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第二部 マスター、私は少し寂しいです
解決する方法
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しかし、その解決する話と怜央さんとはどういう関係があるのだろうか。それに今思えば、学校の悪電波を処理したのは結局のところ私だけだし、この人何もしてないし。
「なんか、結構酷いこと考えなかったか?」
「ええ、今思えば何もしてないなって」
「ちょっとどストレート過ぎないか?」
「それよりも、何でここにいるのですか」
「それはだな、さっきの霧乃とデネが話してたことに僕が関係してるからだ」
――え、私の抱えてる問題の解決にこの人が関わってる? あの時何もしなかったこの人が?
その事に私は驚いた。しかし、関わっていると言っても、どうせそこまで重要な役割では無いだろう。
でも、念の為に聞いた方がいいのかもしれない。
「ちなみに、一体どういう風なことに関係しているの?」
「霧乃の体を元の形で元の場所に送る装置を製作中だ」
「結構重要な役割だった!」
それに、そんな装置を作る時点でこの作品のテーマがもう完全に変わってきてるよ!
「――? でも、元の形で戻すのは無理なんじゃなかったっけ?」
デネの話では、私の体はこっちに来る際に一度粒子に分解して再構築したから元には戻せないだった。それを、どうやって元に戻すのだろうか。
「君、この世界がどんな世界か覚えてる?」
「データの世界……で合ってるよね?」
「そう。この世界には君がいた世界のありとあらゆるデータとか情報がある。つまり、この世界には『大神切刃』の情報は沢山あるんだ」
「そのデータを元にもう一度粒子に分解して再構築するってことか」
「そゆこと」
「でも、その情報はどうやって見つける?」
確かに、この世界にある「大神切刃」の詳しい情報はあるだろう。
しかし、この世界はとてつもなく広い。手掛かりもなしにたった一人の情報を探すとあまりにも時間がかかってしまう。
「それは簡単。まず、君の家のコンピューターにアクセスして、そこから『大神切刃』の全身を前と横から写った写真があればいいよ。写真と言っても、データ保存されてるもの限定ね」
「その写真は恐らく、母が持ってると思うのですが……」
「それじゃあ、その君のお母さんのところから――」
「その……既に他界してまして……」
「え」
私は、そんな全身が前からと横から撮った写真なんて持っていない。私が持っているのは、精々スマホでふざけて撮った顔写真だけだ。
「それじゃあ、君の元の姿がわかる写真はないの?」
「写真なんて滅多に撮らないから……」
「まさか、ここでこういう問題が発生するとは……」
データ自体は完全には消えていないとは思うが、その消えていないデータが何処にあるのかはわからない。それに、データが壊れるとそのデータは破片となって世界中のネットワークに散りばめられる。というのを聞いたことがある。
「結局行き詰まってしまった……」
「写真なら持ってるぞ」
「流石にそんな簡単に……って、写真持ってるの!?」
「ああ」
一体何故怜央さんが私の写真を持っているのか。
もしかしたら、この人はこの世界に来る前に私とどこかで面識があったのだろうか。それか、ただただ私に気があってしている事なのか。
もし後者なら全力で断るけど。
怜央さんはポケットに手を入れ、ゴソゴソとまさぐった後に二枚の写真を取り出した。そこには、紛れもない「大神切刃」がデネの条件通りに写っていた。
「何で私の写真を……!?」
「この装置を作るのは俺だ。つまり、何が必要なのかも把握済みってわけ」
「でも、一体どうやって見つけたの?」
「だいたい場所は予想出来たしな。……出来なかったら逆におかしいし」
「最後なにか呟かなかった?」
「いや、気の所為だと思うけど」
何か惚けている気もしなくはないが、取り敢えず発生した写真の問題は瞬間に解決した。
にしても、人間界でデータ保存された写真はこの世界では紙の写真になるんだな。
「さて、話すこと話した。俺は帰って作業の続きに取り掛かるとしよう」
「その前に、一つ質問していい?」
「何だ?」
「どうして、私のためにそこまでしてくれるの?」
この人はあの時に初めて出会った。何処と無く会ったような気もするけども。
普通、その人にとってそれなりに大切な人じゃなければここまでのことはしない。怜央さんは私にとってそこまで大切な人ということなのだろうか。
しかし、一体どういう経緯でそんな……。
「それは、霧乃の話してた気持ちとは少し違うが、それなりにお前のことが大切だってことだ」
「私が貴方に何かした?」
「何もしていない。まあ、今はわからなくてもいずれわかる時が来る。これだけは覚えていてくれ」
何だか意味深な言葉だが、やはり今の私にはその意味が理解できなかった。
「そんじゃ、またな」
怜央さんはそう言うと、入って来た扉から出て行った。
これはこれで、怜央さんの謎を解くチャンスかもしれない。
私は、部屋から出て行った怜央さんを追いかけようと怜央さんが出て行った扉に向かう。
「もしかして、跡をつけようとしてる?」
「……邪魔しないでね」
「しないよ。でも、跡をつけるのならそれなりの覚悟を持ってからの方がいいよ」
「それってどういう意味?」
「そのままの意味。それより追わないの?」
「ああ!」
そして、私は急いで部屋から出て行った。
それよりも、デネが言った「それなりの覚悟」とは一体どういうことなのだろうか。跡をつけるだけに覚悟なんて必要はないと思うし。
――ただ考えても答えは見つからない。取り敢えず、今は怜央さんを見失わないことに集中しよう。
部屋を出た先で怜央さんを発見した私は、感づかれないように静かに跡をつけて行った。
「なんか、結構酷いこと考えなかったか?」
「ええ、今思えば何もしてないなって」
「ちょっとどストレート過ぎないか?」
「それよりも、何でここにいるのですか」
「それはだな、さっきの霧乃とデネが話してたことに僕が関係してるからだ」
――え、私の抱えてる問題の解決にこの人が関わってる? あの時何もしなかったこの人が?
その事に私は驚いた。しかし、関わっていると言っても、どうせそこまで重要な役割では無いだろう。
でも、念の為に聞いた方がいいのかもしれない。
「ちなみに、一体どういう風なことに関係しているの?」
「霧乃の体を元の形で元の場所に送る装置を製作中だ」
「結構重要な役割だった!」
それに、そんな装置を作る時点でこの作品のテーマがもう完全に変わってきてるよ!
「――? でも、元の形で戻すのは無理なんじゃなかったっけ?」
デネの話では、私の体はこっちに来る際に一度粒子に分解して再構築したから元には戻せないだった。それを、どうやって元に戻すのだろうか。
「君、この世界がどんな世界か覚えてる?」
「データの世界……で合ってるよね?」
「そう。この世界には君がいた世界のありとあらゆるデータとか情報がある。つまり、この世界には『大神切刃』の情報は沢山あるんだ」
「そのデータを元にもう一度粒子に分解して再構築するってことか」
「そゆこと」
「でも、その情報はどうやって見つける?」
確かに、この世界にある「大神切刃」の詳しい情報はあるだろう。
しかし、この世界はとてつもなく広い。手掛かりもなしにたった一人の情報を探すとあまりにも時間がかかってしまう。
「それは簡単。まず、君の家のコンピューターにアクセスして、そこから『大神切刃』の全身を前と横から写った写真があればいいよ。写真と言っても、データ保存されてるもの限定ね」
「その写真は恐らく、母が持ってると思うのですが……」
「それじゃあ、その君のお母さんのところから――」
「その……既に他界してまして……」
「え」
私は、そんな全身が前からと横から撮った写真なんて持っていない。私が持っているのは、精々スマホでふざけて撮った顔写真だけだ。
「それじゃあ、君の元の姿がわかる写真はないの?」
「写真なんて滅多に撮らないから……」
「まさか、ここでこういう問題が発生するとは……」
データ自体は完全には消えていないとは思うが、その消えていないデータが何処にあるのかはわからない。それに、データが壊れるとそのデータは破片となって世界中のネットワークに散りばめられる。というのを聞いたことがある。
「結局行き詰まってしまった……」
「写真なら持ってるぞ」
「流石にそんな簡単に……って、写真持ってるの!?」
「ああ」
一体何故怜央さんが私の写真を持っているのか。
もしかしたら、この人はこの世界に来る前に私とどこかで面識があったのだろうか。それか、ただただ私に気があってしている事なのか。
もし後者なら全力で断るけど。
怜央さんはポケットに手を入れ、ゴソゴソとまさぐった後に二枚の写真を取り出した。そこには、紛れもない「大神切刃」がデネの条件通りに写っていた。
「何で私の写真を……!?」
「この装置を作るのは俺だ。つまり、何が必要なのかも把握済みってわけ」
「でも、一体どうやって見つけたの?」
「だいたい場所は予想出来たしな。……出来なかったら逆におかしいし」
「最後なにか呟かなかった?」
「いや、気の所為だと思うけど」
何か惚けている気もしなくはないが、取り敢えず発生した写真の問題は瞬間に解決した。
にしても、人間界でデータ保存された写真はこの世界では紙の写真になるんだな。
「さて、話すこと話した。俺は帰って作業の続きに取り掛かるとしよう」
「その前に、一つ質問していい?」
「何だ?」
「どうして、私のためにそこまでしてくれるの?」
この人はあの時に初めて出会った。何処と無く会ったような気もするけども。
普通、その人にとってそれなりに大切な人じゃなければここまでのことはしない。怜央さんは私にとってそこまで大切な人ということなのだろうか。
しかし、一体どういう経緯でそんな……。
「それは、霧乃の話してた気持ちとは少し違うが、それなりにお前のことが大切だってことだ」
「私が貴方に何かした?」
「何もしていない。まあ、今はわからなくてもいずれわかる時が来る。これだけは覚えていてくれ」
何だか意味深な言葉だが、やはり今の私にはその意味が理解できなかった。
「そんじゃ、またな」
怜央さんはそう言うと、入って来た扉から出て行った。
これはこれで、怜央さんの謎を解くチャンスかもしれない。
私は、部屋から出て行った怜央さんを追いかけようと怜央さんが出て行った扉に向かう。
「もしかして、跡をつけようとしてる?」
「……邪魔しないでね」
「しないよ。でも、跡をつけるのならそれなりの覚悟を持ってからの方がいいよ」
「それってどういう意味?」
「そのままの意味。それより追わないの?」
「ああ!」
そして、私は急いで部屋から出て行った。
それよりも、デネが言った「それなりの覚悟」とは一体どういうことなのだろうか。跡をつけるだけに覚悟なんて必要はないと思うし。
――ただ考えても答えは見つからない。取り敢えず、今は怜央さんを見失わないことに集中しよう。
部屋を出た先で怜央さんを発見した私は、感づかれないように静かに跡をつけて行った。
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