48 / 79
第二章 学校
第48話 オーガさんがいないの~
しおりを挟む
「ガアァ~」
「地の精霊、力を貸してください![スワンプ]!」
ルーツ君は説明していた通り、地面を沼にしているの。この世界の魔法は英語さんなの、アイも結構教えてもらったからわかるの。
「あの時は剣があったけど、今回はない。地の精霊、敵を倒す刃をください![アースソード]」
そうなの、学校は刃物禁止だからみんな剣とかは持てないの。魔法で出したものは大丈夫みたいだからルーツ君は土色の剣を作り出したの。地面から土が集まってきてルーツ君の手に剣が作られていくの。カッコいいの。
「アイもあれやってみたいの!」
「ダメよアイ。ただのファイアがああなっちゃうんだから、剣もあれになっちゃうはずよ。この学校がなくなっちゃう」
「む~、それでもやりたいの~」
「もっと魔法を学んでからね」
ルーツ君と同じような剣を作りたいけど、ダメって言われたの。ルナちゃんはダメって言いながら慰めるように頭を撫でてくれているの。ルナちゃんに頭を撫でられると落ち着くの~。
「水と火の精霊、みんなも力を貸して![ショット]」
「ガア!」
足を取られて動けないオーガさんにルーツ君は三色の弾を当てているの。アイと一緒で複数の精霊を扱えるから凄くかっこいいの。
「あの時よりも強くなれてる! このまま、押し切る」
ルーツ君は沼になっている地面を回りながら魔法を当てていくの。背後に回ると地の剣で切り付けて、離れるを繰り返しているの。オーガさんはどんどん傷ついて行って体が黒くなっていくの。
「これで最後!」
ルーツ君は大きく飛び上がってオーガさんの頭に剣を振りかざしたの。
「ガア!」
「うわっ!」
オーガさんの黒くなってきた体が煙を出し始めたの。熱い空気がアイ達を襲ったの。
「オーガは傷つけば傷つくほど狂暴になるのです。気を付けてください」
「リエッタ先生それはもっと早く!」
「ほら、よそ見しない」
「わっ! こいつ、沼から出れたのか!」
「沼が固まってるの!」
オーガさんが沼から飛び出してルーツ君に拳を振りかざしたの。沼を見るとオーガが埋まっていた所が固まっていたの。アイは思わず叫んじゃったの。
「オーガの体温で沼が固められたのです。オーガは傷つくと興奮状態になってしまって体温が劇的に上がります。皆さん、覚えておいてください」
リエッタ先生は説明しているの。みんな固唾を飲んで見守っているの。あんな大きな魔物さんとの死闘を見るのは緊張するの。
「ヤア! .....ハァハァ...」
しばらく剣と拳の戦いになってルーツ君はオーガの足に剣を突き立てたの。だけど、その剣に体を預けちゃって前のめりに倒れちゃったの。
「終わりですね。よく頑張りました」
「はぁはぁ...」
リエッタ先生に頭を撫でられたルーツ君。余裕がないみたいでリエッタ先生を見上げるだけなの。
「このようにオーガの体力はかなり高い事が伺えますね」
傷だらけのオーガを触りながらリエッタ先生が説明して行くの。
「次は誰が行きますか?」
「えっ! 終わりじゃないんか?」
リエッタ先生が次と言っているの。アゲハちゃんが驚いて聞き返してるの。ルーツ君だけだと思ったらみんなやるみたいなの。
「誰も行かないのですか?」
みんな無言で俯いているの。ルーツ君とオーガの死闘を見たら言い出せないと思うの。
「では、アイ様。やってみますか?」
「アイがやっていいの?」
「ふふ、いいですよ。気を付けてくださいね。命には関わらないですが相手は魔物ですからね」
リエッタ先生がアイを指名してきたの、先生がオーガさんに触れるとオーガさんが綺麗になっていったの。アイはやりたいと思っていたから丁度いいの。
「せ、先生。アイは子供です。危ないんじゃ」
「可笑しなことを言いますねルナ様。ルナ様も十分子供だと思いますけど」
「そう言う話じゃ!」
「大丈夫ですよ。危険があるようでしたらオーガは止まりますから」
ルナちゃんが心配しているの。アイに何かポーズを取ってきてるけど、分からないの。あれは何が言いたいの?
