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六十六夜目『尋問結末』
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これは、私の特別な友人から聞いた話なんですけどね、そうマスターの久保田はグラスを磨きながら口を開く。芳しい珈琲と紅茶の香りのする店内には客足は奇妙なほど途絶えている。白磁のポットが見守る中で、その言葉を耳にしたのは自分ただ一人だった。
※※※
矢根尾俊一は通いなれたチャットルームを開いても、もう以前の名前で入室することは出来なくなっていた。どう考えてもこの間のエイリとの会話で、矢根尾は早漏でヒモでDV男で元奴隷に逃げられたロクデナシのレッテルを貼られてしまったことは理解出来る。しかも、何故か他の名前で入室しても、自分に話しかける人間がいない。IDを表示するわけでも無いのに、自分だと分かっているように誰も自分に話しかけようとしないのだ。
何故だ?
自分でも全く理由が分からない。口調を変えても全く駄目で、まるで居ないもののように扱われる。次第にチャットルームに入ることもできなくなって、入室せずに会話を眺めるだけの存在になりつつあった。
前にはこの中心にいた筈なのに。
規則正しい生活をして家に帰り、パソコンの前でボンヤリと他人の楽しげな性的会話を眺めて一日が終わる。虚しいのにそれを変える方法も分からなければ、新しいことを始める気力もわいてこない。このまま枯れてしまうのかもしれないと、何気なく考えた矢根尾はボンヤリと以前もしたことのある検索バーに自分の名前を打ち込んだ。
表示されるものの半数以上は以前と変わらない。ところが、一番上に表示されたモノが、以前の最新のモノを押し退けて新たに追加されていた。
見るべきか?見ないべきか?
以前自分の行動を監視する書き込みを見た時の衝撃は、正直言葉では言い表せない。状況的に書き込みの内容は、矢根尾の友人や同僚でないと分からない事ばかり。友人だと思っていた誰もが、いつの間にか自分を裏切って敵になっていたのだと後から知ったのだ。そう考えるとそれ迄の友人を、疑いもせずに信じることなんて無理だった。その後の新しい友人だって心底気を許したわけでもなく、今では疎遠になりつつある。
《矢根尾さん、久々です!》
そんなことを考えていた矢先に届いたLINEに、矢根尾はボンヤリと久しぶりと打ち返す。暫く前には毎日のようにつるんだ時期もあったが、こいつらと関わって最後には警察に捕まるはめになった気がするのだ。ところがそいつが返した返事は、矢根尾にとって衝撃では済まなかった。
《矢根尾さん、リエって女知ってる?》
知っているもなにも、その女は元奴隷で元妻だ。そう思ったがそう打ち込むのは何故か躊躇われる。
《ああ、知り合いに同じ名前の女はいるけど?どうした?》
《今さー飲んでたんだけど、矢根尾さんの名前が出てさぁ。》
そんなことはどうでもいい。何故その女の事を自分に聞くのか早く言えよ。そう心の中で毒づきながら、スマホを握り先の言葉を待つ。
《あれ?偶然俺も知り合いだって話したら意気投合しちゃってさあ。》
だから何なんだよ。早く理由を言えっての。しかも意気投合ってことは一緒にいるのか?それなら場所を早く言えよ。
《いやぁ色っぽいし、いいねぇ、リエさんって。》
《で、何なんだよ?》
