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第三章 白と黒
第71話 復活
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「今、侵入するのはインクとかいうエルフかしらね? でも、私が気付かないなんてことできるわけないって事は……」
「お前の勘通りのようだぞ」
目を赤く輝かせてるメイギスお姉ちゃんと大きな顔だけの人、大きな顔だけの人が瞬きするとアイの透明化の魔法が解けてみんな見えるようになっちゃった。インクさんはすぐに細い剣を抜いて広間に入っていったの。
「ゴルグィードの仇!」
「あらあら、ゴルグィードは生きているみたいだから仇にはならないんじゃない?」
「うるさい!」
インクさんがメイギスお姉ちゃんに迫っていったの。剣と剣のぶつかる音がして、インクさんは輝いていくの。
「あの時は油断していただけ! ゴルグィードと共に並んで戦ってきたのは伊達じゃないのよ!」
インクさんは青く輝いて、氷の鎧みたいなものを体に纏っているの。細い剣は一回り大きくなってるの。
「ヒ~ッヒッヒッヒ、俺達の相手はあの小僧と赤ん坊か~?」
「気が乗らないな」
「何言ってやがるラング。お前は弱いんだから丁度いいだろうがよ」
「うるさい」
よく見たら広間の奥に黒い服を着た人が立っていたの。その二人は学校に来ていた黒服さんなの、懐かしいの。
「アイ様! お逃げください」
「あら? アイちゃんなのね。丁度いいわ。こっちに来なさい。ラングと一緒にグランダークの復活を進めて頂戴」
「アイ様がそんなことをすると思っているのか!」
「するわよ。だって~……私の娘なんだから」
インクさんとチャンバラをしながらアイを見つめるメイギスお姉ちゃん。お姉ちゃんはやっぱりお母さんなの?
「お母さん?」
「そうよ~。正確には前世ってやつだけれど」
首を傾げてメイギスお姉ちゃんに聞いたの、お姉ちゃんは片手でインクさんをいなして、人指し指を顎に当てて言っているの。よそ見をしていてもインクさんを相手に戦えるみたいなの。
「サエカなのか」
「う~ん。その名前にも少し心当たりがあるわね」
「サエカなら、こんなことをするのはやめよう。グランダークはこの世界を滅ぼすんだぞ」
「……いいじゃな~い。こんな世界いらないわよ」
「サエカ……」
お父さんが説得するけど、メイギスお姉ちゃんは頷いてくれないの。
「ヒ~ッヒッヒッヒ、やめろなんて冷めること言ってくれるじゃねえの。お前からやっておいた方がいいかもな~!」
「ぐっ、邪魔するな。まだ、俺はサエカに話したいことが山ほどあるんだ」
「ヒヒヒ、だから、邪魔すんじゃねえか! ラング、お前も赤ん坊を攻撃しろ。メイギスが変なことになるかもしれないぞ」
「気は乗らないが仕方ないな」
ゲーヒンって人がお父さんに剣を振り下ろしたの。お父さんは簡単にいなしてるから大丈夫なの。アイにはラングっていう人が黒い球のようなものと白い球を放ってきたの。アイの精霊さんが勝手に防いでくれるの。精霊さんは最強なの。
「全然効かねえ……」
「こっちもつええな~」
ラングとゲーヒンが呟いているの。アイもお父さんもとっても強いの。
「うるさい人達なの。アイはお母さんと話があるの! どっかに行ってほしいの」
「はいそうですかってなるわけないだろ」
「じゃあ、精霊さんにお願いするの!」
精霊さんたちは頷いて白いクジラさんにマナを注いでいるの。これは見たことあるの! ホエールレーザーなの~。
「グランダーク様!」
「隙あり!」
「隙なんてないわよ!」
「ぐあっ」
ホエールレーザーが二人と大きな顔だけの人を貫いたの。ぶっといレーザーだったから顔の人も削れちゃってるの大変なの。メイギスお姉ちゃんは顔の人が傷ついたことで驚いたみたいで、インクさんが切りつけようとしたんだけど、返されちゃってるの。メイギスお姉ちゃんもアイ達と一緒で特別に強いのかもしれないの。
「フハハ、大丈夫だメイギス。心配するな」
「ですが……」
「ラングとゲーヒンのマナは回収した。彼らを失わずに済ましたかったが致し方ない。魔法陣を起動させろ」
「分かりました」
「させないわ……」
大きな顔だけの人の命令でメイギスお姉ちゃんは広間の中央に向かったの。魔法陣にメイギスお姉ちゃんが入ると魔法陣が緑色に輝いたの。
「命拾いしたんだから、喜びなさい。まあ、少し伸びただけだけどね」
「あなたとあの男を始末したら喜ぶわ」
「……じゃあ、喜べないわね!」
「なっ!」
アイ達はメイギスお姉ちゃんに迫ったんだけど、お姉ちゃんは微笑んで魔法陣の中央に手をついたの。魔法陣は点滅していって、心臓の音を鳴らしているの。気持ち悪いの。
「白と黒の魔力と我々の魔力によりグランダーク様は復活するのよ! 世界の終わりの始まりがやってきた!」
「そんな!」
「精霊さん!」
