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第三章 白と黒
第78話 異世界への扉
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「さあ、行くわよアイ~」
「は~いなの!」
「ん? アイ? ぬいぐるみは持って行かないのかい?」
ついにあの時が来たの。お父さんはいつも持っているぬいぐるみをアイが持っていないのを疑問に思ったみたいなの。
「ぬいぐるみは邪魔になるからもっていかないの」
「ははは、偉いな~。アイももう立派なお姉さんだな」
お父さんはアイの頭を撫でて褒めてくれるの。アイは油断しないの、ぬいぐるみは家に置いていくの。
それからアイは車に乗ってじーじとばーばの家に向かったの。何事もなく、じーじとばーばに甘えたの、楽しかったの……だけど、
「寂しいの……」
アイのお父さんお母さんは助かったの、未来を変えることができたの。でも、足りないの……
「みんなに会いたいの……」
じーじとばーばのお家はとっても広いの。とっても広いからルナちゃん家みたいで、みんなの事を思い出すの。
「ルナちゃんに会いたいの……ルナちゃんと一緒に学校に行きたいの」
アイは我慢できなくなったの。精霊さんにお願いするの。
「精霊さんお願いなの。ルナちゃんに会わせてほしいの」
精霊さんにお願いしたら頷いてくれたの。精霊さんは何でかアイを宙に浮かせたの、飛びたいわけじゃないの、どこに行くの?
「アイ!」
「お父さん、心配しないでほしいの。ちょっと出かけてくるの」
「……やっぱりね。すぐに帰ってくるんだよ」
「すぐかは分からないけど、戻ってくるの」
「ああ、サエカにも言っておくよ。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
アイは空を飛んだの、こっちの世界でも空を飛ぶことが出来たの。精霊さん達はやっぱりすごいの。
しばらく飛んでるとアイのお家が見えたの。窓を内側から精霊さんが開けてくれて中に入ると押入れに入っていくの。押入れを閉めると真っ白な人形さんが現れたの。あの時と一緒なの。
「アイちゃん……ありがとう。ラルク様を助けてくれて」
「プラクティラ様?」
真っ白な人形さんはアイにお礼を言ってきたの。問いかけると頷いてくれたの。
「アイちゃんは凄いな。僕が思っていた以上の結果をもたらしたよ」
「ダークシャドウ?」
「はは、今はルナティラさ。神になっているからね」
押入れの奥から頭を掻きながら真っ黒な人形さんが現れたの。お人形さんはダークシャドウだったんだけど、今はルナティラって名前になっているみたいなの。
「僕らの世界に平和が来て、グランダークは平和な心を宿した」
「本来はいないはずのメイギスもアイちゃんの言葉から生まれて今は平和に暮らしてる」
「じゃあ、みんな元気なの?」
「元気さ。元気すぎて元気すぎて大変だよ」
「みんなでアイちゃんの世界に行こうって言って僕らにも力を貸してほしいって願ってくるんだ」
みんな、元気で神様の二人にお願いしちゃっているみたいなの。アイもみんなに会いたいの。
「だからね……」
「ああ」
「なんなの?」
二人は顔を見合ってからアイを見たの。
「アイちゃんを招待しようと思ってね」
「押入れの奥に異世界の扉を設置しちゃった」
二人は舌を出してお茶目に言っているの。
「みんなに会えるの!?」
「アイちゃんさえ良ければね」
「いいに決まっているの!」
「じゃあ行こう!」
二人に腕を引っ張られて押入れの奥に行くと白と黒が交じり合った道が見えるの。
「前は一人だったから大変だったけど」
「今回は二人だからな」
二人は真っ白な歯を見せて微笑んでいるの。二人は仲がいいの。
扉を抜けると空に出たの。真っ白な塔が見えて、一目でホワイトランスの塔だっていうのが分かったの。
「ルナちゃ~ん!!」
「アイちゃん、扉はここにあるからね」
「帰るときはいつでも言ってね~」
「って早いな~」
「私達よりも早いかも」
「流石、この世界とあちらの世界の救世主だね」
アイは二人を振り払って、ルナちゃんの屋敷に向かったの! 一秒でも早くルナちゃんに会いたいの!
「ルナちゃ~ん。ルナちゃんはどこなの!」
「うお! アイ様!?」
「ラルクお兄ちゃん、無事でよかったの~。ってルナちゃんはどこなの!」
「ルナ様なら学校だよ」
「学校なの!」
戸惑うお兄ちゃん達に迫って聞くとルナちゃんのいる場所が分かったの! 学校に直行なの!
「は~いなの!」
「ん? アイ? ぬいぐるみは持って行かないのかい?」
ついにあの時が来たの。お父さんはいつも持っているぬいぐるみをアイが持っていないのを疑問に思ったみたいなの。
「ぬいぐるみは邪魔になるからもっていかないの」
「ははは、偉いな~。アイももう立派なお姉さんだな」
お父さんはアイの頭を撫でて褒めてくれるの。アイは油断しないの、ぬいぐるみは家に置いていくの。
それからアイは車に乗ってじーじとばーばの家に向かったの。何事もなく、じーじとばーばに甘えたの、楽しかったの……だけど、
「寂しいの……」
アイのお父さんお母さんは助かったの、未来を変えることができたの。でも、足りないの……
「みんなに会いたいの……」
じーじとばーばのお家はとっても広いの。とっても広いからルナちゃん家みたいで、みんなの事を思い出すの。
「ルナちゃんに会いたいの……ルナちゃんと一緒に学校に行きたいの」
アイは我慢できなくなったの。精霊さんにお願いするの。
「精霊さんお願いなの。ルナちゃんに会わせてほしいの」
精霊さんにお願いしたら頷いてくれたの。精霊さんは何でかアイを宙に浮かせたの、飛びたいわけじゃないの、どこに行くの?
「アイ!」
「お父さん、心配しないでほしいの。ちょっと出かけてくるの」
「……やっぱりね。すぐに帰ってくるんだよ」
「すぐかは分からないけど、戻ってくるの」
「ああ、サエカにも言っておくよ。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
アイは空を飛んだの、こっちの世界でも空を飛ぶことが出来たの。精霊さん達はやっぱりすごいの。
しばらく飛んでるとアイのお家が見えたの。窓を内側から精霊さんが開けてくれて中に入ると押入れに入っていくの。押入れを閉めると真っ白な人形さんが現れたの。あの時と一緒なの。
「アイちゃん……ありがとう。ラルク様を助けてくれて」
「プラクティラ様?」
真っ白な人形さんはアイにお礼を言ってきたの。問いかけると頷いてくれたの。
「アイちゃんは凄いな。僕が思っていた以上の結果をもたらしたよ」
「ダークシャドウ?」
「はは、今はルナティラさ。神になっているからね」
押入れの奥から頭を掻きながら真っ黒な人形さんが現れたの。お人形さんはダークシャドウだったんだけど、今はルナティラって名前になっているみたいなの。
「僕らの世界に平和が来て、グランダークは平和な心を宿した」
「本来はいないはずのメイギスもアイちゃんの言葉から生まれて今は平和に暮らしてる」
「じゃあ、みんな元気なの?」
「元気さ。元気すぎて元気すぎて大変だよ」
「みんなでアイちゃんの世界に行こうって言って僕らにも力を貸してほしいって願ってくるんだ」
みんな、元気で神様の二人にお願いしちゃっているみたいなの。アイもみんなに会いたいの。
「だからね……」
「ああ」
「なんなの?」
二人は顔を見合ってからアイを見たの。
「アイちゃんを招待しようと思ってね」
「押入れの奥に異世界の扉を設置しちゃった」
二人は舌を出してお茶目に言っているの。
「みんなに会えるの!?」
「アイちゃんさえ良ければね」
「いいに決まっているの!」
「じゃあ行こう!」
二人に腕を引っ張られて押入れの奥に行くと白と黒が交じり合った道が見えるの。
「前は一人だったから大変だったけど」
「今回は二人だからな」
二人は真っ白な歯を見せて微笑んでいるの。二人は仲がいいの。
扉を抜けると空に出たの。真っ白な塔が見えて、一目でホワイトランスの塔だっていうのが分かったの。
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「って早いな~」
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アイは二人を振り払って、ルナちゃんの屋敷に向かったの! 一秒でも早くルナちゃんに会いたいの!
「ルナちゃ~ん。ルナちゃんはどこなの!」
「うお! アイ様!?」
「ラルクお兄ちゃん、無事でよかったの~。ってルナちゃんはどこなの!」
「ルナ様なら学校だよ」
「学校なの!」
戸惑うお兄ちゃん達に迫って聞くとルナちゃんのいる場所が分かったの! 学校に直行なの!
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