思わず苛立ちにそう打つと相手は暫し無言になった。既読になっているから読んではいるのに、返答をしないのだ。くそ、思わず苛立って打ち込むコメントをしくじった。もしかして不愉快に感じて、既読スルーする気かと舌打ちする。
《リエさんがね、一緒に楽しまない?って誘えって。》
その文字に矢根尾は暫くポカーンとした。一緒に?楽しまない?誘え?こいつもしかして、自分を差し置いてあの女とセックスしてるってことか?男の無言はその為なのかと考えた瞬間、矢根尾は目の前が暗くなるのが分かった。
あの女の体を頭の中で思い浮かべることは容易い。滑らかな白い肌の何処に印象的な黒子があったかも、記憶の中には残っていた。もう別れて十年にもなるのに、何故かあの女は一途に自分に操をたてていると心の何処かで信じている。あの女は自分を一途に愛している筈なんだと、心が言っているのがわかっていた。
《あのさぁ、廃墟になってる豪邸知ってる?矢根尾さん。》
廃墟になってる豪邸?近郊でそんな表現が出来るのは、実際には一件しかない。数年前に一人息子が狂って人殺しになって、不動産で裕福な両親を殺したとか言う噂の屋敷だ。嘘か本当か知らないが、怪談めいた話が囁かれていて出来れば近寄りたくない場所に成り果てている。
《知ってるけど?》
《今さーそこにいんだよね。来る?》
何で寄りにもよって、そんな馬鹿な場所にいるんだ。そんな場所で何かして、何か出てきたらどうするつもりなんだよ。女には是非とも会いたいが、その屋敷には恐ろしくて行けない。
《はは、リエさんが矢根尾さんビビりだから来ないってよ?どうする?超馬鹿にされてるよー?》
腹が立つが同時にそう言える女は、確かに矢根尾が知っている女だと思える。あの女は奴隷の間に、矢根尾の趣味や嗜好を熟知しているのだ。ハッと気が付いたように矢根尾はLINEの通話を押した。もし、本当に女が一緒なら、声を聞けば分かるはずだ。
『はーい、矢根尾さん久々。』
「おい、リエって女の声聞かせろ。」
『えー、リエさぁん、矢根尾さんが声が聞きたいってぇ。』
酩酊気味の呂律の悪い声が、一緒にいるらしい誰かに向かって話しかけている。しかし、耳を澄ましても電波状況が悪いのか、女の声が今一つ聞き取れない。苛立ちが更に増すのを感じるが、ベットにいるわけではないのにだけ安堵する。
『あは、上手いねぇリエさん。凄いなぁ。』
「何やってんだ?お前、今。」
『えー?矢根尾さんが仕込んだんでしょ?リエさんの口。』
ベットにいるわけではないが、やってることは分かった。しかも声が出せる訳もないことも理解できたのが、忌々しく腹立たしい。矢根尾は今行くとだけ電話に向かって叫ぶと、家から飛び出していた。
※※※
急いで駆けていく脳裏に、従順だった頃のあの女の鳴き声が聞こえる。名前ではなく主として仕えて、居心地のいい家を整えて送り迎えも文句も言わなかった。だが、今にして思えば、あの女にもかなりの負担だったのは分かる。今度は負担を少し軽くしてやるくらいの事はしてやってもいい。そう考える程度には自分だって譲歩してやれる。
暗闇を急ぎ足で向かう間にも、あいつがあの女の穴に逸物を捩じ込んで思う存分掻き回して楽しんでいるかもしれない。そう考えると苛立ちがつのった。
俺のものだ、あの女は俺のモノなんだ!
暗闇の中に立ち木に囲われた古めかしい廃墟と化した豪邸が見える。周囲の家々の人工灯と隔絶された暗闇に沈む廃墟を見るのは、正直恐ろしい。しかもこの中に入らないとならないのに、光源すら見当たらないのだ。
本当にこの中にいるのか?