地面が大きく揺れているの。このままじゃ危ないと思ってみんなを守るように精霊さんにお願いしたの。精霊さんたちはそれぞれの色の膜でアイ達を包んでくれたの。包まれたと同時に天井が崩れて生き埋めになっちゃったの。暗くて怖いの。
「お前の勘通りのようだぞ」
目を赤く輝かせてるメイギスお姉ちゃんと大きな顔だけの人、大きな顔だけの人が瞬きするとアイの透明化の魔法が解けてみんな見えるようになっちゃった。インクさんはすぐに細い剣を抜いて広間に入っていったの。
「ゴルグィードの仇!」
「あらあら、ゴルグィードは生きているみたいだから仇にはならないんじゃない?」
「うるさい!」
インクさんがメイギスお姉ちゃんに迫っていったの。剣と剣のぶつかる音がして、インクさんは輝いていくの。
「あの時は油断していただけ! ゴルグィードと共に並んで戦ってきたのは伊達じゃないのよ!」
インクさんは青く輝いて、氷の鎧みたいなものを体に纏っているの。細い剣は一回り大きくなってるの。
「ヒ~ッヒッヒッヒ、俺達の相手はあの小僧と赤ん坊か~?」
「気が乗らないな」
「何言ってやがるラング。お前は弱いんだから丁度いいだろうがよ」
「うるさい」
よく見たら広間の奥に黒い服を着た人が立っていたの。その二人は学校に来ていた黒服さんなの、懐かしいの。
「アイ様! お逃げください」
「あら? アイちゃんなのね。丁度いいわ。こっちに来なさい。ラングと一緒にグランダークの復活を進めて頂戴」
「アイ様がそんなことをすると思っているのか!」
「するわよ。だって~……私の娘なんだから」
インクさんとチャンバラをしながらアイを見つめるメイギスお姉ちゃん。お姉ちゃんはやっぱりお母さんなの?
「お母さん?」
「そうよ~。正確には前世ってやつだけれど」
首を傾げてメイギスお姉ちゃんに聞いたの、お姉ちゃんは片手でインクさんをいなして、人指し指を顎に当てて言っているの。よそ見をしていてもインクさんを相手に戦えるみたいなの。
「サエカなのか」
「う~ん。その名前にも少し心当たりがあるわね」
「サエカなら、こんなことをするのはやめよう。グランダークはこの世界を滅ぼすんだぞ」
「……いいじゃな~い。こんな世界いらないわよ」
「サエカ……」
お父さんが説得するけど、メイギスお姉ちゃんは頷いてくれないの。
「ヒ~ッヒッヒッヒ、やめろなんて冷めること言ってくれるじゃねえの。お前からやっておいた方がいいかもな~!」
「ぐっ、邪魔するな。まだ、俺はサエカに話したいことが山ほどあるんだ」
「ヒヒヒ、だから、邪魔すんじゃねえか! ラング、お前も赤ん坊を攻撃しろ。メイギスが変なことになるかもしれないぞ」
「気は乗らないが仕方ないな」
ゲーヒンって人がお父さんに剣を振り下ろしたの。お父さんは簡単にいなしてるから大丈夫なの。アイにはラングっていう人が黒い球のようなものと白い球を放ってきたの。アイの精霊さんが勝手に防いでくれるの。精霊さんは最強なの。
「全然効かねえ……」
「こっちもつええな~」
ラングとゲーヒンが呟いているの。アイもお父さんもとっても強いの。
「うるさい人達なの。アイはお母さんと話があるの! どっかに行ってほしいの」
「はいそうですかってなるわけないだろ」
「じゃあ、精霊さんにお願いするの!」
精霊さんたちは頷いて白いクジラさんにマナを注いでいるの。これは見たことあるの! ホエールレーザーなの~。
「グランダーク様!」
「隙あり!」
「隙なんてないわよ!」
「ぐあっ」
ホエールレーザーが二人と大きな顔だけの人を貫いたの。ぶっといレーザーだったから顔の人も削れちゃってるの大変なの。メイギスお姉ちゃんは顔の人が傷ついたことで驚いたみたいで、インクさんが切りつけようとしたんだけど、返されちゃってるの。メイギスお姉ちゃんもアイ達と一緒で特別に強いのかもしれないの。
「フハハ、大丈夫だメイギス。心配するな」
「ですが……」
「ラングとゲーヒンのマナは回収した。彼らを失わずに済ましたかったが致し方ない。魔法陣を起動させろ」
「分かりました」
「させないわ……」
大きな顔だけの人の命令でメイギスお姉ちゃんは広間の中央に向かったの。魔法陣にメイギスお姉ちゃんが入ると魔法陣が緑色に輝いたの。
「命拾いしたんだから、喜びなさい。まあ、少し伸びただけだけどね」
「あなたとあの男を始末したら喜ぶわ」
「……じゃあ、喜べないわね!」
「なっ!」
アイ達はメイギスお姉ちゃんに迫ったんだけど、お姉ちゃんは微笑んで魔法陣の中央に手をついたの。魔法陣は点滅していって、心臓の音を鳴らしているの。気持ち悪いの。
「白と黒の魔力と我々の魔力によりグランダーク様は復活するのよ! 世界の終わりの始まりがやってきた!」
「そんな!」
「精霊さん!」
地面が大きく揺れているの。このままじゃ危ないと思ってみんなを守るように精霊さんにお願いしたの。精霊さんたちはそれぞれの色の膜でアイ達を包んでくれたの。包まれたと同時に天井が崩れて生き埋めになっちゃったの。暗くて怖いの。
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