残念女子高生、実は伝説の白猫族でした。

召喚

いや、むりっす

「ここはアルカナ王国です！30人の聖女のみなさん突然呼ばれて驚かれたことでしょう。どうか私達の話を聞いて欲しいのです。私達の都合で勝手に召喚してしまい、本当に申し訳ありません。しかしながら私達もとても困っておりまして男女比が20:1でーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー（空は楓先輩とのデートがなくなったことがショックで話を聞いていません。）ーーーーーーーーーーーーーーというわけでして、皆さんには夫を最低10人は娶ってほしいのです。」

ちょっと胡散臭いオヂがなんか長々と喋っている…え、10人…？そっち系ですか？まさかの逆ハー！？いや、好きだよ。見てたよ…でもなぁ、自分がいざそういう状況になるってなると…うん、結構むり！

「あ、あの…元の世界に戻る…ことはできないんですか？」

ごくり、美女達は息を呑んで返事を待った。

「ごめんなさい、できません。しかし私達の世界には魔法がありますのでそちらで皆さんの体、精神をコピーしてあちらでの生活に支障は出ないようになっております。（まぁ、全員半年後に死ぬ設定になってるがな）」

「そ、そんなぁ、私の帰る場所はもうないのね…」

「我々の都合で申し訳ない限りです。こちらとしてもその責任をとって、国全体として皆さんを支援していきたいと思っております。皆さんは全員異なる世界から来ておりますので、常識が異なり不便なことが多いでしょうが、私達が全力でサポートし、何不自由ない暮らしを約束するので、どうか私たちをお助けください」

そうなんだ…地球から来た人いないんか。うわー、ご飯とか衛生面大丈夫かなぁ…

「あぁ、あと、元の世界で使える魔法はそのまま使えますのでご安心ください」

うへ、みんな使えるの…おい！地球！！なんで概念があるのに使えないんだっ！

「それではさっそくですが、夫候補達を紹介させてください」

そう言ってこの広い空間に100人くらいのイケメンがずらーっと入ってきて、私たちにアピールしていた。特技を披露する者、役職を披露する者、色々だ。
どうやら、他の国から来た美女達はアグレッシブでもう立ち直ったらしい。イケメン達との交流を楽しんでいる…
私は魔法も使えないし、他の人が美人すぎるし、私じゃないワタシが楓先輩と今イチャイチャしているという事実がショックすぎて隅っこでぼけーーっとしていた。

うん、わかるよ。某キャラクターの食べ残されたしっぽくん。
私はそれ。すみっこって落ち着くんだね。
ハハハ
私はれい姉からもらった香水を握りしめた。

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難しい…会話が多くて見にくかったらごめんなさい…