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6.(R-18)
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――アルファとオメガに揺れていますね。
体調が悪くて医者に掛ったらそう言われた。
今までベータに近いアルファとして生きてきたが、元々あったオメガ性が強く発現されてきており、どちらの性になるか揺れ動いているとのことだった。
――もしもアルファを望むならオメガのフェロモンを、オメガを望むならアルファのフェロモンを浴びてください。反対のフェロモンを浴びることが大切です。
そう言われたから、知り合いにオメガがいないためオメガを買うしかなかった。何回か買って、ひたすらフェロモンを送ってもらった。
バイト暮らしの俺にとってオメガを買うことは厳しかったけど、今後正式なアルファとして生きられるなら貯金が底をついても挽回出来る。
――なかなかアルファ性になりませんね。相手のフェロモンが薄いのかな。ヒート中のフェロモンの方がより効果的でしょう。なるべく優性オメガが良いですね。
そう言われたから、最後にヒート中の優性オメガを買うことにした。
めちゃくちゃ高かった。優性というだけでも貴重だから高いのに、ヒートを起こしているから余計に高かった。その上相手からあれこれと指定も多かった。それでも、これが最後だと思い何とかそれに応え、当日を迎えたのだ。……結果は人違いを起こし、アルファに抱かれるという最悪になったが。
「うわーん!」
「セナ~、まだ泣いているのか?」
「泣くだろ! アルファなんかに抱かれたんだぞ! オメガになっちゃったんだぞ!」
「一応慰謝料でももらうか?」
「金も必要だけど、あんな奴とはもう会いたくない」
思い出す度にゾッとする。
アルファの濃いフェロモンを浴びせられて、腕の中に囲われて、ずっとずっと体を好きにされた。体は自分の思うようには動かないのに、あいつの腰の動きに合わせてだけは動いて、そんな自分が信じられなかった。
――ほら、次は上乗って。
――やだ、ぁ!
――動いてみろ。どこが気持ち良いか、もう分かっただろ?
――ひゔっ!?
熱くて大きくて太くて、苦しいくらい内側をいっぱいにさせられた。
「っうわーん!」
「次はどうした~?」
「悪夢を思い出したんだよ!」
「ん~俺から連絡しようか? そのアルファに」
「……いい」
慰謝料はもらう。絶対に。だけど今はそれよりも重要なことがある。
「早くオメガのフェロモン浴びないと」
「いや、もう遅いんじゃないの?」
「分かんねえじゃん! まだ大丈夫かもじゃん! そんな急に安定しねえだろ?」
「それは分かんないけど。病院は?」
「金ねえよ」
医者にかかる金もオメガを買う金もない。だけど一秒でも早く、長く、オメガのフェロモンを浴びれば何か変わるかもしれない。
……そう意気込んで、一週間。
オメガを捕まえることは出来ずにいた。
「クソッ!」
「セナ、もう諦めろよ。俺たちみたいなのがオメガをナンパ出来るわけないだろ?」
「そんなん分かんねえじゃんか!」
「もう諦めて強姦魔に慰謝料もらって、責任取ってもらえよ」
「ヤダヤダヤダ!!」
休日の夜、繁華街の隅で駄々を捏ねる俺に視線が集まる。酔っ払いかと迷惑そうな視線だけど、気にしていられない。
「ヤダって言ってもなぁ。オメガになって、素敵なアルファと結婚すれば良いだろ? オメガはアルファに愛されることが幸せだって言うし」
「アルファが相手じゃダメだ。愛されるなんて、ダメだ」
オメガはアルファに愛されることに幸せを感じる。だからオメガはより良いアルファを求める。
だけど、そんなのは嫌だ。
