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第1章 異世界
第5話 戦力増強
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「フゴ」
「フゴフゴ」
げっ、あれは異世界の魔物代表のオークじゃないか? 豚の獣人が三匹いて、鼻を鳴らしている。
オーク達もスライムの核を狩っているのか、オークの持っている布袋からスライムの核が見える。あいつらにとってもスライムの核は重要なのかもしれない。
「下手すると集落みたいなものがあるのかもしれないな」
テセリウスの事だ、こういった事があると思っていたよ。早めに集落を潰さないと先に潰される危険があるって事だ。とにかく、集落を確認して今後の事を考えないとな。
しばらく、オークの後を追いかける。森の奥深くへと進んでいくオーク。森が深くなってきて光が遮られていく。迷わないように木に矢印をつけておく、こういった事もゲームの知識だ。ありがとうゲーム様。
「洞窟か...」
三匹のオークは洞窟に入っていった。これはまずい、どの程度の洞窟かもわからないし、オーク達の人数も分からん。こっちは想像以上の戦力を揃えないといけない。ベリーハードゲーをやり慣れている身としてはベリーハードと言うのは死んで学ぶことを繰り返してクリアするものだと思っている。しかし、これは現実だ。一度死んだらたぶん、死ぬ。負けたらそこで試合終了だ。敵の戦力が分からないのに喧嘩を売るのは得策ではない。
フゴフゴと話している時点で魔物だと思う。奴らは俺を見つけたら殺しに来る魔物だ。スライムですら俺を見たら攻撃してきた、魔物は絶対的な敵だ。集落がある所は分かったこれからは全力で戦力を整えてオークを減らしていこう。数が分からないのなら、気づかれずに減らしていくしかない。
決意表明をして俺はオークの洞窟を後にした。
小屋に戻るまでにスライムが五匹程いたので狩ってきた。早速、さっきの五匹の核と合わせて精霊生成薬を十個作る。石君達が集めてくれていた石を使って石の剣と盾を一個ずつ作る。オークの洞窟から帰ってくる間に十二個程、小枝と石を集めてくれていたよ、石君達は優秀だな。
まずは石の剣に精霊生成薬をぶっかけた。
「命令を...」
「おお!」
石の剣が宙に浮いて命令を求めてきた、石君達とは違って手や足は生えないみたいだ、運んだりとかは出来ないのかもな。これまた、精霊というよりリビングウェポンだ。物質系の魔物を仲間にしたって感じだな。
石君と同じ質問をかけるとどうやら、石の剣は攻撃しかできないようだ...やっぱりね。じゃあという事で俺と一緒に攻撃してくれって頼むと「御意」って言って右肩の後ろに浮いてくれた。カッコいいなこいつ。
これはいいと盾にもぶっかける。
「命令を」
またまた無骨な声がかけてきた。同じく何が出来るかを聞くと「防御」って言ってきたので俺を守れっていったら「御意」って言って左肩の後ろに浮いてくれた。更にカッコいい。自分の持っている剣と盾を構えると何だか無敵感が増すな。
おっと、調子に乗っている場合ではない。素材の収集は石君がやってくれるからいいとして、食べ物なども考えないといけない。スタミナポーションさえあれば生き残れるがこれからの事を考えるとね。流石に飲み物だけで暮らすのは精神衛生上悪いよな。更に石君を増量....畑をやるとは言っていない。今はとにかく戦力の増強だ。俺だけならスタミナポーションで十分なのだよ。石君を七増やして石剣君をもう一匹増量。この石剣君は石君の護衛だ。ついでにスライムとかを狩ってくれれば一石二鳥、石だけに。
「よいこらせっと~」
一人寂しく穴掘り中。スライムの死骸があった所を掘っています。縦穴で人がすっぽり入ってしまうくらい掘っていく。腰くらい掘るとかなり固くなって粘土質な土が現れた。粘土質の土は石君に運ばせて一応小屋に保管しておこう。製作レベルが上がれば使用できるだろうと考えている。手の豆が二度程潰れた時、ようやく目的の深さまで掘れた。
「いって~...でもこれでスライム井戸の完成だな」
スライムはここに入ったら出られなくなる。ここだけでスライムの核がわんさか手に入るって算段だ。
「おっと噂をしていたら」
スライムがウネウネと穴に落ちて行く。スライムの死骸は土の奥深くまで浸透しているみたいでどんなに掘ってもそこに集まるんだよな。ゲーム的に考えると座標だけで高さを計算に入れないで判断しているという可能性もあるがそこまで考えるのも馬鹿らしいのでそう言うものだと思うことにした。
石剣君に退治をお願いすると一匹三発で合計4匹倒してくれた。ここで倒せば倒すほどスライムはここに集まるはずだ。今手に入った核を使って精霊生成薬を作って剣君を作成、井戸で狩り続けてもらうことにした。石君にここの回収もしてもらえば自然と小屋に核が集まる。うむ、控えめに言っても最高だな。
とか考えていて精霊生成薬をあと三個作ったらレベルが9レベルに上がった。製作物は増えなかったのでやはり切りのいい数字で覚えるんだろうな。石と木が集まっているので物置小屋を作ってもいいかもしれない。小屋との違いも確認したいしな。
早速、物置小屋を製作。小屋、小屋、物置小屋の順番で建物が並ぶ。物置小屋は小屋の大きさでロフトと物置が増えた感じだ。布団を入れておくのに丁度よさそうな物置とその上にロフトがある感じ。俺はこのくらいの部屋で十分暮らせるぞ。あとはパソコンがあれば大丈夫だ、問題ない。
製作レベルを上げる為に更に製作しているとレベルが上がったよ。これで念願の10レベルだ。さてさて、何が増えたかな?
