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第1章 異世界
第15話 エベレス
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「じゃあ、行ってきます」
「「行ってきま~す」」
みんなを助けて二日、みんなが領民になった事で留守を任せることが出来るようになった。剣君達がいるので戦力的には大丈夫なんだけど、指揮をしてくれる人が必要だったんだよな。来た人をとりあえず、攻撃じゃ、話にならないからね。精霊だから色々と命令は出来るんだけど、それでも心配だったんだ。
留守を任せるのは赤髪のポニーテール、名前はレイニーさん。マイルさんの友達で気立ての言いお姉さんだ。因みに俺と一緒に行ってくれるのはマイルさんとアイリ。リックは拠点に残ってもらってみんなの手伝いだ。唯一の男として頑張ってくれ。精霊に任せれば何でもやってくれるけどね。
「鉄の馬さんカッコいい~」
鉄の馬を3体作って精霊化しておいた。売れそうなものはマイルさんに選別してもらった結果、大八車三台分になったんだよね。
大体はミスリルで後はポーション三種類。スタミナは多くあるので50個程詰んで、マナとヒールポーションは10個づつ詰んでいる。マイルの話ではスタミナポーションと言うものは初めて見たんだってさ。お腹がいっぱいになるポーションはこの世界になかったみたいだ。高く売れればいいけどな。
鉄の馬に鉄のマネキンを乗せて、更に大八車を引いていく三機の馬車、鉄の馬だけあって凄い馬力だ。屋根がないから雨が降ると大変だ。急いで向かおう。
道なき道を鉄の馬が進んでいく。剣君も30以上大八車に乗っている。俺達が乗っている大八車には盾君も控えているので防御も万全だ。町までは三日かかるらしい、長い道のりだな。
町までの道のりで魔物と数回出会った。会ったとたんに剣君に貫かれる熊や鹿、三つ目の小人と多くの魔物と出会った。オークやゴブリンだけじゃないんだな。
そして、とうとう大きな町が見えてきた。
赤レンガの壁に覆われた大きな町、一キロ以上も続く壁は爽快の一言だな。
万里の長城とか、馬鹿かとか思っていたけど、これも十分馬鹿なレベルの建設物だよ。
俺もこんな壁を作るのかなって思うとちゃんと見ておいた方がいいよな。
「止まれ。鉄人形か...錬金術師か何かか?」
町の入り口に来ると門番に止められた。首を傾げる門番、とりあえず、俺が応対した方がいいよな。
「衛兵さん。初めまして、私はしがない錬金術師です。今日はミスリルやポーションを売ろうと思ってやってきました」
別に錬金術師ではないけどそう言う事にしておいた方が話が速そうなのでのっかっておいた。
「そうか、じゃあ、荷物を見させてくれ」
衛兵はそう言って大八車に乗り込む。怪しい物は何一つない。剣君達は大人しく剣のフリをしているからな。って剣なんだけどね。
「大丈夫だな。この量だと、通行料で銀貨一枚だな」
「すいません。通貨を持っていなくて、物品じゃダメですか?」
「そうか、文無しか。じゃあ、この剣でいいぞ」
衛兵は剣君を一体手に取ってそう言ってきた。潜入させておいてもいいかと思って俺は頷いて答える。鉄の剣君を潜入させて情報を得よう。最強のスパイの誕生だな。チャンスなので五体程の剣君をプレゼントしておこうかな。
オークの洞窟で見つけた金貨をだしてもよかったんだけど、やめておいた。剣君を置いておいた方が色々と利益があるからね。
ということで剣君を五体潜入させた。大きな町だから、あくどい領主とかいた時は彼らに成敗してもらおう。リビングウェポンってやっぱり最強だよな。
「なかなかの切れ味だ。あんた、いい鍛冶屋でもあるんじゃないのか?」
「僕は来ないかもしれないですけど、これからこの子達は来ることになると思うのでその時に買ってやってください」
「ああ、仲間にも宣伝しておくよ。エベレスへようこそ」
衛兵のおじさんは快く俺達を通してくれた。この町はエベレスと言うらしい。
マイルさんとアイリの笑顔も効いているのかもしれないな。門を通る時に衛兵一人一人にアイリが手を振っていて、みんなのハートを鷲掴んでいたよ。やっぱり、二人を連れてきてよかった。
