薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜

鮒捌ケコラ

文字の大きさ
28 / 191
1章-1節.薬師の名門ブレルスクに入学した私は…

19.諦めるまで追い出します。

しおりを挟む
ー2日目ー

「君がベルモンド氏とダルガン氏を説き伏せたというアレクくんだね?どうだろう?私とディベートをしないかい?もしも私が勝てば、私のゼミに入って貰うよ?」
「えぇ、では、私が勝ったら発狂しながら校内を駆け巡って貰います。」

 割愛

「(ダダダダダダダッ)この私がっ……この私がぁぁっ!!!」
「早速、約束を履行してくれるとは、流石ですね。」

ー3日目ー

「私のゼミに来ないかい?ゼミの勧誘避けになるし、私にだって教えられる事はあると思うんだ。」
「なるほど。良い提案ですね。では、脱税の方法をお聞かせください。経験豊富で、相当詳しいでしょう?」

 割愛

「(ダダダダダダダッ)うそだぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
「今度は資金洗浄の方法をお願いします。そちらもお詳しいでしょう?」

ー4日目ー

ユーカンベリーグローアップ。カムトゥーマイゼミ。君には伸び代がある。ウチのゼミに来なさい
Be quiet.黙れI can't bear to hear it.聞くに耐えねぇんだよ

 割愛

「(ダダダダダダダッ)サナダヴィーーーーッチッ!!!!!」
Ah, what a brilliant losing lineおぉ、なんて見事な負けっぷりだろうか。


 とまあ……教員達の授業クズ共の勧誘を悉く退けているうちに、退学予告をされて5日目になった。

「よって、この様に結論が導ける。」

〈キーンコーンカーンコーン〉

「……では、これで今日の授業範囲は終わります。」
「「「「ありがとうございました。」」」」

 そして、私は今日も……職務を放棄した馬鹿共の代わりに授業をしている。

「………今日も来ないか。」

 あの日以来、彼女を見かけていない。彼女の事だから、自責の念に囚われて私に合わせる顔が無いとか思い悩んでいるのだろう。別に気にしなくても良いのに………なんて、言っても遠慮するだけか。

「(ガタッ)さて、行くか。」

 今思い悩んでも仕方ない。流石に最終出席日には登校して来るだろう。思い悩む前に、今やるべき事をやっていこう。

 この後は薬慈院でアルバイトだ。早いとこ行って自分の管轄を終わらせないとな。

「よっ!代講お疲れ。最近、あいつら見かけないから出だしがスムーズだな。」
「………そうだな。」

 5日目にもなると、教員達が全然姿を見せなくなった。

 それが理由で、連日の授業で私が代講をせざるを得ない。

 最近、回数をこなして少しは様になってきたかな?

「(タタタッ)先生、今日もありがとうございました!」
「(タタタッ)今日もすげぇわかりやすかったです!!」

 だからだろうか。もはやクラスメイト達からは先生として認識されてるみたいだ。

「いや…私は先生じゃありませんよ。」
「まぁたそんなこと言っちゃって!明日も期待してますよ!!それじゃ!(タタタッ)」
「また明日!(タタタッ)」
「あぁ…はは………」
「すっかり人気者だな、アレク?」
「全く、何でこんなに人気なのやら。」
「自分の行動を振り返ってみな。それでわからないなら諦めろ。」

 全く……まぁ、彼らも年相応の元気を取り戻しつつある。それはとても良い傾向だし、むず痒い感じはするが仕方ないかな。

「!(キッ)」
「(ギンッ)」
「(チッ)」
「………」

 一方で、貴族連中からのあの仇敵を見る様な目や態度は理解出来ないな。廊下ですれ違う度にこれだ。こういう時は嘲笑じゃないのか?自分よりテストの点が低い奴が教鞭を執ってるんだから。

「どうして彼らは、あんなに私に敵意を向けて来るんだ?」
「そりゃあ、お前のテストの点が高いからだろ。それも異常な程な。」
「へ?」

 並んで歩いていたテルマが、素っ頓狂な事を言い出した。

「ここ数日の授業でわかったよ。やっぱり、アレクは頭が良い。」
「……ハハッ、褒め言葉として受け止めとくよ。けど、教養のある貴族様達ほどではないさ。」
「おいおい、言っとくがアイツらよりお前の方がずっと優秀だぞ?」
「そんな事はないだろ?少なくとも、私よりは彼らの方が頭が良い筈だ。」
「……何を根拠に言ってんだよ。オレが言うのもなんだが、あいつら相当バカだぞ?」
「そんな筈ないだろ?70点台の奴があんなにごろごろいるんだからな。それに私、最初のテストからずっと50点なんだが?」
「え゛?」
「……何だよ。」

 テルマが、見たことない顔になっていた。覚悟してたけど、そのリアクションは流石に応えるなぁ。

「……それ、マジでか?」
「こんな事で嘘を付くかよ。」
「………マジかぁ。50点……50点かぁ……」

 そんな噛み締める様に反芻するな。事実だけどさぁ。

「馬鹿共の、とても授業とは呼べないあんな授業で70点代を取れてんだ。流石貴族様って感じだよ。」
「………」
「どうした?」
「……言われてみれば、貴族だからってのは理屈として合ってはいるんだな。」

 やっぱり特別な勉強法か何かがあるんだな。

「それより、ずっと50点ってのは本当か?」
「しつこいな。……わかってる。あんな啖呵を切ってはいたけど、本当はそんなに頭良くないんだよ。……情けない師匠でごめんな?」
「あぁ違う違う。そんなんじゃねぇよ。」
「?」
「なんか、盛大なすれ違いがあるみたいだから、はっきり言うぞ?」
「え?すれ違い?何が?」
「……いいか?よく聞け。このテストはじゃ100点満点は取れねぇよ。」
「…………へ?」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

スラム街の幼女、魔導書を拾う。

海夏世もみじ
ファンタジー
 スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。  それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。  これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

婚約破棄して廃嫡された馬鹿王子、冒険者になって自由に生きようとするも、何故か元婚約者に追いかけて来られて修羅場です。

平井敦史
ファンタジー
公爵令嬢ヘンリエッタとの婚約破棄を宣言した王太子マルグリスは、父王から廃嫡されてしまう。 マルグリスは王族の身分も捨て去り、相棒のレニーと共に冒険者として生きていこうと決意するが、そんな彼をヘンリエッタが追いかけて来て……!? 素直になれない三人の、ドタバタ冒険ファンタジー。 ※「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました

月神世一
ファンタジー
​「命を捨てて勝つな。生きて勝て」 50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する! ​海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。 再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は―― 「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」 ​途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。 子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。 規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。 ​「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」 ​坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。 呼び出すのは、自衛隊の補給物資。 高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。 ​魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。 これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。

処理中です...