「フゴフゴ」
げっ、あれは異世界の魔物代表のオークじゃないか? 豚の獣人が三匹いて、鼻を鳴らしている。
オーク達もスライムの核を狩っているのか、オークの持っている布袋からスライムの核が見える。あいつらにとってもスライムの核は重要なのかもしれない。
「下手すると集落みたいなものがあるのかもしれないな」
テセリウスの事だ、こういった事があると思っていたよ。早めに集落を潰さないと先に潰される危険があるって事だ。とにかく、集落を確認して今後の事を考えないとな。
しばらく、オークの後を追いかける。森の奥深くへと進んでいくオーク。森が深くなってきて光が遮られていく。迷わないように木に矢印をつけておく、こういった事もゲームの知識だ。ありがとうゲーム様。
「洞窟か...」
三匹のオークは洞窟に入っていった。これはまずい、どの程度の洞窟かもわからないし、オーク達の人数も分からん。こっちは想像以上の戦力を揃えないといけない。ベリーハードゲーをやり慣れている身としてはベリーハードと言うのは死んで学ぶことを繰り返してクリアするものだと思っている。しかし、これは現実だ。一度死んだらたぶん、死ぬ。負けたらそこで試合終了だ。敵の戦力が分からないのに喧嘩を売るのは得策ではない。
フゴフゴと話している時点で魔物だと思う。奴らは俺を見つけたら殺しに来る魔物だ。スライムですら俺を見たら攻撃してきた、魔物は絶対的な敵だ。集落がある所は分かったこれからは全力で戦力を整えてオークを減らしていこう。数が分からないのなら、気づかれずに減らしていくしかない。
決意表明をして俺はオークの洞窟を後にした。
小屋に戻るまでにスライムが五匹程いたので狩ってきた。早速、さっきの五匹の核と合わせて精霊生成薬を十個作る。石君達が集めてくれていた石を使って石の剣と盾を一個ずつ作る。オークの洞窟から帰ってくる間に十二個程、小枝と石を集めてくれていたよ、石君達は優秀だな。
まずは石の剣に精霊生成薬をぶっかけた。
「命令を...」
「おお!」
石の剣が宙に浮いて命令を求めてきた、石君達とは違って手や足は生えないみたいだ、運んだりとかは出来ないのかもな。これまた、精霊というよりリビングウェポンだ。物質系の魔物を仲間にしたって感じだな。
石君と同じ質問をかけるとどうやら、石の剣は攻撃しかできないようだ...やっぱりね。じゃあという事で俺と一緒に攻撃してくれって頼むと「御意」って言って右肩の後ろに浮いてくれた。カッコいいなこいつ。
これはいいと盾にもぶっかける。
「命令を」
またまた無骨な声がかけてきた。同じく何が出来るかを聞くと「防御」って言ってきたので俺を守れっていったら「御意」って言って左肩の後ろに浮いてくれた。更にカッコいい。自分の持っている剣と盾を構えると何だか無敵感が増すな。
おっと、調子に乗っている場合ではない。素材の収集は石君がやってくれるからいいとして、食べ物なども考えないといけない。スタミナポーションさえあれば生き残れるがこれからの事を考えるとね。流石に飲み物だけで暮らすのは精神衛生上悪いよな。更に石君を増量....畑をやるとは言っていない。今はとにかく戦力の増強だ。俺だけならスタミナポーションで十分なのだよ。石君を七増やして石剣君をもう一匹増量。この石剣君は石君の護衛だ。ついでにスライムとかを狩ってくれれば一石二鳥、石だけに。
「よいこらせっと~」
一人寂しく穴掘り中。スライムの死骸があった所を掘っています。縦穴で人がすっぽり入ってしまうくらい掘っていく。腰くらい掘るとかなり固くなって粘土質な土が現れた。粘土質の土は石君に運ばせて一応小屋に保管しておこう。製作レベルが上がれば使用できるだろうと考えている。手の豆が二度程潰れた時、ようやく目的の深さまで掘れた。
「いって~...でもこれでスライム井戸の完成だな」
スライムはここに入ったら出られなくなる。ここだけでスライムの核がわんさか手に入るって算段だ。
「おっと噂をしていたら」
スライムがウネウネと穴に落ちて行く。スライムの死骸は土の奥深くまで浸透しているみたいでどんなに掘ってもそこに集まるんだよな。ゲーム的に考えると座標だけで高さを計算に入れないで判断しているという可能性もあるがそこまで考えるのも馬鹿らしいのでそう言うものだと思うことにした。
石剣君に退治をお願いすると一匹三発で合計4匹倒してくれた。ここで倒せば倒すほどスライムはここに集まるはずだ。今手に入った核を使って精霊生成薬を作って剣君を作成、井戸で狩り続けてもらうことにした。石君にここの回収もしてもらえば自然と小屋に核が集まる。うむ、控えめに言っても最高だな。
とか考えていて精霊生成薬をあと三個作ったらレベルが9レベルに上がった。製作物は増えなかったのでやはり切りのいい数字で覚えるんだろうな。石と木が集まっているので物置小屋を作ってもいいかもしれない。小屋との違いも確認したいしな。
早速、物置小屋を製作。小屋、小屋、物置小屋の順番で建物が並ぶ。物置小屋は小屋の大きさでロフトと物置が増えた感じだ。布団を入れておくのに丁度よさそうな物置とその上にロフトがある感じ。俺はこのくらいの部屋で十分暮らせるぞ。あとはパソコンがあれば大丈夫だ、問題ない。
製作レベルを上げる為に更に製作しているとレベルが上がったよ。これで念願の10レベルだ。さてさて、何が増えたかな?
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