思わずLINEを開き通話ボタンを押す。暫く呼び出しの音がして、相手が通話にするのが分かる。
「おい!何処にいる?!」
『おお!すげぇ!!おお!』
獣のような雄の声が耳元で弾け、思わず目の前が怒りで真紅に変わった。
男はもうとっくに女を犯し始めていて、態々それを矢根尾に聞かせようとしている。恐らく女は四つん這いで、後ろから激しく貫かれていた。女が矢根尾にされるのに一番好んでいた体位だ。粘った卑猥な水音や腰を打ち付ける破裂音、それに重なる激しい男の快感の雄叫び。矢根尾は怒りに震えながら木立の隙間から、廃墟の敷地に潜り込んだ。目の前にはシンと静まり帰った廃墟が、人の気配もなく佇んでいる。
『ああ!すげぇな!リエさん!!いい!』
違う、その女は本当は別な名前で、しかも矢根尾の雌奴隷だ。そう今すぐ叫びたいが、矢根尾には電話の先が何処なのか耳を澄ます必要がある。破れた窓を抜けて家の中に入り込むと、思ったより荒れていない家の中に目を凝らす。家具も残され今にも誰かが電気をつけてもおかしくない室内を見ると、何処かに豪奢なベットルームがあっても不思議ではない。つまりはラブホテルにしけこんでいるのと、結局何も変わらないのだ。ギシギシと軋むのが自分の踏む床なのか、それとも電話口の先のセックスでベットが軋む音なのか分からない。
『おお!おお!いいぞ!!おお!おう!』
鋭い男の雄叫びが、電話口から絶え間なく漏れ聞こえる。打ち付けるバチンッバチンッという規則的な腰の当たる音が、次第にバンバンバンッとピッチを上げていく。女の股から響く淫らな水音はグポッグポッという音に変わり、捩じ込まれる肉棒にブチュビチュとはしたなく歓喜の飛沫を肉壷から飛び散らしている。これで女の喘ぎが全く聞こえないのが不思議なくらい、男は夢中で激しく矢根尾の女を犯しまくっていた。
『え?こっちも?…いけるの?!』
ヌボンッと肉棒を乱暴に一度に引き抜く音。そしてミチミチと音をたてて今までと違う狭い孔に、太く硬い肉棒が捩じ込まれていく。そして直ぐ様乱暴にグポグポズポズポと音をたてて、激しく性器のごとく抽挿されているのは女の尻孔だ。女の排泄孔を立派な性器に仕立てあげたのは、誰でもない矢根尾なのだ。
『すっげ…マンコとおんなじじゃん…キツくて、いいっ!』
男はスマホを手に握って、女を犯す腰を振っているに違いない。だから女の喘ぎ声はちっとも聞き取れないのに、犯されてる孔が喜んで淫らにブチュブチュと飛沫をあげる音はこんなにもクリアだ。
『いい?やらしいなぁ…、そんなにヨガって、……え?どっちにも…欲しい?淫乱だなぁ…、チンポ狂いなの?へぇ…。』
矢根尾の奴隷が淫らに肉棒で二つの孔を埋めて貰いたがってねだっているのが、皮肉なことに男の言葉で分かった。怒りに真紅に燃え上がっている頭で、矢根尾は必死に先を急ぐ。
『はは、じゃ矢根尾さん来たら片っ方埋めて貰おう。前、後ろ?どっちがいい?』
そんなことは許さない、指を咥えて眺めるくらいなら兎も角。そう思った瞬間、男の言葉が更に矢根尾を裏切ってよがる女を伝える。
『はは、そんなこと言われたら、矢根尾さんに悪いなぁ。まあ、確かに俺のの方が、デカイし硬いか。』
機嫌良く告げた言葉に愕然としながら、矢根尾は怒りに奥歯を噛み締めた。見つけたら嫌って程女を痛め付けて、縛り上げて肉孔に捩じ込んでやる。
『よし、じゃ矢根尾さん来る前に一回前でいっとこうか?』
再びヌボンッと勢いよく肉棒を乱暴に尻穴から引き抜く。直に見てもいないのに、肉棒を引き抜かれた女が喘ぎの悲鳴をあげ尻の穴が快感にヒクヒク収縮を繰り返しているのが分かる。ヌチュヌチュと指で肉壷を掻き回す卑猥な音がして、見てもいないのに男がニヤニヤしながら口を開くのが分かった。
『ほら自分で指で拡げて、ああ…。』
男が何をみて感嘆しているのかは、見ていなくても分かる。女が自分から自分の肉壷の口を拡げて、目の前の男に肉棒で肉孔を掻き回してと誘っているのだ。何しろそういう風に誘えと矢根尾が、散々躾て教え込んできた。熟れて奥から淫らな白濁汁を滲み出させ、それが溢れて滴り糸をひく。そんな扇情的な雌穴が矢根尾の脳裏に浮かぶ。
『グッチュグチュ…。糸ひいて、パックリ開いてる…、そんなに、これが、中、に、欲しい、の?』
言葉が切れヌチヌチと音をさせているのは、そそりたつ亀頭の先端を女の孔に擦りつけているに違いない。矢根尾の女は焦らして入り口に先を擦りつけてやると、鳴きながらヨガって自分から孔を押し付け肉壷に亀頭を咥えこんだものだ。そう考えた瞬間、グプリと肉がめり込む音が響く。自分の指で肉壷の口を拡げた淫らな姿で、男の肉棒を尻を押し付け肉壷に深く飲み込んでいくヌブヌブという音。
『おお、エロ…、全部一気に…。』
ヌッポヌッポという女の腰を振り立てて出す音が始まる。全て肉棒を飲み込んだ淫壷が、肉棒を扱きたてながら自分で抽挿をしているのだ。再び男の主導権で抽挿されるグポッグポッという音に変わっていく。男が無言になり激しく腰振りが開始されているのに、女はまだ淫らに拡げたまま貫かれているに違いない。雄叫びと激しく深い抽挿の音だけが、止まることもなく激しく続いている。
早くしないと男は矢根尾の肉壷の中に、欲望のままに肉棒の先からドプドプと白濁した雄汁を大量に吐き出しかねない。それは絶対に許せない事なのだと、狂ったように手探りで矢根尾は家の中を更に進み続ける。
事実この屋敷には、様々な噂がのぼっていた。気の狂った長男に殺された両親が夜な夜な出るとか、気の狂った長男が連れ込んで殺した女が出るとか。入ると迷宮になっていて、二度と出られなくなるなんて言う話もあった。そんな場所に自分から入り込むなんて、正直馬鹿げているのは分かっている。
『あー、すげえ、最高だ!ああ!おおぉ!おう!』
次第に感極まりつつある雄叫びに、矢根尾の焦りがつのっていく。ギシギシと床を踏む音すら邪魔で、電話口の声が何処にいるのか判別出来ない。息を殺すようにしながら壁を手探りで先を進み、スマホの仄かな光だけが矢根尾の顔をボンヤリと照らしている。そしてやがて廊下の突き当たりの先に、上へと向かう階段が闇の中へと繋がっているのを見上げた。
『いきそうだ!リエさん!!中出しでいいよな?!』
声がだぶって聞こえる。矢根尾は慌ててその階段を登りながら、始めて通話状態の電話に向かって叫んだ。
「止めろ!!その女は俺の奴隷だ!!」
絶叫のような声に音が反響して、ハウリングのように甲高く鋭い音が耳を貫く。そして階段を昇りきった矢根尾は、その先にあるドアを躊躇うことなく勢いよく開いていた。
※※※
独りの高校生が松葉杖を脇に挟んで、夕暮れに既に暗く沈み始めた廃墟を眺めている。道のりに人の気配はなく、そこにいるのは彼一人だった。木村勇は未だに信じられないという表情で、夕暮れの中の静かな廃墟を見つめる。
確かに一階しかない。
あれから何度も来てこうして見てみるが、あんなに何度も見ていた二階の窓は何処にも存在していない。あの後担任の教師と一緒に見舞いに来てくれた青年が教えてくれた。建築されてからあの家には屋根裏はあっても、一度も二階は存在しないと。しかも自分があの夜に昇ったような、作り付けの立派な階段もこの家には存在しない。そうして、数日して退院してから、ここに来てみたな確かに二階はないのだ。
彼女は何処に行ったんだろう。
勇が何度も見上げた黒髪の色白な女性。
あの女性は、あの二階の部屋からは出た。何故そう分かるのかは、勇が入院中の病室で闇の中から歩み去る彼女を見ていたからだ。そう考えると正直なところ自分が扉を開いたから、彼女は外に出たのではないかとも思う。同時に彼女を外に出して良かったのだろうかとも。
人とは思えない程綺麗な人だった。
あの人が居なくなったあの部屋には、今何がいるのだろうかと考える。あの人を閉じ込めていたとしたら、誰か他の人間を閉じ込めたりするのだろうか。問いかけたくてもそれに答えてくれそうな存在はいないし、問いかけようとしてもきっと尋問のようになりそうだ。それにどう問いかけても、ここにある結果は見ての通り。
そんなことを考えながら、木村勇は廃墟を眺めていた。
※※※
消え……たんですか?あいつ
自分の問いかけに久保田は意味深に微笑み、さあどうでしょうねと呟く。二階のない筈の廃墟に忍び込み、無い筈の階段を昇る人間が何人も出てくるのは何故だろう。しかも、狂人の息子がその家には居たとは言っても、その息子の生死は何一つ触れられない。つまりはその狂人の息子は生きているということなのだろうか。それとも狂人の息子が出てくる怪談も存在しているのだろうか。何にしても二階のドアを開けた男がどうなったかは、この話からは伺えない。そう考えると何処か珈琲を飲んだ後のような苦い味が口の中に広がった。
※※※
矢根尾俊一は通いなれたチャットルームを開いても、もう以前の名前で入室することは出来なくなっていた。どう考えてもこの間のエイリとの会話で、矢根尾は早漏でヒモでDV男で元奴隷に逃げられたロクデナシのレッテルを貼られてしまったことは理解出来る。しかも、何故か他の名前で入室しても、自分に話しかける人間がいない。IDを表示するわけでも無いのに、自分だと分かっているように誰も自分に話しかけようとしないのだ。
何故だ?
