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第5章 沢田くんと愛の告白
沢田くんと突然の別れ
しおりを挟む【Xデーまであと3日……。それまでに俺ができることって何だろう】
ここのところ、沢田くんは何やら真剣に考えている。
あと3日で何が起きるのか、私には見当もつかなかった。テストはもうちょっと先だし、デートはもっと先だし。本当に、何だろう?
【助けて、おじさんおばさん。俺、どうしたらいい?】
久々に登場したのは土下座おじさん(シャーペン)とのりせんべいおばさん(ボールペン)のコンビだ。
沢田くんは机の上で二人を握りしめて話しかけている。
【出会いがあれば別れがある。それが必然ってもんよ、空。受け入れな!】
【いやいや、空はもう覚悟決めてるよおばさん。問題は、佐藤さんにアレをするべきかどうか……だろ?】
えっ、私に関係があることなの? そこんとこ詳しくお願いします、おじさん!
【ちょっと待って。聞き捨てならないわね。誰がおばさんですって! 失礼ね! 私はまだ43よ! ピチピチよ!】
おばさんがどうでもいいところで引っかかってる。43歳か……私からしてみると充分……っていう気がするけど。
それより、さっきの話の続きして!
【えー、おばさん43なんだ? 俺まだ42だけどヽ(*^ω^*)ノ】
おじさんっ! 一個下なだけでそんなに威張らない!
【やだ、あんた年下だったの? ハゲてるからもっと上だと思ってた】
【ハゲとか言わないでくださいよ、気にしてるんだから】
【ちょっと、急に敬語使うのやめてくんない? なに? 自分が年下だってことアピールしたいわけ? あんたってほんとに小さい男ね!】
【何だとぉ~~? 黙って聞いてりゃこの三段腹が──!】
【もう、二人とも喧嘩はやめてよ~~。゚(゚´Д`゚)゚。】
沢田くんは二人の喧嘩を止めているけど、全部沢田くんの脳内で起こっていることだからね?
【元はと言えばあんたがうじうじしているからいけないのよ、沢田空! 男らしく、やるならやりなさい!】
【そうだぞ。今できることを精一杯やるんだ! 佐藤さんの隣に居られるのはあと3日だけなんだから】
おばさんとおじさんの言葉に、沢田くんは頷いた。
えっ……?
私の隣に居られるのはあと3日って……?
私は驚いて隣にいる沢田くんを見た。
【そうだ。もうすぐ席替えだから──俺は佐藤さんと離れ離れになる】
えっ……席……替え?
私は、失念していた。
うちのクラスでは日直が一周したら、くじを行って全部の席をシャッフルする決まりがあったことを。いつまでも沢田くんの隣の席には居られないのだということを。
Time waits for no one.
時間は誰も待たない。
突然の別れが目の前に迫っているのを感じた時、私の頭にそんな言葉がふと浮かんできた。
沢田くんと離れ離れになる──Xデーまで、あと3日。
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