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九十五夜目『ててててててててて』
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これは俺の知ってる話なんですがね、そうマスターの久保田の横に出てきた鈴徳良二が自分に向けて口を開く。たまに暇になるとフラリと厨房から顔を出す彼は、とある東北の小都市出身。海外の調理師コンクールに入賞したこともあるその筋では有名な男だ。それでも様々な怪異に自身が巻き込まれ、特殊な障害を持ってしまった故に表舞台から姿を隠した人間でもある。
マスターである久保田は珍しく今は不在。ホールには新たなスタッフになったと言うもの静かな女性がいて、客足は奇妙なほど途絶えてその言葉を耳にしたのは自分ただ一人だった。
※※※
まず気がついたのは、左の指だった。
朝起きると指先が痺れた感じがしている。でもそれは別段急でもなく酷い訳ではなくて、それ程気にかかることではなかったからそのままにしていた。だけどそれがこうして気になり始めたのは、何気なく指を絡めようとしたマグの取っ手を取り落とした自分がいたのだ。朝っぱらから床に珈琲をぶちまけてお気に入りのマグカップが粉々になったのを見下ろし、溜め息混じりに自分の指先を見つめる。
強度の乱視と視力低下のお陰で四六時中偏頭痛に悩まされ、肩凝りも酷い。それのせいで眠りも普段からあまり深くなくて、寝違えでもして指先か痺れているのかも知れない。そんな風に考えたのだけれど、それが過ちだと気がついたのは、指先に広がった痺れが今度は右手に出始めたのに気がついたからだった。
整形外科にかかったりして原因を調べても肩凝りは確かに酷いと言われるが、指先全体に広がる痺れの原因ではない。そう言われても納得できなくて他にも脳神経内科やら内科やらで調べもしたのだが、これと言う原因は身体には見つからないのだ。脳梗塞もなければ糖尿病でもない、ヘルニアとかじゃないかと思ってもレントゲンにはまるで異常もない。
両手が痺れ始めたのに気がついたら、痺れはまるで隠すことを止めたみたいに露骨になって表に現れ始めていた。常に正座をした後の痺れて自分の意思で動かせない特有の痺れが、常に両手を襲うのだ。触れれば身悶えたくなるような感覚で、両手が常に包み込まれていて自分の思う通りに動かない。これがどれだけ苦痛な話しか想像できるだろうか?しかもこれが現代科学の粋を集めた筈の西洋医学と言う奴では全く原因が掴めないのだ。
「それはあなたの先祖の因縁に違いないわ…………。」
そう口にしたのは友人から紹介された霊が見えると言う1人の女性だった。自分が幽霊なんてものを信じていた訳ではないのは言うまでもないが、原因不明のものに何か理由をつけるのにこの女性の言葉に縋りついてしまったのだと思う。
「先祖?」
「何処が…………放置している土地があるんじゃない?」
そんな場所があるかどうかは分からないと答えると、きっとある筈だからと彼女は言う。思わず実家の母に問い合わせてみると、そう言われれば曾祖父の名義で購入した街外れの土地があるかもしれない何て言うのだ。それを教えると彼女はほらみた事かとそこを放置しているのが悪いのだと言うのだが、曾祖父から放置しているものが何故今時分に障るのかとは思う。
「きっとお墓とか、社とか…………放置している何かがあると思うわ。それをキチンとしないと……。」
そう告げられて自分は戸惑いながら、その場所に一度向かってみることにしたのだ。両手が効かないからその霊の見える女性に一緒に行って貰おうとしたが、彼女は都合が会わないからと再三電話で断る。仕方がなく友人に頼んで乗せていって貰ったのだけど、住宅街を傍に眺めることの出来る一角にある別段特徴もない空き地なのだ。
「何か見える?」
路肩に車を止めて友人と二人で雑草だらけの草原に見えてしまう空き地を眺めているが、もしここに何か原因があるとしてもまるでその感覚がないのは言うまでもない。ここに何かがあるとは思えないけれど、それならそれで確信もほしいとは思う。
「家、三件くらい建ちそうだね、勿体ない。」
曾祖父はここを何故購入したか分からないまま、早くに亡くなったらしい。それから受け継いでいる祖父も父もここの存在は嫁にはいった祖母達からも聞いていたとは言うが、何故か自分が聞くまでスッポリ忘れていて放置していたらしいのだ。まぁ確かに何かに使おうにも車がなければこられない土地だし、ここまで草が生えてしまうと根が深くて畑にするのも大変に違いない。簡単なのは売ってしまって宅地造成するのが手っ取り早そうだとは自分も思う。それでもここに何かあると言われているから、一先ず探してみるしかないのだ。
「草凄いねー。」
ゴソリと膝上の草を掻き分けるようにして歩き始めるが、闇雲に探していて何か見つかるのだろうかとは思う。それでも二人で足元を探るように眺めながら歩き続けていくと、その奥の端で想定外のものが落ちているのを見つけてしまった。
「何…………これ。」
そこだけが何故か30センチ半径で円を描き、草が枯れ果てたところがある。その枯れ果てた地面の上に何故かスマートフォンが落ちていて、それは真新しくてほんの数分前にそこに置かれたみたいに汚れてもいない。
「え…………えぇー…………。」
拾うにも何となく躊躇ってしまうのは枯れた草の存在と、スマホが余りにも綺麗すぎる事だ。まるで自分達が来るのを予期して置かれたみたいに、途轍もなく綺麗に放置されていて自分と友人は戸惑い顔を見合わせてしまう。しかも更に困ったことに、そのスマホが目の前で着信音を鳴らし始めたのだ。
「嘘でしょ………………。」
手が効かない自分ではそれを拾うことも出来ないから、友人が恐る恐る手を伸ばして拾い上げる。乾いた草の上に乗せられたそれは、不快な汚れもないまま当然みたいにその電話を受話していてスピーカーに変えた音声に耳を済ます。
『もし……もし、聞こえ………て…ますか?』
その声に自分と友人は顔を見合わせてしまったのは、その声の主を互いに知っているからだった。友人が友人が見えるのだと紹介してきた女性の声が、何故かこの草地に落ちていた携帯から聞こえてくる。確かに彼女にはここに一緒に来て欲しいと場所を伝えはしたし、今日ここに来ているのも知っている筈だけど先回りしてここに来て携帯をここに置く?そんなことをする理由があるだろうか?
『あ……の、けい………………、て……………て……手々手々手々手々手々手々…………。』
二人の前で突然スマホの音声が割れて奇妙な音を呟きはじめ、何故か自分にはそれが『手々』と言っているように聞こえてきていた。何なんだと戸惑い見下ろしていたスマホを持っていた方の友人が、唐突にそれを地面に向かって叩きつけるように投げつけたのは次の瞬間。
「あっつ!!!」
どうやら急にスマホ本体が熱を放った様子で友人は手をふりながら、火傷でもしたように手を降る。投げ落とされてしまったスマホがボゾッと音をたてて雑草に飛び込んだのに、自分は咄嗟に屈み込んで草の中に手を突っ込む。ところが目で追っていた筈なのに、手先にはまるでスマホが降れないのだ。
「ちょ、ねぇ!手!!」
友人にそう叫ばれて、自分も目を丸くする。ここに来るまで自分では自由に動かせなかった筈の手が、目の前で自分の意図で草を掻き分けていたのだ。思わず草を離して自分の目の前に掲げた手を見下ろし、自由に動かしてみる。あのむず痒いような痛みを伴う痺れが嘘のように消えていて、思う通りに動かしても苦痛を感じない。
自分と友人は驚きながら帰途についたのだけど、その時あのスマホが消えてしまったのはてがよくなったことでスッカリ失念していたのだった。
それから数日。
手の痺れは全くないまま、指先は以前とかわりなくスムーズに動くし問題もない。
気にかかるのはあのスマホを探さず帰ってしまったことくらいで、しかも友人はその後彼女と連絡がとれないでいるという。正直いうと自分は彼女を信じていたわけではないけれど、あの土地に何かあるのは事実だったし、それを言い当てたのは確かに彼女なのだ。因みにあれから土地はさっさと父親が、まるで憑き物でも落ちたみたいに売却の手続きをしたと言う。空き地を何もせず持っていることの方が無駄だと我に帰ったと話していたが、そんなのはずっと前から分かりきっていた筈なのに。兎も角あの土地はもう家のモノではなくなって、彼女とは連絡がとれないままだ。でも自分はもう二度とあの土地に脚を踏み入れようとは思わないし、場所も既に記憶から遠退き始めているのはここだけの話だ。
※※※
空き地……?
思わず呟いた言葉に鈴徳がそうそうと賑やかに笑いながら、ここらじゃそうそう空き地なんてありませんけどねという。確かに都市部は過密傾向にあるから小さな土地でも直ぐに何かを建築してしまう。雑草が生い茂るような空き地は余り目にしたことがないかもしれない。それでも自分の中に引っかかったのは何故だろうと首を傾げていたが、恐らくこの間ここで聞いた幾つかの話が頭をよぎったからではないかと気がつく。
ここで聞いた話ですか?マスターの話?
賑やかに笑いながら言う鈴徳にそうなんだよねと呟きながら、どんな話だったかを思い出そうとする。それに不意にホールにいた新たしい黒髪の女性スタッフが鈴徳に用事があるのか呼び掛けていた。会話を寸断された形になって黙り込んで考えてみるけれど、そういえばこの女性スタッフの名前は何だったろうかと考え込む。
確か…………サクラとか
心の中でその名前を考えるが、サクラが上の名前なのか下の名前なのか知らないのに気がつく。それに同じような名前を久保田の話の中で聞いたことがあった気がする。黒髪の…………確か…………その話に出てきた女性が確か苗字をサクラと言わなかっただろうか。いや、他の話でも確かそんな名前が一つ出てきたような気もする。そんなことに気がついてしまったら何故かこれ以上の話を追求するのが怖くなってしまって、自分は無言のまま視線を彼女から離して店内にむけていた。
マスターである久保田は珍しく今は不在。ホールには新たなスタッフになったと言うもの静かな女性がいて、客足は奇妙なほど途絶えてその言葉を耳にしたのは自分ただ一人だった。
※※※
まず気がついたのは、左の指だった。
朝起きると指先が痺れた感じがしている。でもそれは別段急でもなく酷い訳ではなくて、それ程気にかかることではなかったからそのままにしていた。だけどそれがこうして気になり始めたのは、何気なく指を絡めようとしたマグの取っ手を取り落とした自分がいたのだ。朝っぱらから床に珈琲をぶちまけてお気に入りのマグカップが粉々になったのを見下ろし、溜め息混じりに自分の指先を見つめる。
強度の乱視と視力低下のお陰で四六時中偏頭痛に悩まされ、肩凝りも酷い。それのせいで眠りも普段からあまり深くなくて、寝違えでもして指先か痺れているのかも知れない。そんな風に考えたのだけれど、それが過ちだと気がついたのは、指先に広がった痺れが今度は右手に出始めたのに気がついたからだった。
整形外科にかかったりして原因を調べても肩凝りは確かに酷いと言われるが、指先全体に広がる痺れの原因ではない。そう言われても納得できなくて他にも脳神経内科やら内科やらで調べもしたのだが、これと言う原因は身体には見つからないのだ。脳梗塞もなければ糖尿病でもない、ヘルニアとかじゃないかと思ってもレントゲンにはまるで異常もない。
両手が痺れ始めたのに気がついたら、痺れはまるで隠すことを止めたみたいに露骨になって表に現れ始めていた。常に正座をした後の痺れて自分の意思で動かせない特有の痺れが、常に両手を襲うのだ。触れれば身悶えたくなるような感覚で、両手が常に包み込まれていて自分の思う通りに動かない。これがどれだけ苦痛な話しか想像できるだろうか?しかもこれが現代科学の粋を集めた筈の西洋医学と言う奴では全く原因が掴めないのだ。
「それはあなたの先祖の因縁に違いないわ…………。」
そう口にしたのは友人から紹介された霊が見えると言う1人の女性だった。自分が幽霊なんてものを信じていた訳ではないのは言うまでもないが、原因不明のものに何か理由をつけるのにこの女性の言葉に縋りついてしまったのだと思う。
「先祖?」
「何処が…………放置している土地があるんじゃない?」
そんな場所があるかどうかは分からないと答えると、きっとある筈だからと彼女は言う。思わず実家の母に問い合わせてみると、そう言われれば曾祖父の名義で購入した街外れの土地があるかもしれない何て言うのだ。それを教えると彼女はほらみた事かとそこを放置しているのが悪いのだと言うのだが、曾祖父から放置しているものが何故今時分に障るのかとは思う。
「きっとお墓とか、社とか…………放置している何かがあると思うわ。それをキチンとしないと……。」
そう告げられて自分は戸惑いながら、その場所に一度向かってみることにしたのだ。両手が効かないからその霊の見える女性に一緒に行って貰おうとしたが、彼女は都合が会わないからと再三電話で断る。仕方がなく友人に頼んで乗せていって貰ったのだけど、住宅街を傍に眺めることの出来る一角にある別段特徴もない空き地なのだ。
「何か見える?」
路肩に車を止めて友人と二人で雑草だらけの草原に見えてしまう空き地を眺めているが、もしここに何か原因があるとしてもまるでその感覚がないのは言うまでもない。ここに何かがあるとは思えないけれど、それならそれで確信もほしいとは思う。
「家、三件くらい建ちそうだね、勿体ない。」
曾祖父はここを何故購入したか分からないまま、早くに亡くなったらしい。それから受け継いでいる祖父も父もここの存在は嫁にはいった祖母達からも聞いていたとは言うが、何故か自分が聞くまでスッポリ忘れていて放置していたらしいのだ。まぁ確かに何かに使おうにも車がなければこられない土地だし、ここまで草が生えてしまうと根が深くて畑にするのも大変に違いない。簡単なのは売ってしまって宅地造成するのが手っ取り早そうだとは自分も思う。それでもここに何かあると言われているから、一先ず探してみるしかないのだ。
「草凄いねー。」
ゴソリと膝上の草を掻き分けるようにして歩き始めるが、闇雲に探していて何か見つかるのだろうかとは思う。それでも二人で足元を探るように眺めながら歩き続けていくと、その奥の端で想定外のものが落ちているのを見つけてしまった。
「何…………これ。」
そこだけが何故か30センチ半径で円を描き、草が枯れ果てたところがある。その枯れ果てた地面の上に何故かスマートフォンが落ちていて、それは真新しくてほんの数分前にそこに置かれたみたいに汚れてもいない。
「え…………えぇー…………。」
拾うにも何となく躊躇ってしまうのは枯れた草の存在と、スマホが余りにも綺麗すぎる事だ。まるで自分達が来るのを予期して置かれたみたいに、途轍もなく綺麗に放置されていて自分と友人は戸惑い顔を見合わせてしまう。しかも更に困ったことに、そのスマホが目の前で着信音を鳴らし始めたのだ。
「嘘でしょ………………。」
手が効かない自分ではそれを拾うことも出来ないから、友人が恐る恐る手を伸ばして拾い上げる。乾いた草の上に乗せられたそれは、不快な汚れもないまま当然みたいにその電話を受話していてスピーカーに変えた音声に耳を済ます。
『もし……もし、聞こえ………て…ますか?』
その声に自分と友人は顔を見合わせてしまったのは、その声の主を互いに知っているからだった。友人が友人が見えるのだと紹介してきた女性の声が、何故かこの草地に落ちていた携帯から聞こえてくる。確かに彼女にはここに一緒に来て欲しいと場所を伝えはしたし、今日ここに来ているのも知っている筈だけど先回りしてここに来て携帯をここに置く?そんなことをする理由があるだろうか?
『あ……の、けい………………、て……………て……手々手々手々手々手々手々…………。』
二人の前で突然スマホの音声が割れて奇妙な音を呟きはじめ、何故か自分にはそれが『手々』と言っているように聞こえてきていた。何なんだと戸惑い見下ろしていたスマホを持っていた方の友人が、唐突にそれを地面に向かって叩きつけるように投げつけたのは次の瞬間。
「あっつ!!!」
どうやら急にスマホ本体が熱を放った様子で友人は手をふりながら、火傷でもしたように手を降る。投げ落とされてしまったスマホがボゾッと音をたてて雑草に飛び込んだのに、自分は咄嗟に屈み込んで草の中に手を突っ込む。ところが目で追っていた筈なのに、手先にはまるでスマホが降れないのだ。
「ちょ、ねぇ!手!!」
友人にそう叫ばれて、自分も目を丸くする。ここに来るまで自分では自由に動かせなかった筈の手が、目の前で自分の意図で草を掻き分けていたのだ。思わず草を離して自分の目の前に掲げた手を見下ろし、自由に動かしてみる。あのむず痒いような痛みを伴う痺れが嘘のように消えていて、思う通りに動かしても苦痛を感じない。
自分と友人は驚きながら帰途についたのだけど、その時あのスマホが消えてしまったのはてがよくなったことでスッカリ失念していたのだった。
それから数日。
手の痺れは全くないまま、指先は以前とかわりなくスムーズに動くし問題もない。
気にかかるのはあのスマホを探さず帰ってしまったことくらいで、しかも友人はその後彼女と連絡がとれないでいるという。正直いうと自分は彼女を信じていたわけではないけれど、あの土地に何かあるのは事実だったし、それを言い当てたのは確かに彼女なのだ。因みにあれから土地はさっさと父親が、まるで憑き物でも落ちたみたいに売却の手続きをしたと言う。空き地を何もせず持っていることの方が無駄だと我に帰ったと話していたが、そんなのはずっと前から分かりきっていた筈なのに。兎も角あの土地はもう家のモノではなくなって、彼女とは連絡がとれないままだ。でも自分はもう二度とあの土地に脚を踏み入れようとは思わないし、場所も既に記憶から遠退き始めているのはここだけの話だ。
※※※
空き地……?
思わず呟いた言葉に鈴徳がそうそうと賑やかに笑いながら、ここらじゃそうそう空き地なんてありませんけどねという。確かに都市部は過密傾向にあるから小さな土地でも直ぐに何かを建築してしまう。雑草が生い茂るような空き地は余り目にしたことがないかもしれない。それでも自分の中に引っかかったのは何故だろうと首を傾げていたが、恐らくこの間ここで聞いた幾つかの話が頭をよぎったからではないかと気がつく。
ここで聞いた話ですか?マスターの話?
賑やかに笑いながら言う鈴徳にそうなんだよねと呟きながら、どんな話だったかを思い出そうとする。それに不意にホールにいた新たしい黒髪の女性スタッフが鈴徳に用事があるのか呼び掛けていた。会話を寸断された形になって黙り込んで考えてみるけれど、そういえばこの女性スタッフの名前は何だったろうかと考え込む。
確か…………サクラとか
心の中でその名前を考えるが、サクラが上の名前なのか下の名前なのか知らないのに気がつく。それに同じような名前を久保田の話の中で聞いたことがあった気がする。黒髪の…………確か…………その話に出てきた女性が確か苗字をサクラと言わなかっただろうか。いや、他の話でも確かそんな名前が一つ出てきたような気もする。そんなことに気がついてしまったら何故かこれ以上の話を追求するのが怖くなってしまって、自分は無言のまま視線を彼女から離して店内にむけていた。
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