自分でも全く理由が分からない。口調を変えても全く駄目で、まるで居ないもののように扱われる。次第にチャットルームに入ることもできなくなって、入室せずに会話を眺めるだけの存在になりつつあった。
前にはこの中心にいた筈なのに。
規則正しい生活をして家に帰り、パソコンの前でボンヤリと他人の楽しげな性的会話を眺めて一日が終わる。虚しいのにそれを変える方法も分からなければ、新しいことを始める気力もわいてこない。このまま枯れてしまうのかもしれないと、何気なく考えた矢根尾はボンヤリと以前もしたことのある検索バーに自分の名前を打ち込んだ。
表示されるものの半数以上は以前と変わらない。ところが、一番上に表示されたモノが、以前の最新のモノを押し退けて新たに追加されていた。
見るべきか?見ないべきか?
以前自分の行動を監視する書き込みを見た時の衝撃は、正直言葉では言い表せない。状況的に書き込みの内容は、矢根尾の友人や同僚でないと分からない事ばかり。友人だと思っていた誰もが、いつの間にか自分を裏切って敵になっていたのだと後から知ったのだ。そう考えるとそれ迄の友人を、疑いもせずに信じることなんて無理だった。その後の新しい友人だって心底気を許したわけでもなく、今では疎遠になりつつある。
《矢根尾さん、久々です!》
そんなことを考えていた矢先に届いたLINEに、矢根尾はボンヤリと久しぶりと打ち返す。暫く前には毎日のようにつるんだ時期もあったが、こいつらと関わって最後には警察に捕まるはめになった気がするのだ。ところがそいつが返した返事は、矢根尾にとって衝撃では済まなかった。
《矢根尾さん、リエって女知ってる?》
知っているもなにも、その女は元奴隷で元妻だ。そう思ったがそう打ち込むのは何故か躊躇われる。
《ああ、知り合いに同じ名前の女はいるけど?どうした?》
《今さー飲んでたんだけど、矢根尾さんの名前が出てさぁ。》
そんなことはどうでもいい。何故その女の事を自分に聞くのか早く言えよ。そう心の中で毒づきながら、スマホを握り先の言葉を待つ。
《あれ?偶然俺も知り合いだって話したら意気投合しちゃってさあ。》
だから何なんだよ。早く理由を言えっての。しかも意気投合ってことは一緒にいるのか?それなら場所を早く言えよ。
《いやぁ色っぽいし、いいねぇ、リエさんって。》
《で、何なんだよ?》
思わず苛立ちにそう打つと相手は暫し無言になった。既読になっているから読んではいるのに、返答をしないのだ。くそ、思わず苛立って打ち込むコメントをしくじった。もしかして不愉快に感じて、既読スルーする気かと舌打ちする。
《リエさんがね、一緒に楽しまない?って誘えって。》
その文字に矢根尾は暫くポカーンとした。一緒に?楽しまない?誘え?こいつもしかして、自分を差し置いてあの女とセックスしてるってことか?男の無言はその為なのかと考えた瞬間、矢根尾は目の前が暗くなるのが分かった。
あの女の体を頭の中で思い浮かべることは容易い。滑らかな白い肌の何処に印象的な黒子があったかも、記憶の中には残っていた。もう別れて十年にもなるのに、何故かあの女は一途に自分に操をたてていると心の何処かで信じている。あの女は自分を一途に愛している筈なんだと、心が言っているのがわかっていた。
《あのさぁ、廃墟になってる豪邸知ってる?矢根尾さん。》
廃墟になってる豪邸?近郊でそんな表現が出来るのは、実際には一件しかない。数年前に一人息子が狂って人殺しになって、不動産で裕福な両親を殺したとか言う噂の屋敷だ。嘘か本当か知らないが、怪談めいた話が囁かれていて出来れば近寄りたくない場所に成り果てている。
《知ってるけど?》
《今さーそこにいんだよね。来る?》
何で寄りにもよって、そんな馬鹿な場所にいるんだ。そんな場所で何かして、何か出てきたらどうするつもりなんだよ。女には是非とも会いたいが、その屋敷には恐ろしくて行けない。
《はは、リエさんが矢根尾さんビビりだから来ないってよ?どうする?超馬鹿にされてるよー?》
腹が立つが同時にそう言える女は、確かに矢根尾が知っている女だと思える。あの女は奴隷の間に、矢根尾の趣味や嗜好を熟知しているのだ。ハッと気が付いたように矢根尾はLINEの通話を押した。もし、本当に女が一緒なら、声を聞けば分かるはずだ。
『はーい、矢根尾さん久々。』
「おい、リエって女の声聞かせろ。」
『えー、リエさぁん、矢根尾さんが声が聞きたいってぇ。』
酩酊気味の呂律の悪い声が、一緒にいるらしい誰かに向かって話しかけている。しかし、耳を澄ましても電波状況が悪いのか、女の声が今一つ聞き取れない。苛立ちが更に増すのを感じるが、ベットにいるわけではないのにだけ安堵する。
『あは、上手いねぇリエさん。凄いなぁ。』
「何やってんだ?お前、今。」
『えー?矢根尾さんが仕込んだんでしょ?リエさんの口。』
ベットにいるわけではないが、やってることは分かった。しかも声が出せる訳もないことも理解できたのが、忌々しく腹立たしい。矢根尾は今行くとだけ電話に向かって叫ぶと、家から飛び出していた。
※※※
急いで駆けていく脳裏に、従順だった頃のあの女の鳴き声が聞こえる。名前ではなく主として仕えて、居心地のいい家を整えて送り迎えも文句も言わなかった。だが、今にして思えば、あの女にもかなりの負担だったのは分かる。今度は負担を少し軽くしてやるくらいの事はしてやってもいい。そう考える程度には自分だって譲歩してやれる。
暗闇を急ぎ足で向かう間にも、あいつがあの女の穴に逸物を捩じ込んで思う存分掻き回して楽しんでいるかもしれない。そう考えると苛立ちがつのった。
俺のものだ、あの女は俺のモノなんだ!
暗闇の中に立ち木に囲われた古めかしい廃墟と化した豪邸が見える。周囲の家々の人工灯と隔絶された暗闇に沈む廃墟を見るのは、正直恐ろしい。しかもこの中に入らないとならないのに、光源すら見当たらないのだ。
本当にこの中にいるのか?
思わずLINEを開き通話ボタンを押す。暫く呼び出しの音がして、相手が通話にするのが分かる。
「おい!何処にいる?!」
『おお!すげぇ!!おお!』
獣のような雄の声が耳元で弾け、思わず目の前が怒りで真紅に変わった。
男はもうとっくに女を犯し始めていて、態々それを矢根尾に聞かせようとしている。恐らく女は四つん這いで、後ろから激しく貫かれていた。女が矢根尾にされるのに一番好んでいた体位だ。粘った卑猥な水音や腰を打ち付ける破裂音、それに重なる激しい男の快感の雄叫び。矢根尾は怒りに震えながら木立の隙間から、廃墟の敷地に潜り込んだ。目の前にはシンと静まり帰った廃墟が、人の気配もなく佇んでいる。
『ああ!すげぇな!リエさん!!いい!』
違う、その女は本当は別な名前で、しかも矢根尾の雌奴隷だ。そう今すぐ叫びたいが、矢根尾には電話の先が何処なのか耳を澄ます必要がある。破れた窓を抜けて家の中に入り込むと、思ったより荒れていない家の中に目を凝らす。家具も残され今にも誰かが電気をつけてもおかしくない室内を見ると、何処かに豪奢なベットルームがあっても不思議ではない。つまりはラブホテルにしけこんでいるのと、結局何も変わらないのだ。ギシギシと軋むのが自分の踏む床なのか、それとも電話口の先のセックスでベットが軋む音なのか分からない。
『おお!おお!いいぞ!!おお!おう!』
鋭い男の雄叫びが、電話口から絶え間なく漏れ聞こえる。打ち付けるバチンッバチンッという規則的な腰の当たる音が、次第にバンバンバンッとピッチを上げていく。女の股から響く淫らな水音はグポッグポッという音に変わり、捩じ込まれる肉棒にブチュビチュとはしたなく歓喜の飛沫を肉壷から飛び散らしている。これで女の喘ぎが全く聞こえないのが不思議なくらい、男は夢中で激しく矢根尾の女を犯しまくっていた。
『え?こっちも?…いけるの?!』
ヌボンッと肉棒を乱暴に一度に引き抜く音。そしてミチミチと音をたてて今までと違う狭い孔に、太く硬い肉棒が捩じ込まれていく。そして直ぐ様乱暴にグポグポズポズポと音をたてて、激しく性器のごとく抽挿されているのは女の尻孔だ。女の排泄孔を立派な性器に仕立てあげたのは、誰でもない矢根尾なのだ。
『すっげ…マンコとおんなじじゃん…キツくて、いいっ!』
男はスマホを手に握って、女を犯す腰を振っているに違いない。だから女の喘ぎ声はちっとも聞き取れないのに、犯されてる孔が喜んで淫らにブチュブチュと飛沫をあげる音はこんなにもクリアだ。
『いい?やらしいなぁ…、そんなにヨガって、……え?どっちにも…欲しい?淫乱だなぁ…、チンポ狂いなの?へぇ…。』
矢根尾の奴隷が淫らに肉棒で二つの孔を埋めて貰いたがってねだっているのが、皮肉なことに男の言葉で分かった。怒りに真紅に燃え上がっている頭で、矢根尾は必死に先を急ぐ。
『はは、じゃ矢根尾さん来たら片っ方埋めて貰おう。前、後ろ?どっちがいい?』
そんなことは許さない、指を咥えて眺めるくらいなら兎も角。そう思った瞬間、男の言葉が更に矢根尾を裏切ってよがる女を伝える。
『はは、そんなこと言われたら、矢根尾さんに悪いなぁ。まあ、確かに俺のの方が、デカイし硬いか。』
機嫌良く告げた言葉に愕然としながら、矢根尾は怒りに奥歯を噛み締めた。見つけたら嫌って程女を痛め付けて、縛り上げて肉孔に捩じ込んでやる。
『よし、じゃ矢根尾さん来る前に一回前でいっとこうか?』
再びヌボンッと勢いよく肉棒を乱暴に尻穴から引き抜く。直に見てもいないのに、肉棒を引き抜かれた女が喘ぎの悲鳴をあげ尻の穴が快感にヒクヒク収縮を繰り返しているのが分かる。ヌチュヌチュと指で肉壷を掻き回す卑猥な音がして、見てもいないのに男がニヤニヤしながら口を開くのが分かった。
『ほら自分で指で拡げて、ああ…。』
男が何をみて感嘆しているのかは、見ていなくても分かる。女が自分から自分の肉壷の口を拡げて、目の前の男に肉棒で肉孔を掻き回してと誘っているのだ。何しろそういう風に誘えと矢根尾が、散々躾て教え込んできた。熟れて奥から淫らな白濁汁を滲み出させ、それが溢れて滴り糸をひく。そんな扇情的な雌穴が矢根尾の脳裏に浮かぶ。
『グッチュグチュ…。糸ひいて、パックリ開いてる…、そんなに、これが、中、に、欲しい、の?』
言葉が切れヌチヌチと音をさせているのは、そそりたつ亀頭の先端を女の孔に擦りつけているに違いない。矢根尾の女は焦らして入り口に先を擦りつけてやると、鳴きながらヨガって自分から孔を押し付け肉壷に亀頭を咥えこんだものだ。そう考えた瞬間、グプリと肉がめり込む音が響く。自分の指で肉壷の口を拡げた淫らな姿で、男の肉棒を尻を押し付け肉壷に深く飲み込んでいくヌブヌブという音。
『おお、エロ…、全部一気に…。』
ヌッポヌッポという女の腰を振り立てて出す音が始まる。全て肉棒を飲み込んだ淫壷が、肉棒を扱きたてながら自分で抽挿をしているのだ。再び男の主導権で抽挿されるグポッグポッという音に変わっていく。男が無言になり激しく腰振りが開始されているのに、女はまだ淫らに拡げたまま貫かれているに違いない。雄叫びと激しく深い抽挿の音だけが、止まることもなく激しく続いている。
早くしないと男は矢根尾の肉壷の中に、欲望のままに肉棒の先からドプドプと白濁した雄汁を大量に吐き出しかねない。それは絶対に許せない事なのだと、狂ったように手探りで矢根尾は家の中を更に進み続ける。
事実この屋敷には、様々な噂がのぼっていた。気の狂った長男に殺された両親が夜な夜な出るとか、気の狂った長男が連れ込んで殺した女が出るとか。入ると迷宮になっていて、二度と出られなくなるなんて言う話もあった。そんな場所に自分から入り込むなんて、正直馬鹿げているのは分かっている。
『あー、すげえ、最高だ!ああ!おおぉ!おう!』
次第に感極まりつつある雄叫びに、矢根尾の焦りがつのっていく。ギシギシと床を踏む音すら邪魔で、電話口の声が何処にいるのか判別出来ない。息を殺すようにしながら壁を手探りで先を進み、スマホの仄かな光だけが矢根尾の顔をボンヤリと照らしている。そしてやがて廊下の突き当たりの先に、上へと向かう階段が闇の中へと繋がっているのを見上げた。
『いきそうだ!リエさん!!中出しでいいよな?!』
声がだぶって聞こえる。矢根尾は慌ててその階段を登りながら、始めて通話状態の電話に向かって叫んだ。
「止めろ!!その女は俺の奴隷だ!!」
絶叫のような声に音が反響して、ハウリングのように甲高く鋭い音が耳を貫く。そして階段を昇りきった矢根尾は、その先にあるドアを躊躇うことなく勢いよく開いていた。
※※※
独りの高校生が松葉杖を脇に挟んで、夕暮れに既に暗く沈み始めた廃墟を眺めている。道のりに人の気配はなく、そこにいるのは彼一人だった。木村勇は未だに信じられないという表情で、夕暮れの中の静かな廃墟を見つめる。
確かに一階しかない。
あれから何度も来てこうして見てみるが、あんなに何度も見ていた二階の窓は何処にも存在していない。あの後担任の教師と一緒に見舞いに来てくれた青年が教えてくれた。建築されてからあの家には屋根裏はあっても、一度も二階は存在しないと。しかも自分があの夜に昇ったような、作り付けの立派な階段もこの家には存在しない。そうして、数日して退院してから、ここに来てみたな確かに二階はないのだ。
彼女は何処に行ったんだろう。
勇が何度も見上げた黒髪の色白な女性。
あの女性は、あの二階の部屋からは出た。何故そう分かるのかは、勇が入院中の病室で闇の中から歩み去る彼女を見ていたからだ。そう考えると正直なところ自分が扉を開いたから、彼女は外に出たのではないかとも思う。同時に彼女を外に出して良かったのだろうかとも。
人とは思えない程綺麗な人だった。
あの人が居なくなったあの部屋には、今何がいるのだろうかと考える。あの人を閉じ込めていたとしたら、誰か他の人間を閉じ込めたりするのだろうか。問いかけたくてもそれに答えてくれそうな存在はいないし、問いかけようとしてもきっと尋問のようになりそうだ。それにどう問いかけても、ここにある結果は見ての通り。
そんなことを考えながら、木村勇は廃墟を眺めていた。
※※※
消え……たんですか?あいつ
自分の問いかけに久保田は意味深に微笑み、さあどうでしょうねと呟く。二階のない筈の廃墟に忍び込み、無い筈の階段を昇る人間が何人も出てくるのは何故だろう。しかも、狂人の息子がその家には居たとは言っても、その息子の生死は何一つ触れられない。つまりはその狂人の息子は生きているということなのだろうか。それとも狂人の息子が出てくる怪談も存在しているのだろうか。何にしても二階のドアを開けた男がどうなったかは、この話からは伺えない。そう考えると何処か珈琲を飲んだ後のような苦い味が口の中に広がった。
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