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第三章 白と黒
第79話 大好き!
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「フォッフォッフォ、今日もいい天気じゃの~。痛たたた」
「ゴルグィード、まだ完治していないんだから寝ていなさいよ」
学校に向かって飛んでいると花壇の前でゴルグィードじーじとインクさんが見えたの。二人は痴話げんかしているみたいなの。
「老人が動かないとどうなるか知らんのか? 気をやってしまうんじゃよ。動くのが療養じゃよ」
「まったく……。(泣き損だったわ)」
「なんか言ったかの?」
「何でもないわよ」
ゴルグィードじーじは生き返っていたみたいなの。よかったの。
なんだか二人はいい雰囲気なの。
「じーじ~」
「フォ!? アイちゃんじゃ! アイちゃんが居るぞ~」
「アイ様ご無事で?」
二人とも涙しながらアイを抱きしめてくれたの。アイも涙が出るの。やっと会えたの。
「ルナちゃんがどこにいるの?」
「ルナ様かの。今なら再現の間じゃろう」
「すぐに行くの!」
「気を付けての~。ルナ様は荒れているからの~」
「なの?」
じーじが忠告してきたの。ルナちゃんが荒れてるってどういうことなの?
「こんなことじゃ、アイに会えないわ! もっと出して!」
「ルナ様。もう五百体は倒しましたよ!」
「じゃあもう五百体よ!」
再現の間の前に来たらそんな声が聞こえたの。何だか荒々しい声でルナちゃんじゃないみたいなの。
「ファイアランス!」
中に入ると炎の槍をオーガさんに投げつけてるルナちゃんが見えたの。凄いの! オーガさんが十体くらい焼けて霧散しているの。
「ファイアランス! ファイアランス!」
「ルナやん、相変わらずだわ~」
「よく魔力がもつな……」
そんな姿にワエルちゃんとジーク君が呆れ顔なの。みんなも同じように呆れてみているの。
「アイちゃんがいないからですよね。心配ですわ……。アイちゃん!?」
「ほんとや! アイが居るで」
みんながアイに気づいたけどルナちゃんは夢中で魔法を放っているの。アイはみんなにシーって合図してルナちゃんに近づくの。
「ルナちゃ~ん!」
「ちょっと邪魔しないで……。え!? アイ!」
夢中でオーガさんを倒していたルナちゃんに抱き着くとルナちゃんに突き飛ばされちゃったの。突き飛ばしてやっと気づいたルナちゃんはアイに駆け寄って手を貸してくれたの。温かい手、アイのお姉ちゃんの手なの。
「アイ! 本当にアイなの!?」
「ルナちゃん。アイはアイなの!」
「本当にアイなのね……」
ルナちゃんは泣いちゃったの。
「ルナちゃんは泣き虫さんなの」
「な、なによ! アイだって……」
ルナちゃんの頭をなでなでして言うとルナちゃんも負けじとなでなでしてきたの。涙が止まらないの、やっと会えたの。
「フォッフォッフォ、世界の救世主様の帰還じゃな」
ゴルグィードじーじとインクさんも来て、喜んでくれているの。
ルナちゃんとアイを囲んで拍手してくれているの。何だか恥ずかしいの。
「アイ! 帰ってくるのが遅くなった理由を聞かせて頂戴」
「そうですわ、アイちゃん。ルナ様ったらアイが、アイがって言っていて上の空だったのですから!」
「ちょっとツィエナ」
ルナちゃんが迫ってきて聞いてくるとツィエナちゃんが教えてくれたの。アイも一緒なの! ずっとこの日を待っていたの。
「じゃあ、みんなに教えるの! アイの世界の事、それでみんなで幸せに暮らすの~」
アイの言葉を聞いて、みんな笑っているの! 幸せなの! 大好きなの!
