7 / 55
第一章
第7話 魔物の群れ
しおりを挟む
「みんなご飯の準備出来たよ~」
何事もなく夜が終わって朝ごはん。マジックバッグに入れていた狼の魔物を解体して新鮮なお肉を焼いただけのものだけど、とっても美味しい。筋が気になるけどそれだけで、結構噛み切れる。
「新鮮だから結構うまいな」
「そうだね! 店とかで出るウルフの肉は美味しくないんだけどね」
ファバルさんが話すとイレレイさんも声をあげる。鮮度ってやっぱり重要なんだな~。マジックバッグの中は時間が進まないから便利すぎるな。
「食事も終えたし、周りのみんなも動き出した。僕らも行こうか」
ジムさんの声で動き出す。荷物を全部僕のマジックバッグに入れて歩き出した。
「おい! 魔物のランクが上がったぞ」
「ええ!? 早くない?」
ファバルさんが先行していて、戻ってきて報告してきた。見えない位置にいる冒険者達が戦っているのをみたみたい。すぐに加勢に行こうと走り出す。
「二人はゆっくりって!?」
「おいらより早い……」
イレレイさんの言葉よりも早くジムさんの後ろをルリと一緒に走る。ワッタさんが驚いてるとみんな唖然と僕たちを見つめた。
「実は結構な実力者だったり?」
「ん、そうかも」
ジムさんの言葉にベルルさんが同意した。僕とルリはハハハと笑ってごまかす。
流石に7歳が40レベルに近いですなんていったら驚くを通り越しちゃいそうだからね。ここは黙っておこう。
実はこの一日でも結構ラフィーリアさんは魔物と戦っていたみたいです。じゃんじゃかレベルが上がってしまって起こされたりもしました。迷惑なんだけどありがたいので文句もいえません。
因みにこのくらいのレベルまで上がった。
名前 フィル
レベル 41
HP 660
MP 600
STR 90
DEF 90
DEX 87
AGI 95
INT 82
MND 82
パーティーリーダー 【ラフィーリア】
メンバー
【フィル】
【ルリ】
一気に十レベルも上がってしまった。ヒールを一回使うとMPが5程なくなるけど、百回は使っても枯渇しない……凄いのかもしれないな。僕らは。
「とにかく、やばいと思ったら逃げてくれよ二人とも」
「「はい!」」
「見えた! 他のパーティーも参戦してるな」
魔物数体に三パーティーが一緒に戦っている。結構怪我してる人も見える。
「ランクが上がってるってもんじゃない」
「ん、ミノタウロス」
牛の頭をした巨人。身長3メートル程のミノタウロスが5体以上……明らかにやばい状況だ。
「ワッタ! 抑えろ」
「あいよ~」
ファバルさんが指示を出すとワッタさんが大きな盾と斧でミノタウロスに突進をかける。その背からミノタウロスの首にファバルさんが乗ると首を切りつけて一体を一瞬で絶命させていく。
「はん! 思ったよりも柔いぜ」
「ミノタウロスでも経験が浅いみたいだね」
戦闘経験の浅い魔物はランクやレベルとは関係なく弱い。戦闘経験が多いってことはレベルも高いってことだから同じことだけどね。
「よっしゃ! 今日はミノタウロス鍋だ!」
ファバルさんはそういって残りのミノタウロスへと駆けていった。
草原に横一列が戦場となっていく。隣でもミノタウロスとの戦闘。大規模な群れと言っても統率されていないから大勢で襲ってくることもないのか。
「おお~! キングを仕留めたぞ~」
「お、群れのリーダーが死んだか?」
しばらく戦っていると別の戦場で勝どきが上がった。魔物達がそれに気づいて逃げていく。追撃をしながらも全部は仕留めきれない。
それでもなかなかの戦果になったみたいでみんな嬉しそうにしてるよ。
「怪我をした人はこっちに来てください」
「ん? 子供が回復魔法を使うのか?」
回復魔法が使えるようになったから怪我人をルリと二人で回復してる。すると往年の男性が声をかけてきた。
「はい。どこか怪我は?」
「あ、ああ。キングの斧を横っ腹にな。おかげで鎧がおじゃんだ」
包帯を外すとべったりと押しつぶされた傷が胴体に広がっていた。キレない刃物で押しつぶしたような裂傷だ。
すぐに回復魔法をかけて回復させると驚いた顔をされた。
「おいおい。どんな回復力だよ。こんな回復量の高い魔法は今まで受けたことがないぞ」
「ん、フィルは規格外。あまり口外しないでね」
「あ、ああ。冒険者なんてできなくなるだろうからな。それは俺達も困る」
ん? それってどういうこと? 回復魔法が使えるって有名になると冒険者が出来ない? なんかおかしな話だな~。
「教会の野郎たちが独占しようと手を伸ばしてくるはずだ。そうだ、何か困ったことがあったら俺達にも相談してくれ。俺はクラン【クレイモア】の団長、グレイドルだ」
「あ、はい……」
自己紹介をしてくれるグレイドルさん。教会って回復魔法が使える人を独占しようとしてるのか。
そんなことしたら本当に困った人に行き渡らないじゃないか……。
「僕はフィル。この子はルリです」
「よ、よろしくお願いします」
「お、おう。ってそっちの子も使えるのかよ。いきなり二人も回復魔法の使えるのが増えるとはな。こりゃ忙しくなるぜ」
僕らも自己紹介をすると嬉しそうに鼻をすするグレイドルさん。実はこの【クレイモア】の人達がミノタウロスキングを倒したらしい。あんな魔物の王様を倒すなんて凄いな~。
怪我を治してあげるとみんな嬉しそうに街に戻っていった。
群れを作っていた魔物を倒すと群れはなくなる。逃げる魔物だけになって追撃できればかなり美味しいんだってさ。
ジムさん達は擦り傷程度の怪我だけで終わってホクホクらしい。
「フィル君のマジックバッグのおかげでホックホク~」
「ん、本当に見学を受けてよかった」
「でも、本当にいいのかい? 回復魔法にお金を取らなくて?」
イレレイさんが嬉しそうに話すとベルルさんも嬉しそうにしてる。
回復魔法をお金で使う人がいるみたいだけど、僕らはそれをやらなかった。ジムさんはそれを心配してるみたいだけど、原価がかからないことにお金をかけてもな~。なんだか申し訳ないよ。それにここはまだ戦場だし。戦力になる人がすぐに戦闘に戻れたらかなり有利になるからね。
「よし。じゃあ、僕らも帰ろう」
町に向かって歩き出す。初めての討伐も無事に終わって大満足。
夜までには帰れる距離らしいから、夜冒険者ギルドの酒場で宴だってさ。うん、お金が溜まらないのはこのせいかな?
何事もなく夜が終わって朝ごはん。マジックバッグに入れていた狼の魔物を解体して新鮮なお肉を焼いただけのものだけど、とっても美味しい。筋が気になるけどそれだけで、結構噛み切れる。
「新鮮だから結構うまいな」
「そうだね! 店とかで出るウルフの肉は美味しくないんだけどね」
ファバルさんが話すとイレレイさんも声をあげる。鮮度ってやっぱり重要なんだな~。マジックバッグの中は時間が進まないから便利すぎるな。
「食事も終えたし、周りのみんなも動き出した。僕らも行こうか」
ジムさんの声で動き出す。荷物を全部僕のマジックバッグに入れて歩き出した。
「おい! 魔物のランクが上がったぞ」
「ええ!? 早くない?」
ファバルさんが先行していて、戻ってきて報告してきた。見えない位置にいる冒険者達が戦っているのをみたみたい。すぐに加勢に行こうと走り出す。
「二人はゆっくりって!?」
「おいらより早い……」
イレレイさんの言葉よりも早くジムさんの後ろをルリと一緒に走る。ワッタさんが驚いてるとみんな唖然と僕たちを見つめた。
「実は結構な実力者だったり?」
「ん、そうかも」
ジムさんの言葉にベルルさんが同意した。僕とルリはハハハと笑ってごまかす。
流石に7歳が40レベルに近いですなんていったら驚くを通り越しちゃいそうだからね。ここは黙っておこう。
実はこの一日でも結構ラフィーリアさんは魔物と戦っていたみたいです。じゃんじゃかレベルが上がってしまって起こされたりもしました。迷惑なんだけどありがたいので文句もいえません。
因みにこのくらいのレベルまで上がった。
名前 フィル
レベル 41
HP 660
MP 600
STR 90
DEF 90
DEX 87
AGI 95
INT 82
MND 82
パーティーリーダー 【ラフィーリア】
メンバー
【フィル】
【ルリ】
一気に十レベルも上がってしまった。ヒールを一回使うとMPが5程なくなるけど、百回は使っても枯渇しない……凄いのかもしれないな。僕らは。
「とにかく、やばいと思ったら逃げてくれよ二人とも」
「「はい!」」
「見えた! 他のパーティーも参戦してるな」
魔物数体に三パーティーが一緒に戦っている。結構怪我してる人も見える。
「ランクが上がってるってもんじゃない」
「ん、ミノタウロス」
牛の頭をした巨人。身長3メートル程のミノタウロスが5体以上……明らかにやばい状況だ。
「ワッタ! 抑えろ」
「あいよ~」
ファバルさんが指示を出すとワッタさんが大きな盾と斧でミノタウロスに突進をかける。その背からミノタウロスの首にファバルさんが乗ると首を切りつけて一体を一瞬で絶命させていく。
「はん! 思ったよりも柔いぜ」
「ミノタウロスでも経験が浅いみたいだね」
戦闘経験の浅い魔物はランクやレベルとは関係なく弱い。戦闘経験が多いってことはレベルも高いってことだから同じことだけどね。
「よっしゃ! 今日はミノタウロス鍋だ!」
ファバルさんはそういって残りのミノタウロスへと駆けていった。
草原に横一列が戦場となっていく。隣でもミノタウロスとの戦闘。大規模な群れと言っても統率されていないから大勢で襲ってくることもないのか。
「おお~! キングを仕留めたぞ~」
「お、群れのリーダーが死んだか?」
しばらく戦っていると別の戦場で勝どきが上がった。魔物達がそれに気づいて逃げていく。追撃をしながらも全部は仕留めきれない。
それでもなかなかの戦果になったみたいでみんな嬉しそうにしてるよ。
「怪我をした人はこっちに来てください」
「ん? 子供が回復魔法を使うのか?」
回復魔法が使えるようになったから怪我人をルリと二人で回復してる。すると往年の男性が声をかけてきた。
「はい。どこか怪我は?」
「あ、ああ。キングの斧を横っ腹にな。おかげで鎧がおじゃんだ」
包帯を外すとべったりと押しつぶされた傷が胴体に広がっていた。キレない刃物で押しつぶしたような裂傷だ。
すぐに回復魔法をかけて回復させると驚いた顔をされた。
「おいおい。どんな回復力だよ。こんな回復量の高い魔法は今まで受けたことがないぞ」
「ん、フィルは規格外。あまり口外しないでね」
「あ、ああ。冒険者なんてできなくなるだろうからな。それは俺達も困る」
ん? それってどういうこと? 回復魔法が使えるって有名になると冒険者が出来ない? なんかおかしな話だな~。
「教会の野郎たちが独占しようと手を伸ばしてくるはずだ。そうだ、何か困ったことがあったら俺達にも相談してくれ。俺はクラン【クレイモア】の団長、グレイドルだ」
「あ、はい……」
自己紹介をしてくれるグレイドルさん。教会って回復魔法が使える人を独占しようとしてるのか。
そんなことしたら本当に困った人に行き渡らないじゃないか……。
「僕はフィル。この子はルリです」
「よ、よろしくお願いします」
「お、おう。ってそっちの子も使えるのかよ。いきなり二人も回復魔法の使えるのが増えるとはな。こりゃ忙しくなるぜ」
僕らも自己紹介をすると嬉しそうに鼻をすするグレイドルさん。実はこの【クレイモア】の人達がミノタウロスキングを倒したらしい。あんな魔物の王様を倒すなんて凄いな~。
怪我を治してあげるとみんな嬉しそうに街に戻っていった。
群れを作っていた魔物を倒すと群れはなくなる。逃げる魔物だけになって追撃できればかなり美味しいんだってさ。
ジムさん達は擦り傷程度の怪我だけで終わってホクホクらしい。
「フィル君のマジックバッグのおかげでホックホク~」
「ん、本当に見学を受けてよかった」
「でも、本当にいいのかい? 回復魔法にお金を取らなくて?」
イレレイさんが嬉しそうに話すとベルルさんも嬉しそうにしてる。
回復魔法をお金で使う人がいるみたいだけど、僕らはそれをやらなかった。ジムさんはそれを心配してるみたいだけど、原価がかからないことにお金をかけてもな~。なんだか申し訳ないよ。それにここはまだ戦場だし。戦力になる人がすぐに戦闘に戻れたらかなり有利になるからね。
「よし。じゃあ、僕らも帰ろう」
町に向かって歩き出す。初めての討伐も無事に終わって大満足。
夜までには帰れる距離らしいから、夜冒険者ギルドの酒場で宴だってさ。うん、お金が溜まらないのはこのせいかな?
103
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。
kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。
桜は、目立たず生きることを決意したが・・・
初めての投稿なのでよろしくお願いします。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる