49 / 56
第一章 イフィゲニア王都奪還作戦編
第12話 遅れた覚悟
しおりを挟む
ジャンを抱きかかえたアレックスが、徐に立ち上がって辺りを見渡す。倒れた竜騎兵たちが、治癒院に強制送還されることはなく、城壁東方旅団が殲滅した魔人と同様に、どこを見ているからわからない瞳をしていた。
混乱を通り過ぎ、アレックスが茫然と立ち尽くす。
(何を勘違いしていたのだろうか……最強を目指す? やることはゲームと何ら変わりはない、と――バカな! 今が現実だとわかっていたのに……)
「誰か……頼むよ……誰か、助けてくれぇぇえ!」
アレックスの悲嘆にくれる叫び声は、辺りの喧騒により掻き消されるのだった。
――――――
先程からアレックスへ様々な攻撃魔法がぶち当たり、爆音が鳴り響いている。その攻撃魔法のほとんどが、ファイアボルトやファイアストームと言った初級や中級魔法の類だ。当然、アレックスには全く効果がない。敵もそれに気付いているハズなのだが、馬鹿の一つ覚えのようにアレックスへ魔法攻撃を継続している。結局、直撃しても不可視のシールドがそれを阻む。
自動魔法障壁――ハイヒューマンや竜人族など、特定の種族特有のパッシブスキルであり、自身の二五パーセント以下の魔力攻撃を無力化する。
ただそれも、物理攻撃には効果が及ばない。
おそらく、ゲイリーの親衛隊たちがそのことに気付き、戦法を変えたようだ。その魔法攻撃を煙幕として数人の影がアレックスへと迫る。誰一人として声を発することをせず、後ろから接近した三人の魔人たちが静かに剣を振り上げる。アレックスは、その接近に気付いていないのだろう。迎撃の態勢を取るどころか、全く動く気配がない。
魔法を防いでいた障壁の範囲内に刀身が入ったことで、その魔人たちはアレックスの命を屠ることを確信したに違いない。が、金属音が鳴り、アレックスまでその刃が届くことはなかった。
「させてなるものかっ!」
ソフィアが寸でのところで身を滑り込ませ、三人の打ち下ろされた刀身を両手で握りしめた一本のロングソードで受け止めたのだ。
「なっ!」
「くそっ!」
「小癪な!」
魔人たちが三者三葉の驚愕の声を漏らし、飛び退こうとする。
「遅いっ! はあぁッー!」
ソフィアが裂帛の気合と共に、握り直した剣を一閃し、魔人たちは声もなく地に伏した。
「陛下! 何をなさっているのですか!」
ヘルムのガードを上げて、アレックスの碧眼を見つめる。
「そ、ソフィア!」
この場に居るはずのないソフィアの姿の驚いている様子だった。
(こんな予定じゃなかったのに……)
そんな思考は、取り乱したアレックスに遮られる。
ソフィアがアレックスの視線をなぞって自分の姿を見下ろす。白銀のプレートアーマのあちこちがへこみ、返り血によって斑に染められている。
「お、お前、大丈夫か! 今、ちょっと待ってろ、エナジーポーションを出すから、待ってろ!」
力なく両手両足をだらんとさせたジャンを抱えながらアレックスが、アイテムボックスからそれを取り出そうとして、数十もの小瓶が辺りに散らばった。
「ああ、待ってろ! 今――」
「陛下! 陛下! しっかりしてください! 私は傷一つ負っていません。これは敵の血です!」
錯乱状態のアレックスを前に、さすがのソフィアも戸惑ってしまう。それでも、彼女は死がそこらじゅうで量産されている状況であっても、冷静さだけは失っていなかった。
「それよりもジャンの治療を優先しないと!」
ソフィアにそう言われ、アレックスはハッとしたように目を見開いた。
「ダメなんだ! ダメなんだよ! いくらエナジーポーションを使っても回復しないんだ! 傷口に掛けても駄目だったんだ! もう、だめ、なんだ……」
アレックスが一通り試したことを叫びながら説明してくれたが、彼は見落としていた。ソフィアが確認のために問う。
「使った、とは?」
「え?」
「使ったとは何ですか? 飲ませたのですか?」
「あ、ああ、そうだよ。使用コマンドでダメだったから口に瓶を突っ込んだんだ……」
ソフィアがアレックスの両肩を掴んでじいっと見つめると、アレックスが誘導されるように答えた。パニックになってはいたが、ジャンに施した内容は覚えていたようだ。
「突っ込んだ?」
「ああ、半分ぐらい漏れたが……」
「それです! ジャンをこちらに」
そう叫ぶや否や、ソフィアが地面に落ちている赤い液体で満たされた小瓶を拾い上げる。栓を口で引っこ抜いてそのまま液体を口に含んだ。
「な、なんでお前がっ――」
「んっ!」
ソフィアの行動にアレックスが口を挟んだが、食べ物を詰め込んだリスのように頬を膨らませたまま、両手で手招きする。いいからジャンをよこせ、ということだ。
「ああ、すまん」
ソフィアが頷き、アレックスからジャンを受け取り、立てた左膝で支える。それからソフィアが、座らせたジャンの鼻を摘まみ唇に自分のそれを押し付ける。当然、人工呼吸とは違う。ジャンの喉がそれを飲み込むように動いているのを手を添えて確認する。ジャンの口元から少量の赤い液体が漏れ出たが、アレックスが言っていた半分よりも遥かに少ないだろう。
すると、青白くなってジャンの顔が生気を取り戻したように次第に赤みを帯びた。
「お、おお……」
その様子にアレックスが唸るように声を漏らす。
「いえ、まだです。こちらを抜きますので、陛下はすぐに布で押さえてください」
アレックスが布を取り出すのを確認し、ソフィアがジャンの胸に刺さった槍を引き抜く。バッと血が飛び散ったが、すぐにアレックスが言われた通りに布を押し当てる。先程と同じ要領で、ソフィアが口移しでエナジーポーションをジャンに与える。
「もう大丈夫でしょう」
「ああ、そうだな」
アレックスが安堵の表情と共に大きく頷いた。
するとすぐに、咳き込んだジャンが目を開いた。口元からは緑色の液体が漏れている。おそらく、初級エナジーポーションだろう。アレックスが与えたときには上手く飲み込めず、肺の中に入っただけで、効果がなかったようだ。
「あ、あれ、陛下。ご無事だったんですね」
瞳を開けたジャンが、ポツリとそう漏らし、右手をアレックスに伸ばした。つい今しがたまで死の淵に立っていたにも拘わらず、アレックスの無事がわかり、ジャンが微笑んだのだ。
「馬鹿野郎! 死んじまったのかと心配したんだぞ! 俺のことなんかより自分の心配をしろ! バカっ!」
アレックスが、その手を取って握るのと同時に怒鳴り、堰を切ったようにその双眸から涙が溢れ出していた。
(ああ、やはり我々の神は心優しい……下級兵士一人にこれほどの愛情を注いでくれるとは。私にも同様の心配を向けてくださるのでしょうか)
ソフィアは、ちょっぴり。いや、ジャンのことをかなり羨んだ。嫉妬に近いかもしれない。ただそれも、過ぎた想いだろう。頭を振ってソフィアが、周囲の警戒へと当たる。周囲では戦闘が未だ繰り広げられているのだから。
――――――
ジャンを抱きしめてからその場に立たせてやる。しゃがんだ姿勢のまま、もう一度そのあどけない茶色の瞳をアレックスが覗き込む。深紅の液体で満たされたエナジーポーションを、ジャンの顔の前まで持っていき振って見せる。
「どうだ? 痛いところはないか? もう一本の飲むか?」
「へ、陛下! まさか、それを私に使用したのですか!」
今度は、ジャンが大声を出す番だった。
「ああ、そうだが」
人のことを言えた義理ではないが、ジャンはパニックに陥ったように口をパクパクとさせていた。一方で、アレックスは大分落ち着きを取り戻していた。
「そうだがって、陛下ぁ~、そんなもったいない……」
ジャンが急に顔をクシャっとさせてすすり泣いた。一瞬、もったいない? と疑問符を浮かべたが、何となく意味がわかった気がする。アレックスが使用した深紅のエナジーポーションは、伝説級のそれであり、その効果は、体力をSSランク相当の二千五六〇回復する代物だった。
Fランク傭兵であるジャンの最大体力は、二八しかない。明らかに、アイテムの無駄遣いと言えよう。ただ、アレックスはそんなことは気にも留めない。実のところ、いくら使用しても回復しないジャンの傷口に掛けたりと、十数本を無駄にしていた。彼にとっては、ジャンが回復することが重要であり、ジャンの命と消費アイテムとを天秤にかける考えなど持ち合わせていない。
「陛下、そろそろ」
ソフィアの声にアレックスが気を引き締める。
「ああ、そうだな。悪い。俺も覚悟を決めたよ」
頷いて立ち上がったアレックスが、戦場を見据える。未だ戦闘は継続中であり、魔法や剣を受けて倒れ行く竜騎兵の数が増えている。ジャンが回復したことで冷静になったアレックスだが、今回の件で失うことの恐怖を知った。ゲームと同じではないことを知った。自分が弱いことを知った。
それは遅すぎるようにも思う。いや、遅れただけである。勘違いでも何でもない。現状を理解もせずに最強を目指すことなど、できるハズもないのだから。アレックスは、自分で言ったように、ようやく覚悟を決めた。
己と向き合いながら、最強を目指す!
