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第一章
第6話 いい出会い
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「見学ってこの子達ですか?」
「鎧も着ていないけど?」
ジムさん達はみんな皮で出来た鎧を着てる。鉄ではないけど結構丈夫そうだ。
僕らをみて心配そうにしてる。
「ん~。そうね~。鎧はつけた方がいいかしら?」
「僕らは見学なので軽装の方が良いと思います」
オリーブさんに言われて答えるとみんな驚いた顔で僕を見てきた。
「な、なるほど」
「危なくなったらすぐに逃げられる。動きやすい方がいいってことね」
狐目のお兄さんと弓を持った女性が納得するように呟く。
ああ、そうか、今の僕は7歳の少年だから驚いてるのか。
「これから新人をベテランにつけて見学させるって言う取り組みをしていこうと思っているの。こうすれば新人が死ぬ確率が下がると思う。今回はその初めての事例よ」
「初めてで群れを見学とは凄いですね」
「まあ、ランクは低いらしいじゃない。それなら大丈夫かなって」
ジムさんが呆れたように告げるとオリーブさんも申し訳なさそうにして呟いた。
急なお願いだけど受けてくれるみたいだな。よかった。
「じゃあ、自己紹介だ。僕はジム。このパーティーのリーダーをさせてもらってる。前衛だ」
「私はイレレイよ。後衛で弓を使っているわ」
「ん、私魔法使いのベルル」
「おいらはワッタ。前衛でみんなの盾になる役目なんだな」
「俺はファバル。偵察と前衛。目くらましとかが得意だ」
みんな僕とルリに握手をして自己紹介してくれた。戦士、戦士、盗賊、魔法使い、狩人。5人のパーティーなんだな~。
「僕はフィル。こっちはルリです。この度は僕の要望をきいてくれてありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
「お、おう……。な、なんだ? お貴族様か?」
行儀よくお辞儀をしてお礼を言うとファバルさんが狼狽えてる。このくらいで驚くのか、この世界の子供はどんな感じなんだろう?
「よし! 行くぞお前ら!」
『おお~!』
「おっと。他の奴らはもう出立か」
「おいらたちもそろそろいかないとジム」
自己紹介をし終わると周りの冒険者たちが動き出した。ファバルさんが気づくとワッタさんが少し焦ってるな~。
「よし。じゃあ僕らも行こう」
「は~い。フィル君達もしっかりついてくるんだよ~」
「ん、手を繋いでく?」
ジムさんが声をあげるとみんなも動き出した。
イレレイさんが微笑んで心配してくれるとベルルさんが僕の手を握ってくれた。
ルリが怖い顔で残った手を握ってきた。ジムさん達は優しいからそんなに緊張するはずないんだけどな。どうしたんだろうか?
「フィル……鼻の下のびてる」
「へ?」
ルリの顔を見ると頬を膨らませてそんなことを言って来た。鼻の下はのびていないと思うけどな?
ベルルさんに引っ張られながら城門までやってきた。さっき銅貨をくれた兵士さん達もいて冒険者を見送ってる。
「ん? お、おい。お前達も行くのか?」
兵士さんの一人が僕らに気づいて声をかけてきた。頷いて答えると眼をうるませて肩をポンポンと叩かれた。
「こんなに幼いのに……。大変だな」
「俺達はなにも出来ねえけど怪我のないようにな」
兵士さんたちはそういって涙を拭ってる。いやいや、なんでそんなに優しいんだ? 孤児はいっぱいいるのにその子達には何もしてないよね?
