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第二章
第39話 証拠確保
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「フィル!」
「べ、ベルルさん」
ラフィーリアさんの部屋から出るとベルルさん達が迎えてくれた。ベルルさんは心配で涙を流しながら抱きしめてくれて、ファバルさんも泣いてくれた。
ジムさん達も泣きそうだったけど何とかとどめてファバルさんを揶揄ってる。
僕も油断していたな。まさか、黒い卵を持っただけで精神が吸い込まれてしまうなんておもわなかったからね。
「オリーブさん。ガストの部屋から紙を全部もってきたんですが」
「はい。確かに。マスターとクリスタと一緒に拝見するわね」
オリーブさんがそういって奥の部屋に入って行く。クリスタさん達はすでに奥の部屋でまっているのかな?
「ん、じゃ時間できたね。一緒に買い物いこ」
「え?」
「え? じゃないよフィル。孤児院に子供を集めたでしょ。みんなの服とかその他もろもろを買いそろえないと」
ああ、そうか。みんなを集めただけで終わりじゃなかった。これからあの子達の自立を助けていかないといけないんだよな。服はもともと配っていたけど、行き届いていなかった子もいるだろうからちゃんと買っておかないとね。
「フィル~」
「あれ? レイチェル? どうしたの?」
ベルルさんと話してるとギルドにレイチェルがやってきた。
「あのね。私も冒険者になりたくて。みんなの役に立ちたいの」
「冒険者に?」
レイチェルは獣人だから心強いな。だけど、無理してならなくても街の中の仕事をしてもいいと思うけどな。
「私は獣人だから、街の中だとどうしても目立っちゃうでしょ? フィル達と外で働いた方が役に立てるかなって思って」
「え? 目立つ?」
「フィルは知らないかもしれないけど、獣人っていうだけで嫌う人もいるんだよ」
レイチェルの言葉に首を傾げてるとルリが教えてくれた。
ええ!? 気づかなかった。それじゃヴィーナスも目立つよね。って彼女の場合は普通に目立ってるか。
「ん、その後ろの子も獣人?」
「えっと、彼女は黒龍で」
『こ、黒龍!?』
「こ、黒龍ってあの厄災って言われてる?」
ベルルさんの疑問に答えると驚きの声がギルドに響いた。イレレイさんが厄災って言ってるけど、そんなやばい子だったの?
「ど、どこで知り合ったんだな?」
「実は大司祭のガストが持っていたんです。それとこの子はヴィーナスって名前にしたんですがカンダンのところにいたドラゴンと血がつながってるみたいで……」
『ええ!?』ワッタさんの質問に答えるとそんな声がジムさん達から放たれた。
驚くのも無理はない。まさか、カンダンの所にいたのが黒龍だったなんて思わないよな~。
「名前を付けたって凄いんだな!」
「黒龍と契約したってこと!?」
あれ? 違うところで驚かれてる? っていうか名前を付けることで契約って言うのは常識みたいだな。僕らは孤児だから知らなかったけどね。
「僕はヴィーナスだよ。よろしくね~」
「あ、ああ……。おいおい、これが本当にあれになるのか?」
「し、信じられないんだな」
みんなに挨拶をするヴィーナス。綺麗な彼女に挨拶されてたじたじのファバルさんとワッタさん。正直、僕も信じられないよ。
「ん、ヴィーナスの服も買ってあげないといけないね」
「え? 服? 外見は自由に変えられるからいらないぞ」
ベルルさんの言葉にヴィーナスが答える。
「そうなの? じゃあ私達みたいな服にしなよ。目だってしょうがないから」
「そうなのか? 僕的にはこういった服の方が良いと思ったんだけどな~。じゃあ」
イレレイさんが服の形状を変えるように言うとすぐにヴィーナスが答えて変えていく。イレレイさんの服と同じものに変わっていくと普通の冒険者に見える。まあ、綺麗すぎるとは思うけどね。