「俺は、愛されるよりも、愛する側になりたい」
「……そうだな。うん。分かった。よし! 頑張るか! 俺もナンパしまくるよ!」
「おう!」
きっと一人くらい、ナンパに応えてくれる人がいるはずだ。
秀治もやる気を出してくれたので、一緒に声を掛ける。
「セナ?」
そんな中、名前を呼ばれる。振り向けば昔バイト先で知り合った先輩がいた。隣には可愛いオメガだ。恋人だろうか。
「あ、先輩?」
「おー、久しぶりだな。何してんだ?」
「えと、ナンパ?」
「ははっ、お前が?」
先輩は良い人だけど俺を馬鹿にすることもあったから苦手だ。体はデカくて威圧感があるし。
「先輩はデートですか?」
「まあな。ナンパって急にどうしたんだ? アルファでも誘いたいなら俺が相手してやろうか?」
……何を言っているのか。デートしている最中に、その相手の前で、デリカシーがなさ過ぎる。
「大丈夫です」
「アルファはそう簡単に釣れねえだろ?」
「いや、アルファじゃなくて、オメガを、ナンパしたくて」
その答えに先輩は爆笑した。
「じゃあこいつのこと貸してやろうか」
で、最低な提案をした。
「……は?」
「たまにはそういう趣向も良いだろ。な?」
先輩に話を振られた相手は、一瞬嫌な顔をしたがすぐに諦めたように「一回だけなら」と何故か了承する。
何で了承するんだ?
「いえいえいえ! 大丈夫ですから!」
「気にするなよ。お前がちゃんと腰振れるか見てやる」
どうやら勘違いしているらしい。俺がオメガとやりたくてナンパしていると思っているのだ。
俺はフェロモンを送ってもらいたいだけなので、体を重ねるつもりはない。正直に話して協力してもらおうと口を開いたが、突然腕を引かれて変な声を出してしまった。
「お前、何してるんだ」
頭上から降ってきた声は、忘れたくて堪らないそれ。
勢いよく振り返れば、予想通りの強姦魔がいた。
「おいセナ、お前、何してるんだ?」
「お、おま、え、なにしてんだ。なんでここにいるんだよ!」
「まずは俺の質問に答えろって」
志貴様と呼ばれていた奴は、俺の腕を掴んだまま先輩を睨む。
「お前こそ誰だ? セナから離れろよ。そいつは今から俺らと遊ぶんだから」
「何して?」
俺がちゃんと答えなかったからか、志貴は先輩と会話を始める。
「そんなことまで知りたいのか? 今からセナが俺の恋人をやるんだよ。で、俺はセナにやり方を教える。遊びっつーより勉強だな」
一言も言っていないのに、先輩の中では俺たち三人がやることに決まっているらしい。俺が恋人を抱いて、それを先輩が指南する? 意味が分からない。
「は? 本気か?」
グッとトーンが下がった志貴の声に、思わず体がビクつく。
「違う! そんなつもりじゃない!」
「本当か?」
「本当だよ! でもお前には関係ないだろ!」
志貴の腕を振り払いたいのに、強過ぎて歯が立たない。こいつと会いたくなかったのに、何でこんなところで会わなきゃいけないんだ。
「離せよ」
「何で連絡しなかった?」
「する必要がなかったからだよ」
「そんなわけないだろ」
「なら待ってろよ!」
ブンブンと腕を振るが、全く離す素振りも見せない。
「おい、セナを離せよ。邪魔すんな」
「うるさい。こいつは連れて行く」
「何勝手なこと言ってんだ。俺たちとのセックスが終わってからにしろ」
街中で直接的な物言いをする先輩にちょっと引きながら、とりあえず俺からも離すよう伝える。
志貴は俺の体を引き寄せて、強めの言葉を向けてくる。
「セナ、俺と来るよな?」
「……やだ」
「セナ」
「なに――っ!?」
突然体を反転させられたと思ったら、志貴の歯が頸を甘噛みする。瞬間的に全身に刺激が走り、後ろの穴が疼いた。
「なに、なにした?」
「フェロモンの分泌腺を刺激した。擬似的にヒートがくるはずだ」
なんで。
意味が分からず、俺は呆然と志貴を見上げる。
「ヒートを起こさせたアルファにしかそれは治められない。着いて来るな?」
「セナに何してんだイカれ野郎が」
「黙れ、さっさと消えろ」
「あぁ!?」
「もう行こうよ。ね? 先輩。それとも四人でやる?」
「やんねえよ胸糞悪い!」
先輩は中指を立てて恋人を連れて街中へと消えて行く。その後ろ姿をぼうっと見つめながら、自分は今何をしているのかと不安になる。
「セナ、大丈夫か?」
「……」
大丈夫か? 大丈夫じゃない。体が熱くなって、不安になってくる。
志貴の服を掴み、緩く首を振った。
「とりあえず俺の家に連れて行くからな?」
「……ん」
「大丈夫だから、安心しろ」
不安な時に誰かがそばにいてくれる。声を掛けてくれる。そのことが、嬉しくて、嬉しくて、甘えたくなる。……違う。今自分が不安なのはこいつのせいだ。なのに嬉しいなんて、おかしい。
そう思うのに、抱き締められて「俺がいるからな」と言われて、感情が馬鹿になる。
「だっこ、して?」
「……あぁ、分かった。その方が良いな」
甘えたら、応えてくれる。応えてもらえるんだ。
素直に抱き上げられて、目の前の首に腕を回してギュッと抱き締める。
「セ~ナ~!!」
「ん、しゅーじ?」
「セナー! 何してるんだ!? そいつは誰だ!? オメガか!?」
「お前こそ誰だよ」
「そいつの保護者だ!」
「そうか。セナは今普通じゃないからこちらで保護する。安心しろ」
「いや、安心出来るわけないだろ? お前は誰なんだよ」
「……保護者だ」
「保護者は俺だよ」
二人の会話が耳を通り抜ける。
「ん、はやく、いきたい」
「そうだな。俺は連城志貴。お前は平岡秀治だな? 連絡先はセナから聞いているから、落ち着いたら連絡する。じゃあな」
「え!? おい!?」
体調が悪くて医者に掛ったらそう言われた。
今までベータに近いアルファとして生きてきたが、元々あったオメガ性が強く発現されてきており、どちらの性になるか揺れ動いているとのことだった。
――もしもアルファを望むならオメガのフェロモンを、オメガを望むならアルファのフェロモンを浴びてください。反対のフェロモンを浴びることが大切です。
そう言われたから、知り合いにオメガがいないためオメガを買うしかなかった。何回か買って、ひたすらフェロモンを送ってもらった。
バイト暮らしの俺にとってオメガを買うことは厳しかったけど、今後正式なアルファとして生きられるなら貯金が底をついても挽回出来る。
――なかなかアルファ性になりませんね。相手のフェロモンが薄いのかな。ヒート中のフェロモンの方がより効果的でしょう。なるべく優性オメガが良いですね。
そう言われたから、最後にヒート中の優性オメガを買うことにした。
めちゃくちゃ高かった。優性というだけでも貴重だから高いのに、ヒートを起こしているから余計に高かった。その上相手からあれこれと指定も多かった。それでも、これが最後だと思い何とかそれに応え、当日を迎えたのだ。……結果は人違いを起こし、アルファに抱かれるという最悪になったが。
「うわーん!」
「セナ~、まだ泣いているのか?」
「泣くだろ! アルファなんかに抱かれたんだぞ! オメガになっちゃったんだぞ!」
「一応慰謝料でももらうか?」
「金も必要だけど、あんな奴とはもう会いたくない」
思い出す度にゾッとする。
アルファの濃いフェロモンを浴びせられて、腕の中に囲われて、ずっとずっと体を好きにされた。体は自分の思うようには動かないのに、あいつの腰の動きに合わせてだけは動いて、そんな自分が信じられなかった。
――ほら、次は上乗って。
――やだ、ぁ!
――動いてみろ。どこが気持ち良いか、もう分かっただろ?
――ひゔっ!?
熱くて大きくて太くて、苦しいくらい内側をいっぱいにさせられた。
「っうわーん!」
「次はどうした~?」
「悪夢を思い出したんだよ!」
「ん~俺から連絡しようか? そのアルファに」
「……いい」
慰謝料はもらう。絶対に。だけど今はそれよりも重要なことがある。
「早くオメガのフェロモン浴びないと」
「いや、もう遅いんじゃないの?」
「分かんねえじゃん! まだ大丈夫かもじゃん! そんな急に安定しねえだろ?」
「それは分かんないけど。病院は?」
「金ねえよ」
医者にかかる金もオメガを買う金もない。だけど一秒でも早く、長く、オメガのフェロモンを浴びれば何か変わるかもしれない。
……そう意気込んで、一週間。
オメガを捕まえることは出来ずにいた。
「クソッ!」
「セナ、もう諦めろよ。俺たちみたいなのがオメガをナンパ出来るわけないだろ?」
「そんなん分かんねえじゃんか!」
「もう諦めて強姦魔に慰謝料もらって、責任取ってもらえよ」
「ヤダヤダヤダ!!」
休日の夜、繁華街の隅で駄々を捏ねる俺に視線が集まる。酔っ払いかと迷惑そうな視線だけど、気にしていられない。
「ヤダって言ってもなぁ。オメガになって、素敵なアルファと結婚すれば良いだろ? オメガはアルファに愛されることが幸せだって言うし」
「アルファが相手じゃダメだ。愛されるなんて、ダメだ」
オメガはアルファに愛されることに幸せを感じる。だからオメガはより良いアルファを求める。
だけど、そんなのは嫌だ。
「俺は、愛されるよりも、愛する側になりたい」
「……そうだな。うん。分かった。よし! 頑張るか! 俺もナンパしまくるよ!」
「おう!」
きっと一人くらい、ナンパに応えてくれる人がいるはずだ。
秀治もやる気を出してくれたので、一緒に声を掛ける。
「セナ?」
そんな中、名前を呼ばれる。振り向けば昔バイト先で知り合った先輩がいた。隣には可愛いオメガだ。恋人だろうか。
「あ、先輩?」
「おー、久しぶりだな。何してんだ?」
「えと、ナンパ?」
「ははっ、お前が?」
先輩は良い人だけど俺を馬鹿にすることもあったから苦手だ。体はデカくて威圧感があるし。
「先輩はデートですか?」
「まあな。ナンパって急にどうしたんだ? アルファでも誘いたいなら俺が相手してやろうか?」
……何を言っているのか。デートしている最中に、その相手の前で、デリカシーがなさ過ぎる。
「大丈夫です」
「アルファはそう簡単に釣れねえだろ?」
「いや、アルファじゃなくて、オメガを、ナンパしたくて」
その答えに先輩は爆笑した。
「じゃあこいつのこと貸してやろうか」
で、最低な提案をした。
「……は?」
「たまにはそういう趣向も良いだろ。な?」
先輩に話を振られた相手は、一瞬嫌な顔をしたがすぐに諦めたように「一回だけなら」と何故か了承する。
何で了承するんだ?
