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2章-3節. ヘルデス家の争族を切り抜けた私は…
26.駆除を終えました。
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「……よし、再生しないな。」
樹海で暴れているという獣を討伐するためにヴラド と共に樹海の奥へと向かった私は、その正体が故郷でも暴れていた黒獣だと知って即座に戦闘を開始した。
一度反撃を喰らうも、以降は一切の反撃を許す事なく戦いを進められ、たった今を以て黒獣の駆除を終えた。
相変わらず、しぶとい奴らだ。
「ヴラド 、もう大丈夫だ。」
「あ…あぁ……」
若干動揺してるな。そりゃあそうだ。仕方ないとはいえ、一方的に痛めつけるのを間近で見続けるなんて気分が良いものじゃない。
「アレク」
だとすれば、どんな罵倒をされても仕方ない。甘んじて受け入れるしかないな。
「……(ペコッ)止めたりしてすまなかった。」
「………」
あぁ、なるほど。まだ引き摺ってたのか。
「その事なら、気にしなくても良い。ちゃんと説明してから行動しなかった私の責任だ。寧ろ、勝手な行動をして悪かったな。」
「いや、オレが悪い。お前の考えを汲み取りきれなかったばかりか、注意力が散漫だった。冒険者として恥ずかしい。」
中々頑固だな。
「じゃあ……お互い様って事で、これ以上言いっこ無しってのはどうだろう?」
「……え?」
「面倒な事は無し!難しいことを考えても何にもならないし、今後気を付ければ良い。そういう事にして今回の件は水に流そう。良いな?」
多少強引だが、これ以上引き摺られても困るからな。
「……わかった。それで頼む。」
よし、ひとまず、落とし所は見つかったか。
《御二方、この度は本当にありがとうございました。》
そうして話に決着が付いた所で、クリスが感謝を述べた。
待っててくれたのか。律儀だな。
「礼を言うのはこっちだ。あれらの駆除において、私を直ぐに頼ってくれたのは好都合だった。今後もああいうのが出たら直ぐに教えてくれ。」
《かしこまりました。》
「つーか、俺に至っては、ほとんど何もしてないしな。」
「何言ってんだ。私の腕を手当してくれただろ?」
「いや、それは……」
「言いっこ無し、だろ?」
「っ………」
悪いな。早速乱用させてもらうよ。
「それに、あの縫合術は見事だった。自分でやるよりもよっぽど早くて正確だったよ。しかも、それを私のために見せてくれた。活躍としては充分だ。違うか?」
《そうですよ。それに、あなたにはこれからやって頂きたい事があります。その事も含めているのですが、まさかお忘れではないでしょうね?》
「……あぁ、もちろんだ。ギルドに上手い事報告しないとな。」
それで良い。私なんかのためにお前が後ろめたい気持ちになる必要なんて何処にもない。
「そういえば、これって抜糸はいつぐらいになるんだ?」
「あぁ、必要ないんだ。傷が癒えると体に吸収されるからよ。お前も知らないのか?」
「あぁ、構想はあっても上手くいかなくてな…………因みに、その糸の配合とか製法って……」
「企業秘密だ。」
「…そうか。」
流石に、そこまでの信頼は勝ち得てないか。是非とも知りたい所だが……まぁ、次第に得ていけば……
「と……他の連中には言ってるが、お前にはちゃんと話そうと思ってる。だが、ここじゃ誰が聞いてるかわからないし、別の場所でな。」
「……良いのか?」
「良いんだよ。言っとくが、詫びのつもりは一切無い。お前に知って欲しいから教えるんだ。」
杞憂だったか。ていうか、凄い高評価だな。
「さて、それじゃあそろそろ帰るか。」
「そうだな。」
《では、お送り致しますね。》
そうして、帰路に着く事にした。
「………て、まさかまたアレか?」
「それしかないだろ?」
《断崖絶壁登りですか。見送る側としては楽しみです。》
「………アレク、その腕じゃ……」
「心配するな。お陰様ですっかり治った。そもそも、使うのは腕じゃなくて足だけだ。まぁ、他に帰る方法があるならそっちにするがな。どうする?」
「……煮るなり焼くなり好きにしろ。」
諦念って、こういう事を言うんだな。なんかすまん、ヴラド 。
それにしても、今日だけで色んな表情を見たけど……やっぱり、ヴラド 相手だとドキドキしないな。
同じ女子なのに何でだろう?