◇
どうも神威異夢華です。
異世界転移 幼女の女神が世界を救うを最後まで読んでくれてありがとうございます。
こちらも短くなってしまいましたが何とか終わりました。
ハッピーエンドはやっぱりいいなとつくづく思わせてくれる物語でした。
「ゴルグィード、まだ完治していないんだから寝ていなさいよ」
学校に向かって飛んでいると花壇の前でゴルグィードじーじとインクさんが見えたの。二人は痴話げんかしているみたいなの。
「老人が動かないとどうなるか知らんのか? 気をやってしまうんじゃよ。動くのが療養じゃよ」
「まったく……。(泣き損だったわ)」
「なんか言ったかの?」
「何でもないわよ」
ゴルグィードじーじは生き返っていたみたいなの。よかったの。
なんだか二人はいい雰囲気なの。
「じーじ~」
「フォ!? アイちゃんじゃ! アイちゃんが居るぞ~」
「アイ様ご無事で?」
二人とも涙しながらアイを抱きしめてくれたの。アイも涙が出るの。やっと会えたの。
「ルナちゃんがどこにいるの?」
「ルナ様かの。今なら再現の間じゃろう」
「すぐに行くの!」
「気を付けての~。ルナ様は荒れているからの~」
「なの?」
じーじが忠告してきたの。ルナちゃんが荒れてるってどういうことなの?
「こんなことじゃ、アイに会えないわ! もっと出して!」
「ルナ様。もう五百体は倒しましたよ!」
「じゃあもう五百体よ!」
再現の間の前に来たらそんな声が聞こえたの。何だか荒々しい声でルナちゃんじゃないみたいなの。
「ファイアランス!」
中に入ると炎の槍をオーガさんに投げつけてるルナちゃんが見えたの。凄いの! オーガさんが十体くらい焼けて霧散しているの。
「ファイアランス! ファイアランス!」
「ルナやん、相変わらずだわ~」
「よく魔力がもつな……」
そんな姿にワエルちゃんとジーク君が呆れ顔なの。みんなも同じように呆れてみているの。
「アイちゃんがいないからですよね。心配ですわ……。アイちゃん!?」
「ほんとや! アイが居るで」
みんながアイに気づいたけどルナちゃんは夢中で魔法を放っているの。アイはみんなにシーって合図してルナちゃんに近づくの。
「ルナちゃ~ん!」
「ちょっと邪魔しないで……。え!? アイ!」
夢中でオーガさんを倒していたルナちゃんに抱き着くとルナちゃんに突き飛ばされちゃったの。突き飛ばしてやっと気づいたルナちゃんはアイに駆け寄って手を貸してくれたの。温かい手、アイのお姉ちゃんの手なの。
「アイ! 本当にアイなの!?」
「ルナちゃん。アイはアイなの!」
「本当にアイなのね……」
ルナちゃんは泣いちゃったの。
「ルナちゃんは泣き虫さんなの」
「な、なによ! アイだって……」
ルナちゃんの頭をなでなでして言うとルナちゃんも負けじとなでなでしてきたの。涙が止まらないの、やっと会えたの。
「フォッフォッフォ、世界の救世主様の帰還じゃな」
ゴルグィードじーじとインクさんも来て、喜んでくれているの。
ルナちゃんとアイを囲んで拍手してくれているの。何だか恥ずかしいの。
「アイ! 帰ってくるのが遅くなった理由を聞かせて頂戴」
「そうですわ、アイちゃん。ルナ様ったらアイが、アイがって言っていて上の空だったのですから!」
「ちょっとツィエナ」
ルナちゃんが迫ってきて聞いてくるとツィエナちゃんが教えてくれたの。アイも一緒なの! ずっとこの日を待っていたの。
「じゃあ、みんなに教えるの! アイの世界の事、それでみんなで幸せに暮らすの~」
アイの言葉を聞いて、みんな笑っているの! 幸せなの! 大好きなの!
◇
どうも神威異夢華です。
異世界転移 幼女の女神が世界を救うを最後まで読んでくれてありがとうございます。
こちらも短くなってしまいましたが何とか終わりました。
ハッピーエンドはやっぱりいいなとつくづく思わせてくれる物語でした。
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ハッピーエンドは良いね😊
お疲れ様でした🙇♂️
感想ありがとうございます
そう言っていただけると嬉しいです