「では、始めますよ」
「は~いなの!」
リエッタ先生が手を振り上げたの。アイが返事をすると手を振り下ろしてスタートの合図を出したの。
「ガア!」
「ほいっなの!」
オーガさんが飛びついてきたの。アイは素早く躱して宙に浮いているの。
「飛んでる!?」
みんな驚いているの。みんなできないの?
「ガア! ガア!」
オーガさんがアイを捕まえようと跳ねているの。可愛いの。
「グアァァァァ!」
「凄い力なの~」
オーガさんが木を引っこ抜いてアイに投げつけてきたの。速度は遅いから見てから躱せるの。
「アイ! 魔法はダメよ!」
「え~、それじゃ倒せないの~」
「精霊に任せなさい!」
「む~、仕方ないの」
ルナちゃんが叫んできたの。魔法は使っちゃダメって、どうすればいいのって思ったら精霊さんに任せればいいって言われたの。仕方ないからそうするの、アイも魔法の剣を出したかったから残念なの。
「グアァァァァァ」
「また、木なの?」
オーガさんがまた木を引っこ抜いて投げようとしているの。オーガさんは手詰まりって感じなの。
「精霊さんお願いするの」
アイは精霊さんにお願いしたの。そうするとみんな頷いてそれぞれ持ってるアイテムを空に掲げたの。何だか楽しみなの。
「ガ~!」
「頑張るの!」
地面に降りてみたらオーガさんが木を武器にして攻撃してきたの。精霊さんが作った結界みたいな膜に木を押し当てているの。必死な姿に感動して応援してしまったの。
「準備できたの?」
精霊さんが大きく、丸って合図を出して来たから確認を取ったの。その間もオーガさんは頑張っているの。
「じゃあ、やるの~」
『えっ...』
精霊さんがアイの前に集まってアイテムを白いクジラさんに向けたと思ったらクジラさんから真っ白でぶっとい柱みたいなビームがオーガさんを消してしまったの。オーガさんだけじゃなくて、その後ろの木とか山が消えてしまったの。みんな、唖然として見つめているの。オーガさんはどこかにいってしまったの?
「地の精霊、力を貸してください![スワンプ]!」
ルーツ君は説明していた通り、地面を沼にしているの。この世界の魔法は英語さんなの、アイも結構教えてもらったからわかるの。
「あの時は剣があったけど、今回はない。地の精霊、敵を倒す刃をください![アースソード]」
そうなの、学校は刃物禁止だからみんな剣とかは持てないの。魔法で出したものは大丈夫みたいだからルーツ君は土色の剣を作り出したの。地面から土が集まってきてルーツ君の手に剣が作られていくの。カッコいいの。
「アイもあれやってみたいの!」
「ダメよアイ。ただのファイアがああなっちゃうんだから、剣もあれになっちゃうはずよ。この学校がなくなっちゃう」
「む~、それでもやりたいの~」
「もっと魔法を学んでからね」
ルーツ君と同じような剣を作りたいけど、ダメって言われたの。ルナちゃんはダメって言いながら慰めるように頭を撫でてくれているの。ルナちゃんに頭を撫でられると落ち着くの~。
「水と火の精霊、みんなも力を貸して![ショット]」
「ガア!」
足を取られて動けないオーガさんにルーツ君は三色の弾を当てているの。アイと一緒で複数の精霊を扱えるから凄くかっこいいの。
「あの時よりも強くなれてる! このまま、押し切る」
ルーツ君は沼になっている地面を回りながら魔法を当てていくの。背後に回ると地の剣で切り付けて、離れるを繰り返しているの。オーガさんはどんどん傷ついて行って体が黒くなっていくの。
「これで最後!」
ルーツ君は大きく飛び上がってオーガさんの頭に剣を振りかざしたの。
「ガア!」
「うわっ!」
オーガさんの黒くなってきた体が煙を出し始めたの。熱い空気がアイ達を襲ったの。
「オーガは傷つけば傷つくほど狂暴になるのです。気を付けてください」
「リエッタ先生それはもっと早く!」
「ほら、よそ見しない」
「わっ! こいつ、沼から出れたのか!」
「沼が固まってるの!」
オーガさんが沼から飛び出してルーツ君に拳を振りかざしたの。沼を見るとオーガが埋まっていた所が固まっていたの。アイは思わず叫んじゃったの。