「いえいえいえ! 大丈夫ですから!」
「気にするなよ。お前がちゃんと腰振れるか見てやる」
どうやら勘違いしているらしい。俺がオメガとやりたくてナンパしていると思っているのだ。
俺はフェロモンを送ってもらいたいだけなので、体を重ねるつもりはない。正直に話して協力してもらおうと口を開いたが、突然腕を引かれて変な声を出してしまった。
「お前、何してるんだ」
頭上から降ってきた声は、忘れたくて堪らないそれ。
勢いよく振り返れば、予想通りの強姦魔がいた。
「おいセナ、お前、何してるんだ?」
「お、おま、え、なにしてんだ。なんでここにいるんだよ!」
「まずは俺の質問に答えろって」
志貴様と呼ばれていた奴は、俺の腕を掴んだまま先輩を睨む。
「お前こそ誰だ? セナから離れろよ。そいつは今から俺らと遊ぶんだから」
「何して?」
俺がちゃんと答えなかったからか、志貴は先輩と会話を始める。
「そんなことまで知りたいのか? 今からセナが俺の恋人をやるんだよ。で、俺はセナにやり方を教える。遊びっつーより勉強だな」
一言も言っていないのに、先輩の中では俺たち三人がやることに決まっているらしい。俺が恋人を抱いて、それを先輩が指南する? 意味が分からない。
「は? 本気か?」
グッとトーンが下がった志貴の声に、思わず体がビクつく。
「違う! そんなつもりじゃない!」
「本当か?」
「本当だよ! でもお前には関係ないだろ!」
志貴の腕を振り払いたいのに、強過ぎて歯が立たない。こいつと会いたくなかったのに、何でこんなところで会わなきゃいけないんだ。
「離せよ」
「何で連絡しなかった?」
「する必要がなかったからだよ」
「そんなわけないだろ」
「なら待ってろよ!」
ブンブンと腕を振るが、全く離す素振りも見せない。
「おい、セナを離せよ。邪魔すんな」
「うるさい。こいつは連れて行く」
「何勝手なこと言ってんだ。俺たちとのセックスが終わってからにしろ」
街中で直接的な物言いをする先輩にちょっと引きながら、とりあえず俺からも離すよう伝える。
志貴は俺の体を引き寄せて、強めの言葉を向けてくる。
「セナ、俺と来るよな?」
「……やだ」
「セナ」
「なに――っ!?」
突然体を反転させられたと思ったら、志貴の歯が頸を甘噛みする。瞬間的に全身に刺激が走り、後ろの穴が疼いた。
「なに、なにした?」
「フェロモンの分泌腺を刺激した。擬似的にヒートがくるはずだ」
なんで。
意味が分からず、俺は呆然と志貴を見上げる。
「ヒートを起こさせたアルファにしかそれは治められない。着いて来るな?」
「セナに何してんだイカれ野郎が」
「黙れ、さっさと消えろ」
「あぁ!?」
「もう行こうよ。ね? 先輩。それとも四人でやる?」
「やんねえよ胸糞悪い!」
先輩は中指を立てて恋人を連れて街中へと消えて行く。その後ろ姿をぼうっと見つめながら、自分は今何をしているのかと不安になる。
「セナ、大丈夫か?」
「……」
大丈夫か? 大丈夫じゃない。体が熱くなって、不安になってくる。
志貴の服を掴み、緩く首を振った。
「とりあえず俺の家に連れて行くからな?」
「……ん」
「大丈夫だから、安心しろ」
不安な時に誰かがそばにいてくれる。声を掛けてくれる。そのことが、嬉しくて、嬉しくて、甘えたくなる。……違う。今自分が不安なのはこいつのせいだ。なのに嬉しいなんて、おかしい。
そう思うのに、抱き締められて「俺がいるからな」と言われて、感情が馬鹿になる。
「だっこ、して?」
「……あぁ、分かった。その方が良いな」
甘えたら、応えてくれる。応えてもらえるんだ。
素直に抱き上げられて、目の前の首に腕を回してギュッと抱き締める。
「セ~ナ~!!」
「ん、しゅーじ?」
「セナー! 何してるんだ!? そいつは誰だ!? オメガか!?」
「お前こそ誰だよ」
「そいつの保護者だ!」
「そうか。セナは今普通じゃないからこちらで保護する。安心しろ」
「いや、安心出来るわけないだろ? お前は誰なんだよ」
「……保護者だ」
「保護者は俺だよ」
二人の会話が耳を通り抜ける。
「ん、はやく、いきたい」
「そうだな。俺は連城志貴。お前は平岡秀治だな? 連絡先はセナから聞いているから、落ち着いたら連絡する。じゃあな」
「え!? おい!?」
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