男女比バグった世界で美女チート無双〜それでも私は冒険がしたい!〜

具なっしー

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第1章はじめての異世界

お父さんのお家

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お父さんに手を引かれて門をくぐると、街の喧騒が耳に広がった。
石畳の道に、立ち並ぶ木造の建物。屋台からは香ばしい匂いが漂ってきて、行き交う人々の中には兎や犬、猫の耳を持つ人の姿もある。
歩いていると、なんだか、じろじろ見られてる気がした。怖くなってぎゅっと父さんの手を握ると、父さんは私に向かって大丈夫だというように微笑んだ。
(怯えたユノの様子を見てガロは周りを鋭い視線で、何見てんだ?あぁん?とでも言うようにガンを飛ばしていた。ユノをジロジロ見ていた獣人達はそのあまりの威圧にそそくさと退散していった。)

あ、急に人がいなくなった。私はそれを不思議に思ったが気にしないことにした。(ユノちゃんの適応能力…恐るべし)

「お父さんのお家って、どこにあるの?」
「おう。もうすぐつくぞ~!俺んちは、結構でかいんだぜ!なにせ、俺は魔の森の門番、息子はA級冒険者だからな!」

そう言って胸を張るガロ。大きな背中は頼もしくて、私はつい笑ってしまう。

「冒険いいなぁ…」
「おっ?ユノは冒険が好きなのか?」
「うん…憧れてるの!私も冒険したい!」
「うぅ…キラキラしたユノが可愛いけど…可愛いけど!俺の元から離れていくのは辛い…」

やがてたどり着いたのは、二階建ての立派な屋敷だった。石造りの外壁に、赤い屋根瓦。門の横には庭があり、花やハーブが整然と並んでいる。

「わぁ……おっきい……」
「ははっ、広い方がかっけぇだろ?ユノの部屋もちゃんと用意してやるからな」

玄関を開けると、広いホールにはシャンデリアが吊り下がり、廊下には絨毯が敷かれていた。私は、こんなセレブな建物に入るのははじめてだったのできょろきょろ見回していた。
(その様子を見てガロは悶えていた。
「グハッ!うちの娘可愛すぎる!」)

「ただいまー!」とガロが声を張る。

すぐに二階から足音が響き、ふわっとと手すりを越えて飛び降りてきた青年がいた。
すごい!…さすがA級冒険者!

「親父、どうしたんだよ……え、誰?女…?おい!くそ親父!どこから誘拐してきたんだよ!」

現れたのは、白銀の髪を無造作に束ねた青年。鋭いブルーの瞳、腕には無数の傷跡。野性味あふれる雰囲気だ。そして、耳がついてるってギャップ!父さんとお揃いの狼のお耳だ。

「こいつは俺の娘だ!」
「……は?」

青年はぽかんと口を開け、私と父さんを交互に見た。

「ちょ、ちょっと待って。親父、昨日までそんな話なかったよな?隠し子か!」
「今日できたんだ!」
「今日!!??できたんだって何……」

青年は頭を抱えてため息をついた。

「俺はバルド。親父の息子だ。A級冒険者をやってる…で、あんたは……」
「はじめまして。ユノです……今日からこの家で、お父さんと一緒に暮らすことになりました」

少し不安で声が小さくなる。でもその瞬間、ガロがごつい手で私の肩を抱いた。

「俺の大事な娘だ。お前もちゃんと妹として扱えよ」
「……親父がそう言うなら、まぁ、いいけど……」

バルドはまだ納得いかない様子だが、ちらりと私を見て小さく笑った。
「よろしくな。ユノ!妹ってのは初めてだから、加減がわからねぇけど、困ったことがあったら、いつでも頼ってくれ!」

「はいっ!!」(美少女スマイル)
「グハッッッッッッ!!」
(バルド陥落)



その夜。

夕食を終え、私の部屋に父さんと二人きりで腰を下ろした。バルドは「疲れただろうし休めよ」と気を遣って部屋に戻ってくれている。

父さんは椅子にどっかり座りながら、優しい目でこちらを見た。

「……ユノ、言いたいことがあるんだろう?」
「……うん」

私は胸の奥がきゅっと締め付けられる。
嘘をついたまま、この家族に受け入れられるのは嫌だった。

「私ね……本当は、兎族じゃないの」
「……ほう?」
「本当は……白鳥兎獣人っていう、幻の種族なんだって。羽根も生えてるの。変身っていうスキルで隠してるけど……」
「!!!白鳥兎獣人って、100年前に絶滅したはずじゃ…!、」

私はスキル「変身」を解除した。

――ふわり。

背中から白銀の羽根が広がる。月明かりを浴びて輝く羽根に、父さんは目を丸くした。

「……こりゃ…すげぇな」

低く呟く声に、私は慌てて羽根をたたむ。

「だから……もし、気持ち悪いとか、怖いとか思ったら……」
「馬鹿か」

父さんの大きな手が、私の頭をわしゃわしゃ撫で回した。

「ユノはユノだ。羽根があろうがなかろうが、俺の娘に変わりはねぇ、それに天使だと思っていた娘が本当に天使のように羽が生えていたとはな!」
「で、でも……幻の種族って、珍しいから迷惑かけちゃうかも……」
「だからなんだ。俺にとっちゃ、お前が生きて笑ってりゃそれでいいんだ、いっぱい頼ってくれ。」