流石に身綺麗にしただけじゃ納得のいかない状況だな~。
「僕らは大丈夫だよ。その気持ちを少しでいいから孤児の子達にもあげてね。じゃあ」
少し憤ってそういうとルリの手を握る力が強くなった。彼女もそんな気持ちだったんだろうな。
キョトンとした様子の兵士達をあとにして門の外へと進んでいく。
「お前すげえな」
「え?」
「兵士達に言ってやっただろ? あれだよあれ」
ファバルさんは僕の肩に手を回して嬉しそうに話した。
「そうよ凄いわ! 私もスッキリしちゃった」
にっこりと微笑むイレレイさんも同意みたいだ。
「俺とワッタとイレレイは孤児だったからよ。スッキリしたんだよ。な?」
「うん。おいらもスッキリしたよ。ありがとうフィル」
ファバルさんの言葉を肯定して僕の頭を撫でてくるワッタさん。
「ん、私達も孤児の子達を何とかしようと思ってた。だけどできなかった」
「領主様に直訴したんだけどな。孤児院を作ってほしいってさ。でも、門前払いだ」
ベルルさんが悔しそうに杖を握るとジムさんも口を開いた。
「ああ、孤児院を作るにはお金が必要ってやつだ。『そんな金のかかること、やりたいなら自分たちでやれ』って言われたんだよな」
「出来るものならやってるよ! あいつは分かっててそう言って来たんだ。ほんと思い出すだけで腹が立つ」
ファバルさんとイレレイさんが憤りを露わにする。ここの領主様か……あまり良い人じゃなさそうだ。
でも、個人で孤児院を作ることには文句はなさそうだな。
「ぜってえAランクまで上がって、あのバカ領主の鼻を明かしてやるぜ!」
「ん、孤児院とまではいかなくても炊き出しとかを決まった週にできるようにするんだ!」
ファバルさんとベルルさんが鼻息荒く声をあげる。彼らは孤児の為に行動してくれてる。
兵士さんたちは可愛そうと不憫に思うだけで行動をしてくれなかった。
身綺麗にしただけで助けてくれたけど、綺麗じゃなかったら石を投げる。彼らが投げていたわけじゃないかもしれないけど、それは見ていたはず。
孤児だって孤児になりたくてなっているわけじゃない。汚いままでいたいわけじゃない。
あの人たちは助けることが出来たはずなんだ。
勇気が出せなかったことを攻めるつもりはないけど、その勇気を出せなかったことの罪を、償うかのように僕らに優しくするのは少し腹が立った。
「フィル?」
「ありがとうルリ」
優しく手を握ってくれるルリ。優しくされて苛立つなんて初めてのことだから少し悲しくなっちゃった。
「よっし! 魔物の群れの退治で一儲けだ!」
『おお!』
ジムさんの号令にみんなも答えて街道を進んでいく。
魔物の群れは南側から来ているみたいだ。南側の門を抜けて扇状に冒険者のパーティーが広がっていく。
「街を守るから広範囲に広がって向かうんだ。凄いだろ?」
「はい」
ジムさんが得意げに言うとみんな楽しそうに彼の顔を覗く。
「ふふふ、ジムったら先輩風ふかせて~」
「ははは。気持ちわかるぜ。ジム~」
「ち、違うよ。説明してるだけだろ」
イレレイさんとファバルさんに揶揄われるジムさん。その様子を遠目で見るベルルさんとワッタさん。本当に仲のいいパーティーだな~。
「おっと、接敵したみたいだな」
「うん。おいらたちの前にも魔物が来てるね」
真剣な顔になるみんな。武器を構えてジムさんとワッタさんが前に出た。
「来たぞ! 攻撃準備」
ファバルさんが声を荒らげる。
魔物は統率されてないからバラバラに冒険者のパーティーに突撃してくる。
斥候なのか、狼型の魔物で一瞬で冒険者達が蹴散らしていく。
「終わった! ジム、そっちは?」
「はっ! これで終わりだ」
「ん、一陣はこれで終わりみたいだね」
周りの冒険者達も静かになった。とりあえずは戦闘終了かな。
「暗くなってきたな。そろそろ野営の準備をしよう」
「僕らも手伝います。ルリ」
「は、はい」
ジムさんが野営の準備をし始める。僕らも手伝うとすぐにテントが出来上がった。
「火よ、辺りを灯せ【トーチ】」
さっきの戦闘では見れなかった魔法をベルルさんが使って焚火を起こす。感動してみているとベルルさんが手を引っ張ってきて杖を持たせてくれる。
「ん、フィルは魔法適性があると思ったけど、やっぱりある」
「魔法適性?」
「うん」
杖が薄く光りだして治まるとベルルさんが呟く。
「全ての属性に適性がありそう。やってみて」
「ええ!? やってみてってどうやって」
「さっき私がやったみたいに火を起こしてみて」
ベルルさんが無茶ぶりをしてくる。魔法適性があってもいきなり使うことはできないでしょ。
「お~い、ベルル。ジムが料理で怪我したみたいなんだ。ヒールをやってくれねえか?」
「ん、丁度いい。フィルがやってみて。詠唱は、この者を癒したまえ【ヒール】だよ」
ファバルさんが声をかけてくるとベルルさんが再度無茶ぶりをしてきた。言われるままジムさんに近づいて唱えるとみんな唖然として僕を見つめた。
「お、おいおい。回復魔法が使えるのかよ」
「ん、フィルは天才かも。いきなり使えるなんて」
「か、回復魔法が使えたら引く手あまただよ!」
ファバルさんが声をあげるとベルルさんとイレレイさんが続いて声をあげる。
ええ!? 回復魔法ってそんなに珍しいの?
ベルルさんは詠唱を教えてくれたんだから使えるんじゃなかったの?
「フィル……」
『!?』
僕に驚いていると真似して唱えていたルリが杖なしで回復魔法を使ってた。杖がないと使いにくいらしいんだけど、簡単にやっているように見える。もしかしたらステータスが上がっているから安定してるのかもしれないね。
「ははは、二人は凄いな。マジックバッグも持っているし頼りになる」
ジムさんが怪我の治った手で頭を撫でてくれた。襲って来た魔物をマジックバッグにしまった時に驚いてた。これでいくらでも魔物が狩れるって喜んでくれた。奪おうと思えば奪えるのに本当にジムさん達はいい人たちだ。
この後、ルリの魔法適性も見てもらうと回復だけなのが分かった。ってことは僕って? すべての魔法適性があるんだよね。ってことはさ僕はそこそこのチート持ちだったってことかな?
食事をし終えて、ジムさんとイレレイさんが見張りをして僕らはテントで眠ることになった。
まさか、初めての討伐で野営をすることになるとは思わなかったからびっくり。
「鎧も着ていないけど?」
ジムさん達はみんな皮で出来た鎧を着てる。鉄ではないけど結構丈夫そうだ。
僕らをみて心配そうにしてる。
「ん~。そうね~。鎧はつけた方がいいかしら?」
「僕らは見学なので軽装の方が良いと思います」
オリーブさんに言われて答えるとみんな驚いた顔で僕を見てきた。
「な、なるほど」
「危なくなったらすぐに逃げられる。動きやすい方がいいってことね」
狐目のお兄さんと弓を持った女性が納得するように呟く。
ああ、そうか、今の僕は7歳の少年だから驚いてるのか。
「これから新人をベテランにつけて見学させるって言う取り組みをしていこうと思っているの。こうすれば新人が死ぬ確率が下がると思う。今回はその初めての事例よ」
「初めてで群れを見学とは凄いですね」
「まあ、ランクは低いらしいじゃない。それなら大丈夫かなって」
ジムさんが呆れたように告げるとオリーブさんも申し訳なさそうにして呟いた。
急なお願いだけど受けてくれるみたいだな。よかった。
「じゃあ、自己紹介だ。僕はジム。このパーティーのリーダーをさせてもらってる。前衛だ」
「私はイレレイよ。後衛で弓を使っているわ」
「ん、私魔法使いのベルル」
「おいらはワッタ。前衛でみんなの盾になる役目なんだな」
「俺はファバル。偵察と前衛。目くらましとかが得意だ」
みんな僕とルリに握手をして自己紹介してくれた。戦士、戦士、盗賊、魔法使い、狩人。5人のパーティーなんだな~。
「僕はフィル。こっちはルリです。この度は僕の要望をきいてくれてありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
「お、おう……。な、なんだ? お貴族様か?」
行儀よくお辞儀をしてお礼を言うとファバルさんが狼狽えてる。このくらいで驚くのか、この世界の子供はどんな感じなんだろう?
「よし! 行くぞお前ら!」
『おお~!』
「おっと。他の奴らはもう出立か」
「おいらたちもそろそろいかないとジム」
自己紹介をし終わると周りの冒険者たちが動き出した。ファバルさんが気づくとワッタさんが少し焦ってるな~。
「よし。じゃあ僕らも行こう」
「は~い。フィル君達もしっかりついてくるんだよ~」
「ん、手を繋いでく?」
ジムさんが声をあげるとみんなも動き出した。
イレレイさんが微笑んで心配してくれるとベルルさんが僕の手を握ってくれた。
ルリが怖い顔で残った手を握ってきた。ジムさん達は優しいからそんなに緊張するはずないんだけどな。どうしたんだろうか?
「フィル……鼻の下のびてる」
「へ?」
ルリの顔を見ると頬を膨らませてそんなことを言って来た。鼻の下はのびていないと思うけどな?
ベルルさんに引っ張られながら城門までやってきた。さっき銅貨をくれた兵士さん達もいて冒険者を見送ってる。
「ん? お、おい。お前達も行くのか?」
兵士さんの一人が僕らに気づいて声をかけてきた。頷いて答えると眼をうるませて肩をポンポンと叩かれた。
「こんなに幼いのに……。大変だな」
「俺達はなにも出来ねえけど怪我のないようにな」
兵士さんたちはそういって涙を拭ってる。いやいや、なんでそんなに優しいんだ? 孤児はいっぱいいるのにその子達には何もしてないよね?
流石に身綺麗にしただけじゃ納得のいかない状況だな~。
「僕らは大丈夫だよ。その気持ちを少しでいいから孤児の子達にもあげてね。じゃあ」
少し憤ってそういうとルリの手を握る力が強くなった。彼女もそんな気持ちだったんだろうな。
キョトンとした様子の兵士達をあとにして門の外へと進んでいく。
「お前すげえな」
「え?」
「兵士達に言ってやっただろ? あれだよあれ」
ファバルさんは僕の肩に手を回して嬉しそうに話した。
「そうよ凄いわ! 私もスッキリしちゃった」
にっこりと微笑むイレレイさんも同意みたいだ。
「俺とワッタとイレレイは孤児だったからよ。スッキリしたんだよ。な?」
「うん。おいらもスッキリしたよ。ありがとうフィル」
ファバルさんの言葉を肯定して僕の頭を撫でてくるワッタさん。
「ん、私達も孤児の子達を何とかしようと思ってた。だけどできなかった」
「領主様に直訴したんだけどな。孤児院を作ってほしいってさ。でも、門前払いだ」
ベルルさんが悔しそうに杖を握るとジムさんも口を開いた。
「ああ、孤児院を作るにはお金が必要ってやつだ。『そんな金のかかること、やりたいなら自分たちでやれ』って言われたんだよな」
「出来るものならやってるよ! あいつは分かっててそう言って来たんだ。ほんと思い出すだけで腹が立つ」
ファバルさんとイレレイさんが憤りを露わにする。ここの領主様か……あまり良い人じゃなさそうだ。
でも、個人で孤児院を作ることには文句はなさそうだな。
「ぜってえAランクまで上がって、あのバカ領主の鼻を明かしてやるぜ!」
「ん、孤児院とまではいかなくても炊き出しとかを決まった週にできるようにするんだ!」
ファバルさんとベルルさんが鼻息荒く声をあげる。彼らは孤児の為に行動してくれてる。
兵士さんたちは可愛そうと不憫に思うだけで行動をしてくれなかった。
身綺麗にしただけで助けてくれたけど、綺麗じゃなかったら石を投げる。彼らが投げていたわけじゃないかもしれないけど、それは見ていたはず。
孤児だって孤児になりたくてなっているわけじゃない。汚いままでいたいわけじゃない。
あの人たちは助けることが出来たはずなんだ。
勇気が出せなかったことを攻めるつもりはないけど、その勇気を出せなかったことの罪を、償うかのように僕らに優しくするのは少し腹が立った。
「フィル?」
「ありがとうルリ」
優しく手を握ってくれるルリ。優しくされて苛立つなんて初めてのことだから少し悲しくなっちゃった。
「よっし! 魔物の群れの退治で一儲けだ!」
『おお!』
ジムさんの号令にみんなも答えて街道を進んでいく。
魔物の群れは南側から来ているみたいだ。南側の門を抜けて扇状に冒険者のパーティーが広がっていく。
「街を守るから広範囲に広がって向かうんだ。凄いだろ?」
「はい」
ジムさんが得意げに言うとみんな楽しそうに彼の顔を覗く。
「ふふふ、ジムったら先輩風ふかせて~」
「ははは。気持ちわかるぜ。ジム~」
「ち、違うよ。説明してるだけだろ」
イレレイさんとファバルさんに揶揄われるジムさん。その様子を遠目で見るベルルさんとワッタさん。本当に仲のいいパーティーだな~。
「おっと、接敵したみたいだな」
「うん。おいらたちの前にも魔物が来てるね」
真剣な顔になるみんな。武器を構えてジムさんとワッタさんが前に出た。
「来たぞ! 攻撃準備」
ファバルさんが声を荒らげる。
魔物は統率されてないからバラバラに冒険者のパーティーに突撃してくる。
斥候なのか、狼型の魔物で一瞬で冒険者達が蹴散らしていく。
「終わった! ジム、そっちは?」
「はっ! これで終わりだ」
「ん、一陣はこれで終わりみたいだね」
周りの冒険者達も静かになった。とりあえずは戦闘終了かな。
「暗くなってきたな。そろそろ野営の準備をしよう」
「僕らも手伝います。ルリ」
「は、はい」
ジムさんが野営の準備をし始める。僕らも手伝うとすぐにテントが出来上がった。
「火よ、辺りを灯せ【トーチ】」
さっきの戦闘では見れなかった魔法をベルルさんが使って焚火を起こす。感動してみているとベルルさんが手を引っ張ってきて杖を持たせてくれる。
「ん、フィルは魔法適性があると思ったけど、やっぱりある」
「魔法適性?」
「うん」
杖が薄く光りだして治まるとベルルさんが呟く。
「全ての属性に適性がありそう。やってみて」
「ええ!? やってみてってどうやって」
「さっき私がやったみたいに火を起こしてみて」
ベルルさんが無茶ぶりをしてくる。魔法適性があってもいきなり使うことはできないでしょ。
「お~い、ベルル。ジムが料理で怪我したみたいなんだ。ヒールをやってくれねえか?」
「ん、丁度いい。フィルがやってみて。詠唱は、この者を癒したまえ【ヒール】だよ」
ファバルさんが声をかけてくるとベルルさんが再度無茶ぶりをしてきた。言われるままジムさんに近づいて唱えるとみんな唖然として僕を見つめた。
「お、おいおい。回復魔法が使えるのかよ」
「ん、フィルは天才かも。いきなり使えるなんて」
「か、回復魔法が使えたら引く手あまただよ!」
ファバルさんが声をあげるとベルルさんとイレレイさんが続いて声をあげる。
ええ!? 回復魔法ってそんなに珍しいの?
ベルルさんは詠唱を教えてくれたんだから使えるんじゃなかったの?
「フィル……」
『!?』
僕に驚いていると真似して唱えていたルリが杖なしで回復魔法を使ってた。杖がないと使いにくいらしいんだけど、簡単にやっているように見える。もしかしたらステータスが上がっているから安定してるのかもしれないね。
「ははは、二人は凄いな。マジックバッグも持っているし頼りになる」
ジムさんが怪我の治った手で頭を撫でてくれた。襲って来た魔物をマジックバッグにしまった時に驚いてた。これでいくらでも魔物が狩れるって喜んでくれた。奪おうと思えば奪えるのに本当にジムさん達はいい人たちだ。
この後、ルリの魔法適性も見てもらうと回復だけなのが分かった。ってことは僕って? すべての魔法適性があるんだよね。ってことはさ僕はそこそこのチート持ちだったってことかな?
食事をし終えて、ジムさんとイレレイさんが見張りをして僕らはテントで眠ることになった。
まさか、初めての討伐で野営をすることになるとは思わなかったからびっくり。
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