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第2章 国
第40話 制作レベルが上がりました
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二階もすべての部屋を調べて魔法陣を見つけることが出来た。すぐ三階に行こうと思ったのだが、リビングアーマーをいくらか作ってしまったので悩んでいるところだ。
「全員入んないよな……」
四畳ほどの魔法陣なのでさすがに二十体のリビングアーマーは入らない。なので悩んでいると、
「大丈夫ですよヒフミ様。この子達は獣魔のくくりに入りますからヒフミ様が転移すれば一緒に転移されます」
「そういうものなのか?」
「そういうものです」
マイルが説明してくれた。元の世界の常識があるものだから不安でしょうがないんだよな。この範囲以外の物は転移されないとかはざらだからな~ってゲームとか漫画の中の話だけどね。
「じゃあ、安心して次に行くか」
「はい!」「「は~い」」
この世界の常識はマイルの方が知っているので少しだけ安心して、魔法陣起動させる。俺の言葉にマイルは少し嬉しそうして返事を返すと、リックとアイリがその様子を見てから返事を返してきた。みんな楽しそうで何よりだ。
それからダンジョンはとても快適に進めた。マイルの言っていた通り、魔法陣で転移されると魔法陣の外で待機させていたリビングアーマー達や剣君達は転移されてきた。少し遅れてやってくる感じだったから、最初は少し不安だった。すぐに杞憂に終わったけどね。
ダンジョンの種類は魔物を全滅させるものと魔法陣の部屋を探すものの二つのようだ。分かりやすくていいな。宝箱はあまりいいものは出てこなかった。主に核だな。精霊生成薬を作って終わりって感じだ。
四階までいくと休憩に入る。魔法陣で転移したすぐの部屋は安全地帯になっているようで何も起こらない。それを利用して休憩を取るんだってさ。マイルは色々知っているな~。
「実はレイニーに調べてもらっていたんです……」
なるほどね。レイニーが情報源だったか。マイルは恥ずかしそうに顔を赤くして話してきた。何がそんなに恥ずかしいんだ? 分からないなら調べるのは当たり前だよな。俺が怠っていただけだ。それを補ってくれてるんだから、もっと胸を張ってほしいな。俺はもっと調べるべきだ、反省する。
四階は木でできた部屋なのでテントもなしで大丈夫。火を使う事が出来ないからスタミナポーションで済ませる。俺は飽きたけど、みんなは大好きみたいで嬉しそうに飲み干してるよ。その後、仮眠を取った。時計もないので適当に寝て起きる。
「ん~、そろそろ起きるか……ん?」
「にゃむにゃむ……」
「もう食べられないよ~」
「……お約束だな~」
みんな別々に寝ていたはずなのに俺の足とかお腹を枕にアイリとリックが寝てるよ。お約束だよな~。
「ふふ、二人ともヒフミ様が大好きなんですよ」
「ああ、ありがとう」
先に起きていたマイルがスタミナポーションを手渡して話した。俺はお礼を言って受け取り、二人を起こす。二人は眠そうに目をこするとマイルからスタミナポーションを受け取って飲み干した。どれくらい寝たのかわからないけど、結構スッキリと起きれた。スタミナポーションが優秀っていうのもあるけど、やっぱり仲間と一緒に寝るのは安心するのかもな。
四階の攻略を再開して、リビングアーマー達に先行させる。部屋の扉を開くとフィールドタイプのエリアだったみたいで木々が生い茂った平原が現れた。これじゃ何も見えないな。
「面倒だな……」
「ではこうしますか? 【ファイアボール】」
「うお!」
木々のせいで周りが見渡せないと困っていると、マイルが魔法を木々に放った。炎は生き物のように木々を焼き払っていった。マイルは過激だ、怒らせたら怖そうだな。
「この魔法陣の部屋には燃え移らないんだな」
「そのようですね」
「知ってたんじゃないのか?」
「知らなかったですけど、うつったら水魔法を使おうかと思ってました」
うむ、やはり怒らせるのは危なさそうだ。注意しよう。
炎が収まるとドロップ品を残して姿すら見ていない魔物たちは絶命していった。災害級の炎が魔物たちを襲ったんだろうな……。と呑気に考えていると、今度はマイルがリックとアイリに詰め寄られて怒られているよ。戦闘経験をしたいといっていたからな。怒るのも仕方ないな。
ドロップ品はトレントの枝とオークの肉だ。核は五個ずつ手に入っている。百個以上手に入ったのでさすがに持ち帰れない。だけど、無駄には出来ないので精霊生成薬(中)に作り替えていく。作り変えても三十個になってしまった。ダンジョンに来る冒険者はどうやってこの戦利品を無駄なく手に入れているんだ? マイルは調べているはずだよな。
「冒険者はこの荷物をどうしてるか知ってる?」
「荷物持ちとしてポーターを雇っているんですよ」
そういえば、受付の人が言っていたような気がするな。ポーターって力持ちなんだな。
「ポーターは特殊なスキルを持っているんです。異次元に荷物をしまう事が出来るのです」
「あ~! マジックバッグみたいなものか!」
異世界転生物のお約束アイテムだな。それがあれば確かに、余裕で行ける。
「ポーターはスキルのランクで性能が変わるんです。マジックバッグは入れたものの時間を止めることが出来るんですけど、ポーターは全員がそうとは限りません」
「そうか~……、今度来るときはポーターを雇うか」
ピンポン!
