拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶

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29「第一のカップリング9」

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「え…」

野分先輩の緑眼がこれでもかと大きく見開かれる。

「う、嘘だ」
「嘘じゃない。俺は、お前にキスがしたいし、その先も事もシたいとも思っている」

面と向かってそんな事を言われ、そういう方面に耐性がないのだろう。野分先輩の顔がみるみるうちに真っ赤に染まっていく。

それを見た燈堂先輩が畳み掛けるように硬直している野分先輩を抱き寄せ、顔を至近距離に寄せた。

「なあ、野分。あの時、お前の意思を無視して勝手にキスしたのは悪かったと思ってる。だが…俺を殴って逃げるくらいに嫌だったのか?だからその後もずっと話を聞いてくれなかったのか?」
「~~~ま、待て!答える!答えるから一旦離れてくれ!!」

矢継ぎ早にされる質問とぐいぐいと顔を近付けてくる燈堂先輩に、野分先輩が限界だと言うように声を上げる。

「…逃げないか?」

至近距離でじっと緑眼を覗き込み、そう問うた燈堂先輩に対して、野分先輩の首が何度も縦に動く。

「…分かった」

するりと野分先輩の腰に回されていた腕が外される。それと同時に、燈堂先輩が一歩だけ後ろに下がって。少しだけ出来た距離に、野分先輩がちょっとだけ安堵したように息を吐き出した。
そして、ゆっくりと視線を燈堂先輩に戻す。

「…先程の質問の答えだが、その…思い返してみれば、お前とのキスは嫌ではなかった」
「!」

野分先輩のその言葉に、燈堂先輩の表情がパアッと明るくなる。そのあまりの喜びように、一瞬ぶんぶんと千切れんばかりに振っている犬の尻尾が見えたような気がした。

そんな燈堂先輩を見て、野分先輩は少しだけ口角をふっと上げて。燈堂先輩の頬に右手で包み込むように触れた。

「!? の、野分…?」
「痛かっただろう? 本当に、済まなかった」
「………」

労わるように自分が殴った箇所を撫で擦る野分先輩の手に大きな手が重ねられる。

「確かに痛くなかったと言えば嘘になるが…だが、あの時お前はとても傷付いたような顔をしていた」
「…それは、」
「情けない事は充分に理解している。だが…頼む。教えてくれ、野分」
「………なんて顔、してるんだ」

「いつもの不遜なお前はどこに行ったんだ」と眉を下げて野分先輩が小さく笑う。

「いつも通りにすれば、お前は俺の気持ちを信じてくれるのか?」
「いや、無理だろうな」

途端、燈堂先輩の顔がガーンとショックを受けたような面持ちになる。

すると、そんな分かり易い反応を示した燈堂先輩が面白かったのか、野分先輩がぷっとふき出した。

そのままクスクスと肩を震わせる野分先輩に、燈堂先輩が拗ねたように「そんなに笑わなくても良いだろう…」と呟く。

「悪い。珍しいものを見たものだから、つい、な」
「………」

直後、尚も肩を震わせ続けていた野分先輩の身体がぽすんと燈堂先輩の腕の中に納まった。

「! 燈堂?」
「…見るな」

顔を上げようとした野分先輩の頭がやんわりと押さえられ、燈堂先輩の肩に押し付けられる。

恐らく、(俺の位置からはバッチリ見えている)照れている自分の顔を見られたくなかったのだろうが…燈堂先輩の赤くなった耳をちらりと動かした視線の先で捉えていた野分先輩にはバレているのだろう。その証拠に、野分先輩の口元は可笑しそうに緩んでいる。

「分かった。じゃあ、このまま聞け。…あの時、私は腹が立ったんだ。お前が突然キスしてきた事にではなく、これまでのお前の遊び相手と同じ扱いをされたという憤りで頭に血が昇って。気が付いた時にはお前を殴って逃げていた」
「…え?」

思わずと言ったように野分先輩の顔を見ようとした燈堂先輩だったが、背中に回された腕によって動きが制される。
それは今度は野分先輩が自分の顔を見るなと言っているようだった。

「…私は、お前がどちらかと言えば嫌いだった」
「………」
「だがな、それ以上に私は自分の事が嫌いだ」

その言葉に燈堂先輩の赤眼が驚いたように見開かれる。まさか、野分先輩がそんな風に思っていたなんて思ってもいなかったのだろう。

「お前は昔から周りに好かれていたし、良くも悪くも人気があった。対して、私はこんな性格で敬遠される事の方が多かった。…友人の多いお前が羨ましかったのだろうな。上手くできない自分の事を棚に上げて嫉妬なんかして、挙句私のせいで変わらざるを得なかったお前に八つ当たりするように厳しく当たってしまった」
「…確かに、あの頃、お前が関わったのは事実だ。だが、お前だけに責任がある訳じゃない。俺が弱かったから駄目だったんだ」
「!」

燈堂先輩のその言葉を聞いた瞬間、野分先輩が顔を上げて「それは違う!」と叫んだ。

「お前は弱くない!全部、私が未熟だったからいけなかったんだ!私がお前にあんな態度を取らなければ、私が、私が『完璧』でいれば──」
「それこそ違うぞ、野分」
「──え?」

目を瞬かせる野分先輩の目元に、燈堂先輩の親指が優しく触れる。

「お前は昔から『完璧』とやらに拘っていたが、俺は俺の前でだけ見せてくれるコロコロと変わる『完璧ではないお前』の表情が好きだったんだ」
「! え…」

野分先輩の口が「何で…」と動く。

「何でも何も、そこに惚れたのだから仕方ないだろう」
「そ、ういう事ではない!」
「じゃあ、どういう事なんだ?」
「どういうって…わ、私は完璧でなければならなくて──」
「何故、完璧でないといけないんだ?」

その問いかけに、野分先輩が「何故…何故…?」と戸惑ったように視線を彷徨わせる。

「私は、皆が求める『完璧な私』でないといけなくて」
「………」
「そうじゃなけば、失望され──」
「野分」

呼ばれ、野分先輩の彷徨っていた視線が赤眼に定まる。

「お前の家の教育方針に口を出すつもりはない。お前が両親の期待に応えようと努力していた事も知っている。だが、だからこそ言うが、『それ』が全てではない」
「………」
「もっと周りに目を向けろ、野分。お前はお前のままで良いんだ。少なくともお前が『完璧』だろうとそうでなかろうと、俺はお前が好きだ」
「…!」

改めてされた告白に、野分先輩の眼からぼろりと涙が零れ落ちる。

「…本当か?」
「ああ、本当だ」
「本当に本当に、『完璧』じゃなくても良いのか…?」
「構わない」
「っ」

堰を切ったようにボロボロと零れ落ちる涙を燈堂先輩が唇で拭っていく。

「野分、好きだ。子供の頃からずっと好きだった」

そのまま涙で濡れる頬にいくつものキスをしながら、燈堂先輩が言葉を紡いでいく。

「俺の、恋人になってくれ」

まるで懇願するような声だった。

傲岸不遜で俺様で鬱陶しい程に高いプライドの持ち主で、自分に惚れない人間などいないとばかりに自信過剰なあの燈堂先輩が、そんな声を発した事に野分先輩も驚いたのだろう。

少しだけ目を丸くして、そして──優しく微笑んで言った。

「お前の告白を嬉しいと思う日が来るなんてな」と。

「! それは…恋人になってくれるという事か?」
「…そうだと言ってるだろう」

ぷいっと照れ隠しのように顔を背けて返ってきた答えに、燈堂先輩の顔がみるみるうちに歓喜に染まっていく。

「野分、野分!」
「うわっ」

感極まったように笑顔できつく抱き締めてくる燈堂先輩に、野分先輩は「馬鹿力め」と言いつつも『離せ』とは言わなかった。

…恐らく、いや確実にあの二人はもう大丈夫だろう。

そう思い、俺は『後は任せた!』と二人を少し離れた所から見守っていた精霊たちにハンドサインを送った。

それに精霊たちが『了解』というように頷きを返してくれたのを確認して、俺はその場を静かに後にしたのだった。


*****


日没前、はやる足取りで帰ってきた寮の自室の扉を後ろ手で閉めながら、自身を包み込むように防音魔法を発動させる。そして、大きく息を吸い、

「ぃよっしゃーーー!!!」

天目掛けて思いっ切り、俺は突き上げたガッツポーズと共にそう叫んだ。

成功だ、大成功だ! 一時はどうなる事かと思ったけど、無事にくっついてくれて本っ当に良かった!

「よくやった!俺!」

自分で言うのも何だけど、マジで頑張ったよね俺!

恋のキューピット役なんていう慣れない役をやって、色々画策して。漸く!記念すべき!最初のカップリングが成立しました!

「凄いぞ~俺!天才!お疲れ様~!」

ボスンと寮の自室のベッドに勢い良くダイブして、枕を抱えてベッドの上をゴロゴロと転げ回る。

今の俺の顔は歓喜と達成感でだらしなく緩み切っている事だろう。だが、今日くらい大目に見てくれ。なんせ、これで俺の平穏な第二の学園ライフへの未来に一歩近付いたのだから。

「お礼、何が良いかな…」

ひとしきり転げ回って落ち着いてきたところで、今回の計画の『協力者たち』へのお礼は何が良いかと考える。

え?『協力者たち』とは一体誰の事なのかって?

それは勿論、燈堂先輩と野分先輩の『契約精霊たち』の事である。

ん?そういえば、どうして契約精霊たちが俺に協力してくれていたのか。そもそも、いつ彼らに協力を要請したのかって?

いやー、思い付いた時はマジで自分で自分の事を天才か!って思っちゃったよねぇ。え?これならイケるんじゃない?もしかしなくてももしかしちゃうんじゃない?って大興奮しちゃってそれはもう……え、その辺の事はもういいからさっさと詳しく説明しろって?

あ、はい。すいませんでした。つい興奮しちゃったというか何と言いますか………はい!という訳で、順を追って説明しよう!

まず、今回の作戦についてだが、知っての通り俺は二段階仕立てで計画を立てた。

第一段階の作戦は、言わずもがな『告解部屋の壁の向こうでモブに扮して野分先輩の悩みを聞きつつ仲直りするように誘導しよう作戦』である。
こちらの作戦に関しては見て頂いた通りなので、特筆すべき点は特に無くて良いだろう。

さて、ではいよいよ第二段階の作戦についてだ。
こちらの作戦は今回の作戦のまさに大本命で、思い付いたのは第一段階の作戦の下準備をしている時だった。

その日、俺は街で『声変えの飴』を買って、こっそりと学園に戻ろうとしていたのだが…事前に仕入れた守衛のシフトが突然変更になったのか、交代の時間になっても門から離れようとしない守衛の存在のせいで戻るに戻れない状況に陥っていた。

しかし、そんな状況だった俺を助けてくれた存在がいた。

そう、お察しの通り、燈堂先輩と野分先輩の契約精霊──シルフィとヴェルメリオである。

精霊である彼らは自由自在に姿を現したり、消したりする事が出来る。彼らはそれを利用し、守衛の気を引いてくれた。
おかげで、俺はその一瞬の隙をついて学園に戻る事ができ、そして同時に思い出す事が出来た。そういえばゲームで『精霊の存在が鍵になるイベント』があったな、と。

そのイベントは、浅黄くん光属性の攻略対象ルートで…えーっと、確かストーリーの中盤以降で発生するやつで。ゲームでは、部室棟の裏にある雑木林の近くを偶々通りがかった時に、主人公と浅黄くんの契約精霊たちに導かれ、あの場所──燈堂先輩と野分先輩が見た白い花々が咲き乱れる湖がある場所──へとやって来るのだ。

その時はその場所が何なのか分からなかった主人公たちだったが、後日、図書館の古い書架でとある文献を見つけ、あの場所が精霊に認められた者しか入る事が出来ない『聖域』だった事を知る。

『聖域』とは、先述した通り『精霊に認められた者しか』入る事が出来ない特別な場所の事である。
というのも、『聖域』は遥か昔に『精霊』が創った異空間であるとされており、世界各地に無数に存在している。そして、その創った『精霊』によって『特性』が異なるのが特徴だ。

今回で言えば、あの場所は『火の上位精霊』と『光の上位精霊』が協力して創り上げた異空間で。『特性』としては、この異空間では誰もが『嘘を吐けない』というものになる。

それを思い出した俺は、その場でシルフィとヴェルメリオに助けて貰ったお礼をしつつ、燈堂先輩と野分先輩を仲直りさせる手助けをしてくれないかと頼み込んだ。

最初はどこか思案しているような契約精霊たちだったが、最終的には俺の必死さに折れてくれたのか、こくりと頷いて承諾してくれた。

それからは、シルフィの羽を一枚貰ったり、『聖域の特性』を利用して二人を仲直り or カップリングさせよう作戦のために計画の詳細を伝えた。

後は、ご存知の通りである。きっと、彼らの協力無くしては成功し得なかっただろう。

「今度あったら…まずはお礼、言わないと…」

あ、だめだ…一安心したら急激に眠気が…

うとうとし始めた目を擦る。けれど、どんどんと眠気が増していくばかりで。

ご飯もお風呂も入らなければとは思ったが、明日は休みだから良いかという思考で霧散した。

完璧に寝る態勢に入りつつある意識の中で、俺は少しだけ笑った。

だって、大変だったけど、ちょっと楽しかったなんて。おかしいだろうか?

…ああ、でも、ゲームで『聖域』が出てきたシーンだけは、あんまりにも綺麗で俺も食い入るように見てたなぁ。

『───見て見て、すっごく綺麗!』
『…ああ、そうだな』
『? 何で笑ってるの?』
『別に。さっきまで不機嫌だったのにと思っただけだ』

…そうそう、確かゲームでは、この直前まで主人公と浅黄くんが喧嘩みたいな言い合いをしていたけど、『聖域』のあまりの美しさに機嫌がすっかり直ってしまったから、二人して馬鹿らしくなって笑い合って仲直りするシーンだったっけ。

『む。そういうキミだって、機嫌直ってるじゃないか』
『オレは元々怒ってない』
『うっそだー』
『…嘘じゃない』
『うー…まあ、良いか。キミの機嫌も直ったし、ここは綺麗だし』
『だから、嘘じゃな──』
『あ!あっち行ってみようよ!』
『! おい、話を聞け…!』

………あれ?こんなセリフ、ゲームに…あった…っけ……

『───おやすみ、●●●』

眠る直前、誰かが優しい声でそう言ったような気がした。

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