5 / 57
第一章
第5話 パワーレベリング
しおりを挟む名前 ティル
レベル 1/5
HP 128
MP 80
STR 90
DEF 95
DEX 95
AGI 71
INT 77
MND 77
スキル
【解体中級】【剣士下級】【魔法使い下級】
レベルアップした結果、ステータスが高くなってた。転生も済ませて魔法使いに無事になってしまった。
これで魔法が使えるのかな? 魔法名は知っているけど、詠唱とかは知らないんだよな~。
魔法を使うには溜めが必要、大気のマナと自分の中のMPを合成して、火とか風を起こす。
詠唱を知らないと使えないと思うんだ。恥ずかしいから省略して使いたいけれど、使えるかわからない。
一度試してみたいけれど、グレンさんもいるので驚かせるのも悪いんだよな~。
「そろそろ洞窟だぞ」
そんなことを考えながら歩いてるとグレンさんから声がかかる。
森の中にある横穴型の洞窟、入口に魔物の死骸が捨ててある。死骸はゴブリンっぽいからそれ以上の魔物が住みついているのがわかる。
「シャドウウルフの餌になった魔物だな」
「怖いんですけど」
「大丈夫だ。シャドウウルフは20レベルの魔物。素手でも負けることはない」
そ、そうなんだ……素手であんなに大きな狼を倒せるなんて、凄いな~。
「よし、いくぞ」
「は、はい」
グレンさんに続いて洞窟に入って行く。獣の匂いが強い洞窟はすぐに入ったことを後悔させる。
血の匂いと獣の匂いが混ざった洞窟、道は真っ直ぐしかないからグレンさんの後に続いて歩く。
グレンさんは槍をメイン武器に持ち替えてる。これだけ狭い洞窟だと槍の方が振り回しやすいみたいだ。
僕も小太刀をもって警戒することにした。ステータスが上がったおかげで太刀も自由に振り回せるようになった。強くなった実感をこんなに早く感じれるのも転生システムのおかげかな。
「そろそろ近いぞ」
小声でグレンさんが告げる。
息を飲んで小太刀を構える。
中腰で進んでいくグレンさんに同じようついていく。
「いた」
グルルル!
あの時解体した大きなウルフがうなり声をあげながら、少し広くなった通路に二体いるのが見える。
「俺がやる。後ろからは誰も来ないと思うが警戒していてくれ」
グレンさんの言葉に頷いてこたえる。
「はあっ!」
「「!?」」
グレンさんは素早くシャドウウルフに槍を突き入れる。最初の一体は下腹部に槍が貫通して地面にはりつけにされた。続いてグレンさんは大剣でもう一体のシャドウウルフを切り伏せる。
「ガウガウッ!」
槍で貼り付けにされているシャドウウルフが騒ぎ出す。
「こっちは手加減できなかった。そっちを仕留めてくれ」
「はい」
なるほど、グレンさんは僕に倒させるためにはりつけにしておいたみたいだ。
言われた通りはりつけにされたシャドウウルフに小太刀でとどめを刺す。
「!? すぐに出口に行くぞ」
「え!?」
「奥から嫌な気配が近づいてくる。急げ」
グレンさんが血相を変えて入口へと走り出す。レベルアップも確認しないで僕もついていく。
グルルルァァ!
しばらくして入口に帰りつくと洞窟の奥から咆哮が聞こえてきた。
かなり離れているはずなのにびりびりと体に衝撃が伝わる。
「まずいな」
「グレンさん?」
「たぶん上位種のワーウルフだろう。それもワーウルフの支配者級かもしれない」
グレンさんは冷や汗をかいて告げる。支配者級、ゴブリンやコボルトのような人型に進化した魔物が知恵を持ったもの達。
支配者というだけあって群れを束ねて人を襲う。大きな群れとなると食料を求めて町を襲い始める。すぐにでも退治しないといけない魔物だ。
でも、知恵を持つ魔物はかなり強い。グレンさんが冷や汗をかくほどだから、僕じゃ到底かなわないだろうな。
グレンさんと顔を見合って街に帰ろうと思ったその時、
「まずい! 高速でこっちに向かってきてるぞ! 走れ」
「グルルル」
「「!?」」
グレンさんの指示ですぐに街へと走った。だけど、遅かった。
シャドウウルフが後ろ脚で立ち上がったような魔物が、通せんぼするかのように僕たちの前に躍り出てきた。
うなり声が逃がさないって言っているかのようで僕はかなりビビってる。
「やるしかない! 俺に続け」
「は、はい!」
大剣を構えるグレンさん。僕も太刀を握りしめて覚悟を決めた。
161
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる