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2章 魔術対抗試験編
第3試験開始
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転移!?
どおりで学院の生徒でも知らない場所なわけだ。
「では全員魔法陣の上に移動してください 」
アリアンサの指示のもと、俺たちは魔法陣まで移動した。
すると、教師陣が、
「遥かなる星の彼方、我が魂を軽やかに。時の糸を紡ぎ、異次元へと誘えん。夢幻の扉よ、開かれん。我が在りし場所を超越せん。」
そう唱えた途端に、魔法陣が光り始め、目の前の景色がすっと変わっていった。
◇
久しぶりに転移を経験した。
目の前は遺跡……いや、大遺跡だ。
ここアルカナに来る前、古代遺跡を攻略してきたが、それを大きく上回るほどの広さ。
ここに大型ショッピングモールでも拓けそうだ。
「ここひっれぇなぁ! 」
「ああ、広い!! 」
「広すぎるなこれは! 」
サイラス、ローラン、ガレンが並んでそう感想を述べている。
他のみんなも初めて見る空間に対して驚きを隠せていない様子だった。
「では皆さん到着しましたね。 ここからは第3試験の内容を説明します───」
◇
今回は説明が多かった。
今回もどうやら去年と同様の「宝探し」らしい。
探すものはアーカシスの武器【 神光のセラフナックル⠀】を模したもので、遺跡のどこかにある。
さらに細かくいうと、ここは地下1階らしく、この遺跡は、地下2階まであり、おそらく最深部の奥にあるのだろう。
階を降りるためには下へ続く扉があり、開けるには参加者10名が各1つずつ配られるスマホの待ち受けQRを2つ扉に読み込ませなければいけない。
1度開いた扉に対して通れる人数は1人。
つまり下に降りるには、1人を倒してスマホを奪い合わなければならないということだ。
「……では説明は終わりました。 スマホをお配りしますので、そこに各自のスタート地点が示されています。 直ちにそこまで移動してください。 皆さんが移動完了したら第3試験スタートです 」
「じゃあ春陽! 地下2階で会おう! 」
「カイル、この私も忘れないで。 ハル、あなたを倒すのはもちろんこの私よ! 」
カイルとセリアは説明が終わって1番にスマホを回収し、スタート地点まで向かっていった。
「俺達も移動するぞ 」
「「おう! 」」
サイラス、ローラン、ガレン3人組もそれに続いた。
「ワシも行く! じゃあな、ミア! 」
「……うん、私も行く! 後でね、ライラ、春陽 」
俺も2人に続いて移動しようか。
「ああ、また後でな。 」
スマホを取りに行くと、もう俺の分しかない。
いつの間にかグレース・アローとケビン・ファイアウィスパーも移動したのだろう。
そういえばケビンの姿ってまだ見たことないな。
目的地へ向かっているが、なんせこの遺跡は広い。
同じような部屋がいくつもあって、それが連なりになっているようだ。
その部屋1つ1つがかなりの広さを持っている。
闘技場までとは言わないが、バスケコートくらいの大きさはあるように感じる。
スマホにはあと800mと書いてあるが、本当にどんな規模の地下演習場なんだ。
これで地下への扉など見つかるのだろうか。
「……はぁ、やっと到着した。 」
ここで待てばいいのか?
『皆様、所定の位置に着きましたね。 今皆様が持たれているスマホに地図を送りました。 それはこの地下1階の地図です。 扉の場所も示していますのでどうぞ目的地に向かって頑張ってください。 尚、地下2階の地図はございませんのでそちらは自力で捜索して下さい。 では始めっ! 』
スマホからそうアナウンスが鳴ったことで、第3試験が開幕した。
扉の場所を最初に教えるということは、戦えってことだな。
親切なのやら意地悪なのやら。
おお、たしかに扉の場所がスマホに位置されている。
だがここからだと同じような部屋と通路をクネクネと右往左往しながら、8つ9つも越えて行かなければならない。
その上、最低1人を倒さなければならないわけだ。
色々考えたって進むしかないのだが。
ってことで行くか。
◇
扉に向かって歩いているが、未だに誰とも出会っていない。
できればカイル、ミア、セリア、ライラ辺りとは戦いたくないところだ。
あの……名前なんだったかな、男3人組のガレン、ロール、サイレンみたいな名前の……。
あの辺と出会いたいものだ。
「よお、転校生!! 」
「待ってたぜ!」
「俺たちを倒してみろや!」
……噂をすれば何とやらだ。
だが、3人も同時に出てこいとは言っていない。
「ガレン! ロール! サイレン! 」
「「「ガレン!! ローラン!! サイラスだ!!!」」」
ああそんな名前だった気がする。
「にしてもお前たち、よく3人運良く合流できたな 」
「……運良く? これは必然だ! 事前に仲間の魔力の匂いを覚えていただけだよ。 」
どうやらガレンは鼻が利くらしい。
ガレンはかなりゴツイので肉体派かと思っていたが、獣派という感じのようだな。
「3体1なら魔力量1位にも負ける気しねーな!! 」
サイラスがとても卑怯なことを言っている。
それに対してガレン、サイラスも首を縦に振って同意している。
魔力が制限されてる中で3体1は詰んだか?
どおりで学院の生徒でも知らない場所なわけだ。
「では全員魔法陣の上に移動してください 」
アリアンサの指示のもと、俺たちは魔法陣まで移動した。
すると、教師陣が、
「遥かなる星の彼方、我が魂を軽やかに。時の糸を紡ぎ、異次元へと誘えん。夢幻の扉よ、開かれん。我が在りし場所を超越せん。」
そう唱えた途端に、魔法陣が光り始め、目の前の景色がすっと変わっていった。
◇
久しぶりに転移を経験した。
目の前は遺跡……いや、大遺跡だ。
ここアルカナに来る前、古代遺跡を攻略してきたが、それを大きく上回るほどの広さ。
ここに大型ショッピングモールでも拓けそうだ。
「ここひっれぇなぁ! 」
「ああ、広い!! 」
「広すぎるなこれは! 」
サイラス、ローラン、ガレンが並んでそう感想を述べている。
他のみんなも初めて見る空間に対して驚きを隠せていない様子だった。
「では皆さん到着しましたね。 ここからは第3試験の内容を説明します───」
◇
今回は説明が多かった。
今回もどうやら去年と同様の「宝探し」らしい。
探すものはアーカシスの武器【 神光のセラフナックル⠀】を模したもので、遺跡のどこかにある。
さらに細かくいうと、ここは地下1階らしく、この遺跡は、地下2階まであり、おそらく最深部の奥にあるのだろう。
階を降りるためには下へ続く扉があり、開けるには参加者10名が各1つずつ配られるスマホの待ち受けQRを2つ扉に読み込ませなければいけない。
1度開いた扉に対して通れる人数は1人。
つまり下に降りるには、1人を倒してスマホを奪い合わなければならないということだ。
「……では説明は終わりました。 スマホをお配りしますので、そこに各自のスタート地点が示されています。 直ちにそこまで移動してください。 皆さんが移動完了したら第3試験スタートです 」
「じゃあ春陽! 地下2階で会おう! 」
「カイル、この私も忘れないで。 ハル、あなたを倒すのはもちろんこの私よ! 」
カイルとセリアは説明が終わって1番にスマホを回収し、スタート地点まで向かっていった。
「俺達も移動するぞ 」
「「おう! 」」
サイラス、ローラン、ガレン3人組もそれに続いた。
「ワシも行く! じゃあな、ミア! 」
「……うん、私も行く! 後でね、ライラ、春陽 」
俺も2人に続いて移動しようか。
「ああ、また後でな。 」
スマホを取りに行くと、もう俺の分しかない。
いつの間にかグレース・アローとケビン・ファイアウィスパーも移動したのだろう。
そういえばケビンの姿ってまだ見たことないな。
目的地へ向かっているが、なんせこの遺跡は広い。
同じような部屋がいくつもあって、それが連なりになっているようだ。
その部屋1つ1つがかなりの広さを持っている。
闘技場までとは言わないが、バスケコートくらいの大きさはあるように感じる。
スマホにはあと800mと書いてあるが、本当にどんな規模の地下演習場なんだ。
これで地下への扉など見つかるのだろうか。
「……はぁ、やっと到着した。 」
ここで待てばいいのか?
『皆様、所定の位置に着きましたね。 今皆様が持たれているスマホに地図を送りました。 それはこの地下1階の地図です。 扉の場所も示していますのでどうぞ目的地に向かって頑張ってください。 尚、地下2階の地図はございませんのでそちらは自力で捜索して下さい。 では始めっ! 』
スマホからそうアナウンスが鳴ったことで、第3試験が開幕した。
扉の場所を最初に教えるということは、戦えってことだな。
親切なのやら意地悪なのやら。
おお、たしかに扉の場所がスマホに位置されている。
だがここからだと同じような部屋と通路をクネクネと右往左往しながら、8つ9つも越えて行かなければならない。
その上、最低1人を倒さなければならないわけだ。
色々考えたって進むしかないのだが。
ってことで行くか。
◇
扉に向かって歩いているが、未だに誰とも出会っていない。
できればカイル、ミア、セリア、ライラ辺りとは戦いたくないところだ。
あの……名前なんだったかな、男3人組のガレン、ロール、サイレンみたいな名前の……。
あの辺と出会いたいものだ。
「よお、転校生!! 」
「待ってたぜ!」
「俺たちを倒してみろや!」
……噂をすれば何とやらだ。
だが、3人も同時に出てこいとは言っていない。
「ガレン! ロール! サイレン! 」
「「「ガレン!! ローラン!! サイラスだ!!!」」」
ああそんな名前だった気がする。
「にしてもお前たち、よく3人運良く合流できたな 」
「……運良く? これは必然だ! 事前に仲間の魔力の匂いを覚えていただけだよ。 」
どうやらガレンは鼻が利くらしい。
ガレンはかなりゴツイので肉体派かと思っていたが、獣派という感じのようだな。
「3体1なら魔力量1位にも負ける気しねーな!! 」
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