能天気な私は今日も愛される

2章ポピーはじめました。

やっぱり兄弟

次の日普通に朝、私は目を覚ました。
体のあちこちが痛かったはずなのに体がかるい！痛くない！あれは夢だったのかな？

「ふぁあああああー」

「「「「「「「「「ポピー（…）（様）！」」」」」」」」」

「あぁ、ほんとに無事でよかった…痛いところはないかい？事前に防げなくてごめんね、もうこんなことさせないから！」

父様…心配かけましたね、

「ポピー大丈夫かい？息子の光魔法で治癒したんだけどまだ痛いところはない？」
「ポピー、怖かったね、よく頑張ったね偉いよ、ポピー、次からはこんなこと起こらないように僕が四六時中君の隣にいて監視して、手を繋いで、逃げられな」

「ポ、ポピー！はぁ、本当に無事でよかったよ」
「アル兄様！まだ僕が喋ってる途中ですけど！」
「あぁ、すまん、すまん、ポピー、ごめんな、次はお前を守れるように俺強くなるから！」
「アル兄様！僕の隣にいたら次なんて起こさせないから邪魔しないでください」

「ほらほら君たち落ち着いて、ポピーが困っているよ」
「さぁ、ここからは今回のヒーローさんに挨拶してもらうか」
「「むぅ…」」

「ポピー！初めまして！体調は大丈夫かい？僕が来るまでよく我慢したね、偉かったよ。ずっと会いたかったんだ！はぁ、可愛いね想像していたよりも、ずぅーーーーっと天使だね。君を一目見て、はじめて僕は自分の世界が鮮やかに見えたよ。生まれてきてくれてありがとう！はぁ、かわいい結婚しヨォ」

お、おう、これはまた癖が強い兄貴が登場した。カイ父様に似てると思ったらカイ兄様だった…全然雰囲気違うな、カイ父様は相変わらず無口だし…でもカイ父様って無口がけど表情豊かなんだよなぁ、カイ兄様は反対で饒舌だけどなんだか表情が硬い気がする、やっぱり王宮で鍛えられているからだろうか…

それにしても、やっぱり兄弟だなぁ、ラミュ兄様みたい、なんだか駆けつけてくれた時もラミュ兄様と登場の仕方一緒だったし笑

「ポピー様…」
アレクシオン…
心配かけちゃったね、大丈夫？父様達にいじめられなかった？

「あうあう？」

「はい、私はポピー様を守れませんでした…こんな私は死ぬべきです！命を持って責任を取りましょう！今までありがとうございました。お嬢様に会えて幸せでした…」

まずいまずいまずい！アレクシオンが死んじゃうよ！
「たうやうや！うやうやう！」

もーーーなんでこんな大事な場面でちゃんと喋れないのよ！んんんーーー

「あえくしおん！めっ！」
お！言えたぞ！なんかわかんないけどアレクシオンが固まってるいまだ！ぺしっ

カランカラン

おぉ簡単にナイフが落ちた。
あれ？みんな固まってどうしたんだろう？

「くっっっそーーーーー！このヤロウ！ポピーにはじめて名前を呼ばれるのは普通パパだろ！なんだよアレクシオン！このヤロウ！解雇だ解雇！！」

「そうだそうだ！はじめて呼ばれるのは僕のはず！結婚するのは僕だもん！許せないよ！」

過激派2人が喚き散らしています

「ポピー様…私、ポピー様に一生かけて償います！ポピーさまのひ孫の代まで長生きします！！この日のことは一生忘れません！」


「たやっ！」

そうだよ！アレクシオンがいなきゃ困っちゃうんだからね！ずっとずっとそばにいてよね！


こうして誘拐騒動は幕を閉じたのだった。

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アレクシオンのお嬢様呼びとポピー様呼びが２つあるのには特に理由がないです。
強いていうなら、アレクシオンはポピーという名前が付く前からポピーの為の仕事や、お世話をしていたのでその時の名残です。この時の働きっぷりから競争を勝ち抜いてポピーのお世話係を勝ち取りました。

次回からはポピー以外の視点でお届けしたいと思います！お楽しみに！

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