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33. 好きな人ができたら
しおりを挟むミラント医療学院のカフェテラス。
「え、え、ええええええ!」
風邪をこじらせていた友人のカノナが、学院に戻ってきた。
「ずっと黙っていてごめんね。」
”実はステフ・ミラントの婚約者だった”
その事実をカノナに伝えたココ。
「し、知らなかった!えっと……その、じゃあこれから王妃様になるのかな?」
動揺を隠せないカノナにココは続ける。
「いいえ。ステフ王子とセブンリ国に行くのよ!」
「ええええええ!」
カノナの声が、カフェテリアに響き渡る。
「伝染病の研究機関を紹介してもらえたの。これから、また伝染病の研究をつづけるわ。」
ココは満ち足りた顔で笑う。
「そうか、ココはこれからも夢を追うんだね。」
「うん。」
太陽が、ココの顔を照らす。彼女の右ほおには火傷の痕が残っているけれど、彼女は全く隠していない。満面の笑みを浮かべて、未来を語る。しばらく話をした後、ココの最愛の人が彼女を迎えにやってきた。
「ココ!」
そこに現れたのはステフ・ミラント。
「ステフ!」
嬉しそうにステフに駆け寄るココ。ステフはカノナに、いつもココと仲良くしてくれてありがとうとお礼を言った。それから、ココの手をとる。
「行こう?」
「ええ!カノナ、また会いましょう。」
「会おう!ねココ。幸せになってね。」
「ありがとう。カノナ。」
そうして、ステフとココはセブンリ国に旅立っていった。
◇◇◇
それから、四年後。ココが所属する研究機関は、伝染病の特効薬を開発する。ミラント国に帰ってきたココは第二王子ステフと共に薬の普及に尽力し、大勢の人の命を救ったという。
◇◇◇
「行こう!ココ!」
今日も青空の下。ステフはココに手を伸ばす。
「ええ!」
ステフの手をとり、ココは満面の笑みを浮かべた。ココの笑顔のあまりの愛おしさに、ステフは思わずココの頬にキスをした。
「もうっ。ステフったら!」
「好きなんだから、しょうがないだろ?」
「も、もうっ!」
"他の人を好きになったら、婚約破棄"
そんな約束から、始まった二人。
「大好きよ!ステフ!」
「ずっと、ココだけだ。」
だけど、二人は生涯お互いのことだけを愛し続けたのでした。
*あとがき*
ここまでこの作品を読んでくれた皆様。本当にありがとうございます。
誤字脱字に耐え、不定期な更新ペースに挫けずに最後まで辿り着いてくださった貴方は本当にすごいです。
皆様のおかげで、のんびり楽しんで最後までこの作品を書くことができました。
エールや、お気に入り、しおりの移動の一つ一つがとても嬉しくて、幸せでした。皆様の時間を少しでも楽しくできていたら幸いです。
本当にありがとうございました!
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