こうなっては、ゲイリー側の魔人たちに言えることは、ただの一つである。
――逃げろ!
混乱を通り過ぎ、アレックスが茫然と立ち尽くす。
(何を勘違いしていたのだろうか……最強を目指す? やることはゲームと何ら変わりはない、と――バカな! 今が現実だとわかっていたのに……)
「誰か……頼むよ……誰か、助けてくれぇぇえ!」
アレックスの悲嘆にくれる叫び声は、辺りの喧騒により掻き消されるのだった。
――――――
先程からアレックスへ様々な攻撃魔法がぶち当たり、爆音が鳴り響いている。その攻撃魔法のほとんどが、ファイアボルトやファイアストームと言った初級や中級魔法の類だ。当然、アレックスには全く効果がない。敵もそれに気付いているハズなのだが、馬鹿の一つ覚えのようにアレックスへ魔法攻撃を継続している。結局、直撃しても不可視のシールドがそれを阻む。
自動魔法障壁――ハイヒューマンや竜人族など、特定の種族特有のパッシブスキルであり、自身の二五パーセント以下の魔力攻撃を無力化する。
ただそれも、物理攻撃には効果が及ばない。
おそらく、ゲイリーの親衛隊たちがそのことに気付き、戦法を変えたようだ。その魔法攻撃を煙幕として数人の影がアレックスへと迫る。誰一人として声を発することをせず、後ろから接近した三人の魔人たちが静かに剣を振り上げる。アレックスは、その接近に気付いていないのだろう。迎撃の態勢を取るどころか、全く動く気配がない。
魔法を防いでいた障壁の範囲内に刀身が入ったことで、その魔人たちはアレックスの命を屠ることを確信したに違いない。が、金属音が鳴り、アレックスまでその刃が届くことはなかった。
「させてなるものかっ!」
ソフィアが寸でのところで身を滑り込ませ、三人の打ち下ろされた刀身を両手で握りしめた一本のロングソードで受け止めたのだ。
「なっ!」
「くそっ!」
「小癪な!」
魔人たちが三者三葉の驚愕の声を漏らし、飛び退こうとする。
「遅いっ! はあぁッー!」
ソフィアが裂帛の気合と共に、握り直した剣を一閃し、魔人たちは声もなく地に伏した。
「陛下! 何をなさっているのですか!」
ヘルムのガードを上げて、アレックスの碧眼を見つめる。
「そ、ソフィア!」
この場に居るはずのないソフィアの姿の驚いている様子だった。
(こんな予定じゃなかったのに……)
そんな思考は、取り乱したアレックスに遮られる。
ソフィアがアレックスの視線をなぞって自分の姿を見下ろす。白銀のプレートアーマのあちこちがへこみ、返り血によって斑に染められている。
「お、お前、大丈夫か! 今、ちょっと待ってろ、エナジーポーションを出すから、待ってろ!」
力なく両手両足をだらんとさせたジャンを抱えながらアレックスが、アイテムボックスからそれを取り出そうとして、数十もの小瓶が辺りに散らばった。
「ああ、待ってろ! 今――」
「陛下! 陛下! しっかりしてください! 私は傷一つ負っていません。これは敵の血です!」
錯乱状態のアレックスを前に、さすがのソフィアも戸惑ってしまう。それでも、彼女は死がそこらじゅうで量産されている状況であっても、冷静さだけは失っていなかった。
「それよりもジャンの治療を優先しないと!」
ソフィアにそう言われ、アレックスはハッとしたように目を見開いた。
「ダメなんだ! ダメなんだよ! いくらエナジーポーションを使っても回復しないんだ! 傷口に掛けても駄目だったんだ! もう、だめ、なんだ……」
アレックスが一通り試したことを叫びながら説明してくれたが、彼は見落としていた。ソフィアが確認のために問う。
「使った、とは?」
「え?」
「使ったとは何ですか? 飲ませたのですか?」
「あ、ああ、そうだよ。使用コマンドでダメだったから口に瓶を突っ込んだんだ……」
ソフィアがアレックスの両肩を掴んでじいっと見つめると、アレックスが誘導されるように答えた。パニックになってはいたが、ジャンに施した内容は覚えていたようだ。
「突っ込んだ?」
「ああ、半分ぐらい漏れたが……」
「それです! ジャンをこちらに」
そう叫ぶや否や、ソフィアが地面に落ちている赤い液体で満たされた小瓶を拾い上げる。栓を口で引っこ抜いてそのまま液体を口に含んだ。
「な、なんでお前がっ――」
「んっ!」
ソフィアの行動にアレックスが口を挟んだが、食べ物を詰め込んだリスのように頬を膨らませたまま、両手で手招きする。いいからジャンをよこせ、ということだ。
「ああ、すまん」
ソフィアが頷き、アレックスからジャンを受け取り、立てた左膝で支える。それからソフィアが、座らせたジャンの鼻を摘まみ唇に自分のそれを押し付ける。当然、人工呼吸とは違う。ジャンの喉がそれを飲み込むように動いているのを手を添えて確認する。ジャンの口元から少量の赤い液体が漏れ出たが、アレックスが言っていた半分よりも遥かに少ないだろう。
すると、青白くなってジャンの顔が生気を取り戻したように次第に赤みを帯びた。
「お、おお……」
その様子にアレックスが唸るように声を漏らす。
「いえ、まだです。こちらを抜きますので、陛下はすぐに布で押さえてください」
アレックスが布を取り出すのを確認し、ソフィアがジャンの胸に刺さった槍を引き抜く。バッと血が飛び散ったが、すぐにアレックスが言われた通りに布を押し当てる。先程と同じ要領で、ソフィアが口移しでエナジーポーションをジャンに与える。
「もう大丈夫でしょう」
「ああ、そうだな」
アレックスが安堵の表情と共に大きく頷いた。
するとすぐに、咳き込んだジャンが目を開いた。口元からは緑色の液体が漏れている。おそらく、初級エナジーポーションだろう。アレックスが与えたときには上手く飲み込めず、肺の中に入っただけで、効果がなかったようだ。
「あ、あれ、陛下。ご無事だったんですね」
瞳を開けたジャンが、ポツリとそう漏らし、右手をアレックスに伸ばした。つい今しがたまで死の淵に立っていたにも拘わらず、アレックスの無事がわかり、ジャンが微笑んだのだ。
「馬鹿野郎! 死んじまったのかと心配したんだぞ! 俺のことなんかより自分の心配をしろ! バカっ!」
アレックスが、その手を取って握るのと同時に怒鳴り、堰を切ったようにその双眸から涙が溢れ出していた。
(ああ、やはり我々の神は心優しい……下級兵士一人にこれほどの愛情を注いでくれるとは。私にも同様の心配を向けてくださるのでしょうか)
ソフィアは、ちょっぴり。いや、ジャンのことをかなり羨んだ。嫉妬に近いかもしれない。ただそれも、過ぎた想いだろう。頭を振ってソフィアが、周囲の警戒へと当たる。周囲では戦闘が未だ繰り広げられているのだから。
――――――
ジャンを抱きしめてからその場に立たせてやる。しゃがんだ姿勢のまま、もう一度そのあどけない茶色の瞳をアレックスが覗き込む。深紅の液体で満たされたエナジーポーションを、ジャンの顔の前まで持っていき振って見せる。
「どうだ? 痛いところはないか? もう一本の飲むか?」
「へ、陛下! まさか、それを私に使用したのですか!」
今度は、ジャンが大声を出す番だった。
「ああ、そうだが」
人のことを言えた義理ではないが、ジャンはパニックに陥ったように口をパクパクとさせていた。一方で、アレックスは大分落ち着きを取り戻していた。
「そうだがって、陛下ぁ~、そんなもったいない……」
ジャンが急に顔をクシャっとさせてすすり泣いた。一瞬、もったいない? と疑問符を浮かべたが、何となく意味がわかった気がする。アレックスが使用した深紅のエナジーポーションは、伝説級のそれであり、その効果は、体力をSSランク相当の二千五六〇回復する代物だった。
Fランク傭兵であるジャンの最大体力は、二八しかない。明らかに、アイテムの無駄遣いと言えよう。ただ、アレックスはそんなことは気にも留めない。実のところ、いくら使用しても回復しないジャンの傷口に掛けたりと、十数本を無駄にしていた。彼にとっては、ジャンが回復することが重要であり、ジャンの命と消費アイテムとを天秤にかける考えなど持ち合わせていない。
「陛下、そろそろ」
ソフィアの声にアレックスが気を引き締める。
「ああ、そうだな。悪い。俺も覚悟を決めたよ」
頷いて立ち上がったアレックスが、戦場を見据える。未だ戦闘は継続中であり、魔法や剣を受けて倒れ行く竜騎兵の数が増えている。ジャンが回復したことで冷静になったアレックスだが、今回の件で失うことの恐怖を知った。ゲームと同じではないことを知った。自分が弱いことを知った。
それは遅すぎるようにも思う。いや、遅れただけである。勘違いでも何でもない。現状を理解もせずに最強を目指すことなど、できるハズもないのだから。アレックスは、自分で言ったように、ようやく覚悟を決めた。
己と向き合いながら、最強を目指す!
こうなっては、ゲイリー側の魔人たちに言えることは、ただの一つである。
――逃げろ!
0
あなたにおすすめの小説
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる