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第1章 異世界
第20話 魔法
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「ふぁ~よく寝た~」
大きな家を建てたのでそこを俺の住居にした。三階建ての大きな家で体育館程の大きさだ。左右対称の屋敷って感じだな。家具はベッドとタンスをとりあえず設置しておいた。
糸と針を買ったからこれから服は量産されていくはず、タンスはみんなの家にも数個設置している。女性ばかりだから、タンスは重宝するからな。
「おはようございます!」
「あっ、ああ、おはよう」
マイルとアイリとリックは一緒に住むことになった。二階の二つの部屋をマイルとアイリに一部屋とリックに一部屋だ。アイリとリックは大変仲がいいし、マイルとアイリは親子なので一緒にいたいんだってさ。そこになんで俺が入るかと言うとマイルがどうしても俺の世話をしたいと言ってきたんだ。別にいいって言ったんだけど、恩を返すっていきこんでるんだよ。本当は三人で住む感じだったんだけど、そこはリックにお願いして四人での同居を実現させたよ。流石に美人なマイルと二人っきりになるのはやめておく。こっちも健全な男なのでね。色々と困るのだった。
みんなと軽く挨拶をして、軽い食事を済ませる。畑が出来たのはいいが野菜が実るのは早くても一週間はかかるんだと、そう言う経験がないから分からんけど、ゲームでは六日くらいで実ってたな~。ジャガイモみたいな野菜なら蒸し器とか欲しいな。
マイルとアイリの美人親子で目の保養をして、製作を進める。ミスリルの剣や盾を作って、鉄の槍や弓矢を作っていく。精霊生成薬も武器達分作って精霊化させる。
ミスリルはかなりの高価な物の様なので壁と壁の間に罠のように設置し、防衛を命令しておいた。指示は敵対組織が手に取ってきたら切り付けろ、だ。
高価なミスリルの剣が無造作に置かれていたら回収したくてしょうがなくなるところを狙った罠だ。盗賊なんかは簡単に引っかかるだろうな。
弓矢は壁の上に配置してミスリルの剣の罠にはまった兵士の叫び声を合図に中と外に矢を射かける。命尽きるまで矢を出せる仕様なのでかなり無敵感が強いな、更に飛べるので無敵感が増す。俺だったら即刻降参の白旗だよ。
「ヒフミ様、それは?」
「ああ、盗賊達が持っていた装備だよ。短剣は作れないからな」
小さな剣は製作スキルにあがってこない。なので盗賊達が持っていた短剣を使っているんだ。
鉄で出来ている物だからそれなりに使える。みんなに護身用として持たせたいんだよな。精霊化すれば強力な護衛をつけられるってわけだ。改めて、製作スキルはチートだな。
「ヒフミ様、木の杖を一本いただいてもよろしいでしょうか?」
「ん? ああ、大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
「杖なんて何に使うの?」
「私とアイリは魔法を覚えようと思いまして...」
「ああ、ヤンバに頼んでいた本か..」
エレベスの町のヤンバに必要な物リストを渡して、アイテムを揃えてもらった。その時にマイルが別に頼んでいた物があったんだよな。本だから気にならなかったんだけど、あれが魔導書の様なものなのか?
「はい、魔法の入門書のようなものです。精霊様達よりは弱いのですが、ヒフミ様の為にも力をつけてこの町を守りたいと思います」
「まもる~」
マイルとアイリが本と木の杖を掲げて宣言した。
「あんまり無茶はしないでくださいね」
「はい! ありがとうございます」
二人はお辞儀をして、外へと出ていった。
「僕はどうしようかな...」
「アイリが後衛なんだから、リックは前衛だろ。ほいっ」
「え? これは?」
盗賊の持っていた短剣を二本と皮の鎧をリックに渡した。皮の鎧は製作スキルにあったので作っておいた。サイズは自動調整されるみたいなのでリックでも着れる。便利だな。自動調整はその人が手に持つと小さくなったり大きくなったりするみたいだ。
「今はまだ剣を触れないだろ。短剣なら小さいリックでも振れる。それに、精霊化も済ませてあるからサポートしてくれるはずだ」
「……ありがとうございますヒフミ様。僕、頑張ってみます」
リックは少し涙目になって外へと走っていった。アイリ達と合流して訓練をするんだろうな。スライム井戸に向かうスライムを狩っていればその内レベルは上がるだろうけど、それじゃ訓練にならない。狼くらいは倒せるようにならないとダメだぞリック。って何だか偉そうになってしまった。いつもいつも精霊に倒させている俺が言えた義理じゃないな。
「さてさて、製作製作」
大きな家ばかりでは芸もないので小さな家と普通の家も量産していく。城門を最初に作った小屋の前に作ったのでそこからオークの住処まで長方形の壁で覆った。壁に沿うように普通の家と小さな家を交互に作ってみる。デコボコがいい感じだな。木の伐採は斧君達が頑張ってくれて、切り株は鉄の馬で外されているので壁内は全部、拓けている。どんどん作っていくとレベルが28まで上がった。いいペースだな。
大きな家を建てたのでそこを俺の住居にした。三階建ての大きな家で体育館程の大きさだ。左右対称の屋敷って感じだな。家具はベッドとタンスをとりあえず設置しておいた。
糸と針を買ったからこれから服は量産されていくはず、タンスはみんなの家にも数個設置している。女性ばかりだから、タンスは重宝するからな。
「おはようございます!」
「あっ、ああ、おはよう」
マイルとアイリとリックは一緒に住むことになった。二階の二つの部屋をマイルとアイリに一部屋とリックに一部屋だ。アイリとリックは大変仲がいいし、マイルとアイリは親子なので一緒にいたいんだってさ。そこになんで俺が入るかと言うとマイルがどうしても俺の世話をしたいと言ってきたんだ。別にいいって言ったんだけど、恩を返すっていきこんでるんだよ。本当は三人で住む感じだったんだけど、そこはリックにお願いして四人での同居を実現させたよ。流石に美人なマイルと二人っきりになるのはやめておく。こっちも健全な男なのでね。色々と困るのだった。
みんなと軽く挨拶をして、軽い食事を済ませる。畑が出来たのはいいが野菜が実るのは早くても一週間はかかるんだと、そう言う経験がないから分からんけど、ゲームでは六日くらいで実ってたな~。ジャガイモみたいな野菜なら蒸し器とか欲しいな。
マイルとアイリの美人親子で目の保養をして、製作を進める。ミスリルの剣や盾を作って、鉄の槍や弓矢を作っていく。精霊生成薬も武器達分作って精霊化させる。
ミスリルはかなりの高価な物の様なので壁と壁の間に罠のように設置し、防衛を命令しておいた。指示は敵対組織が手に取ってきたら切り付けろ、だ。
高価なミスリルの剣が無造作に置かれていたら回収したくてしょうがなくなるところを狙った罠だ。盗賊なんかは簡単に引っかかるだろうな。
弓矢は壁の上に配置してミスリルの剣の罠にはまった兵士の叫び声を合図に中と外に矢を射かける。命尽きるまで矢を出せる仕様なのでかなり無敵感が強いな、更に飛べるので無敵感が増す。俺だったら即刻降参の白旗だよ。
「ヒフミ様、それは?」
「ああ、盗賊達が持っていた装備だよ。短剣は作れないからな」
小さな剣は製作スキルにあがってこない。なので盗賊達が持っていた短剣を使っているんだ。
鉄で出来ている物だからそれなりに使える。みんなに護身用として持たせたいんだよな。精霊化すれば強力な護衛をつけられるってわけだ。改めて、製作スキルはチートだな。
「ヒフミ様、木の杖を一本いただいてもよろしいでしょうか?」
「ん? ああ、大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
「杖なんて何に使うの?」
「私とアイリは魔法を覚えようと思いまして...」
「ああ、ヤンバに頼んでいた本か..」
エレベスの町のヤンバに必要な物リストを渡して、アイテムを揃えてもらった。その時にマイルが別に頼んでいた物があったんだよな。本だから気にならなかったんだけど、あれが魔導書の様なものなのか?
「はい、魔法の入門書のようなものです。精霊様達よりは弱いのですが、ヒフミ様の為にも力をつけてこの町を守りたいと思います」
「まもる~」
マイルとアイリが本と木の杖を掲げて宣言した。
「あんまり無茶はしないでくださいね」
「はい! ありがとうございます」
二人はお辞儀をして、外へと出ていった。
「僕はどうしようかな...」
「アイリが後衛なんだから、リックは前衛だろ。ほいっ」
「え? これは?」
盗賊の持っていた短剣を二本と皮の鎧をリックに渡した。皮の鎧は製作スキルにあったので作っておいた。サイズは自動調整されるみたいなのでリックでも着れる。便利だな。自動調整はその人が手に持つと小さくなったり大きくなったりするみたいだ。
「今はまだ剣を触れないだろ。短剣なら小さいリックでも振れる。それに、精霊化も済ませてあるからサポートしてくれるはずだ」
「……ありがとうございますヒフミ様。僕、頑張ってみます」
リックは少し涙目になって外へと走っていった。アイリ達と合流して訓練をするんだろうな。スライム井戸に向かうスライムを狩っていればその内レベルは上がるだろうけど、それじゃ訓練にならない。狼くらいは倒せるようにならないとダメだぞリック。って何だか偉そうになってしまった。いつもいつも精霊に倒させている俺が言えた義理じゃないな。
「さてさて、製作製作」
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