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二年目 二〇五八年
82:第八二回 九月二八日 フレッシャーズ・カップ
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こんにちは! レコことレスコス・テラーサです。
最近は他の選手の結果が気が気でない日々を過ごしております。
昨日 (九月二七日)時点で、私が担当しているライズ選手のスピードスターズ出場権ランキングは一一位。
残り三日、何とかこのまま一五位以内をキープして欲しいと祈る毎日です。
では、今週の二選手の結果から。
オルト・ノイテス選手 (〇五二-一一)
九月二五日 (水)第四競技 (Eランク競技・クロス) 四位/一二名 二ポイント
九月二七日 (金)第六競技 (Dランク競技・クロス)) 一一位/一二名 〇ポイント
九月二七日現在ランキングポイント 九七 二五七位/六〇四名
ナルティス・ライズ選手 (〇四九-〇三)
出場無し
九月二七日現在ランキングポイント 一四二 二六位/六〇四名
ノイテス選手が無事二ポイントを獲得して少しランクを上げました。
今年は全体的に激戦で上位のポイントが伸びない一方で、一〇〇位から四〇〇位くらいのポイントが高めに出ています。
二選手とも少しでもポイントを獲得して上位を目指したいところです。
さて、明日二九日の日曜には新人選手のトップを決めるフレッシャーズ・カップが行われます。
デビューから六年目までの選手に出場資格があり、八月までのランキング上位一六名で優勝を争います。
私が担当している二選手はノイテス選手が七年目、ライス選手が一〇年目なので残念ながら出場資格がありません。
ライズ選手は五年目の二〇五三年、六年目の二〇五四年に出場経験があるのですが、共に八位でした。
ライズ選手にフレッシャーズ・カップの話を聞くと「応援の感じが独特」とのことでした。
どうもアーティストのコンサート会場のような雰囲気を感じるそうで、会場の声に応えるタイミングが難しかったと苦笑していました。
私は記録係として記録室で観戦したことしかないのですが、確かに応援の雰囲気は独特だと思います。
特に今年も出場予定のカオニナ・マナマ選手などはアイドル的な人気もあるので、彼女が出場したときなどはライズ選手のような印象を持っても不思議ではないと思います。
ちなみにマナマ選手はデビューした二〇五四年から五年連続の出場になるので、最近のフレッシャーズ・カップは特にコンサート会場的な雰囲気になるイメージが強いように思います。
ノイテス選手は今年出場資格を失ってしまっており、過去にも出場したことがないのですが、フレッシャーズ・カップ当日の競技に出場したことが二度あるそうです。
やはりライズ選手と似たような印象を持ったようで、進行役のアナウンスが聞き取りにくいようなことを話していました。
競技の記録をする立場からすれば、ノイテス選手と同じで、アナウンスやコールの声が聞き取りにくいことはありました。
ヘッドホンのボリュームを上げて対応するのですが、会場の声援にかき消されることもしばしば。なかなか悩ましい問題です。
運営側としては、記録室と会場の連絡方法を音声から映像併用に変更したり、確認作業を複数回繰り返すことで改善しているというのが実情です。
ちなみに若手の選手がどの程度フレッシャーズ・カップを重視するかは選手次第のところがあります。
理由は一月から八月までのランキングで出場者が決定するため、年の後半に多くの競技に出場する戦略をとっている選手にとっては出場権が獲得しにくいというのがあります。
また、フレッシャーズ・カップは最初にクロス競技を行った後、スコアを持ち越したままカット競技を行って順位を決めるのですが、この方式も出場者を選ぶと言われています。
専門競技を二つ選ぶ、といった場合にクロス競技とカット競技を同時に選択するケースが少ないからです。
趣味の問題もあると思うのですが、クロス競技を専門とする選手はスピード競技を組み合わせるケースが多いようです。
カット競技を専門とする選手はバーサス競技を組み合わせるケースが多いです。