「ん、それでも自分のものを手に入れるのはいいかも。一緒に買い物に行こ」
「そうなのか? マスターが行けって言うなら行くぞ」
僕に了承を求めてくる。僕が頷くとベルルさんに頷いて応えてる。
「その前にマスターからマナが欲しい」
「マナ? それってMPだよね?」
「うん。そうだぞ! 抱きしめてくれれば勝手に吸収するぞ」
ええ!? 抱きしめないとマナを供給できないのか? 少し恥ずかしいな。
「じゃ、じゃあ……」
「ん、じゃあ私も一緒に」
「ええ? ベルルさんも?」
「ダメ?」
「いや~ダメって言うか……」
ヴィーナスとだけでも恥ずかしいのに、ベルルさんとも……って言うかルリからの視線がすっごい怖いんだけど、さっきから何も話さないし。
「いいんだよフィル。二人と抱き合っても」
「る、ルリ……さん? 怒ってる?」
「ううん。全然!」
すっごい怒ってる。なんでそんなに怒ってるのかわからない。
「ん、じゃあルリも」
「ちょ、ベルルさん……」
ベルルさんがすぐにルリを引っ張って僕に抱き着かせる。耳まで真っ赤なルリを抱きしめるとベルルさんとヴィーナスが抱き着いてきた。
「温か~い」
「ん、フィル達は温かい」
二人に抱きしめられて温まっていく僕とルリ。思わず僕も顔が熱くなってくる。たぶん、真っ赤になっているだろうね。
この後、レイチェルが冒険者登録をして、みんなで買い物に行くことになった。
ガストの不正などの証拠は全部クリスタさんがフェリアン様に知らせたのですぐに動き出してくれるはずだ。
もっと早く孤児院を作れていたら犠牲者は少なく済んだかも知れないな。
ヴィーナスの話によると、マナを吸い取るだけだったらしいから全てお墓に埋められている。少し救われた思いだけど、少し悔しかった。
見知らぬ子供達を救えなかったんだ。これからはそうならないように、最善を尽くしていくしかないな。
「べ、ベルルさん」
ラフィーリアさんの部屋から出るとベルルさん達が迎えてくれた。ベルルさんは心配で涙を流しながら抱きしめてくれて、ファバルさんも泣いてくれた。
ジムさん達も泣きそうだったけど何とかとどめてファバルさんを揶揄ってる。
僕も油断していたな。まさか、黒い卵を持っただけで精神が吸い込まれてしまうなんておもわなかったからね。
「オリーブさん。ガストの部屋から紙を全部もってきたんですが」
「はい。確かに。マスターとクリスタと一緒に拝見するわね」
オリーブさんがそういって奥の部屋に入って行く。クリスタさん達はすでに奥の部屋でまっているのかな?
「ん、じゃ時間できたね。一緒に買い物いこ」
「え?」
「え? じゃないよフィル。孤児院に子供を集めたでしょ。みんなの服とかその他もろもろを買いそろえないと」
ああ、そうか。みんなを集めただけで終わりじゃなかった。これからあの子達の自立を助けていかないといけないんだよな。服はもともと配っていたけど、行き届いていなかった子もいるだろうからちゃんと買っておかないとね。
「フィル~」
「あれ? レイチェル? どうしたの?」
ベルルさんと話してるとギルドにレイチェルがやってきた。
「あのね。私も冒険者になりたくて。みんなの役に立ちたいの」
「冒険者に?」
レイチェルは獣人だから心強いな。だけど、無理してならなくても街の中の仕事をしてもいいと思うけどな。
「私は獣人だから、街の中だとどうしても目立っちゃうでしょ? フィル達と外で働いた方が役に立てるかなって思って」
「え? 目立つ?」
「フィルは知らないかもしれないけど、獣人っていうだけで嫌う人もいるんだよ」
レイチェルの言葉に首を傾げてるとルリが教えてくれた。
ええ!? 気づかなかった。それじゃヴィーナスも目立つよね。って彼女の場合は普通に目立ってるか。
「ん、その後ろの子も獣人?」
「えっと、彼女は黒龍で」
『こ、黒龍!?』
「こ、黒龍ってあの厄災って言われてる?」
ベルルさんの疑問に答えると驚きの声がギルドに響いた。イレレイさんが厄災って言ってるけど、そんなやばい子だったの?
「ど、どこで知り合ったんだな?」
「実は大司祭のガストが持っていたんです。それとこの子はヴィーナスって名前にしたんですがカンダンのところにいたドラゴンと血がつながってるみたいで……」
『ええ!?』ワッタさんの質問に答えるとそんな声がジムさん達から放たれた。
驚くのも無理はない。まさか、カンダンの所にいたのが黒龍だったなんて思わないよな~。
「名前を付けたって凄いんだな!」
「黒龍と契約したってこと!?」
あれ? 違うところで驚かれてる? っていうか名前を付けることで契約って言うのは常識みたいだな。僕らは孤児だから知らなかったけどね。
「僕はヴィーナスだよ。よろしくね~」
「あ、ああ……。おいおい、これが本当にあれになるのか?」
「し、信じられないんだな」
みんなに挨拶をするヴィーナス。綺麗な彼女に挨拶されてたじたじのファバルさんとワッタさん。正直、僕も信じられないよ。
「ん、ヴィーナスの服も買ってあげないといけないね」
「え? 服? 外見は自由に変えられるからいらないぞ」
ベルルさんの言葉にヴィーナスが答える。
「そうなの? じゃあ私達みたいな服にしなよ。目だってしょうがないから」
「そうなのか? 僕的にはこういった服の方が良いと思ったんだけどな~。じゃあ」
イレレイさんが服の形状を変えるように言うとすぐにヴィーナスが答えて変えていく。イレレイさんの服と同じものに変わっていくと普通の冒険者に見える。まあ、綺麗すぎるとは思うけどね。
「ん、それでも自分のものを手に入れるのはいいかも。一緒に買い物に行こ」
「そうなのか? マスターが行けって言うなら行くぞ」
僕に了承を求めてくる。僕が頷くとベルルさんに頷いて応えてる。
「その前にマスターからマナが欲しい」
「マナ? それってMPだよね?」
「うん。そうだぞ! 抱きしめてくれれば勝手に吸収するぞ」
ええ!? 抱きしめないとマナを供給できないのか? 少し恥ずかしいな。
「じゃ、じゃあ……」
「ん、じゃあ私も一緒に」
「ええ? ベルルさんも?」
「ダメ?」
「いや~ダメって言うか……」
ヴィーナスとだけでも恥ずかしいのに、ベルルさんとも……って言うかルリからの視線がすっごい怖いんだけど、さっきから何も話さないし。
「いいんだよフィル。二人と抱き合っても」
「る、ルリ……さん? 怒ってる?」
「ううん。全然!」
すっごい怒ってる。なんでそんなに怒ってるのかわからない。
「ん、じゃあルリも」
「ちょ、ベルルさん……」
ベルルさんがすぐにルリを引っ張って僕に抱き着かせる。耳まで真っ赤なルリを抱きしめるとベルルさんとヴィーナスが抱き着いてきた。
「温か~い」
「ん、フィル達は温かい」
二人に抱きしめられて温まっていく僕とルリ。思わず僕も顔が熱くなってくる。たぶん、真っ赤になっているだろうね。
この後、レイチェルが冒険者登録をして、みんなで買い物に行くことになった。
ガストの不正などの証拠は全部クリスタさんがフェリアン様に知らせたのですぐに動き出してくれるはずだ。
もっと早く孤児院を作れていたら犠牲者は少なく済んだかも知れないな。
ヴィーナスの話によると、マナを吸い取るだけだったらしいから全てお墓に埋められている。少し救われた思いだけど、少し悔しかった。
見知らぬ子供達を救えなかったんだ。これからはそうならないように、最善を尽くしていくしかないな。
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