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49. 愛しているよ Side マティア
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【Side マティア】
ポールの声がどこからか聞こえて、マティアは顔をあげた。そこには、優しい顔をしたポールが立っている。
「僕とマティアを二人きりで話をさせてくれ。」
「ですが…。」
国王から誰もマティアに合わせるなと命じられているかもしれない。
兵士は怪訝な顔でポールを見た。
「僕はリックストンの皇太子だ。わかるね?」
ポールは大股で兵士に近づき脅しをかけた。
「はい。」
「しばらく、ここへは近寄らないように。」
ポールの命令で、兵士は見張り場を離れていった。その場に残るのは、マティアとポールだけ。
「マティア。」
ポールはもう一度、マティアの名前を呼んだ。
「ポール……私……。」
ーーーーあの瓶の中の毒で貴方を傷つけるつもりはないわ。
最後まで言う前に、ポールが優しく微笑んだ。
「わかっているよ。」
そして、ポールは懐から鍵を取り出し、鍵を開ける。
ガチャンッギギギー
ゆっくりと牢屋の扉が開かれた。
「おいで。」
ポールはマティアの手を取り、薄暗い牢屋の外に連れ出した。牢屋の扉が空いた音に、兵士達は気づく様子はない。
ポールが命じた通り、牢屋のそばから離れているのだろう。マティアは呆然とポールを見つめた。
「どうして……?貴方はリックストンの皇太子で私はドントールの王女なのに……。」
「関係ないよ。」
ポールは静かに、マティアにマントをかけた。
「守ると約束しただろう?」
「……約束してくれたわ。」
ーーーーでもまさか、助けに来てくれるなんて思わなかった。
「僕は…リックストンの皇太子である前に、マティアの夫だ。さあ、一緒に逃げよう。」
ポールの声はじんわりとマティアの胸に響く。彼はマティアの肩に手をかけ、牢屋の裏口から外に連れ出した。
牢屋の裏口を抜けると、見張りの兵士達が立っている。城を抜け出すには、彼らの目をかくぐらなくてはいけない。
「だいじょうぶ。僕についてきて。」
皇太子である彼は、牢屋の隠し通路や構造についてよく知っていて、誰にも見つかることなく外にでることができた。城を抜け、兵がいない町まで降りてくると、ポールは優しくマティアを抱きめた。
「怖かっただろう。」
言葉が出てこなくて、マティアは無言でうなずく。
ーーーーポールが助けてくれなかったら、どうなっていたんだろう。
そう考えると怖くて仕方がなかった。
「助けてくれて……ありがとう……。」
ポールはマティアの涙をそっとぬぐった。
「これは……戦いを止めた後に言うつもりだったんだけど……。」
ポールはマティアの頬を両手で包んだ。
「愛しているよ、マティア。どんなことがあっても、僕は君を守るとずっと昔に決めたんだ。」
そう言ってポールはマティアにキスをした。
◇◇◇
ポールの声がどこからか聞こえて、マティアは顔をあげた。そこには、優しい顔をしたポールが立っている。
「僕とマティアを二人きりで話をさせてくれ。」
「ですが…。」
国王から誰もマティアに合わせるなと命じられているかもしれない。
兵士は怪訝な顔でポールを見た。
「僕はリックストンの皇太子だ。わかるね?」
ポールは大股で兵士に近づき脅しをかけた。
「はい。」
「しばらく、ここへは近寄らないように。」
ポールの命令で、兵士は見張り場を離れていった。その場に残るのは、マティアとポールだけ。
「マティア。」
ポールはもう一度、マティアの名前を呼んだ。
「ポール……私……。」
ーーーーあの瓶の中の毒で貴方を傷つけるつもりはないわ。
最後まで言う前に、ポールが優しく微笑んだ。
「わかっているよ。」
そして、ポールは懐から鍵を取り出し、鍵を開ける。
ガチャンッギギギー
ゆっくりと牢屋の扉が開かれた。
「おいで。」
ポールはマティアの手を取り、薄暗い牢屋の外に連れ出した。牢屋の扉が空いた音に、兵士達は気づく様子はない。
ポールが命じた通り、牢屋のそばから離れているのだろう。マティアは呆然とポールを見つめた。
「どうして……?貴方はリックストンの皇太子で私はドントールの王女なのに……。」
「関係ないよ。」
ポールは静かに、マティアにマントをかけた。
「守ると約束しただろう?」
「……約束してくれたわ。」
ーーーーでもまさか、助けに来てくれるなんて思わなかった。
「僕は…リックストンの皇太子である前に、マティアの夫だ。さあ、一緒に逃げよう。」
ポールの声はじんわりとマティアの胸に響く。彼はマティアの肩に手をかけ、牢屋の裏口から外に連れ出した。
牢屋の裏口を抜けると、見張りの兵士達が立っている。城を抜け出すには、彼らの目をかくぐらなくてはいけない。
「だいじょうぶ。僕についてきて。」
皇太子である彼は、牢屋の隠し通路や構造についてよく知っていて、誰にも見つかることなく外にでることができた。城を抜け、兵がいない町まで降りてくると、ポールは優しくマティアを抱きめた。
「怖かっただろう。」
言葉が出てこなくて、マティアは無言でうなずく。
ーーーーポールが助けてくれなかったら、どうなっていたんだろう。
そう考えると怖くて仕方がなかった。
「助けてくれて……ありがとう……。」
ポールはマティアの涙をそっとぬぐった。
「これは……戦いを止めた後に言うつもりだったんだけど……。」
ポールはマティアの頬を両手で包んだ。
「愛しているよ、マティア。どんなことがあっても、僕は君を守るとずっと昔に決めたんだ。」
そう言ってポールはマティアにキスをした。
◇◇◇
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