「オーガの体温で沼が固められたのです。オーガは傷つくと興奮状態になってしまって体温が劇的に上がります。皆さん、覚えておいてください」
リエッタ先生は説明しているの。みんな固唾を飲んで見守っているの。あんな大きな魔物さんとの死闘を見るのは緊張するの。
「ヤア! .....ハァハァ...」
しばらく剣と拳の戦いになってルーツ君はオーガの足に剣を突き立てたの。だけど、その剣に体を預けちゃって前のめりに倒れちゃったの。
「終わりですね。よく頑張りました」
「はぁはぁ...」
リエッタ先生に頭を撫でられたルーツ君。余裕がないみたいでリエッタ先生を見上げるだけなの。
「このようにオーガの体力はかなり高い事が伺えますね」
傷だらけのオーガを触りながらリエッタ先生が説明して行くの。
「次は誰が行きますか?」
「えっ! 終わりじゃないんか?」
リエッタ先生が次と言っているの。アゲハちゃんが驚いて聞き返してるの。ルーツ君だけだと思ったらみんなやるみたいなの。
「誰も行かないのですか?」
みんな無言で俯いているの。ルーツ君とオーガの死闘を見たら言い出せないと思うの。
「では、アイ様。やってみますか?」
「アイがやっていいの?」
「ふふ、いいですよ。気を付けてくださいね。命には関わらないですが相手は魔物ですからね」
リエッタ先生がアイを指名してきたの、先生がオーガさんに触れるとオーガさんが綺麗になっていったの。アイはやりたいと思っていたから丁度いいの。
「せ、先生。アイは子供です。危ないんじゃ」
「可笑しなことを言いますねルナ様。ルナ様も十分子供だと思いますけど」
「そう言う話じゃ!」
「大丈夫ですよ。危険があるようでしたらオーガは止まりますから」
ルナちゃんが心配しているの。アイに何かポーズを取ってきてるけど、分からないの。あれは何が言いたいの?
「では、始めますよ」
「は~いなの!」
リエッタ先生が手を振り上げたの。アイが返事をすると手を振り下ろしてスタートの合図を出したの。
「ガア!」
「ほいっなの!」
オーガさんが飛びついてきたの。アイは素早く躱して宙に浮いているの。
「飛んでる!?」
みんな驚いているの。みんなできないの?
「ガア! ガア!」
オーガさんがアイを捕まえようと跳ねているの。可愛いの。
「グアァァァァ!」
「凄い力なの~」
オーガさんが木を引っこ抜いてアイに投げつけてきたの。速度は遅いから見てから躱せるの。
「アイ! 魔法はダメよ!」
「え~、それじゃ倒せないの~」
「精霊に任せなさい!」
「む~、仕方ないの」
ルナちゃんが叫んできたの。魔法は使っちゃダメって、どうすればいいのって思ったら精霊さんに任せればいいって言われたの。仕方ないからそうするの、アイも魔法の剣を出したかったから残念なの。
「グアァァァァァ」
「また、木なの?」
オーガさんがまた木を引っこ抜いて投げようとしているの。オーガさんは手詰まりって感じなの。
「精霊さんお願いするの」
アイは精霊さんにお願いしたの。そうするとみんな頷いてそれぞれ持ってるアイテムを空に掲げたの。何だか楽しみなの。
「ガ~!」
「頑張るの!」
地面に降りてみたらオーガさんが木を武器にして攻撃してきたの。精霊さんが作った結界みたいな膜に木を押し当てているの。必死な姿に感動して応援してしまったの。
「準備できたの?」
精霊さんが大きく、丸って合図を出して来たから確認を取ったの。その間もオーガさんは頑張っているの。
「じゃあ、やるの~」
『えっ...』
精霊さんがアイの前に集まってアイテムを白いクジラさんに向けたと思ったらクジラさんから真っ白でぶっとい柱みたいなビームがオーガさんを消してしまったの。オーガさんだけじゃなくて、その後ろの木とか山が消えてしまったの。みんな、唖然として見つめているの。オーガさんはどこかにいってしまったの?
11
あなたにおすすめの小説
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる