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4章 ナイトフォール編
力の覚醒
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アリア様の話によると、俺は闇の精霊との戦いに参加できない。
しかしミアの魔力不足には携われる。
そしてそれにはノクティス様から引き継いだ神技が役に立つと。
「アリア様、その神技がどう役に立つのでしょうか? 」
するとアリア様は、少し呆れたようにため息をつき
「春陽くん、ノクティスから使い方を聞いてないのかい? 」
「いや、聞いたのは聞いたのですが、何しろ時間がなかったもので…… 」
なんだか「ちゃんと授業を聞いていなかったのか」と先生に叱責されているような気分になった。
一瞬落ち込むような感情が芽生えたが、アリア様はそれを聞いて
「あぁそっか、そりゃゆっくり教えてもらう間はないよね 」
そしてそのまま言葉を続けた。
「もちろん知覚を操作するということは聞いてるよね? 」
「はい 」
「そしてそれは人だけでなく物体に対しても使える 」
「それはここにくる時、飛行船で試して把握できました 」
「うんうん、まぁまぁ理解しているみたいでよかった 」
と、アリア様は安心した表情を見せた。
さらに彼女は続けて、
「ここからが本題。 この神技で能力の最大値を引き上げることができるの 」
そういえば『力の覚醒』させることができる。
そんなことをノクティス様から聞いた気がするな。
アリア様に言われる前まで完全に忘れてしまっていた。
何ならその理屈などは少し忘れてしまっているし。
「春陽くん、心当たりがあるようね? 」
どうやら俺は顔に出やすいらしい。
「はい、ノクティス様からちらっと…… 」
「なら話が早そうね。 この神技で、ミアちゃんの脳に『自分は今以上に強い』と知覚させるの。 そうすると脳はそう思い込み、身体能力を引き上げようとする。 そして身体は強くなり、魔力量の最大値も上昇する。 もちろん100人が100人とはいかないがね 」
それができるとしたら闇の精霊の件、何とかなるかもしれないな。
さっきまで曇っていた表情が嘘だったかのように晴れ渡っている。
ついでにカイルも興味あるみたいだ。
少し食い気味に話を聞きにきている。
「春陽さん! 私、お願いしたいです 」
ミアはやる気みたいだし、俺もできることをしたい。
「春陽!! 俺にもそれ、してくれよっ! 」
やはり興味があったのか、カイルも食いついてきた。
「カイル……先にミアをして、その後でもいいか? 」
「うむうむ! もちろんだ! 」
……まぁこれから魔族と戦うんだし、強くなってもらわないとな。
「ふ~む、それなら闇の精霊とはミアちゃんとカイルに戦ってもらおうか。彼の実力も見たいところだし 」
「え、俺はダメでカイルはいいんですか!? 」
ちょっとその対応の差に少しだけアリア様に食ってかかってみると、
「だって……春陽くん、君は強すぎる。 闇の精霊にはミアちゃんに仕えたいと思ってもらわねばならんのに、君が参戦すれば一瞬で戦いが終わってしまうよ 」
なるほど、そう言われると悪い気はしないものだ。
俺は外から見ていることにしよう、うん。
「わかりました。 それでミア……いつにするんだ? 」
「私は今からでも大丈夫ですよ 」
「そうか、分かった。 とりあえず神技……使ってみてもいいか? 」
「はい、お願いします 」
そう言って俺の目の前でミアは目を閉じて待っている。
ついその顔を見て可愛いと思ってしまったが、今は俺も集中しなければ。
そしていつものイメージ。
今回はミアの脳に語りかけるようなイメージをする。
本当はもっと強い、魔力だって多いし、精霊魔法だってまだまだ実力を出し切ってないだろ?
そうやってミアの脳に語りかけた。
それで直接返事が返ってくることはなかったが、脳の血流量が増え、身体中に駆け巡り始めた気がする。
ミアが急に目を開いた。
「何だか、不思議な感じ……。 でも何かが変わった気がする 」
「よかった、きっと成功したと思う。 今なら闇の精霊呼び出せるかな? 」
「はい、きっとできると思います 」
そうしてミアは再び庭へ駆けて行った。
「春陽くん、成功してたよ。 後はミアちゃん次第さ 」
「よかったです 」
アリア様が言うなら間違いないだろう。
そして次は自分かとソワソワしているカイルにも同様に神技を使用した後、俺たちはミアに続いて庭へ向かった。
ちなみにティアはというと、話についていけなかったからと、1人朝食を貪っていたらしい。
あなたも神様でしょうよ……。
しかしミアの魔力不足には携われる。
そしてそれにはノクティス様から引き継いだ神技が役に立つと。
「アリア様、その神技がどう役に立つのでしょうか? 」
するとアリア様は、少し呆れたようにため息をつき
「春陽くん、ノクティスから使い方を聞いてないのかい? 」
「いや、聞いたのは聞いたのですが、何しろ時間がなかったもので…… 」
なんだか「ちゃんと授業を聞いていなかったのか」と先生に叱責されているような気分になった。
一瞬落ち込むような感情が芽生えたが、アリア様はそれを聞いて
「あぁそっか、そりゃゆっくり教えてもらう間はないよね 」
そしてそのまま言葉を続けた。
「もちろん知覚を操作するということは聞いてるよね? 」
「はい 」
「そしてそれは人だけでなく物体に対しても使える 」
「それはここにくる時、飛行船で試して把握できました 」
「うんうん、まぁまぁ理解しているみたいでよかった 」
と、アリア様は安心した表情を見せた。
さらに彼女は続けて、
「ここからが本題。 この神技で能力の最大値を引き上げることができるの 」
そういえば『力の覚醒』させることができる。
そんなことをノクティス様から聞いた気がするな。
アリア様に言われる前まで完全に忘れてしまっていた。
何ならその理屈などは少し忘れてしまっているし。
「春陽くん、心当たりがあるようね? 」
どうやら俺は顔に出やすいらしい。
「はい、ノクティス様からちらっと…… 」
「なら話が早そうね。 この神技で、ミアちゃんの脳に『自分は今以上に強い』と知覚させるの。 そうすると脳はそう思い込み、身体能力を引き上げようとする。 そして身体は強くなり、魔力量の最大値も上昇する。 もちろん100人が100人とはいかないがね 」
それができるとしたら闇の精霊の件、何とかなるかもしれないな。
さっきまで曇っていた表情が嘘だったかのように晴れ渡っている。
ついでにカイルも興味あるみたいだ。
少し食い気味に話を聞きにきている。
「春陽さん! 私、お願いしたいです 」
ミアはやる気みたいだし、俺もできることをしたい。
「春陽!! 俺にもそれ、してくれよっ! 」
やはり興味があったのか、カイルも食いついてきた。
「カイル……先にミアをして、その後でもいいか? 」
「うむうむ! もちろんだ! 」
……まぁこれから魔族と戦うんだし、強くなってもらわないとな。
「ふ~む、それなら闇の精霊とはミアちゃんとカイルに戦ってもらおうか。彼の実力も見たいところだし 」
「え、俺はダメでカイルはいいんですか!? 」
ちょっとその対応の差に少しだけアリア様に食ってかかってみると、
「だって……春陽くん、君は強すぎる。 闇の精霊にはミアちゃんに仕えたいと思ってもらわねばならんのに、君が参戦すれば一瞬で戦いが終わってしまうよ 」
なるほど、そう言われると悪い気はしないものだ。
俺は外から見ていることにしよう、うん。
「わかりました。 それでミア……いつにするんだ? 」
「私は今からでも大丈夫ですよ 」
「そうか、分かった。 とりあえず神技……使ってみてもいいか? 」
「はい、お願いします 」
そう言って俺の目の前でミアは目を閉じて待っている。
ついその顔を見て可愛いと思ってしまったが、今は俺も集中しなければ。
そしていつものイメージ。
今回はミアの脳に語りかけるようなイメージをする。
本当はもっと強い、魔力だって多いし、精霊魔法だってまだまだ実力を出し切ってないだろ?
そうやってミアの脳に語りかけた。
それで直接返事が返ってくることはなかったが、脳の血流量が増え、身体中に駆け巡り始めた気がする。
ミアが急に目を開いた。
「何だか、不思議な感じ……。 でも何かが変わった気がする 」
「よかった、きっと成功したと思う。 今なら闇の精霊呼び出せるかな? 」
「はい、きっとできると思います 」
そうしてミアは再び庭へ駆けて行った。
「春陽くん、成功してたよ。 後はミアちゃん次第さ 」
「よかったです 」
アリア様が言うなら間違いないだろう。
そして次は自分かとソワソワしているカイルにも同様に神技を使用した後、俺たちはミアに続いて庭へ向かった。
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あなたも神様でしょうよ……。
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