
「そうです。手を出して生きて帰ってきたもののいないSランクの魔物です。山よりも大きな亀の魔物や、海を支配していると言われている海の蛇などそれぞれの世界を支配している魔物です」
凄いの、魔物さんが海とかを支配しているみたいなの。
「その多くの魔物はいつもはその巨大な体を動かす事を嫌っています。それは大きすぎる体を維持するためのマナが膨大で少し動くだけで大きく失ってしまうと言われています。魔物達のマナは私達で言う所の血のような物で、失うという事は死を意味しています」
「なんでそんな危ない物を放置するんですか? 動き回らせて仕留めればいいのに」
ピアちゃんが挙手して質問しているの。先生は首を横に振って答えるの。
「そんな危険を犯した国があります」
「ノジックでしたっけ?」
「そうです。あの国の貴族が名乗りをあげて陸を支配すると言われている亀の魔物にちょっかいを出したのです。そのせいでいくつもの町は壊され、幾人もの命が無残にも踏みつぶされました」
先生に続いてルーツ君が国の名前をあげたの。ノジックはレイお姉ちゃん達を騙した国でもあるから知っているの。碌でもない国なの。
「先生! 昨日空に大きな太陽が二個見えたんだわ! それは空の魔物のスカイフィッシュかもだわ?」
「ワエル様、そんなでたらめは聞きませんよ。さっきも言いましたがSランクの魔物達はその大きさの為に動くことをやめているのです。陸の支配者、ワールドタートルも今は静かに眠りについています」
「確かに見たんだわ!」
「わいも見たで~。確かに太陽が二つになって片方が少ししたら消えたんや」
ワエルちゃんに同意するようにアゲハちゃんが言っているの。それってたぶん、アイの精霊さんなの。爆発を制御した結果なの。
「はいはい、わかりました。そんなに先生を困らせたいのですね」
「違うんだわ! 確かに見たんだわ!」
「これ以上嘘をつくと反省文ですよ」
「あう、もうあんな恥ずかしい事は嫌だわ~」
ワエルちゃんは時計をいじった事を反省文にしたためてみんなの前で発表したの。顔を赤くして恥ずかしそうに発表していたの。ワエルちゃんはリエッタ先生に言われて静かに椅子に座ったの。
「とにかく、私達人間と魔物の戦いは人間が勝ちましたけど、魔物は滅びずに我々の生活を脅かしています。Sランクの魔物がいつ動き出すかも分からない。私達は切磋琢磨して、Sランクの魔物にも勝てる武器を手に入れなくてはいけないのです。我々ホワイトランス魔法学校はその武器を作る一つの施設です。魔法は我々の最大の武器、日々精進し、より強い魔法使いを作り出さなくてはいけないのです」
リエッタ先生は力説しているの。Sランクの魔物を倒さないといつか動き出して、また被害者が生まれてしまうの。とても危険な魔物達なの。
「本当に見たのに...」
ワエルちゃんが呟いているの。可哀そうなの。
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