敢えてこのような競技形式にしたのはバランス型の若手選手にスポットライトを当てる目的があるためだそうです。
こうした関係で、フレッシャーズ・カップを重要視する選手には次のような傾向があると思います。
・専門競技を決めずに、五種類の競技をまんべんなくこなすタイプの選手
・年間の出場が前半に集中するタイプの選手
色々と書いてしまいましたが、賞金額がSランク競技としては安めとはいえ、獲得できるポイントは他のSランク競技と同じ。そして、出場権を争うのは六年目までの選手と、他のSランク競技と比較すると競争率が低いのも事実。
ですので、フレッシャーズ・カップの出場を狙って出場戦略を立てている選手も大勢います。
そういう意味では今年はどの選手が若手のチャンピオンになるのか、目が離せません。
また、フレッシャーズ・カップに今年出場するのは、現在のランキングが一四位から二三二位の選手です。
結果次第では特にライズ選手のランキングに大きな影響があるので、私も結果を注視したいと思います。
では、最後に二選手の来週の出場予定です。
ノイテス選手ですが、来週は一回です。
一〇月五日 (土)第九競技フエズ商会=イグファ杯 (Bランク競技・スピード)
一方、ライズ選手の来週の出場予定も一回です。
一〇月五日 (土)第九競技フエズ商会=イグファ杯 (Bランク競技・スピード)
二選手と協議した結果、来週は二人とも同じ競技に出場することになりました。
ノイテス選手の職場がスポンサーとなるこの競技は、彼にとって年間の大きな目標でもあります。
このため、最後のBランク競技出場権のカードをここで切ることにしました。
当日は職場の同僚が大勢ノイテス選手の応援に駆けつけるとのことです。
ライズ選手は来年のスピードスターズを見据えて、得意のスピード競技でポイントを獲得しておくために出場を決定しました。
私にとっては担当選手が同じ競技に出場するのは初めての経験ですが、両選手とも頑張って欲しいです。
来週は記事でフエズ商会=イグファ杯の結果をお知らせするため、記事の公開が二二時くらいになる予定です。
では、今週はこのへんで。お相手はレスコス・テラーサでした!
最近は他の選手の結果が気が気でない日々を過ごしております。
昨日 (九月二七日)時点で、私が担当しているライズ選手のスピードスターズ出場権ランキングは一一位。
残り三日、何とかこのまま一五位以内をキープして欲しいと祈る毎日です。
では、今週の二選手の結果から。
オルト・ノイテス選手 (〇五二-一一)
九月二五日 (水)第四競技 (Eランク競技・クロス) 四位/一二名 二ポイント
九月二七日 (金)第六競技 (Dランク競技・クロス)) 一一位/一二名 〇ポイント
九月二七日現在ランキングポイント 九七 二五七位/六〇四名
ナルティス・ライズ選手 (〇四九-〇三)
出場無し
九月二七日現在ランキングポイント 一四二 二六位/六〇四名
ノイテス選手が無事二ポイントを獲得して少しランクを上げました。
今年は全体的に激戦で上位のポイントが伸びない一方で、一〇〇位から四〇〇位くらいのポイントが高めに出ています。
二選手とも少しでもポイントを獲得して上位を目指したいところです。
さて、明日二九日の日曜には新人選手のトップを決めるフレッシャーズ・カップが行われます。
デビューから六年目までの選手に出場資格があり、八月までのランキング上位一六名で優勝を争います。
私が担当している二選手はノイテス選手が七年目、ライス選手が一〇年目なので残念ながら出場資格がありません。
ライズ選手は五年目の二〇五三年、六年目の二〇五四年に出場経験があるのですが、共に八位でした。
ライズ選手にフレッシャーズ・カップの話を聞くと「応援の感じが独特」とのことでした。
どうもアーティストのコンサート会場のような雰囲気を感じるそうで、会場の声に応えるタイミングが難しかったと苦笑していました。
私は記録係として記録室で観戦したことしかないのですが、確かに応援の雰囲気は独特だと思います。
特に今年も出場予定のカオニナ・マナマ選手などはアイドル的な人気もあるので、彼女が出場したときなどはライズ選手のような印象を持っても不思議ではないと思います。
ちなみにマナマ選手はデビューした二〇五四年から五年連続の出場になるので、最近のフレッシャーズ・カップは特にコンサート会場的な雰囲気になるイメージが強いように思います。
ノイテス選手は今年出場資格を失ってしまっており、過去にも出場したことがないのですが、フレッシャーズ・カップ当日の競技に出場したことが二度あるそうです。
やはりライズ選手と似たような印象を持ったようで、進行役のアナウンスが聞き取りにくいようなことを話していました。
競技の記録をする立場からすれば、ノイテス選手と同じで、アナウンスやコールの声が聞き取りにくいことはありました。
ヘッドホンのボリュームを上げて対応するのですが、会場の声援にかき消されることもしばしば。なかなか悩ましい問題です。
運営側としては、記録室と会場の連絡方法を音声から映像併用に変更したり、確認作業を複数回繰り返すことで改善しているというのが実情です。
ちなみに若手の選手がどの程度フレッシャーズ・カップを重視するかは選手次第のところがあります。
理由は一月から八月までのランキングで出場者が決定するため、年の後半に多くの競技に出場する戦略をとっている選手にとっては出場権が獲得しにくいというのがあります。
また、フレッシャーズ・カップは最初にクロス競技を行った後、スコアを持ち越したままカット競技を行って順位を決めるのですが、この方式も出場者を選ぶと言われています。
専門競技を二つ選ぶ、といった場合にクロス競技とカット競技を同時に選択するケースが少ないからです。
趣味の問題もあると思うのですが、クロス競技を専門とする選手はスピード競技を組み合わせるケースが多いようです。
カット競技を専門とする選手はバーサス競技を組み合わせるケースが多いです。
敢えてこのような競技形式にしたのはバランス型の若手選手にスポットライトを当てる目的があるためだそうです。
こうした関係で、フレッシャーズ・カップを重要視する選手には次のような傾向があると思います。
・専門競技を決めずに、五種類の競技をまんべんなくこなすタイプの選手
・年間の出場が前半に集中するタイプの選手
色々と書いてしまいましたが、賞金額がSランク競技としては安めとはいえ、獲得できるポイントは他のSランク競技と同じ。そして、出場権を争うのは六年目までの選手と、他のSランク競技と比較すると競争率が低いのも事実。
ですので、フレッシャーズ・カップの出場を狙って出場戦略を立てている選手も大勢います。
そういう意味では今年はどの選手が若手のチャンピオンになるのか、目が離せません。
また、フレッシャーズ・カップに今年出場するのは、現在のランキングが一四位から二三二位の選手です。
結果次第では特にライズ選手のランキングに大きな影響があるので、私も結果を注視したいと思います。
では、最後に二選手の来週の出場予定です。
ノイテス選手ですが、来週は一回です。
一〇月五日 (土)第九競技フエズ商会=イグファ杯 (Bランク競技・スピード)
一方、ライズ選手の来週の出場予定も一回です。
一〇月五日 (土)第九競技フエズ商会=イグファ杯 (Bランク競技・スピード)
二選手と協議した結果、来週は二人とも同じ競技に出場することになりました。
ノイテス選手の職場がスポンサーとなるこの競技は、彼にとって年間の大きな目標でもあります。
このため、最後のBランク競技出場権のカードをここで切ることにしました。
当日は職場の同僚が大勢ノイテス選手の応援に駆けつけるとのことです。
ライズ選手は来年のスピードスターズを見据えて、得意のスピード競技でポイントを獲得しておくために出場を決定しました。
私にとっては担当選手が同じ競技に出場するのは初めての経験ですが、両選手とも頑張って欲しいです。
来週は記事でフエズ商会=イグファ杯の結果をお知らせするため、記事の公開が二二時くらいになる予定です。
では、今週はこのへんで。お相手はレスコス・テラーサでした!
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