言葉が胸に響いて、目が熱くなる。

「お父さん……本当に?」
「あぁ。俺はな、守りたいものが少ねぇ分、守るって決めたら一生もんだ。ユノ、お前は俺の宝だ」

その瞬間、私は涙が止まらなくなった。

「ひっく……ありがとう……!私、ずっと……欲しかったんだ……こんな風に言ってくれる人……」
「欲しかったなら、今日からもう叶ってるだろ。俺がずっと言ってやる」

父さんは涙でぐしゃぐしゃになった私を抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめてくれた。

「ユノ、愛してるぞ」
「……お父さん、大好き」



「あ、あのね…実はまだお父さんに伝えなきゃいけないことがあって…」
「おう!まだなんかあるのか?」
「うん……ステータスオープン」
わたしは隠蔽をOFFにしてお父さんに見せた。

─────────────────────────────
名前:ユノ
種族:白鳥兎獣人(幻の種族)
年齢:15歳
性別:女性
レベル:20→ 成長率 ∞
経験値:10 / 1000

◆ステータス
HP:9999 / 10700
MP:10200 / 11000
体力:980 / 1500
敏捷:1500/ 2000
知力:999 / 999
耐久:999 / 999
魅力:18006 / 20000
運:999 / 999

◆スキル
- 魔法無限習得:どんな魔法もイメージのみで習得可能
- 魔力体力回復:MP・HPは1秒10ずつ回復
- 自然感知:生物や危険を察知
- 俊敏&飛行:羽で滑空・飛行可能、動きも超高速
- 武器習熟:剣・弓・槍・格闘全て即習得
- 知識応用:地球知識を検索で応用可能
- 瞬間回避:危険予知でほぼ全回避可能
- 女子力:料理、裁縫、掃除などの家事が完璧
- 転移:一度行ったところに移動可能
- クリエイティブ:創造した物を作れる
- 耐性:毒、魅了、精神攻撃への耐性
- 成長促進:経験値獲得率 999倍、能力上昇速度も超加速
- アイテムBOX:無限収納、時間停止機能つき
- 鑑定:対象の生物・物品・魔法・地形・人物の情報を瞬時に解析
- 変身:羽根を隠して兎族に擬態できる✳︎レベル3000になると変幻自在を獲得できます。顔、性別、年齢まで自由自在
- 隠蔽:ステータスを隠蔽、改竄できる
NEW!!
- ガロの娘:ガロと通話ができる、位置情報、生命状態を共有できる

◆装備
- 装備:石の剣、弓、魔物の皮で作った服
- 特殊:白鳥羽根・ふわふわウサ耳(種族特性)

◆マップ ON
- 現在位置:未踏の森(周囲50kmを自動探索中)
- 近隣環境:森・川・丘・小道・未知の洞窟
- 自動更新機能:探索範囲・生物・資源を常時表示

◆鑑定モード OFF
- 生物:種類・レア度・強さ・性格傾向
- 物品:材質・価値・特殊効果
- 魔法:威力・範囲・属性・使用難度
- 地形:地質・資源・危険度
- 人物:能力・性格・健康状態・感情傾向

◆メッセージ 
─────────────────────────────

それをみたお父さんは目を見開いて固まってしまった…
やっぱり気持ち悪かったかな…と不安になった、
父さんは震えながら俯いた。

「ユノ…お前」

私はやっぱり捨てられてしまうのかなって泣きそうになっていた。

「ユノ!お前すっごい強いじゃねぇか!!」
「え?」
「いや~俺が守るって言ってたのが恥ずかしいくらいだぜ!この強さなら、S級冒険者レベルだぞ~!確実にバルドより強いな笑笑まー、俺がユノを守るのには変わりねぇけどなぁ。にしても、そうか!だからユノは魔の森を抜けてこられたんだな!納得!」
「父さん、気味悪く思わない?」
「ん?なんでだ?娘可愛いし最強だし天使だし、俺は幸せ者だぜ!」
「父さん!!ありがとう。大好き!」
「あぁ、俺もだ。出会ってくれてありがとうな。大好きだ!!」


「でも…年齢は15歳だったのはショックだ…ユノを嫁にやらないといけないなんて!!泣泣」
「私!お父さんみたいな人と結婚したいです!」
「ユノ!どんっっっっっだけ可愛いんだ!もう俺と結婚しよう!!」




部屋から出てきた2人を見かけたバルドがそっと息を吐いた

「……やべぇな、親父。本気で溺愛モード入ってるじゃん」

それでも、彼の口元は楽しそうに笑っていた。








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