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北城市地区予選 1年生編
第59走 恐怖の白馬
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———なぜ走る?
自分が自分に問いかけている。
走っている最中の結城は、この状況に酷く困惑していた。
(俺は今、レースをしている途中だよな?なんで俺自身が目の前にいるんだ)
そして結城は混乱する脳ミソを最大限にまで働かせ、何とか声を絞り出す。
「お前は……俺なのか?」
これが今出せる精一杯の言葉だった。
左脚の無い目の前の自分を、自分だと信じたくないからこそ出た言葉だったのかもしれない。
しかし脚のない結城の返答は、その淡い希望を打ち砕く。
「見れば分かるだろう。俺はお前で、お前は俺だ」
「……でも俺は今レース中のはずなんだけどな?」
「その通りだ。今お前は走ってる。飽きる事なく、”のこのこ”とトラックに戻ってきやがった。ハハッ」
脚のない結城は呆れ笑いをしている。
その顔は自分でも見た事のない顔である。
「お前、なんで脚が無いんだ」
「なんだ、本当に分からないのか?」
「分かるはずないだろ。俺には親が与えてくれた立派な脚があるんだから」
「正しくは“今のお前”には有るだけだ」
「……何が言いたいんだ?」
「単純な話だろ。このまま走り続ければお前の脚は無いも同然になる。俺自身なんだから分かるだろ?左脚はお前のケガした方の脚だ。俺はこのままお前が走り続けた未来の姿だよ」
「…………」
結城は言葉に詰まる。
「俺は俺自身に警告しにきただけだ。悪い事は言わない、走る事はやめろ。走る事は何もお前に与えてはくれない。だってそうだろう?お前が走れなくなった事で多くの人に迷惑をかけ、沢山の時間を奪った。また繰り返すのか?あの時間を」
「それは……」
「反論できないよな。1番分かってるのは俺自身なんだから。俺は俺を心配してるだけなんだよ。悪い事は言わない。とっとと走る事をやめて、もっとやりたい事をやろうぜ。せめて高校生活は楽しみたいだろ?な?」
「あー、確かにそうかもな……。彼女作って、好きなゲームや映画を毎日見て、運動部じゃないけど運動できるカッコいい奴みたいなポジション、最高だよな~」
「ハハハッ、そうだよ、分かってんじゃん。さすが俺だ!さぁ、とっとと走るの事を辞めよう」
脚のない結城は力強く言い切っていた。
だがそれに対して結城は、なぜか少しだけ口角を上げる。
「そういう事だったんだな……」
「……は?」
脚の無い結城は、眉間に深いシワを寄せた。
「あのさ、今は意外と走るの楽しいんだぜ。俺なんだから気付いてるだろ?」
「楽しい?お前に痛みと絶望だけを与えた”走る事”がか?」
「あぁ、楽しいよ。中学の時は楽しいなんて感情を持つのも許されない環境だったしな。けど今は仲間と案外楽しくやれてるだろ」
「ただの言い訳だ。お前は走る事に対して恐怖を感じている。これはまぎれもない事実だ」
「まぁ、怖くないって言ったらウソだろうな。でも怖いから”もう走らない”って結論に至るほど、走る事は嫌いじゃないんだよな、俺」
「……ウソだな」
「ガキの頃は徒競走で1番になった時はみんなに褒められて、友達にも”ちやほや”されてた。誰も前にいない景色を走り抜けるのが気持ちよかったな。確かに走れなくなった事で失った物は沢山あるかもしれないけど、それ以上に俺にとっては得た物の方が多いんだよ。今日またトラックの上で走ってるのが、その証明だろ?」
「答えになってないな。そんな理由で走り続けるのか?俺はお前を思って言ってるんだぞ?」
「だったら俺の事を思って折れろよ。それに俺は1年以上逃げてきたんだ。もう逃げ飽きただろ。だから怖くても、1歩踏み出す道しか残されていないんだよ」
「……後悔するだけだ」
「今は逃げた事に対して後悔してるって言ったらどうする?」
「クソが……また痛みと絶望を味わう事になるぞ!?」
徐々に脚のない結城の姿は薄くなり始めていた。
「その時は、またお前がこうやって警告しにきてくれよ。きっとお前は俺の中にある”恐怖”の姿なんだろ?お前がいないと、俺はまた休む事を忘れて走り続けてしまうから。だから頼む。まだレースは終わってない。俺はまたここから走り出すから。お前と、一緒にな」
そう言って走る結城は、レース中とは思えないほどに温かい笑顔を浮かべた。
そしてお互いが数秒見つめ合った後、脚の無い結城は頭から塵のようになって消え始めるのだった。
「……警告はしたぞ」
「おう、ありがとな!」
結城は次第に空気と塵の見分けがつかなくなっていた。
そして少し目を細めながらソレを見送るのだった。
————————
刹那
結城の視界にタータンの赤色が戻った!