《わざとではないんですよね?》
プヨ。紛らわしいから黙ってなさい。
《………了解》
樹海で暴れているという獣を討伐するためにヴラド と共に樹海の奥へと向かった私は、その正体が故郷でも暴れていた黒獣だと知って即座に戦闘を開始した。
一度反撃を喰らうも、以降は一切の反撃を許す事なく戦いを進められ、たった今を以て黒獣の駆除を終えた。
相変わらず、しぶとい奴らだ。
「ヴラド 、もう大丈夫だ。」
「あ…あぁ……」
若干動揺してるな。そりゃあそうだ。仕方ないとはいえ、一方的に痛めつけるのを間近で見続けるなんて気分が良いものじゃない。
「アレク」
だとすれば、どんな罵倒をされても仕方ない。甘んじて受け入れるしかないな。
「……(ペコッ)止めたりしてすまなかった。」
「………」
あぁ、なるほど。まだ引き摺ってたのか。
「その事なら、気にしなくても良い。ちゃんと説明してから行動しなかった私の責任だ。寧ろ、勝手な行動をして悪かったな。」
「いや、オレが悪い。お前の考えを汲み取りきれなかったばかりか、注意力が散漫だった。冒険者として恥ずかしい。」
中々頑固だな。
「じゃあ……お互い様って事で、これ以上言いっこ無しってのはどうだろう?」
「……え?」
「面倒な事は無し!難しいことを考えても何にもならないし、今後気を付ければ良い。そういう事にして今回の件は水に流そう。良いな?」
多少強引だが、これ以上引き摺られても困るからな。
「……わかった。それで頼む。」
よし、ひとまず、落とし所は見つかったか。
《御二方、この度は本当にありがとうございました。》
そうして話に決着が付いた所で、クリスが感謝を述べた。
待っててくれたのか。律儀だな。
「礼を言うのはこっちだ。あれらの駆除において、私を直ぐに頼ってくれたのは好都合だった。今後もああいうのが出たら直ぐに教えてくれ。」
《かしこまりました。》
「つーか、俺に至っては、ほとんど何もしてないしな。」
「何言ってんだ。私の腕を手当してくれただろ?」
「いや、それは……」
「言いっこ無し、だろ?」
「っ………」
悪いな。早速乱用させてもらうよ。
「それに、あの縫合術は見事だった。自分でやるよりもよっぽど早くて正確だったよ。しかも、それを私のために見せてくれた。活躍としては充分だ。違うか?」
《そうですよ。それに、あなたにはこれからやって頂きたい事があります。その事も含めているのですが、まさかお忘れではないでしょうね?》
「……あぁ、もちろんだ。ギルドに上手い事報告しないとな。」
それで良い。私なんかのためにお前が後ろめたい気持ちになる必要なんて何処にもない。
「そういえば、これって抜糸はいつぐらいになるんだ?」
「あぁ、必要ないんだ。傷が癒えると体に吸収されるからよ。お前も知らないのか?」
「あぁ、構想はあっても上手くいかなくてな…………因みに、その糸の配合とか製法って……」
「企業秘密だ。」
「…そうか。」
流石に、そこまでの信頼は勝ち得てないか。是非とも知りたい所だが……まぁ、次第に得ていけば……
「と……他の連中には言ってるが、お前にはちゃんと話そうと思ってる。だが、ここじゃ誰が聞いてるかわからないし、別の場所でな。」
「……良いのか?」
「良いんだよ。言っとくが、詫びのつもりは一切無い。お前に知って欲しいから教えるんだ。」
杞憂だったか。ていうか、凄い高評価だな。
「さて、それじゃあそろそろ帰るか。」
「そうだな。」
《では、お送り致しますね。》
そうして、帰路に着く事にした。
「………て、まさかまたアレか?」
「それしかないだろ?」
《断崖絶壁登りですか。見送る側としては楽しみです。》
「………アレク、その腕じゃ……」
「心配するな。お陰様ですっかり治った。そもそも、使うのは腕じゃなくて足だけだ。まぁ、他に帰る方法があるならそっちにするがな。どうする?」
「……煮るなり焼くなり好きにしろ。」
諦念って、こういう事を言うんだな。なんかすまん、ヴラド 。
それにしても、今日だけで色んな表情を見たけど……やっぱり、ヴラド 相手だとドキドキしないな。
同じ女子なのに何でだろう?
《わざとではないんですよね?》
プヨ。紛らわしいから黙ってなさい。
《………了解》
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