結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

恋愛系

文字の大きさ
139 / 170
第五部第四章 始まる戦争

プランスの姿

しおりを挟む
 プランスが徐々に近づいてくる。
 なんで近づいてくるの!
 やめて恥ずかしい・・・・・。本当に恥ずかしいから、やめて・・・・。
 
 ちょっとだけ、恥ずかしいと感じてしまった・・・・・。
 いつも違う、彼と話すのに、なぜか、勇気が必要であった。
 
 なんで、こんなにもドキドキするの? 
 いつもは、遠目じゃなくて、抱きついたりしているのに、なんで、ドキドキしちゃうの?
 いつもなら、こんな気持ちになることはないのに・・・・・。
  
 頬が赤くなるのを感じた。
 階段から彼を見ているけど、彼は徐々に近づいてくる。

 その度に、胸が高鳴ってしかない。

 どうして、夫に胸を躍らせるの・・・・?
 ルカの時なんて、なんも思わなくてただ、いただけって感じだったのに。
 なぜ、彼には胸を躍らせてしまうの? 
 いつもの彼に、胸を躍らせることもある。だけど、今日ほどではない?
 いや、それはないな、いつもの彼にはまた別の姿で胸を躍らせる。
 今胸が躍っているのは、いつもと違う彼を見ているからだろう。
 
 別に・・・・いつもの方がいいとかもないけど、今日の彼は今日だけでいい。
 毎日続いたらちょっと嫌。

 たまに姿を変える彼が好きなのに・・・・・。
 
「ミア、どうしてこっちを見つめてるんだ?」

「別になにも? ただ、いつもと違うなーって思って・・・・・」

 滑舌が悪いのかな? それならいいけど、なんかまた違うように感じた。
 
 なんで、彼の言葉に言葉を上手く返せないの?
 返したけど、胸がドキドキと邪魔して、声がうまく出せない。
 声が出るとしても、心臓が出てしまいそうだった。

「そうかな、どこが?」

 横に立たれて私は、ドキドキと胸が高鳴るのを止めれなくて、音が彼にも聞こえてしまうかもしれない ・・・・・?

 プランスに聞かれたくないな・・・・・?
 
 自分が恥ずかしくなっているって気づかれたくない・・・・・。理由は特にない。

「どこって、雰囲気が柔らかいって感じ・・・・・」

 また、ドキドキして、俯いてしまう。自分の靴が見える。
 だけど、彼の足も見えてドキドキいちゃう。

 こんなにも、ドキドキしちゃったらどうしたらいいんだ!

 もうなにも返せないよ・・・・・。ドキドキを抑える方法ってないのかな?

「雰囲気かぁー、そんなに変わっていないように感じるんだけどどうかな? だって、俺っていつも冷たい感じじゃん? だからなにも変わってないと思う」

 プランス、今日の貴方は美しく、冷たいとは思わなかったし、いつもより優しい・・・・・。

 それだから変わって言ってる。

 だけど、時間と共に戻っていくだろう。嗚呼それでもいいから、この感覚を堪能したい。
 
 一生戻らないのはいやだけど、今しか感じられない感覚を感じたい。

「いつもと違うけど、数時間もすれば戻るんじゃない? それに、なんだか和らいだ性格になってる」

「君はどっちの方が好きなんだい?」

 この問いにはすぐに答えることが出来る。さっきから考えてきているから、すぐに応えることができてしまうのだ。

「どっちも好きだよ。だけど、今の君はギャップ萌えしてるね!」

 彼は目だけをほほえました。
 この顔こそが、いつもと違うんだ。
 いつもなら、こんな顔はしない。なのに、優しいこの顔をした彼は、全くの別人のようだった。
 
 だから好きになってしまう、こういう性格にがらりと変わる時もあるんだから。
 そのせいで、飽きずにずっと好きでいられるのだ。

「そうかな。でも、もうそろそろで切り替わるからな」

 今の発言にはいつものプランス感が混ざっていた。
 だからなのであろうか、少し奇妙な気持ちになった。この気持ちはいつもなら感じれないものだったことを私は、ずっと覚えているってって決めた。

「それって、自分で切り替えれるの?」

「なにを言っているんだ、執事のように、挨拶とか丁寧にしてた時あっただろ? それとなんだ変わらないよ」

 確かに、執事のような感じな時もあった。
 だから自分で切り替えることができるのであろうか? 少なくても私にはできない手法である。

「そうなんだね! 自分で切り替えているのね!」

 なんだか、妙に納得してしまった。

 そんなことを考えていると、空から降ってくる飛行物体を目視した。何かの聖なる魔力も感じるから、女神族の王ルミだろう。
 なにも、もてなすものがないが、どうしてきたのだろう?

 あ、でも。またいろいろと話せるかも? それから展開に招待?
 まあそんなわけないか!
 まさか悪い報告とかじゃなさそうだし?

 悪意のない魔力だったからそう理解して見た。だけど、もしかしたらという可能性もあるから、身を引き締めた。

 すると、次の瞬間には目の前にルミ何立っていてその隣にはアンがいた。

 いや、どういう状況なの? どうしてルミに連れられてアンがいるの?

 もしかして先にアンの元に行ってからこっちに来た?
 瞬間移動はアンにしてもらったとか?

「これはこれは、プランス陛下にミア」

 ルミがかしこまるように言った。
 相変わらす、綺麗なドレスを身につけている。
 今日私は黄金のドレスを身につけているが彼女の方が綺麗で美しいと感じた。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

三年の想いは小瓶の中に

月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。 ※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。 国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。 悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

処理中です...