27 / 56
序章 伝説のはじまりは出会いから
第25話 いざ、城下町へ
しおりを挟む
平服に着替えて戻って来たジャンの姿を認め、アレックスは口元が緩むのを感じた。
「うむ、似合っているじゃないか」
「あ、ありがとうございます」
アレックスの笑顔に釣られるようにジャンも照れているようだ。その笑みが広がった頬に朱がさしていた。
アレックスへの挨拶を終えたジャンが、ソフィアとクロードにもしっかりと敬礼をして挨拶する。それに対してクロードは面倒臭そうにしながらも返礼をした。それでも、ソフィアはじいっとジャンを見つめるばかりで反応がない。
「……あの、何か?」
「あ、いやっ、なんでもない」
「そうですか、失礼しました」
ハッとなって返礼をしたソフィアのその様子は、明らかにジャンの格好に気を取られていた感じだった。
(ふーん、ソフィアもああいうのに興味があるのか)
アレックスがそのことを頭に置きつつそのまま城外へと歩を向けて声を掛ける。
「ほらっ、行くぞ!」
アレックスを先頭に正門から延びる傾斜道を歩き始めたのだが、例の如くソフィアがアレックスに肩を並べるように右側に寄って来た。
「陛下、この者は何故?」
ソフィアの問いにアレックスが彼女を見ると、不思議そうな表情をしていた。
「ん、ジャンのことか? それなら、暫く側仕えとして行動を共にさせることにしたのだ」
それを聞いたソフィアが、破顔したジャンとは対照的な反応を見せる。
「え!」
何故? という疑問よりも驚きが大きく、自然と口を衝いて出たのだろう。クールな印象のソフィアらしからぬ反応だった。
「なんだよ。そんなに驚くことか?」
「それなら私が!」
アレックスに顔を寄せるように、ずいっとソフィアが近付くものだから、危なく二人はぶつかるところだった。アレックスが少し左に移動して避けてから、その意図を説明する。
「何を言っているのだ。お前もその中の一人ではないか、秘書なんだから」
「えっ……」
アレックスの言葉を、「既にお前も側仕えだ」という意味に受け取ってくれたのだろう。ソフィアが間の抜けたような声を漏らし、瞼を数度瞬かせた。そして、その褐色の肌がほんのりと赤らんだ気がした。
その様子に、全くと呟いてから、アレックスが振り返ってクロードにも言ってやる。
「クーロド、お前もだぞ。執事なんだからこれからキリキリ働いてもらうからな」
「もとよりそのつもりでございます」
にべもない返事であったが、今回ばかりはアレックスも怒る気にはなれなかった。むしろ、ニヤリと口角を上げてアレックスは笑みをこぼした。
「ああ、お前はそういう奴だったな」
「はい」
相も変わらず眉一つ動かさず、心情が読めない表情をしているクロード。
カッカッカッと笑ってから、アレックスは前に向き直るのだった。
その様子をジャンは後ろから眺めていた。
アレックスが前を歩いていたため気付かなかっただろうが、アレックスの言葉にクロードが後ろで組んでいた右手でギュッと拳を作ったのだ。
「なんだか、このお二人とは仲良くできそうです」
と前を行く三人に聞こえないように呟いてから、ジャンは微笑むのだった。
ジャンは、アレックスから側仕えを命じられたことに嬉しくなったものの、常にアレックスに侍っているソフィアと感情が読み辛いクロードとも関わり合いを持つことに緊張していた。
それでも、二人の本質はアレックスのことを慕っており、その共通点を目の前で見て感じ、ジャンはその不安が少し和らぐのを感じるのだった。
――――――
傾斜道を下り、囲っている石積みの塀とは不相応な金のようなもので装飾を施された漆黒の鉄扉の場所までやって来た。むしろ、主城へと続く場所であるため、その塀が簡易的すぎるのかもしれないが、今そんなことを言っても仕方がない。
それよりも、アレックスは別のことが気になった。
「今更だが、このまま出て行っても大丈夫か?」
ラフな服装のアレックスが、比翼仕立てのローブの前立てを掴んで広げて確認する。
「さすがは陛下ですね。幻想級の服装であっても、やはり心配になりますか……」
感嘆というより、唖然とした風に答えたのは、ソフィアだった。だが、それはアレックスが求めた回答ではない。
「いや、そうじゃない。俺が素顔を晒して大丈夫かの確認だ。それより、見ただけで幻想級ってわかるものなのか。それはそれで不味いか……」
「確認ですが、陛下はお忍びのつもりでいらっしゃるのですか?」
「うむ、そうだが?」
何、俺って変なこと言ったか? という表情を浮かべてアレックスが、ソフィアに頷いてみせた。
「それであれば、大丈夫だと思いますよ。陛下のご尊顔を拝見したことがある一般住民はいないはずです。神使様たち以外の貴族とですら、陛下はお会いになっておりませんから当然です」
(え、マジで!)
今度は、アレックスが唖然とする番だった。
「あー、まあ確かにそう言われればそうか……町のNPCと話す事なんて必要なくなってたもんな……移動はもっぱら転移門だから、城下町を抜けたことがないかも。てか、NPCで貴族っていたんだっけ? 貴族の席はギルドメンバーで埋めていたはずなんだが……」
などと、皇帝の演技も忘れてアレックスが記憶を探るようにぶつくさ呟いていると、クロードが何か黒いものを差し出してきた。
「ん、これは?」
「アニエス様より陛下が城下町の調査に赴くとお伺いしました故、宝物庫から拝借させていただきました」
拝借って……お前は何勝手なことをしてるんだよ、とアレックスは思いながらも、クロードから手渡されたものを確認し、それは言わないことにした。
質素な見た目にも拘わらず、彼が羽織っているシルクのローブと同じで幻想級のローブであり、隠密効果が付与されたマジックアイテムでもあった。
「ほう、考えたな」
効果を確認したアレックスがクロードの肩に手をやり頷いた。
「フードを被らずとも視認障害の効果が見込めます。それであれば、言葉を交わすことも可能でございます」
「何だよ。今日はやけに喋るじゃないか。今後もそうしろ、な!」
そう言ってバシバシとアレックスがクロードの肩を叩いてやると、何故か口を真一文字に引き結び、彼は押し黙ってしまった。
扱い辛い奴だなーと思いながらもアレックスは、そのローブを羽織り、近衛兵が開けてくれた漆黒の門を通って城下町へと繰り出すのだった。
――――――
門を出た場所はそれほどでもなかった。それでも、一〇分程歩くと段々と賑わいを見せ始めた。どの道も五、六メートルほどの幅があり、馬車がすれ違うことも可能だった。
一面が石畳であるため歩くには疲れるが、雨の後の泥濘に馬車の車輪が嵌らないように考慮しているため、土が顔を出している場所は殆どないとジャンが皆に説明した。
その道を挟むように、石や木材を組み合わせ建てられたような二階建て程度の建物が整然と建ち並び、壁面は綺麗に塗装が施され、わりと色調豊な町並みが広がっていた。
アレックスたちが進むその道は、大通りではないが、飲食店の前に立ち客引きをする者、それを気にせずパンのようなものにかぶりつきながら仕事に向かう者、キャッキャ言いながら駆けずり回る子供たちの姿がそこにはあった。
それはまさに、NPCではない生きた人々の人生を映し出していた。
その様子を眺めてアレックスは、確かな変化を感じながらも、一先ずは安心した。
「ほーう、思いの外パニックにはなっていないんだな」
「帝都の住民にとっては、城門が閉じられていたとしても、ふつうに生活する分には支障がないのでございます。ほとんどすべてのことが、この帝都で事足りるとも言い換えられますね。それでも、中郭より内側への通行権がない国外や地方都市から来た人たちは、その城門付近に集まっておりまして、結構荒れているやもしれません」
このとき既に、得意顔のジャンがアレックスたち三人に説明するという構図が当たり前のようになっていた。それも当然で、シュテルクスト城内に何年もこもりっぱなしだったソフィアとクロードが城下町の細部まで知っているハズがない。
「なるほどな。それにしてもこんなに居たのか」
「はい。ただ、あと三〇分ほど歩くと目抜き通りに出ます。そこは桁違いで陛下もきっと驚かれることかと――」
途端、アレックスが驚きで声を上げる。
「三〇分! そんなに歩くのか?」
「え、はい。何と言っても一〇万人が住む帝都でございますよ。外郭の城門までは、二時間以上掛かりますが……って、陛下?」
事もなげに説明するジャンの言葉を聞いたアレックスは、思わず立ち止まってしまった。高台から見渡したときにはそこまでの距離を感じなかったアレックスであったが、ジャンの話に因ると、内郭の正門から外郭の南門までは直線距離で一三キロメートルほどあるらしかった。
それを聞いたアレックスは、ふつうに歩いて散策しながら進むのを別の機会にすることにした。そして、疑問が一つ湧く。
「なあ、ジャンよ。昨日、俺のところまで伝令に来たときはどうしたんだ? 明らかに二時間掛かってないよな? 精々一〇分、二〇分だっただろうが!」
「あ、それは速度上昇の魔法の効果で、屋根の上を駆けた訳でございます」
思い出すように眉を上げ、適当に建物の屋根の方をジャンが指さした。
「はっ? ジャンは身体強化魔法使えないだろう! だから、俺が抱えて……あっ」
そこまで言ってアレックスは思い違いを理解した。
「付与魔法か!」
その問いに申し訳なさそうに頷くジャンを見たアレックスは、両手で顔を覆って項垂れるのだった。
「うむ、似合っているじゃないか」
「あ、ありがとうございます」
アレックスの笑顔に釣られるようにジャンも照れているようだ。その笑みが広がった頬に朱がさしていた。
アレックスへの挨拶を終えたジャンが、ソフィアとクロードにもしっかりと敬礼をして挨拶する。それに対してクロードは面倒臭そうにしながらも返礼をした。それでも、ソフィアはじいっとジャンを見つめるばかりで反応がない。
「……あの、何か?」
「あ、いやっ、なんでもない」
「そうですか、失礼しました」
ハッとなって返礼をしたソフィアのその様子は、明らかにジャンの格好に気を取られていた感じだった。
(ふーん、ソフィアもああいうのに興味があるのか)
アレックスがそのことを頭に置きつつそのまま城外へと歩を向けて声を掛ける。
「ほらっ、行くぞ!」
アレックスを先頭に正門から延びる傾斜道を歩き始めたのだが、例の如くソフィアがアレックスに肩を並べるように右側に寄って来た。
「陛下、この者は何故?」
ソフィアの問いにアレックスが彼女を見ると、不思議そうな表情をしていた。
「ん、ジャンのことか? それなら、暫く側仕えとして行動を共にさせることにしたのだ」
それを聞いたソフィアが、破顔したジャンとは対照的な反応を見せる。
「え!」
何故? という疑問よりも驚きが大きく、自然と口を衝いて出たのだろう。クールな印象のソフィアらしからぬ反応だった。
「なんだよ。そんなに驚くことか?」
「それなら私が!」
アレックスに顔を寄せるように、ずいっとソフィアが近付くものだから、危なく二人はぶつかるところだった。アレックスが少し左に移動して避けてから、その意図を説明する。
「何を言っているのだ。お前もその中の一人ではないか、秘書なんだから」
「えっ……」
アレックスの言葉を、「既にお前も側仕えだ」という意味に受け取ってくれたのだろう。ソフィアが間の抜けたような声を漏らし、瞼を数度瞬かせた。そして、その褐色の肌がほんのりと赤らんだ気がした。
その様子に、全くと呟いてから、アレックスが振り返ってクロードにも言ってやる。
「クーロド、お前もだぞ。執事なんだからこれからキリキリ働いてもらうからな」
「もとよりそのつもりでございます」
にべもない返事であったが、今回ばかりはアレックスも怒る気にはなれなかった。むしろ、ニヤリと口角を上げてアレックスは笑みをこぼした。
「ああ、お前はそういう奴だったな」
「はい」
相も変わらず眉一つ動かさず、心情が読めない表情をしているクロード。
カッカッカッと笑ってから、アレックスは前に向き直るのだった。
その様子をジャンは後ろから眺めていた。
アレックスが前を歩いていたため気付かなかっただろうが、アレックスの言葉にクロードが後ろで組んでいた右手でギュッと拳を作ったのだ。
「なんだか、このお二人とは仲良くできそうです」
と前を行く三人に聞こえないように呟いてから、ジャンは微笑むのだった。
ジャンは、アレックスから側仕えを命じられたことに嬉しくなったものの、常にアレックスに侍っているソフィアと感情が読み辛いクロードとも関わり合いを持つことに緊張していた。
それでも、二人の本質はアレックスのことを慕っており、その共通点を目の前で見て感じ、ジャンはその不安が少し和らぐのを感じるのだった。
――――――
傾斜道を下り、囲っている石積みの塀とは不相応な金のようなもので装飾を施された漆黒の鉄扉の場所までやって来た。むしろ、主城へと続く場所であるため、その塀が簡易的すぎるのかもしれないが、今そんなことを言っても仕方がない。
それよりも、アレックスは別のことが気になった。
「今更だが、このまま出て行っても大丈夫か?」
ラフな服装のアレックスが、比翼仕立てのローブの前立てを掴んで広げて確認する。
「さすがは陛下ですね。幻想級の服装であっても、やはり心配になりますか……」
感嘆というより、唖然とした風に答えたのは、ソフィアだった。だが、それはアレックスが求めた回答ではない。
「いや、そうじゃない。俺が素顔を晒して大丈夫かの確認だ。それより、見ただけで幻想級ってわかるものなのか。それはそれで不味いか……」
「確認ですが、陛下はお忍びのつもりでいらっしゃるのですか?」
「うむ、そうだが?」
何、俺って変なこと言ったか? という表情を浮かべてアレックスが、ソフィアに頷いてみせた。
「それであれば、大丈夫だと思いますよ。陛下のご尊顔を拝見したことがある一般住民はいないはずです。神使様たち以外の貴族とですら、陛下はお会いになっておりませんから当然です」
(え、マジで!)
今度は、アレックスが唖然とする番だった。
「あー、まあ確かにそう言われればそうか……町のNPCと話す事なんて必要なくなってたもんな……移動はもっぱら転移門だから、城下町を抜けたことがないかも。てか、NPCで貴族っていたんだっけ? 貴族の席はギルドメンバーで埋めていたはずなんだが……」
などと、皇帝の演技も忘れてアレックスが記憶を探るようにぶつくさ呟いていると、クロードが何か黒いものを差し出してきた。
「ん、これは?」
「アニエス様より陛下が城下町の調査に赴くとお伺いしました故、宝物庫から拝借させていただきました」
拝借って……お前は何勝手なことをしてるんだよ、とアレックスは思いながらも、クロードから手渡されたものを確認し、それは言わないことにした。
質素な見た目にも拘わらず、彼が羽織っているシルクのローブと同じで幻想級のローブであり、隠密効果が付与されたマジックアイテムでもあった。
「ほう、考えたな」
効果を確認したアレックスがクロードの肩に手をやり頷いた。
「フードを被らずとも視認障害の効果が見込めます。それであれば、言葉を交わすことも可能でございます」
「何だよ。今日はやけに喋るじゃないか。今後もそうしろ、な!」
そう言ってバシバシとアレックスがクロードの肩を叩いてやると、何故か口を真一文字に引き結び、彼は押し黙ってしまった。
扱い辛い奴だなーと思いながらもアレックスは、そのローブを羽織り、近衛兵が開けてくれた漆黒の門を通って城下町へと繰り出すのだった。
――――――
門を出た場所はそれほどでもなかった。それでも、一〇分程歩くと段々と賑わいを見せ始めた。どの道も五、六メートルほどの幅があり、馬車がすれ違うことも可能だった。
一面が石畳であるため歩くには疲れるが、雨の後の泥濘に馬車の車輪が嵌らないように考慮しているため、土が顔を出している場所は殆どないとジャンが皆に説明した。
その道を挟むように、石や木材を組み合わせ建てられたような二階建て程度の建物が整然と建ち並び、壁面は綺麗に塗装が施され、わりと色調豊な町並みが広がっていた。
アレックスたちが進むその道は、大通りではないが、飲食店の前に立ち客引きをする者、それを気にせずパンのようなものにかぶりつきながら仕事に向かう者、キャッキャ言いながら駆けずり回る子供たちの姿がそこにはあった。
それはまさに、NPCではない生きた人々の人生を映し出していた。
その様子を眺めてアレックスは、確かな変化を感じながらも、一先ずは安心した。
「ほーう、思いの外パニックにはなっていないんだな」
「帝都の住民にとっては、城門が閉じられていたとしても、ふつうに生活する分には支障がないのでございます。ほとんどすべてのことが、この帝都で事足りるとも言い換えられますね。それでも、中郭より内側への通行権がない国外や地方都市から来た人たちは、その城門付近に集まっておりまして、結構荒れているやもしれません」
このとき既に、得意顔のジャンがアレックスたち三人に説明するという構図が当たり前のようになっていた。それも当然で、シュテルクスト城内に何年もこもりっぱなしだったソフィアとクロードが城下町の細部まで知っているハズがない。
「なるほどな。それにしてもこんなに居たのか」
「はい。ただ、あと三〇分ほど歩くと目抜き通りに出ます。そこは桁違いで陛下もきっと驚かれることかと――」
途端、アレックスが驚きで声を上げる。
「三〇分! そんなに歩くのか?」
「え、はい。何と言っても一〇万人が住む帝都でございますよ。外郭の城門までは、二時間以上掛かりますが……って、陛下?」
事もなげに説明するジャンの言葉を聞いたアレックスは、思わず立ち止まってしまった。高台から見渡したときにはそこまでの距離を感じなかったアレックスであったが、ジャンの話に因ると、内郭の正門から外郭の南門までは直線距離で一三キロメートルほどあるらしかった。
それを聞いたアレックスは、ふつうに歩いて散策しながら進むのを別の機会にすることにした。そして、疑問が一つ湧く。
「なあ、ジャンよ。昨日、俺のところまで伝令に来たときはどうしたんだ? 明らかに二時間掛かってないよな? 精々一〇分、二〇分だっただろうが!」
「あ、それは速度上昇の魔法の効果で、屋根の上を駆けた訳でございます」
思い出すように眉を上げ、適当に建物の屋根の方をジャンが指さした。
「はっ? ジャンは身体強化魔法使えないだろう! だから、俺が抱えて……あっ」
そこまで言ってアレックスは思い違いを理解した。
「付与魔法か!」
その問いに申し訳なさそうに頷くジャンを見たアレックスは、両手で顔を覆って項垂れるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる