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ベルンハルト・スリーズ(2)
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「アラン王子達とは離れたほうが良いと思います」
新しい婚約契約書にサインをするときにエメラインがぽつりと言った。ベルンハルトは返事をしなかった。ろくに読みもせず乱暴な字でサインを書き床に契約書を放り捨て立ち去った。軽く後ろを振り返ると
うつむいたエメラインが契約書を拾うところだった。
アラン殿下の側近候補から離れたほうがいいとベルンハルトは兄からも言われていた。第二王子の側近候補になるべきだと、話は両親がつけてくれるだろうと。ベルンハルトは怒っていた。
近々立太子するであろうアラン殿下から離れろとは何事かと。二人が自分を陥れようとしているのだと。自分が何を言われているのかを全く考えずにベルンハルトは意固地になっていた。
「茶髪の髪の生徒会の人に頭から水をかけられて・・・」
震えながら床に座り込み涙をこぼすローザの姿を見てベルンハルトの怒りは頂点に達した。エメラインがやったのだと思った。自分を陥れようとするだけでなく友人の令嬢までも危害を加えるなんて
どれだけ腐っているのだろう。ベルンハルトはそっとローザの肩を抱き寄せた。震えるローザがしがみつく。
「絶対に許さない。エメライン!」
こんな悪役令嬢との婚約解消、いや婚約破棄ならば両親も許してくれるだろう。
歯噛みするベルンハルトの声にローザがかすかに笑ったことには気づかなかった。
新しい婚約契約書にサインをするときにエメラインがぽつりと言った。ベルンハルトは返事をしなかった。ろくに読みもせず乱暴な字でサインを書き床に契約書を放り捨て立ち去った。軽く後ろを振り返ると
うつむいたエメラインが契約書を拾うところだった。
アラン殿下の側近候補から離れたほうがいいとベルンハルトは兄からも言われていた。第二王子の側近候補になるべきだと、話は両親がつけてくれるだろうと。ベルンハルトは怒っていた。
近々立太子するであろうアラン殿下から離れろとは何事かと。二人が自分を陥れようとしているのだと。自分が何を言われているのかを全く考えずにベルンハルトは意固地になっていた。
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「絶対に許さない。エメライン!」
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