制作しながらマイルと話していると、制作レベルが三十に上がった。
「全員入んないよな……」
四畳ほどの魔法陣なのでさすがに二十体のリビングアーマーは入らない。なので悩んでいると、
「大丈夫ですよヒフミ様。この子達は獣魔のくくりに入りますからヒフミ様が転移すれば一緒に転移されます」
「そういうものなのか?」
「そういうものです」
マイルが説明してくれた。元の世界の常識があるものだから不安でしょうがないんだよな。この範囲以外の物は転移されないとかはざらだからな~ってゲームとか漫画の中の話だけどね。
「じゃあ、安心して次に行くか」
「はい!」「「は~い」」
この世界の常識はマイルの方が知っているので少しだけ安心して、魔法陣起動させる。俺の言葉にマイルは少し嬉しそうして返事を返すと、リックとアイリがその様子を見てから返事を返してきた。みんな楽しそうで何よりだ。
それからダンジョンはとても快適に進めた。マイルの言っていた通り、魔法陣で転移されると魔法陣の外で待機させていたリビングアーマー達や剣君達は転移されてきた。少し遅れてやってくる感じだったから、最初は少し不安だった。すぐに杞憂に終わったけどね。
ダンジョンの種類は魔物を全滅させるものと魔法陣の部屋を探すものの二つのようだ。分かりやすくていいな。宝箱はあまりいいものは出てこなかった。主に核だな。精霊生成薬を作って終わりって感じだ。
四階までいくと休憩に入る。魔法陣で転移したすぐの部屋は安全地帯になっているようで何も起こらない。それを利用して休憩を取るんだってさ。マイルは色々知っているな~。
「実はレイニーに調べてもらっていたんです……」
なるほどね。レイニーが情報源だったか。マイルは恥ずかしそうに顔を赤くして話してきた。何がそんなに恥ずかしいんだ? 分からないなら調べるのは当たり前だよな。俺が怠っていただけだ。それを補ってくれてるんだから、もっと胸を張ってほしいな。俺はもっと調べるべきだ、反省する。
四階は木でできた部屋なのでテントもなしで大丈夫。火を使う事が出来ないからスタミナポーションで済ませる。俺は飽きたけど、みんなは大好きみたいで嬉しそうに飲み干してるよ。その後、仮眠を取った。時計もないので適当に寝て起きる。
「ん~、そろそろ起きるか……ん?」
「にゃむにゃむ……」
「もう食べられないよ~」
「……お約束だな~」
みんな別々に寝ていたはずなのに俺の足とかお腹を枕にアイリとリックが寝てるよ。お約束だよな~。
「ふふ、二人ともヒフミ様が大好きなんですよ」
「ああ、ありがとう」
先に起きていたマイルがスタミナポーションを手渡して話した。俺はお礼を言って受け取り、二人を起こす。二人は眠そうに目をこするとマイルからスタミナポーションを受け取って飲み干した。どれくらい寝たのかわからないけど、結構スッキリと起きれた。スタミナポーションが優秀っていうのもあるけど、やっぱり仲間と一緒に寝るのは安心するのかもな。
四階の攻略を再開して、リビングアーマー達に先行させる。部屋の扉を開くとフィールドタイプのエリアだったみたいで木々が生い茂った平原が現れた。これじゃ何も見えないな。
「面倒だな……」
「ではこうしますか? 【ファイアボール】」
「うお!」
木々のせいで周りが見渡せないと困っていると、マイルが魔法を木々に放った。炎は生き物のように木々を焼き払っていった。マイルは過激だ、怒らせたら怖そうだな。
「この魔法陣の部屋には燃え移らないんだな」
「そのようですね」
「知ってたんじゃないのか?」
「知らなかったですけど、うつったら水魔法を使おうかと思ってました」
うむ、やはり怒らせるのは危なさそうだ。注意しよう。
炎が収まるとドロップ品を残して姿すら見ていない魔物たちは絶命していった。災害級の炎が魔物たちを襲ったんだろうな……。と呑気に考えていると、今度はマイルがリックとアイリに詰め寄られて怒られているよ。戦闘経験をしたいといっていたからな。怒るのも仕方ないな。
ドロップ品はトレントの枝とオークの肉だ。核は五個ずつ手に入っている。百個以上手に入ったのでさすがに持ち帰れない。だけど、無駄には出来ないので精霊生成薬(中)に作り替えていく。作り変えても三十個になってしまった。ダンジョンに来る冒険者はどうやってこの戦利品を無駄なく手に入れているんだ? マイルは調べているはずだよな。
「冒険者はこの荷物をどうしてるか知ってる?」
「荷物持ちとしてポーターを雇っているんですよ」
そういえば、受付の人が言っていたような気がするな。ポーターって力持ちなんだな。
「ポーターは特殊なスキルを持っているんです。異次元に荷物をしまう事が出来るのです」
「あ~! マジックバッグみたいなものか!」
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「ポーターはスキルのランクで性能が変わるんです。マジックバッグは入れたものの時間を止めることが出来るんですけど、ポーターは全員がそうとは限りません」
「そうか~……、今度来るときはポーターを雇うか」
ピンポン!
制作しながらマイルと話していると、制作レベルが三十に上がった。
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