灰色の世界から抜け出したようだ。
「「早馬ぁ!!このまま終わんじゃねぇえ!!」」
現実に戻った結城の耳に最初に飛び込んできた言葉は、スタンドの渚からの声援だった。
同時に今の自分が、レース終盤で3番手である事にも気付く。
(え、ヤバ……このまま終われねぇだろ!)
結城は気合いを入れ直す。
だがここから巻き返すのは、100mという競技においては”ほぼ不可能”に近い。
1度落ちていった選手が終盤で再び加速して逆転するなど、ほとんどの人間が見た事も聞いた事もないのだ。
(俺ならいける、やれる)
だが今の結城に恐れる物は無かった。
今まで全力で走ろうとすれば襲ってきた恐怖の数々は、内なる自分が出してくれていた危険信号のようなものだったのだから。
今までは敵だと思っていたモノが、実は自分を守る役割をしてくれていたのだ。
その事実だけで結城の心の中は今までにないほどスッキリしていた。
今日この日まで、胸のどこかに引っかかるモヤモヤが取れた結城の集中力は、一瞬にして最大まで高まる。
(あぁ、これだ、この感覚だ。体の芯が整って、頭から脚の先まで神経が1本に通ったこの感覚……。地面が俺を押してくれてる……イケるっ!!!)
その直後だった。
乱れていた結城のフォームは整い、脚の運びも信じられないほどスムーズに変わり始める。
まさに一切の無駄を省いた”芸術的な走り”。
空気をキレイに二つに切り裂く彼の走りは、白いユニフォーム姿も相まって白馬を観客に連想させた。
「あれ、7レーン……」
「7レーン速くなってね?」
「え、急に人変わった?力抜いてたのかな」
スタンドの観客がザワつき始める。
そして同じくメインスタンドでレースを見ていた一二三も、目を大きく見開いた後に、フッと笑いながら呟いた。
「ハッ、まったく……。もう帰ってきたのね、やっぱアンタ天才だわ」
————————
気付けば結城はラスト4mの所で2番手だった選手を抜かし、見事2着でフィニッシュしていた!
ラスト30mで急に加速した結城は、事情を知らない人間の目には
”力を抜いて走ろうと思ってたけど、結局最後は焦って加速した選手”
のように映っただろう。
だが結城の”心と体”の状態を知っていた人達の目には、ラスト30mの走りは特別なモノにしか映らなかった。
「う、う、うわあああああ!!!!何だ最後の!!最後の!!」
「練習でも見た事なかったよな、あんな走り!?鳥肌ヤバイって!」
「ヤバくない?いつもの早馬君じゃなかった!あれが……あれが早馬結城なんだ!」
スタンドのキタ高部員達は、2着の選手に大興奮していた。
————————
自分が自分に問いかけている。
走っている最中の結城は、この状況に酷く困惑していた。
(俺は今、レースをしている途中だよな?なんで俺自身が目の前にいるんだ)
そして結城は混乱する脳ミソを最大限にまで働かせ、何とか声を絞り出す。
「お前は……俺なのか?」
これが今出せる精一杯の言葉だった。
左脚の無い目の前の自分を、自分だと信じたくないからこそ出た言葉だったのかもしれない。
しかし脚のない結城の返答は、その淡い希望を打ち砕く。
「見れば分かるだろう。俺はお前で、お前は俺だ」
「……でも俺は今レース中のはずなんだけどな?」
「その通りだ。今お前は走ってる。飽きる事なく、”のこのこ”とトラックに戻ってきやがった。ハハッ」
脚のない結城は呆れ笑いをしている。
その顔は自分でも見た事のない顔である。
「お前、なんで脚が無いんだ」
「なんだ、本当に分からないのか?」
「分かるはずないだろ。俺には親が与えてくれた立派な脚があるんだから」
「正しくは“今のお前”には有るだけだ」
「……何が言いたいんだ?」
「単純な話だろ。このまま走り続ければお前の脚は無いも同然になる。俺自身なんだから分かるだろ?左脚はお前のケガした方の脚だ。俺はこのままお前が走り続けた未来の姿だよ」
「…………」
結城は言葉に詰まる。
「俺は俺自身に警告しにきただけだ。悪い事は言わない、走る事はやめろ。走る事は何もお前に与えてはくれない。だってそうだろう?お前が走れなくなった事で多くの人に迷惑をかけ、沢山の時間を奪った。また繰り返すのか?あの時間を」
「それは……」
「反論できないよな。1番分かってるのは俺自身なんだから。俺は俺を心配してるだけなんだよ。悪い事は言わない。とっとと走る事をやめて、もっとやりたい事をやろうぜ。せめて高校生活は楽しみたいだろ?な?」
「あー、確かにそうかもな……。彼女作って、好きなゲームや映画を毎日見て、運動部じゃないけど運動できるカッコいい奴みたいなポジション、最高だよな~」
「ハハハッ、そうだよ、分かってんじゃん。さすが俺だ!さぁ、とっとと走るの事を辞めよう」
脚のない結城は力強く言い切っていた。
だがそれに対して結城は、なぜか少しだけ口角を上げる。
「そういう事だったんだな……」
「……は?」
脚の無い結城は、眉間に深いシワを寄せた。
「あのさ、今は意外と走るの楽しいんだぜ。俺なんだから気付いてるだろ?」
「楽しい?お前に痛みと絶望だけを与えた”走る事”がか?」
「あぁ、楽しいよ。中学の時は楽しいなんて感情を持つのも許されない環境だったしな。けど今は仲間と案外楽しくやれてるだろ」
「ただの言い訳だ。お前は走る事に対して恐怖を感じている。これはまぎれもない事実だ」
「まぁ、怖くないって言ったらウソだろうな。でも怖いから”もう走らない”って結論に至るほど、走る事は嫌いじゃないんだよな、俺」
「……ウソだな」
「ガキの頃は徒競走で1番になった時はみんなに褒められて、友達にも”ちやほや”されてた。誰も前にいない景色を走り抜けるのが気持ちよかったな。確かに走れなくなった事で失った物は沢山あるかもしれないけど、それ以上に俺にとっては得た物の方が多いんだよ。今日またトラックの上で走ってるのが、その証明だろ?」
「答えになってないな。そんな理由で走り続けるのか?俺はお前を思って言ってるんだぞ?」
「だったら俺の事を思って折れろよ。それに俺は1年以上逃げてきたんだ。もう逃げ飽きただろ。だから怖くても、1歩踏み出す道しか残されていないんだよ」
「……後悔するだけだ」
「今は逃げた事に対して後悔してるって言ったらどうする?」
「クソが……また痛みと絶望を味わう事になるぞ!?」
徐々に脚のない結城の姿は薄くなり始めていた。
「その時は、またお前がこうやって警告しにきてくれよ。きっとお前は俺の中にある”恐怖”の姿なんだろ?お前がいないと、俺はまた休む事を忘れて走り続けてしまうから。だから頼む。まだレースは終わってない。俺はまたここから走り出すから。お前と、一緒にな」
そう言って走る結城は、レース中とは思えないほどに温かい笑顔を浮かべた。
そしてお互いが数秒見つめ合った後、脚の無い結城は頭から塵のようになって消え始めるのだった。
「……警告はしたぞ」
「おう、ありがとな!」
結城は次第に空気と塵の見分けがつかなくなっていた。
そして少し目を細めながらソレを見送るのだった。
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結城の視界にタータンの赤色が戻った!
灰色の世界から抜け出したようだ。
「「早馬ぁ!!このまま終わんじゃねぇえ!!」」
現実に戻った結城の耳に最初に飛び込んできた言葉は、スタンドの渚からの声援だった。
同時に今の自分が、レース終盤で3番手である事にも気付く。
(え、ヤバ……このまま終われねぇだろ!)
結城は気合いを入れ直す。
だがここから巻き返すのは、100mという競技においては”ほぼ不可能”に近い。
1度落ちていった選手が終盤で再び加速して逆転するなど、ほとんどの人間が見た事も聞いた事もないのだ。
(俺ならいける、やれる)
だが今の結城に恐れる物は無かった。
今まで全力で走ろうとすれば襲ってきた恐怖の数々は、内なる自分が出してくれていた危険信号のようなものだったのだから。
今までは敵だと思っていたモノが、実は自分を守る役割をしてくれていたのだ。
その事実だけで結城の心の中は今までにないほどスッキリしていた。
今日この日まで、胸のどこかに引っかかるモヤモヤが取れた結城の集中力は、一瞬にして最大まで高まる。
(あぁ、これだ、この感覚だ。体の芯が整って、頭から脚の先まで神経が1本に通ったこの感覚……。地面が俺を押してくれてる……イケるっ!!!)
その直後だった。
乱れていた結城のフォームは整い、脚の運びも信じられないほどスムーズに変わり始める。
まさに一切の無駄を省いた”芸術的な走り”。
空気をキレイに二つに切り裂く彼の走りは、白いユニフォーム姿も相まって白馬を観客に連想させた。
「あれ、7レーン……」
「7レーン速くなってね?」
「え、急に人変わった?力抜いてたのかな」
スタンドの観客がザワつき始める。
そして同じくメインスタンドでレースを見ていた一二三も、目を大きく見開いた後に、フッと笑いながら呟いた。
「ハッ、まったく……。もう帰ってきたのね、やっぱアンタ天才だわ」
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気付けば結城はラスト4mの所で2番手だった選手を抜かし、見事2着でフィニッシュしていた!
ラスト30mで急に加速した結城は、事情を知らない人間の目には
”力を抜いて走ろうと思ってたけど、結局最後は焦って加速した選手”
のように映っただろう。
だが結城の”心と体”の状態を知っていた人達の目には、ラスト30mの走りは特別なモノにしか映らなかった。
「う、う、うわあああああ!!!!何だ最後の!!最後の!!」
「練習でも見た事なかったよな、あんな走り!?鳥肌ヤバイって!」
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