あんまりマネキンたちに驚いていなかったな。精霊とか従魔は都会では普通なのかもしれないな。チートだと思ってたら田舎者だと思われそうだ、注意しよう。
「「行ってきま~す」」
みんなを助けて二日、みんなが領民になった事で留守を任せることが出来るようになった。剣君達がいるので戦力的には大丈夫なんだけど、指揮をしてくれる人が必要だったんだよな。来た人をとりあえず、攻撃じゃ、話にならないからね。精霊だから色々と命令は出来るんだけど、それでも心配だったんだ。
留守を任せるのは赤髪のポニーテール、名前はレイニーさん。マイルさんの友達で気立ての言いお姉さんだ。因みに俺と一緒に行ってくれるのはマイルさんとアイリ。リックは拠点に残ってもらってみんなの手伝いだ。唯一の男として頑張ってくれ。精霊に任せれば何でもやってくれるけどね。
「鉄の馬さんカッコいい~」
鉄の馬を3体作って精霊化しておいた。売れそうなものはマイルさんに選別してもらった結果、大八車三台分になったんだよね。
大体はミスリルで後はポーション三種類。スタミナは多くあるので50個程詰んで、マナとヒールポーションは10個づつ詰んでいる。マイルの話ではスタミナポーションと言うものは初めて見たんだってさ。お腹がいっぱいになるポーションはこの世界になかったみたいだ。高く売れればいいけどな。
鉄の馬に鉄のマネキンを乗せて、更に大八車を引いていく三機の馬車、鉄の馬だけあって凄い馬力だ。屋根がないから雨が降ると大変だ。急いで向かおう。
道なき道を鉄の馬が進んでいく。剣君も30以上大八車に乗っている。俺達が乗っている大八車には盾君も控えているので防御も万全だ。町までは三日かかるらしい、長い道のりだな。
町までの道のりで魔物と数回出会った。会ったとたんに剣君に貫かれる熊や鹿、三つ目の小人と多くの魔物と出会った。オークやゴブリンだけじゃないんだな。
そして、とうとう大きな町が見えてきた。
赤レンガの壁に覆われた大きな町、一キロ以上も続く壁は爽快の一言だな。
万里の長城とか、馬鹿かとか思っていたけど、これも十分馬鹿なレベルの建設物だよ。
俺もこんな壁を作るのかなって思うとちゃんと見ておいた方がいいよな。
「止まれ。鉄人形か...錬金術師か何かか?」
町の入り口に来ると門番に止められた。首を傾げる門番、とりあえず、俺が応対した方がいいよな。
「衛兵さん。初めまして、私はしがない錬金術師です。今日はミスリルやポーションを売ろうと思ってやってきました」
別に錬金術師ではないけどそう言う事にしておいた方が話が速そうなのでのっかっておいた。
「そうか、じゃあ、荷物を見させてくれ」
衛兵はそう言って大八車に乗り込む。怪しい物は何一つない。剣君達は大人しく剣のフリをしているからな。って剣なんだけどね。
「大丈夫だな。この量だと、通行料で銀貨一枚だな」
「すいません。通貨を持っていなくて、物品じゃダメですか?」
「そうか、文無しか。じゃあ、この剣でいいぞ」
衛兵は剣君を一体手に取ってそう言ってきた。潜入させておいてもいいかと思って俺は頷いて答える。鉄の剣君を潜入させて情報を得よう。最強のスパイの誕生だな。チャンスなので五体程の剣君をプレゼントしておこうかな。
オークの洞窟で見つけた金貨をだしてもよかったんだけど、やめておいた。剣君を置いておいた方が色々と利益があるからね。
ということで剣君を五体潜入させた。大きな町だから、あくどい領主とかいた時は彼らに成敗してもらおう。リビングウェポンってやっぱり最強だよな。
「なかなかの切れ味だ。あんた、いい鍛冶屋でもあるんじゃないのか?」
「僕は来ないかもしれないですけど、これからこの子達は来ることになると思うのでその時に買ってやってください」
「ああ、仲間にも宣伝しておくよ。エベレスへようこそ」
衛兵のおじさんは快く俺達を通してくれた。この町はエベレスと言うらしい。
マイルさんとアイリの笑顔も効いているのかもしれないな。門を通る時に衛兵一人一人にアイリが手を振っていて、みんなのハートを鷲掴んでいたよ。やっぱり、二人を連れてきてよかった。
あんまりマネキンたちに驚いていなかったな。精霊とか従魔は都会では普通なのかもしれないな。チートだと思ってたら田舎者だと思われそうだ、注意しよう。
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